カードローンの自動融資とは
カードローンの種類によっては自動融資サービスを利用できることがあります。
自動融資サービスは簡単に言えば、口座からの各種引落時に資金ショートしていた場合、自動融失してくれるカードローンのサービスのひとつです。
自動融資サービスを設定していると何かと便利な部分もありますが、自動融資のことをよく知らないと意図せず借金をしてしまうことにもなります。
カードローンの自動融資とはどのようなサービスなのか、自動融資を行っているカードローンにはどのような種類があるのかご説明していきたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
今回紹介する記事は、下記のような人にピッタリです。
- カードローンの自動融資の仕組みを知りたい人
- 自動融資を利用する時の注意点を知りたい人
- 自動融資サービスの申込方法を知りたい
- 自動融資サービスのあるカードローンを知りたい
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
目次
カードローンの自動融資とは
冒頭でも少し触れましたが、カードローンの自動融資とは、下記のような各種引料金の引落時に、普通預金残高に十分なお金が残っていなくても、口座残高の不足分をカードローンから自動的に借入して残高不足にならないようにしてくれるサービスです。
- 電気
- ガス
- NHK受信料
- 携帯電話料金
- クレジットカードの利用料金
もちろん全てのカードローンに、自動融資機能があるわけではありません。
よって、この機能を利用したい場合は、まず自動融資サービスが付帯しているカードローンに申し込むことが第一条件となってきます。
しかも、この自動融資サービスは銀行カードローン限定で、消費者金融カードローンでは一切行われていません。
まずはこの点に注意してください。
また、、下記項目がこのサービスを利用するために必要になる基本条件です。
- 自動融資サービスのある銀行カードローンに申し込む
- カードローン申込先の銀行に口座を開設している
- その口座をカードローンの返済口座として指定している
- 各種支払料金を口座引落にしている
それではカードローンの自動融資サ-ビスの申込方法と、その特徴を簡単に説明していきます。
自動融資サービスの基礎知識となるので、目を通してよく理解してください。
カードローン契約時に選択する
カードローンを契約する際に自動融資サービスを行うかどうか必ず確認項目があり、カードローン利用者自らが申込みをして初めて利用できるものです。
よって、基本的にはカードローン申込と同時に、この自動融資サービスの申し込みを行うことになります。
しかし、この申し込みには注意が必要です。
自動融資サービスが付帯しているカードローンは、ほぼ大半が自動設定となっているからです。
下記の様に任意設定のところは数行しかありません。
(自動設定の銀行)
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- スルガ銀行
- りそな銀行
- ジャパンネット銀行
(任意設定の銀行)
- 三井住友銀行
- イオン銀行
サービスを利用するために申し込みが必要になるのは2行しかありません。
よって、自動設定の銀行カードローンに申し込んで、この自動融資サービスの存在をよく理解せずにいると、本当だったら普通預金残高不足で引落しされなかった支払いが、正常に引き落とされてしまったり、意図的に引き落としさせないようにしていた利用料金が、勝手にカードローンの借入で支払いされてしまう場合も出てきます。
自動設定のカードローン申込は、自動的にこのサービスを利用することになってしまうので、必要ないという人は注意しましょう。
普通口座や総合口座に連動している機能
先に話したように自動融資サービスは、カードローンの返済口座と連動した機能です。
よって、その返済口座は各種支払料金の引落口座である必要があります。
このサービス利用には、必須となるので注意してください。
申込先銀行がメインバンクで、各種支払料金の引落口座ならば問題ありませんが、そうでない場合は、各種支払料金の引落口座を変更する必要があります。
少々面倒ではありますが、口座変更を忘れないようにしましょう。
なおカードローンから自動的に借入するわけですから、自動融資サービスを設定していても、カードローンの利用限度額が足りない場合は利用することができません。
この点も併せて覚えておくようにしましょう。
定期預金の自動貸付とは違う
またこのカードローンの自動融資サービスと全く同じサービスになる、個人向けの当座貸越のサービスを提供している銀行もあります。
