ファクタリングの手数料相場はいくら?内訳には秘密がある

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ファクタリングは売掛金をすぐに資金化できる便利なサービスです。

そのため、ファクタリングの利用を検討している、経営者もいるでしょう。

ただし手数料を理解せずに利用すると、逆に会社の資金繰りを悪化してしまう危険性もあります。

そこで、ファクタリングの手数料相場や、内訳をまとめましたので参考にしてください。

執筆者の情報
名前:馬野 伸斗(50歳)
職歴:信用組合に20年以上勤務

ファクタリング手数料の内訳と相場は?

ファクタリングの手数料は、売掛金に対する掛け目(かけめ)という部分と、その他の諸費用の部分に大きく分かれます。

その具体的な内容や、さらに細かい内訳について順番に確認していきましょう。

ファクタリングは売掛債権を現金化するサービス

ファクタリングについて詳しく知らない経営者もいるようですので、まずは概要を押さえておきましょう。

ファクタリングとは、自社の売掛債権(売掛金)をファクタリング業者に買い取ってもらうことで、支払期日を待たずに現金化できるサービスのことです。

すぐに現金化できるため便利なもののように見えますが、実際に入金される金額はファクタリング業者への手数料分が差し引かれることになります。

つまり、銀行の利息のように、手数料は分割で支払う形式ではないのです。

したがって、手数料次第で会社の資金繰りを円滑にするのではなく、逆に悪化させてしまいますので理解しておきましょう。

掛け目は売掛先の信用力で決まる

ファクタリングの手数料は、色々な名目の合計金額となります。

その中でも最も大きなウェイトを占めるのが、掛け目(かけめ)という手数料です。

掛け目は売掛金に対して何パーセントと表示されるのが一般的であり、売掛先の業歴や業績といった信用力が高いほど低くなります。

支払先(売掛先)の信用力で手数料が決まるという点では、銀行の手形割引と似ているといえるでしょう。

そのため、ファクタリングと割引手形が同じものと考えてしまう経営者もいますが、これから説明する手数料がファクタリングにはかかってくることになりますので注意が必要です。

取引先の信用調査手数料とは

ファクタリングの手数料は、手形割引の利息と同じではありません。

なぜ同じではないかというと、ファクタリングには掛け目といわれる手数料だけでなく、その他の諸費用の金額が大きいからです。

例えば、ファクタリング業者が帝国データバンクや、商工リサーチなどの情報機関で売掛先を調査するときの信用調査手数料があります。

そこで、信用調査手数料を掛け目に含んで請求する業者もいますが、別途請求する業者もいますので、あらかじめ調査手数料について確認しておきましょう。

債権譲渡登記の費用は誰が負担?抹消時は?

ファクタリングを利用するときに、選ぶ業者や売掛先の信用力次第では売掛金を債権譲渡登記(さいけんじょうととおき)する可能性があります。

債権譲渡登記とは、売掛金を最終的にファクタリング業者に、引き渡しますということを法務局へ登記することです。

これはファクタリング業者のリスク回避のための措置ですが、その登記費用は申込者が負担するケースが一般的ですので注意しましょう。

また債権譲渡登記の費用は売掛金に対して8.0%~10.0%程度になり、これには登記する場合の業者手数料や登録免許税、また印鑑証明書などの費用が全て含まれています。

公正証書費用や印紙代は?

ファクタリングを契約した会社が、ファクタリング業者へ売掛金を渡さないケースも考えられるため、リスク管理を考えて契約を公(おおやけ)に対して証明する公正証書をつくるファクタリング業者もいます。

公正証書をつくる業者は稀なのですが、必要な場合は5万円程度の手数料が追加で必要となりますので注意しましょう。

なお公正証書をつくろうがつくらなかろうが、契約書の印紙代は必ず負担しなければなりません。

印紙代は、売掛金が3,000万円以上5,000万円未満の場合であれば、1万円となりますので目安として覚えておきましょう。

着手金や事務手数料は絶対に必要?

ファクタリングの手数料は銀行融資の金利のように、明確に表示する必要がありません。

それは、ファクタリングはモノを受渡しする債権譲渡契約(さいけんじょうとけいやく)であり、銀行融資のようなお金を貸し借りする金銭消費貸借契約(きんせんしょうひたいしゃくけいやく)ではないからです。

したがってファクタリングの手数料は、名目や値段など業者のさじ加減ひとつで大きく変わります。

中には着手金や事務手数料などといった、追加の手数料が発生する業者もいますので、必ず契約前に手数料の総額を確認するようにしましょう。

手数料の相場は10.0%~20.0%

ここまで、掛け目やその他の諸費用といった、ファクタリングにかかる手数料について話ししました。

これらの手数料を全て合計すると、売掛金に対して10.0%~20.0%程度の金額となり、これがファクタリングの一般的な相場となります。

しかし、売掛先の信用力や契約形態によって大きく変わってきますので、あくまでも目安として覚えておいてください。

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ファクタリングの手数料には秘密がある?

