銀行融資の必須書類!借入金一覧表の作り方を徹底解説

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銀行から事業資金融資を受ける際には、銀行から「借入金一覧表」の提出を求められることがあります。

借入金一覧表と突然言われても、どのように作成すればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか?

借入金一覧表は、その名の通り、自社の借入金の内訳を全て網羅した表になります。

また、銀行から言われなくても、普段から、自社がどこからいくらの借入があることを把握しておくことはとても重要です。

この記事では、借入金一覧表の作り方、借入金一覧表の重要性などについて徹底解説をしていきます。

執筆者の情報
名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
この記事はこんな人におすすめ

こんな悩みを持っている人におすすめの記事です。

  • 借入金一覧表の作成方法が知りたい人
  • 借入金一覧表のメリットが気になる人
  • 借入金一覧表にネガティブな情報を記入して良いか知りたい人

借入金一覧表の作り方


それではまず、借入金一覧表はどのように作成すべきでしょうか?

借入金一覧表は手書きでも作成できますが、管理面を考慮するとExcelなどの表計算ソフトの書式で保管することをおすすめします。

また現在では、様々なサイトに無料ダウンロードができる借入金一覧表の書式テンプレートがあるので、借入金一覧表を初めて作成する人は参考にすると良いでしょう。

ここでは、借入金一覧表のフォーマットのご紹介と、各項目について詳しく解説していきます。

借入金一覧表のフォーマット

借入金一覧表は以下のように作成します。

借入先A銀行B銀行
借入額500万円2,000万円
残 高300万円1,334万円
返済額83,000円111,000円
借入日2016/1/202013/2/10
期 日2021/1/302028/1/15
返済日30日15日
資金使途運転資金設備資金
金 利1.9%1.6%
返済方法元金均等元金均等

入力時には、特に決まったフォーマットのようなものはないのですが、以下のような項目を具備する必要があります。

借入先

借入先はどこからお金を借りているかを記載します。

銀行であれば銀行名、消費者金融や民間企業であれば会社名を記載します。

なお、金融機関だけでなく毎月の返済義務のある第3者など個人からの借入金も、記載する必要があります。

借入額

最初にいくら借りたのかの当初の借入額を記載します。

なお、カードローンのような限度額が設定された借入に関しては、わかりやすいように(限度額〇〇万円)などという記載をするようにしましょう。

残高

現在の返済残高がいくらになるのかの記載を行いましょう。

この残高は間違いがないように、借入金一覧表の作成日現在の借入残高を銀行から受け取る返済予定表などから正確な数字を記載するようにしましょう。

返済額

毎月の返済額がいくらなのかの記載を行います。

元金均等返済の場合には、毎月返済していく元金の金額を、元利金等であれば、毎月返済していく元金と利息の合計額を記載するようにしましょう。

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借入日

借入日(ローン契約日)がいつなのかの記載を行いましょう。

借入日は返済終了日を把握するために、借入契約のときに返済回数とともに重要となる情報です。

この日時も通帳や返済予定表を参照して正確な日時を記載するようにしましょう。

期日

ローンの返済の最終期日がいつになるのかを記載しましょう。

こちらも返済予定表や契約書の控えなどから正確な日時を記載しましょう。

特に一括返済の場合には、最終期日がそのまま返済期限となるため、期日の管理が大切です。

銀行は借入日と最終期日から、借入期間が何年なのかという判断をしています。

また、借入日や返済日とは別に「返済期間」という項目を作成するのもひとつの方法です。

返済日

毎月の返済日が何日なのかの記載を行います。

資金使途

借りたお金の使い道が運転資金なのか、設備資金なのかの記載を行いましょう。

運転と設備だけでもよいのですが、より詳しく書いたほうが銀行は喜びます。

例えば設備資金の欄に(機械設備入れ替えのため)などというより、さらに詳しい情報を記載したほう(フォークリフト2台購入等)が銀行は分かりやすいでしょう。

金利

借入金の金利がいくらなのかの記載しましょう。

こちらも返済予定表や契約書の控えなどを参照し、正確な数字を把握するようにしましょう。

個人からの借入で、特に利息の負担がない場合には「0%」とか「−」などという記載を行っておきましょう。

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返済方法

返済方法が、元金均等なのか、元利金等なのか、一括返済なのかなどの記載を行います。

こちらも返済予定表を参照する必要がありますが、毎月の返済額合計が同じ金額なのであれば元利均等ですし、毎月異なるのであれば元金均等という判断が容易に行えます。

基本的には契約書に記載されている情報であるため、契約書を確認したり、見積もりや返済シミュレーションの書類から把握したりしてください。

借入金一覧表から何がわかるのか?