定期預金を総合口座で管理している場合に、普通預金の残高がなくても自動融資サービスと同じように、不足分の各種支払料金を行ってくれるサービスです。
自動貸越とも呼ばれますが、これは定期預金を担保にお金を借りることができるサービスです。
この自動貸越はを申し込みしなければ利用することはできませんので、知らない間に勝手に借金をさせられてしまうことはありません。
この点がカードローンの自動融資サービスと一番違う点でしょう。
しかし、カードローンの自動融資も総合口座による自動貸越も、内容をよく把握しないまま「なんとなく便利そうだ」と申し込んでしまうと、意図しない借金を背負ってしまう危険があります。
どちらも無償サービスではなく、利用時に利息が発生するので、この点はよく理解しておくようにしてください。
自動融資のメリット
自動融資のメリットは、普通預金口座から自動引き落としされる公共料金の支払いやクレジットカードの利用料金、携帯電話料金や生命保険料金など、残高不足で引き落しできなかったという事態を回避できる点にあります。
これはここまでの説明でも、ご理解いただけたのではないでしょうか。
また、この自動融資サービスが付いていないカードローンを利用している人でも、引き落としされる料金が足りないため、カードローン借入をそれに当てたことがあるという人もいるでしょう。
そんな人にとっては、わざわざ借入する手間を省くことができます。
しかも、窓口やATMを訪れる必要がないので、誰にも気づかれずにカードローン借入ができるので、他人バレしたくないという人にもおすすめです。
ここではこの自動融資サービスがもつメリットについて、少し掘り下げて説明していきます。
口座残高不足でも引き落としができる
給料の振込みや報酬の振込みなど、毎月一定の日にちに銀行口座に振り込まれる状態であれば、預金残高不足によって各種利用料金が引落し不能となることは少ないかもしれません。
しかし給料の振込みや報酬の振込と、各種利用料金の支払い口座を別々に管理している場合は、自動引落しされる前日までに入金しておかなければなりませんね。
うっかりミスや勘違いで、今日が公共料金の引き落としの日にちだったのに口座に入金しておかないと、引き落としすることができずに支払い滞納を起こしてしまいます。
残高不足でマンションの管理費落ちなかった😱
再引落日が今日またあるって書いてあるから11事頃に口座に入れて来たけどまだ落ちてない💦
何時におちるのー?😱
1300円足りなかっただけなのに(笑)— かずきんぐ (@kazuking_hy) March 6, 2019
公共料金の支払いならば、支払滞納となっても、遅延損害金を求められることはありません。
ですが社度々延滞を起こしていては、社会人としての資質を問われますから、できれば支払日にしっかりと支払うべきでしょう。
その点においても、恥ずかしい思いをしないですむのは、ひとつのメリットと言えます。
クレジットカード代などの返済滞納を防いでくれる
公共料金の支払いを1日や2日遅れても、気がついたときに電力会社やガス会社、水道局などに連絡すればコンビニ収納用紙を郵送してくれますのでことなきを得ます。
ところがクレジットカードの利用料金と携帯電話料金の場合は話が別です。
携帯電料金の支払い遅れが度々あれば、買い替え時に携帯電話の分割購入ができなくなってしまうので、10万円はくだらない携帯電話代金を一括購入するしかなくなるのです。
また利用料金の支払い遅れが滞納ともなれば、遅延損害金が発生することは当然ながら、個人信用情報に期日通りに返済できなかった情報が登録されてしまい、個人信用情報をキズつけてしまいます。
そうなれば携帯電話の買い替え自体ができなくなり、他のキャリアに申し込んでも断られることにいなってしまいますし、クレジットカードならば利用停止、または強制退会となる可能性もでてきます。
またクレジットの利用料金や携帯電話料金の利用料金の支払い状況は、新たなカードローンの契約や住宅ローン、自動車ローン、各種ショッピングローンの審査でも重要な審査項目です。
たとえ3カ月以上の長期滞納となる延滞でなくても、1年の間に複数回支払い滞納をしてしまうと、それだけで滞納常習者として金融事故情報を登録されてしまう場合があるのです。
以上のようにカードローンの自動融資を設定しておけば、うっかりミスで信用情報をキズつけてしまう心配がありません。
カードローンの自動融資によって返済滞納を防いでくれるのは大変便利なサービスです。