ファクタリングの手数料相場は10.0%~20.0%程度ですが、この金額が高いか安いかピンとこない経営者もいるでしょう。

そこで、ファクタリング手数料の詳しい仕組みについて、紹介しますので判断材料にしてください。

銀行金利に直すと何パーセントになる?

銀行のビジネスローンの金利が10.0%~18.0%程度ですので、これに比べたらファクタリングの手数料も同じくらいと思うかも知れません。

ただしファクタリングの手数料は、入金日から売掛先の支払期日までの期間に対する手数料です。

つまり、銀行金利が1年間に対する金利であるのに対して、ファクタリングの手数料は数か月に対する金利なのです。

例えば支払期間が2ヵ月の売掛金に対して10.0%の手数料がかかる場合は、年利に直すと60.0%という膨大な利率となりますので注意をしてください。

妥当かどうかの法律規制がない

ファクタリングがこのような膨大な手数料を提示できる理由は、法律の規制がないからです。

ファクタリングは譲渡契約ですのでファクタリング業を行うには、貸金業者の資格は必要なく、また貸金でないため利息制限法の規制もありません。

余りにも膨大な手数料を取った業者は一部逮捕されていますが、ファクタリングはまだまだ規制が緩いといえるでしょう。

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ファクタリングと銀行の事業性融資はどちらが得?

このような理由により、銀行融資を利用できるのであれば、ファクタリングよりそちらを利用する方が好ましいと考えます。

ただし、ファクタリングのメリットは審査と入金までのスピードが速い点と、審査が銀行融資より緩いという点もあります。

したがって、銀行融資では間に合わないような緊急資金が必要であったり、過去の取引履歴が理由で銀行融資を受けられなかったりする会社は、ファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか。

インターネット広告のからくりは?

ファクタリング業者の中には、インターネットやFAXなどの広告で手数料を数パーセントと低く表示している業者もいます。

しかし、これはあくまで掛け目だけの表示であり、手数料総額に直すと相場である10.0%~20.0%となるケースが多いです。

何度もいいますが、ファクタリングの手数料は名目自由の「言い値」ですので、表面的な手数料に惑わされずに必ず手数料の総額を確認するようにしましょう。

悪徳業者に注意!見分け方は?

あらかじめ確認した手数料が相場の範囲内であっても、後から手数料を要求してきたり、また先に手数料を振り込ませて何もしなかったりする悪徳なファクタリング業者がいます。

特に、聞いたことのない社名であったり、社歴が余りにも短かったり、また宣伝方法がFAXだけであったりすれば悪徳業者の可能性があります。

このような悪徳業者は資金調達を急ぐ経営者の不安に付け込みますので、冷静に判断するようにしましょう。

ファクタリングの手数料を抑える方法は?

中小企業が利用できるファクタリングの手数料は、銀行利息に比べて高いです。

そこで、ファクタリングの手数料を少しでも抑える方法を、いくつか紹介しますので参考にしてください。

契約方式で手数料が変わる?2社間と3社間の違いは?

まず、ファクタリングは契約方式によって、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあるのを覚えておきましょう。

2社間ファクタリングとは自社とファクタリング業者で契約する形態であり、3社間ファクタリングはこれに売掛先も契約に加わる形態です。

実は、2社間ファクタリングの方が手数料は高くなります。

その理由は、売掛金が直接ファクタリング業者に入金される3社間ファクタリングと違い、2社間ファクタリングは売掛金が一旦自社に入金されるため、ファクタリング業者にとってお金を回収できない危険性があるからです。

また、確実に回収するために債権譲渡登記をすることになれば、その費用も余分にかかってきます。

3社間ファクタリングは取引先にばれるというデメリットはありますが、費用は少なくて済みますので状況に応じて利用してください。

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償還請求権って何?手数料との関係は?

ファクタリングを契約した後に売掛先が倒産したとしても、原則として自分の会社が責任を負うことはありません。

それは、ファクタリングが債権譲渡契約であり、売掛金というモノを渡したらそれで契約は完結します。

つまり破産した売掛先から回収する義務は、ファクタリング業者が背負うことになります。

しかし、ファクタリング業者が契約書に償還請求権(しょうかんせいきゅうけん)がある旨を記載すれば、自社が立替え払いする責任を負う可能性がでてきます。

償還請求権はリコースとも呼ばれ、自社が支払う手数料にも影響しますので注意しましょう。

ノンリコースファクタリングは債権譲渡契約

実は、償還請求権付きのリコースファクタリングの方が、償還請求権の付いていないノンリコースファクタリングより手数料が安くなる傾向があります。

その理由は、償還請求権を付けることでファクタリング業者のリスクは減りますし、債権譲渡登記のような特別な費用も必要がありません。

売掛先の業況が問題なければ、あえてリコースファクタリングの業者を選んで費用を削減するのも良いでしょう。

リコースファクタリングは貸金?利息制限法は?

