日本政策金融公庫の審査に消費者金融の借入はどう影響する?

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執筆者の情報
名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務

公庫は信用情報機関に加盟している

個人事業主が日本政策金融公庫から事業資金を借りる場合、一昔前であれば個人で借入しているものは審査に影響することがありませんでした。

しかし、現在では日本政策金融公庫も個人信用情報機関に加盟していますので、個人がどのような借入をしているのかは簡単にわかります。

日本政策金融公庫が加盟している個人信用情報機関は、「株式会社シー・アイ・シー」と「全国銀行個人信用情報センター」です。

日本政策金融公庫の審査では、まずこれらの機関から照会した個人情報を与信取引の判断材料とし、さらに日本政策金融公庫で申し込みや借入をした情報も登録されることになります。

ただし、全国銀行個人信用情報センターへの登録は、教育貸付制度を申し込みする人に限っているようですので、他の制度で申し込みをした場合の情報は登録されないようです。

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個人信用情報機関に登録される内容

実際に個人信用情報機関に登録される内容について、日本政策金融公庫が加盟している「株式会社シー・アイ・シー」を例にして紹介していきます。

また、登録される期間は、登録される内容によって異なりますので、それぞれの期間についても紹介していきます。

登録情報登録期間
住所、氏名、生年月日、勤務先情報などの本人を特定する情報申し込み、借入情報などの情報が登録されている期間
借入日、借入金額、最終返済日および過去の返済状況(延滞、完済等の情報も含む)契約期間中および完済してから5年間
申し込みをした日および申し込み内容申込日から6ヶ月間
本人確認資料の紛失・盗難などの申告情報申告があった日から5年を超えない期間

消費者金融の借入は審査が厳しくなる

日本政策金融公庫の審査において、申込者に消費者金融からの借入があった場合、審査は厳しくなってしまいます。

というのも、消費者金融から借入をすることは、銀行では借りることができない信用上問題がある人であると判断されてしまいます。

日本政策金融公庫の審査で重要なのは「返済能力」と「計画性・将来性」でありますので、消費者金融から借入しなければならないだけ資金繰りが厳しいと判断されてしまえば審査が厳しくなるのは当然です。

また、事業を継続させていくためには計画的な借入が必要不可欠ですので、いつでも契約することができる消費者金融での借入は計画性がなく、将来性も低いと判断されてしまいます。

しかし、1社の消費者金融から少額だけを借りているという場合には、それほど審査に影響することはないです。

少額であれば資金繰りを圧迫するほどの返済とはなりませんので、売上などで返済能力が認められれば審査は通ります。

ビジネスローンであればそれほど厳しくない

消費者金融からの借入といっても、個人事業主が借りることができる「ビジネスローン」もあります。

ビジネスローンも個人で借りることができるカードローンと同じような商品性ですが、事業資金にも利用することができますし、総量規制の影響を受けずに借りることができます。

ビジネスローンを借りている場合にも日本政策金融公庫の審査は厳しくなりますが、個人で借りるカードローンよりは厳しくなりません。

しかし、どのような資金に利用したのかということを日本政策金融公庫の担当者にきちんと説明できなければなりません。

説明できなければたとえビジネスローンでも審査は厳しくなりますし、そもそも計画性がないと判断されてしまいます。

消費者金融からの借入がある状態での申し込みにおいて特に重要なのは、きちんと資金使途を説明できるのか、計画的な借入であることを証明できるのかが大事です。

創業資金借入時は特に注意が必要

消費者金融からの借入で特に注意が必要となるのが、事業を開始する時に借入をする創業関連資金の時です。

日本政策金融公庫では創業をする人にも積極的に融資を行っており、「新創業融資制度」という制度で借りることができます。

しかし、この制度を利用して借入をする場合には、自己資金の要件を満たしていなければなりません。

自己資金の要件は、創業時において必要となる創業資金総額の1/10以上の自己資金があることが要件となります。

ですので、創業資金として総額1,000万円が必要である場合には、その1/10である100万円以上の自己資金がなければ借りることができません。

消費者金融から借入をしている人がこの要件を満たすことは難しく、また、借入しながら貯蓄していてもなぜ借入しているのかを厳しく聞かれてしまいます。

創業関連資金については特に審査が厳しいですので、少しでも不利な状況があれば審査に落ちてしまう可能性はかなり高くなってしまいます。

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見せ金と判断されてしまう可能性も

自己資金要件がある新創業融資制度などにおいて、消費者金融などでカードローンを借りている場合には、見せ金と判断されてしまう可能性があります。

見せ金とは、借入などによって本当は自己資金がないのに、あたかも自己資金があるように見せかけることです。

見せ金が発覚すると、日本政策金融公庫では自己資金がないと判断し、そもそもの要件を満たしていないとして融資をすることはありません。

見せ金は絶対にしてはならないことであり、審査においては自己資金を貯蓄している通帳の履歴を見て厳しくチェックされることになります。

消費者金融からの借入があるという場合には、貯蓄している通帳で見せ金ではないということも証明しなくてはなりませんので、この観点からも消費者金融からの借入は厳しくなってしまう要因となります。