給料などの入金口座と各種支払い口座を別々に管理している場合は、「忙しくて入金することができなかった」をカバーしてくれますので、自動融資のシステムを理解した上で上手に利用することをおすすめします。
自動融資が利用できる主なカードローン
先にも話しましたが、自動融資サービスを受けることができるカードローンは銀行カードローンだけです。
消費者金融で自動融資を行っているところはありません。
とくに自動融資で代表的なのは、三菱UFJ銀行などメガバンクが発行しているカードローンですね。
- 三菱UFJ銀行マイカードプラス
- みずほ銀行カードローン
- 三井住友銀行カードローン
どのカードローンでも、カードローン専用ではなくキャッシュカードと紐付けして、カードローンがキャッシュカード一体型としている場合に自動融資サービスを利用することができるのもひとつの特徴です。
何枚もカードを持たなくて済むのは、本当に使い勝手がいいですよね。
みずほ銀行カードローンはスイングサービスの申込み、三井住友銀行カードローンは自動融資バックアップの申込みが必要です。
それではこれらメガバンクの自動融資サービスを申し込みする際の注意点について説明しましょう。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行カードローンと言えばバンクイックが有名ですが、自動融資サービスを受けることができるのはマイカードプラスのみです。
三菱UFJ銀行のカードローンマイカードプラスは自動融資サービスが最初から付帯しているので、審査通過すれば利用可能となります。
自動設定となるので、利用したくないという人は、バンクイックに申し込むようにしましょう。
またマイカードプラスの自動融資サービスは、自動融資をしたかどうかを知らせてくれる「Eメール通知サービス」を利用することもできます。
各種支払料金の口座振替が行われた時点で、下記に該当する場合、Eメールで知らせを受けることができるサービスです。
- 残高不足だったが自動融資できなかった
- 残高不足だったため自動融資を行った
このサービスは申し込む必要がありますが、自動融資サービスを利用するなら、申し込んでおくことをおすすめします。
みずほ銀行
このみずほ銀行カードローンの自動融資サービスも、三菱UFJ銀行マイカードプラスと同様に自動融資サービスが最初から付帯しているので、審査通過すれば利用可能となります。
しかし、みずほ銀行カードローンの場合には、自動融資サービスを受けたくない場合には、利用回避する方法があります。
みずほ銀行カードローンの借入に利用するカードは下記の2つがあるのですが、発行するカードをローン専用型のタイプにすれば、自動融資サービスは付帯しません。
- キャッシュカード一体型
- ローン専用型
カードローン専用型だと口座残高が不足していても、カードローン専用型カードの取引になるので、借入と返済のだけの取引です。
自動融資サービスを利用しないという人は、申込時にローン専用型のカード発行を選択してください。
またキャッシュカード一体型を発行していても、後でローン専用型へ切り替えることは可能です。
そうすれば自動融資サービスの利用を停止することができます。
切り替え方法は下記のいずれかです。
- カードローン専用ダイヤルへ電話をかけて申し込む
- みずほ銀行の店頭で申し込む
三井住友銀行
三井住友銀行カードローンは先述した2つのカードローンとは違い、自動融資サービスを受けるためには、申込時に利用する旨を申告する必要があります。
自動設定ではなく、任意設定となるので注意してください。
またカードローン申込時に利用選択していなくても、と下記の方法で申し込むことが可能です。
- 三井住友銀行本の店舗窓口で申し込む
- WEB会員サービスで申し込む
- ローン契約機(ACM)で申し込む
利用していて、必要ないと感じた時も、同じ方法で利用停止にすることができるので安心してください。
自動融資はカードローン分の返済には利用できない
カードローンの自動融資サービスは、普通預金口座から引き落とされるも支払い全てに対応しているわけではありません。
銀行カードローンの種類によって、自動融資の対象外となってしまう自動引き落としがありますので注意が必要です。
詳しくは後述しますが、ここではカードローンの返済分には利用できないことについて簡単に説明します。
これは自動融資サービスのあるカードローン全般で言えることですが、カードローンの返済には利用することはできません。
三井住友銀行カードローンの自動融資サービスで、三井住友銀行カードローンの借入返済はできないということです。
また、カードローン返済だけでなく、カードローンを利用している銀行の定期預金等の約定入金の場合も同じです。