リコースファクタリングの手数料が低くなる理由は他にもあります。

それは償還請求権を付けることで融資と同じ扱いになり、利息制限法の規制を受けてしまいます。

すなわち自社も立替え払いする責任を負うことで、モノの譲渡契約ではなくモノを担保とした融資契約として法的に扱われるのです。

3社間ファクタリングを償還請求権付きで契約することで、ファクタリング手数料の相場よりもぐっと低くなりますので覚えておいてください。

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掛け目は社長の人間性や人柄でも代わる?

ファクタリングの手数料は、言い値の部分が大きいため、社長の面談や電話対応でも変わる可能性があります。

銀行融資でも同じことですが、きちんとした態度の経営者に対しては金利(手数料)を抑えてあげようと思うのが担当の本音です。

手数料が劇的に減るとはいいにくいですが、きちんとした態度を取るに越したことはないでしょう。

手数料が安いファクタリング業者は?

ここまでの話をまとめて、手数料が安いファクタリング業者の選び方について紹介します。

まずは、資金調達のポータルサイトに登録されていたり、業歴が長かったりする業者を選別して悪徳業者を選ばないようにしましょう。

さらに、債権譲渡登記の不要な3社間ファクタリングを利用しており、償還請求権を定めている業者を選びましょう。

これにより、10.0%~20.0%が相場の手数料を5.0%程度に抑えられる可能性があります。

なお、3社間ファクタリングは売掛先にばれてしまいますので、手数料が低くなるからという事情をきちんと説明しておくことをおすすめします。

ファクタリングの手数料を比較してみよう

ファクタリング会社は数多く存在しますが、手数料が明記されていないことも多いため、比較したくてもできないという人も少なくありません。

ファクタリング会社の中でも手数料の表記がなされている業者を中心に、下記の表に手数料をまとめましたので、参考にしてみてください。

ファクタリング業者名手数料振込までの時間
ベストファクター5%~20%最短当日
ワダツミ株式会社手数料1%~

掛け目80%~90%

(3社間のみ) 
最短3日
三共サービス
  • 2社間
    手数料5%~
    掛け目70%~
  • 3社間
    手数料1.5%~
    掛け目90%~
最短翌日
財務会計支援機構手数料7%~12.16%

(2社間のみ) 
最短3日

ファクタリング業者によって手数料はまったく違っています。2社間と3社間でも手数料が違うことが分かります。

また審査によっても手数料が変わってきますので、実際には申込みをしてみないとどのぐらいの手数料になるのか分からない部分もあります。

さらに手数料の内訳も各社さまざまとなっています。

手数料の中に掛け目と事務手数料がすべて込みの場合もあり、自分ではよく分からないという場合は必ず契約前によく確認をしておきましょう。

ファクタリングの手数料を計算してみよう

ファクタリングの手数料の仕組みは、初見では分かりにくいことが多いです。特に「掛け目」がからむと余計に分かりにくくなってしまいます。

今回は三共サービスで2社間ファクタリングを利用した場合で計算してみましょう。

売掛金600万円の場合(掛け目70%、手数料5%)

  • 売掛金600万円のうち420万円が買取対象金額となる(掛け目70%)
  • 420万円から21万円が手数料として引かれる(手数料5%)
  • 手数料が引かれたあとの399万円が振り込まれる
  • 買取対象ではない180万円(留保金)が返還される
  • 最終的な資金は振り込まれた399万円と返還された180万円を足して579万円となる

留保金とは、ファクタリング業者が売掛金入金までのあいだに余分に預かるお金です。売掛先から入金後に返還されます。

ファクタリング業者によって留保金の扱いが違うため、事前に契約内容をよく確認しておきましょう。

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銀行ファクタリングの手数料は安いの?

ファクタリングを行っている会社には銀行系のファクタリング会社や、銀行が直接行っている場合もあります。銀行や銀行系のファクタリング会社一覧は下記の通りです。

銀行系ファクタリング会社
  • 三菱UFJファクター
  • みずほファクター
  • SMBCファイナンス
  • りそな決済サービス株式会社
  • 浜銀ファイナンス       など
ファクタリングを行っている銀行
  • 百十四銀行
  • 山口銀行
  • 足利銀行
  • 千葉銀行
  • スルガ銀行(医療ファクタリングのみ)  など

上記の銀行や銀行系ファクタリング会社であれば、民間のファクタリング会社よりも手数料が安いと考える人も多いでしょう。

確かに銀行でのファクタリングは民間のファクタリング会社よりも安いと言われています。

しかし銀行や銀行系ファクタリング会社では、手数料の詳細を一切公開していません。

そのため、手数料がどのぐらいなのかということは、申込みを行ってみないと分かりません。

また、全体的に大手企業が対象になるものが多く、中小企業には向いていないファクタリングサービスもあります。

銀行や銀行系ファクタリング会社を利用する場合は、来店するか電話などでよく問い合わせをしてみることをおすすめします。

まとめ

ファクタリングは、手数料が銀行利息より高いため常用するのは好ましくありません。

しかし、緊急時の資金調達方法として覚えておくと良いでしょう。

ただし、いざ利用するときは、手数料の内訳を十分に確認してください。

また手数料は今回紹介した方法で、少しでも安く抑えられますので活用してみてはいかがでしょうか。

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