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消費者金融の借入は完済する

消費者金融からの借入がある場合には、まず完済してしまうことが必要です。

これは信用や計画性・将来性に係わる重要なことですので、申し込みをする前に不利になってしまうものはなくしてしまうことに越したことはありません。

また、消費者金融のカードローンの場合には、ただ単に借入残高を「0円」とするだけではなく、解約しなければなりません。

解約をせずに完済だけをしても、利用限度額が設定されている限りいつでも借入できる状態となります。

利用限度額が設定されている場合、たとえ申し込み時点で借入をしていなくても、借入していると見做されて審査をされてしまいます。

ですので、消費者金融のカードローンは完済をしたら必ず解約することを忘れないようにしましょう。

不要なクレジットカードも解約しておく

個人信用情報機関に登録されているのは、消費者金融からの借入だけではなく、クレジットカードの情報も登録されています。

ですので、クレジットカードの契約情報や利用状況なども日本政策金融公庫では確認することができます。

特にキャッシングはカードローンのように利用可能枠の範囲内で自由に借りることができるものですので、審査に影響が出てしまいます。

クレジットカードは今や一人で何枚も持っている時代ですので、不要なカードを持っていることも少なくありません。

しかし、審査においてはどれだけカードを持っているのか、どれだけのキャッシング枠が設定されているのかということも見られてしまいます。

より審査を通りやすくするためには、審査に影響が出てしまうクレジットカードも不要なものは解約してから申し込むことが大事です。

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公庫の審査に落ちる人の特徴

日本政策金融公庫は銀行を補完する役割を担っていますので、銀行で融資を受けられない人や企業にでも積極的に融資を行っています。

しかし、審査は必ずありますので、審査に通ることができずに融資が受けられない場合もあります。

では、どのような場合に日本政策金融公庫の審査に落ちてしまうのでしょうか。

日本政策金融公庫の審査に落ちる人の特徴としては、

  • 事業計画書が曖昧
  • 自己資金の要件を満たしていない
  • ローンの返済や税金・公共料金の支払いが遅れている
  • 過去に金融事故を起こしたことがある
  • 面接で反抗的な態度を取った

ということが挙げられます。

事業計画書が曖昧

日本政策金融公庫の融資に限った事ではありませんが、事業資金を借りる場合は「事業計画書」を提出します。

事業計画書とは、今後の事業がどのように推移していくかを表したものであり、売上や利益などを記載します。

事業計画書を作成する際には、より具体的に根拠のある数値を記載しなければなりませんが、曖昧に作成してしまう人もいます。

曖昧な計画書は、事業に対して甘い考えしか持っておらず、達成しようとする熱意も感じられませんので、融資をしても返済されなくなると判断されてしまいます。

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自己資金の要件を満たしていない

日本政策金融公庫で融資を受ける場合、自己資金の要件を満たさなければならないものもあります。

例えば、新創業融資制度では、創業資金総額の1/10以上の自己資金がなければ申し込むことができません。

申込要件に自己資金があるのは、創業に向けて計画的に準備してきたかを見るためであり、自己資金がない人は、思いつきで創業しようとしていると判断します。

また、家族などから一時的にお金を借り、あたかも自己資金があるように見せる「見せ金」は、信用そのものを失う行為であり、このようなことをする人には融資してくれません。

ローンの返済や税金・公共料金の支払いが遅れている

日本政策金融公庫が審査にために信用情報を照会した際に、ローンで延滞をしている、クレジットカードので滞納している場合、返済能力に問題があるとして審査落ちとなります。

また、ローンやクレジットカードなどの信用取引だけでなく、税金や公共料金・家賃を滞納している場合も審査落ちとなる原因になります。

高額融資となる事業資金では、普段からきちんと支払いができているのかが重要であり、きちんと支払うことができない人は、返済できない人であると判断されます。

過去に金融事故を起こしたことがある

先ほどもお話しましたが、日本政策金融公庫ではCICとKSCに加盟しています。

ですので、これらの機関に異動情報が登録されている場合には、審査に通ることはできません。

具体的には、任意整理や個人再生、代位弁済、強制解約などで最長5年間登録されることになり、自己破産の場合はKSCで最長10年間登録されることになります。

中には2年~3年でローンを借りることができるようになっている人もいますが、これは短期間で異動情報が消えたためであり、決してブラックの状態で審査に通っているわけではありません。