つまりカードローン契約をしている銀行が貸付している金融商品の返済回収には利用できないのです。
銀行自らが融資しその回収を自動融資で行っていたのでは、借金がどんどん膨れ上がることになってしまいますよね。
ただし、別銀行や消費者金融のカードローン返済の場合には、自動融資によって残高不足を防ぐことが可能です。
しかし、この自動融資は先に言ったように、借金を増やすだけの愚行となるので、おすすめすることはできません。
しっかりと持っている現金で返済することを心がけてください。
自動融資を利用する上で注意したい事
この自動融資サービスは支払い遅れを回避できる点においては、確かにメリットが高いサービスですが、この自動融資サービスに頼り切るのはおすすめできることではありません。
このサービスはあくまで、支払のうっかり忘れや、突発的な支出によって支払いできない場合など、どうしようもない時の回避策として考えておくべきです。
先にも触れましたが、自動融資サービスは無償サ-ビスではなく、利用するごとに自動融資された金額に対して利息が発しします。
また、頼り切ってしまうと、カードローンの借入が大きくなって、知らない内に借金地獄に陥ってしまう可能性もあるからです。
そんな状況に陥らないためにも、「自動融資サービスがあるから大丈夫」という安易な考えは絶対にしないでください。
そこでここでは自動融資サービスを利用する上で、注意して欲しいポイントを説明します。
よく理解して、正しい利用法を学んでください。
利息の発生には要注意!
カードローンの自動融資で一番注意してもらいたいのは利息の発生です。
このサービスは自動的にカードローンの借入が行われ、各種料金支払いに利用されるのですから、カードローンでお金を借りて預金口座に入金したのと同じですよね。
借入金利も自動融資サービスだからといって、特別な金利が適用されるわけではありません。
下記のような通常の借入金利が適用されます。
借入金額 | 金利 |
100万円以下 | 年12.0%~14.5% |
100万円超~200万円以下 | 年10.0%~12.0% |
200万円超~300万円以下 | 年8.0%~10.0% |
300万円超~400万円以下 | 年7.0%~8.0% |
400万円超~500万円以下 | 年6.0%~7.0% |
500万円超~600万円以下 | 年5.0%~6.0% |
600万円超~700万円以下 | 年4.5%~5.0% |
700万円超~800万円以下 | 年1.5%~4.5% |
*三井住友銀行カードローンの場合
基本的にどこの銀行でも、自動融資サービスでの借入は通常の約定返済日を待つことなく、口座に入金するだけで返済できます。
よって、できるだけ早めに返済さえすれば、その分、支払う利息は少なくて済むのです。
銀行カードローンは消費者金融カードローンよりも低金利だと言われていますが、他の融資商品と比較すれば高金利であることに違いはありません。
銀行カードローンの上限金利は15.0%前後となるため、借入金が大きければ大きいほど、発生する利息は高額になってきます。
この点は十分な注意が必要です。
そのままにしておけば、その分、余分な利息を支払うことになるので、自動融資サービスを受けた場合には、できるだけ早めの返済を心がけましょう。
通帳等を確認していないと借金地獄に
自動融資ばかりに頼ってしまうと、各種料金の支払いのために預金口座に入金することを怠ってしまい、金銭感覚が完全に麻痺してしまう危険性があります。
カードローンでお金を借りる場合はATMから借りる方法と、振込キャッシングで借りる方法がありますが、どちらの方法でもカードローン利用者は「お金を借りた」実感が残ります。
しかし、この自動融資サービスは知らない内に、勝手に融資されるので、利用者にはお金を借りたという意識が極めて薄くなっているので、慣れると非常に危険な状態となってしまいます。
預金口座から引き落とされる種類によっては、10万円単位になる場合もありますよね。
自動融資によって10万円が預金口座に入金され、自動的に引き落とされてしまうと、それだけで利息が月に1,200円ほど発生してしまいます。
それに加えて、これを繰り返していけば、カードローンの借入残高が増えてしまい、毎月の支払額が増えてしまい、あっという間に借金地獄に突入することになるでしょう。
そんなことにならないためにも、自動融資サービスに頼り切った状態になることだけは避けなければならないのです。
自動融資対象外の支払いもある
またこの自動融資サービスは先に同一行のカードローン返済や、定期預金等の約定入金には利用できないと説明しましたが、自動融資対象外となるものは、この2つだけではありません。