借入金一覧表の作成方法や、借入金一覧表に記入する内容について解説しましたが、そもそも借入金一覧表を作成することで、具体的にどのような情報が把握できるのでしょうか。

金融機関に新規融資を行うときには借入金一覧表を確認されますが、金融機関の担当者は査定のプロであるため、借入金一覧表を一目見ただけで様々な情報を把握することができます。

そこで、借入金一覧表からどのような情報が把握できるのか、詳しく確認していきましょう。

メインバンクがわかる

借入金一覧表から分かる情報としては、まずあなたの会社のメインバンクがどこであるかが判断できます。

メインバンクとは、融資を最も多く行っている金融機関を指しますが、具体的に「〇%以上融資の割合を占めていたらメインバンクとなる」と言った目安はありません。

したがって、新規に融資を行う金融機関の場合には、この借入金一覧表の情報を通じてメインバンクの判断材料にします。

借入金一覧表からは、「どの金融機関からの融資が多いのか」、「融資の契約件数が多い金融機関はどこか」など、メインの取引銀行についてある程度理解できます。

資金調達先の情報からはメインバンクの情報が分かることは、非常に重要となるので覚えておくと良いでしょう。

運転資金の需要がある時期がわかる

借入金一覧表と他の書類を見比べることで、あなたの会社がどの時期に運転資金の需要があるかも分かります。

金融機関としては、運転資金の需要があるときに追加融資をしたいため、運転資金の需要の度合いを気にします。

例えば、短期融資の期日が集中している場合には、その期日よりも前は売上が多く運転資金の需要が高まり、逆に期日後は売上が減るため運転資金の需要が低くなると簡易的な判断材料となるのです。

また、長期融資であったとしても、過去の決算書の内容と見比べることで、現在が経営的に運転資金の需要が高い時期かそうでないかを判断できます。

運転資金の需要は、業種や会社の取扱っている商材によって上下する時期が大きく異なるので、金融機関も借入金一覧表から詳しく確認してくるでしょう。

設備の買い換えを考える時期がわかる

高額な融資の目的としては、運転資金よりも設備資金の方が当てはまりやすいため、設備の買い替え時期を把握することは金融機関としても重要です。

この設備の買い替え時期も、借入金一覧表を見ることである程度把握可能です。

借入金一覧表には設備資金の返済期日が記入されていますが、多くの会社は返済期日の設定を設備の償却期間に沿って立てています。

したがって、返済期日の後に新しい設備の導入や設備の大掛かりなリニューアルなどが重なる可能性が高いです。

金融機関としても、積極的にセールスをかけたいために、設備の買い替えやリニューアル時期を把握しようとします。

したがって、設備資金の返済期日は借入金一覧表の中でも重要な項目と言えます。

借り換えニーズがわかる

借入金一覧表からは、あなたの会社がどの程度借り換えを検討しているか、つまり借り換えのニーズについても分かります。

先ほども紹介したように、借入金一覧表からはメインバンクについての情報や、メインバンクとの取引の厚さが把握可能です。

したがって、現在メインバンクとの取引が全体に占める割合が大ければ、「この会社はメインバンク以外に借り換える意思が余りないな」と判断され、逆にメインバンクとの取引が少なければ、「借り換えの意思があるかも知れない」と借り換えのニーズを判断されます。

仮にメインバンクとの取引がそこまで厚くない場合には、「現在の金融機関の取引に満足していますか」など、借り換えに関するアプローチを金融機関から積極的に行われるかも知れません。

借入金一覧表から審査すること

金融機関は借入金一覧表から様々な情報を見つけますが、融資の審査時にも借入金一覧表は重要な審査材料として扱われます。

それでは、銀行は借入金一覧表からどのようなことを審査しているのでしょうか?