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面接で反抗的な態度を取った

日本政策金融公庫で融資を受ける場合、必ず公庫の担当者と面談することになります。

面談では、事業計画書の内容や事業に対することなどを話しますが、中には事業に関係のない質問をしたり、何度も同じ質問をしてくる人もいます。

人間関係が売上や利益に大きく関係する事業では、きちんとコミュニケーションを取ることができるのか、誠心誠意対応することができるのかが非常に大事です。

担当者はこれを面談時に見るために、不快になるような質問をするのですが、ここで反抗的な態度などを取ってしまうと、事業をしても長続きしないと判断されてしまいます。

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カードローンの借入額が重要

先ほど日本政策金融公庫の審査に落ちる人の特徴を挙げましたが、カードローンを持っているというだけで審査落ちすることはほぼありません。

ただし、カードローンで延滞をしているなど、返済能力に問題があると判断されるような使い方をしている場合には、審査落ちとなる原因になります。

また、自己資金の要件を満たす場合に、カードローンを借りていることで要件を満たしていないと判断されることもあります。

例えば、創業資金の総額が1,000万円である場合に、自己資金として100万円貯蓄しているが、カードローンを30万円借りているとします。

100万円あれば自己資金の要件を満たすことができますが、カードローンを30万円借りていることで実質の自己資金は70万円しかないと判断されることもあります。

このように、カードローンを持っている場合には、その返済状況だけでなく、借りている金額に注意しなければなりません。

見せ金と判断されることも

カードローンを利用している状態で日本政策金融公庫に申し込みをすると、借りている金額分は見せ金であると判断される可能性もあります。

先ほどの例えでいくと、本来自己資金は70万円しかないが、カードローンから30万円を借りて自己資金とすることで、要件を満たすことができます。

見せ金と判断されてしまった場合には、当然審査に通ることはできず、融資を受けることができなくなってしまいます。

追加融資は個人の信用は関係ない

日本政策金融公庫の審査で個人の信用が重要になるのは、ほぼ創業資金の時です。

創業資金の場合、これまでの実績がありませんので、計画書と創業する人の信用を基に審査をします。

ですが、すでに事業をしている場合には、それまでの実績があります。

追加融資の審査は、純粋に事業収入で返済していくことができるのかを判断しますので、会社自体の信用を見られます。

実際に、代表者が過去に金融事故を起こしていたとしても、会社に信用があれば融資を受けることができていますので、個人にカードローンがあることは審査に影響することがありません。

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まとめ

日本政策金融公庫の審査において、消費者金融からの借入があれば審査に悪影響が出てしまいます。

特に自己資金要件がある創業資金関連に関しては、それが原因で審査に通らないこともあります。

消費者金融からの借入は、申し込みの前に完済および解約するようにし、借入がある状態で申し込みをする場合には、しっかりと担当者に説明と証明することが重要となります。

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コメントを投稿できます (感想,相談歓迎です!金貸しのプロ対応します)

  1. 小林修さん|2019-06-30 09:14:27

    こんにちは。

    借入のすべて、小林です。

    そうですね、こちらの誠意を見せるためにも包み隠さず言うと「正直な人だ」と良い方向に考えてもらえるでしょう。

    任意整理については、いわゆる「金融事故」なので、個人信用情報機関KSCに照会するとわかってしまいます。

    その際、なぜ任意整理しなければならなかったのか、好感が持てるような理由だと良いですね。

    やむにやまれず任意整理に至った
    うっかり保証人になってしまって借金を背負ってしまった

    というように、浪費が原因で借金したのではなく、「やむを得なかった」のような、共感を得られる理由とすれば最高です。

  2. 佐藤さん|2019-06-28 14:25:27

    小林様、
    お世話になっております。
    この前コメントさせていただいた佐藤と申します。
    ありがとうございます。

    申し込みをしまして、来週面談に行くことになりました。

    その際に借入金がある場合は申告することになるみたいですので、その時には正直に任意整理の話はした方がいいのでしょうか?

    別途銀行からの借入もありますのでそちらの資料は準備しております。

    アドバイス頂けましたらよろしくお願い致します。

    佐藤

  3. 小林修さん|2019-06-17 08:37:23

    こんにちは。
    借入のすべて、小林です。

    審査は日本政策金融公庫が行いますので、何もこちらから言う必要はありませんよ。

  4. 佐藤さん|2019-06-16 19:48:55

    追加融資に個人の信用は関係ないを読ませて頂きました。
    私は公庫の返済中にクレジットカードの方でブラックになっております。

    どこからもローンを組めらないと諦めていたのですが、事業の方はそこまで悪くないので追加融資をお願いしたいと思います。

    その際なのですが、特に何も聞かれなければ自分からブラックになってますとは言わなくても大丈夫なのでしょうか?

    よろしくお願い致します。

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