銀行によって些少の差はあるかもしれませんが、下記2つに該当する場合は自動融資は対象外となります。
- カードローンの返済日に発生する口座振替
- 口座残高を超える現金の引き出し
一番注してもらいたいのが、カードローン返済日の口座振替に該当する支払いです。
支払いは月末付近に集中しているので、カードローンの返済日が被らないように設定しておく必要があるでしょう。
カードローンの返済日は、三井住友銀行カードローンのように毎月5日、15日、25日、月末と任意選択できるところが大半です。
自動融資サービスを利用する際には、何日にどんな口座引落があるのかを事前に確認し、それに応じた約定返済日を設定するようにしましょう。
また自動融資サービスの仕組みを考えれば、口座残金以上の引き出しもできるのではと考える人もいるでしょう。
しかし、これも対象外です。
口座残金が8,000円しかないのに、10,000円を引き出すことはできません。
足りない資金はカードローンから借入するしかないので、注意してください。
立て替えできない引落しに注意
カードローンの自動融資で立て替えすることができるものは限定されており、引き落しの種類によっては残高が足りない場合でも自動融資されないものもありますので注意が必要です。
立て替えができない種類の引き落としの内容の場合、口座残高が不足したときにはそのまま引き落としされないため、窓口やATMに行って対応しなければなりません。
まずは自動融資となる引き落としと自動融資にならない引き落としについてまとめてみました。
なお、まとめるにあたっては三菱UFJ銀行の「スマート プラス」を基にまとめていますので、銀行によっては異なる場合がありますので利用の際は利用している銀行に確認することをおすすめします。
自動融資される引き落し | 自動融資されない引き落し |
---|---|
公共料金(電気、ガス、水道など)、クレジットカードの決済、保険料(損害保険、生命保険)、税金など | ATMや窓口での払い戻し、「マイカード プラス」及び「バンクイック」の約定返済、自動つみたて定期預金への振り替え、デビットサービス、定額自動送金サービスなど |
以上が自動融資される引き落しと自動融資されない引き落しとなります。
自動融資されない引き落しには「マイカード プラス」や「バンクイック」の返済分や自動送金の代金がありますので、返済の遅れや生活に係わるものも一部自動融資されない引き落しとなりますので注意が必要です。
金銭の自己管理ができない場合は自動融資を停止する
自動融資で得に気をつけて欲しいのが、クレジットカード利用料金の引落としです。
クレジットカードは現金を使うことなくショッピングできる上、キャッシングすることも可能です。
よって、高額支払いとなるケースも少なくないでしょう。
リボ払いでもない限り、それが一括支払いとなるため、あっという間にカードローンの借入上限額に達してしまう可能性も低くありません。
となればクレジットカード利用料金の支払いをカードローンの自動融資で行ってしまうと、借金がますます雪だるまのように膨れ上がってしまうことになりますね。
自動融資はあくまでも一時的に「カードローンで立て替えてもらう」意識が必要です。
先に話したように、立て替えてもらったお金は、できるだけ早めの返済を心がける必要があります。
すぐに返済できなくても、給料が入った時や、ボーナスなど臨時収入が入ったらすぐに精算してください。
当然のことですが、いくら自動融資サービスを利用していても、肝心なカードローンの返済を怠たれば、カードローン自体の利用が停止されてしまい、自動融資サービスも利用できなくなってしまいます。
自動融資サービスを継続して使いたいのであれば、カードローンの返済はきちんと行うことが必須条件です。
自動融資は何かと便利なサービスではありますが、金銭の自己管理ができない場合には、返すことができないほどの借金を背負うことになってしまいます。
そうなることが事前にわかっている場合や、利用中に借入が多くなるようでしたら、自動融資を停止させることも必要です。
むやみに自動融資を利用することは避けましょう。
乃木坂46「まずは銀行(でカードローンを借りて返せなくなってサラ金闇金に手を出して雪だるま式に借金地獄に陥るべき)でしょ?」
— 国道398防衛隊 (@Mt_choukai) February 18, 2019
自動融資に関してよくある質問
それでは最後に自動融資サービスに関してよくある質問を挙げ、簡単に回答していきましょう。
Q.自動融資されていると住宅ローンに影響しますか?