借入総額と返済額

借入金一覧表から、借入総額がいくらなのか、毎月の返済総額がいくらなのかを把握ができます。

ここから、「この会社の借入金は多いのか少ないのか」とか「毎月返済額は多いのか少ないのか」という内容を審査しています。

ローン返済にあてる金額が多い場合には、新規で融資を行うと支払ができず貸倒にあうリスクが高いため、融資には消極的になるのです。

さらに、借入金一覧表からは融資の利率まで把握ができるため、毎月の返済額だけではなく具体的な元本返済額まで分かります。

また、借入金ごとの明細が分かるため、どの借入がいつになったら終わるのかということが把握でき、将来の資金繰りも詳細に分かります。

例えば、「A銀行からの借入はあと3年で終了するから、3年後には毎月8万円程度の資金繰りの余裕が生まれる」などという具合です。

決算書との整合性

金融機関は審査時に、借入金一覧表を使って決算書や資金繰り表が正しいかどうかの確認も行っています。

例えば、借入金一覧表の借入額の方が、決算書の借入額よりも多ければ、決算書が粉飾されていることが分かります。

また、今後数年先の資金繰り表に、返済が終了する借入金が加味されていなければ、資金繰り表の内容が正しくないということが分かります。

他にも、借入金の支払利息など諸経費が資金繰り表に記載されているか、借金の元本の返済額の内容が正しいかも比較すると分かるでしょう。

このように、借入金一覧表という書類を用意させることによって、決算書や資金繰り表などの資料の内容に齟齬や虚偽がないかの確認を行っているのです。

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他の銀行からの借入状況

借入金一覧表は、どの銀行からいくら借りているのかを一目で把握できるため、メイン銀行はどこなのかを知れます。

例えば、メイン銀行があるにもかかわらず、他の銀行へ融資申込をしているということは、メイン銀行から融資を断られた可能性が高いなどという判断ができるのです。

借入金一覧表には金利や返済期間なども記載されているため、返済計画を見ずとも返済条件の把握も可能です。

また、メイン銀行へ追加融資の申し込みを行う場合には、知らない間に他の金融機関から借入を行なっていないかどうかの確認を行うこともできます。

おかしな借入がないか

第3者の個人や、消費者金融や反社会的勢力などから借入をしていないかどうかの確認も借入金一覧表から確認しています。

明らかにおかしい借入条件や借入先がある場合には、資金管理がずさんであるとか、一般的ではない資金調達手段であると判断されるでしょう。

一般的にこれらの先から借入をしていると、著しく銀行から融資を受けることは困難になります。

しかし、借入が困難になるからといって、借入金に関する情報を隠すことはやめましょう。

詳しくは後述しますが、借入金を隠したり嘘の記述をしたりするとさらに融資が不利になります。

審査にとおるためにはネガティブな情報は伝えるべき?

審査にとおるためには、できる限り審査に不利になるようなネガティブな情報は伝えない方が良いと思うでしょう。

しかし、審査にとおるためにネガティブな情報を隠すことは、本当に有効な手段と言えるのでしょうか。

ここでは、ネガティブな情報があるときに、どのようにすれば審査に有利に立ち回れるかを紹介します。

自社に不利な情報は先に伝える

審査に不利になるようなネガティブな情報がある場合には、審査時に隠してしまいたいでしょう。

しかし、もしも借入金一覧表でローンの審査で不利になるような情報があるのであれば、先にその情報を自分から伝えておきましょう。

不利な情報を隠していたとしても、審査の担当者もプロであるためすぐに隠していることがバレてしまいます。

隠していることがバレると、当然信用が落ちてしまうため基本的には先手を打って伝える方が審査には有利です。

次に自社に不利な情報について解説します。

他行に断られた

他行に断られて、他の銀行に申し込みした場合には、黙っていても借入金一覧表でその情報を推測されてしまいます。

このため、借入金一覧表から他行から断られたという情報を銀行が知ってしまうくらいであれば、自分から銀行へ「他行から断られた」という情報を伝えるようにした方が、印象が良いでしょう。

民間企業や個人からの借入

消費者金融や、代表者や役員以外の第3者の個人からの借入がある場合には、銀行の企業に対する評価は非常に悪くなります。

このような借入先がある企業を銀行は、「この会社はよほど経営が苦しいのでは?」と評価するため、銀行からの評価が下がってしまいます。

一目見て正当な金融機関からの借入ではない借入がある場合には、なぜそこからお金を借りたのか、どのような関係なのかなどを銀行にしっかりと説明するようにしましょう。

嘘は絶対にNG

自社にとってネガティブな借入がある場合には、嘘は絶対につかずに正直に申告するようにしましょう。

いずれにせよ、審査の過程でこのようなネガティブ情報は知られてしまいます。

嘘をついたということが分かると、銀行からの信用を失ってしまうリスクの方が大きくなります。

良い情報はもちろん、悪い情報も包み隠さずに正直に銀行へ話すことを心がけてください。

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まとめ

借入一覧表とは、会社の借入金のすべての情報を網羅している書類です。

必ず作成しなければならない書類ではありませんが、作成していることで銀行から審査を受ける際に自社の借入金の情報が銀行にとって分かりやすく、また、借入金の情報を精緻に把握しているという評価を受けられます。

ここには、あまり銀行へ話したくないような情報があったとしても、銀行から突っ込まれる前に正直に申告した方がよいでしょう。

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