自動融資サービス自体が影響することはありませんが、借入額が多くなれば、その額や返済状況によっては影響することがあります。すぐに返済して、カードローンの返済状況にさえ問題がなければ心配はいりません。
Q.自動融資されていることは通帳の勘定科目で分かりますか?
分かります。自動融資が行われると通帳には、「自動融資回収」といったような記載が入ります。
Q.カードローンの口座振替の返済が利用できる自動融資はある?
ありません。しかし、他社のカードローン返済額に対しては自動融資されます。
Q.旦那が自動融資サービスを利用していますが返済日は決まっていますか?
決まっていません。すぐに返済することができます。返済しなければ、他の借入と合算されて、通常の約定返済日に分割して支払われることになります。
Q.自動融資でずっとお金を借り続けることは可能ですか?
カードローンの借入上限額まで可能です。これを超えて自動融資を受けることはできません。
Q.クレジットカードの利用代を自動融資で支払うと信用情報に記録される?
されません。しかし、カードローンの返済に度々の遅延や延滞があれば、それが記録されるので注意してください。
クレジットカードとの違い
お金を立て替える意味では、クレジットカードもカードローンと同じで立て替え可能な方法となり、支払いの方法も毎月返済とリボ払いなどで同じとなります。
しかし、クレジットカードが一時的な資金の「立て替え」するということに対して、カードローンでの立て替えはあくまでも「貸し付け(融資)」となります。
また、手数料や利息が発生するタイミングも異なり、クレジットカードは2回までの分割であれば手数料は無料となるのに対してカードローンは基本的に融資された翌日から利息が発生します。
その他にもクレジットカード(キャッシング枠なし)ではお金を引き出すことができないのに対してカードローンではお金の引き出しが可能です。
クレジットカードと立て替え可能なカードローンの最大の違いは、カードローンの場合は自動融資できる引き落しに対してはどこの引き落しでも立て替えできるのに対して、クレジットカードの場合は加盟店にしか立て替えすることができないという点に違いがあります。
クレジットカードは「立て替え」
クレジットカードのショッピング枠利用分については、カードローンのようにお金を借りるのではなく、カード会社が商品などの購入代金を「立て替え」払いする仕組みです。
この立て替えと借入は法律でも明確に区別されており、クレジットカードのショッピング枠利用分については「割賦販売法」という法律で規制されています。
したがって、商品の購入代金やサービスなどの利用料の支払いを立て替えてもらうことしかできないため、借入には該当しません。
キャッシングは「借り入れ」
クレジットカードをショッピングで利用するときには、先に紹介したようにカード会社による立て替え払いとしての利用となります。
しかしクレジットカードのもうひとつの機能であるキャッシングは、カードローンと同じくお金を借りることができるため「借り入れ」にあたります。
したがって、同じクレジットカードとしての利用であっても、ショッピング枠とキャッシング枠では対応する法律が違うため、後ほど紹介するカードローンと同じようなポイントに注意しましょう。
カードローンは「借り入れ」
カードローンはクレジットカードのショッピング枠と異なり、いつでも金融機関からお金を借りることができるため、代金の立て替えではなく借り入れに該当します。
借り入れの場合には、銀行を利用するときには銀行法、ノンバンクの場合には貸金業法と呼ばれる法律の対象となるので、割賦販売法とはルールが異なる部分があります。
また、カードローンの場合はいつでも借入可能枠内であれば借りたり返したりの反復利用が可能なため、住宅ローンやマイカーローンよりも柔軟な利用が可能です。
立て替え型でなくても立て替えできる
立て替え型のカードローンを持っていないという場合にも、使い方によっては立て替え型のカードローンと同じようなことができます。
その方法は簡単で、引き落しがされる前の日までにカードローンからお金を引き出して引き落としされる口座に入金する、または振込融資やインタネットバンキングなどによって引き落し口座に入金する方法です。
実際に自分が口座の残高と引き落し額をきちんと管理して自分で借り入れと入金をする必要があるたで手間はかかりますが、この方法のメリットはどんな引き落しでも大丈夫ということです。
自動融資による立て替えは融資されない引き落しがあるのに対して、自分で借り入れして入金しますので、どんな引き落しでも可能となります。
無利息期間でお得に
アコムなどの消費者金融では、たとえ借りたとしても利息がかからない期間(無利息期間)を設けている消費者金融があります。
この無利息期間は、アコムと初めて契約した翌日から30日などとなっていますので、何回でも使えるものではありません(ノーローンの中には何回でも使えるところもある)が、初回利用時の一時的な立て替えであれば利息の支払いがなく借りられます。
たとえ無利息期間が終わったとしても、一時的で短期間の借り入れであればそこまで利息の支払いはありませんので、クレジットカードのような使い方をすると支払いを抑えられます。
金額に応じた使い分けをしよう
クレジットカードとカードローンなどを利用して行う、「立て替え」と「借り入れ」ですが、このふたつの方法を利用者の状況によって使い分けしてみましょう。
利用金額によっては、クレジットカードでの立て替えがおすすめの場合や、この逆の場合もあるので判断する上で重要な要素にしてください。
ここでは、立て替え希望者の利用金額によって、利用する方法の使い分けを解説します。
小さい金額もしくは2か月以内ならクレジットで「立て替え」
利用目的が「商品の購入」または「サービスの利用」などの決まったもので、金額が少額であったり、2か月以内で支払いが可能であったりする場合には、クレジットカードのショッピング枠を利用して「立て替え」を行うと良いでしょう。
商品や販売店によっては、2か月以上であっても分割手数料の支払いがないケースもあるため、このような場合には分割して支払うこともおすすめです。
しかし、長期間の立て替えになる場合には、基本的には後ほど紹介する「借り入れ」を使いましょう。
使い道が決まっているものや高額なら各種ローンで「借り入れ」
使い道が決まっているものや高額な借入の場合には、「借り入れ」を行うことをおすすめします。
借入する金額によっては、カードローンではなく目的ローンの方が手数料の金利が低いため積極的に活用しましょう。
例えば教育ローンなどは銀行で借りればかなり低金利で利用できますし、結婚資金として利用ができるものもあるため、まとまったお金が必要なときには銀行など低金利な目的ローンを調べてみましょう。
もしも、対応する目的ローンが見つけられなかったときには、銀行が行っているフリーローンもおすすめです。
目的ローンよりも金利が高いケースもありますが、カードローンよりも低金利となっているため利用しやすいでしょう。
まとめ
カードローンの自動融資サービスは、利便性の高いサービスです。
利用することはおすすめしますが、利用するには注意が必要になってきます。
頼り切ったような利用をすると、カードローンの借入額が膨らんで、あっという間に借金地獄となってしまうからです。
そうならにためにも、今回説明したことを参考にして、正しい利用法を守ることが絶対条件となってくるでしょう。
それが守れないようであるなら、利用は控えるべきでしょう。
メリットの高いサービスが、リスクの高いサービスとならないためにも、あくまでも緊急事態のみの利用とするようにしてください。
タグ:その他金融業者