事業資金の借入で保証協会を利用するメリットと利用方法

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執筆者の情報
名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務

金融円滑化を目的としている公的機関

銀行で事業資金の融資を受ける際に利用することが多い信用保証協会ですが、この機関は個人がカードローンなどを借りる際に付く保証会社の役割を持っています。

ですので、債務者が債権の返済をできなくなってしまった場合には信用保証協会が債務者に代わって銀行に債権に関わる代金を肩代わりすることになります。

この信用保証協会というのは、信用保証協会法に基づいて中小企業や小規模事業者の金融円滑化を目的として公的機関であり、さまざまな制度融資の保証を行うことで資金調達のサポートをしています。

特に中小企業などでは実に95%が借入をして資金調達をしているといわれており、このような企業の多くは信用保証協会の保証を受けています。

この記事では信用保証協会の制度融資を利用するメリットと利用するための方法について紹介し、まだ信用保証協会を利用していない人やこれから創業するという人の参考になればと思います。

信用保証協会を利用するメリット

信用保証協会を利用することで得ることができるメリットは主に5つあります。

そのメリットとは、

  • 融資枠の拡大を図ることができる
  • 数多くの保証制度がある
  • 長期借入の利用が可能
  • 法人代表者以外の連帯保証人は不要となる(個人事業主は原則保証人不要)
  • 無担保でも利用可能

というメリットがあります。

銀行の融資にはプロパー融資というのもありますが、プロパー融資ではどうしても保全を図ることができないために銀行の審査は厳しく、融資額もそれほど多くはありません。

しかし、信用保証協会の制度融資をプロパー融資と併用することでより多くの融資を受けることが可能となります。

そのうえで法人であれば代表者のみが連帯保証人となればよく、担保が無くても長期借入も可能となりますので非常に資金調達がしやすくなります。

様々な信用保証制度

信用保証協会が保証する制度融資にはさまざまなものがあり、創業に関連するものや経営を安定させるために必要な資金を保証するものなどがあります。

これらの制度は国が行っているものですので全国統一の制度となりますが、この他にも県や市町村が行っている保証制度もありますので多種多様なニーズに応えることができます。

例えば青森県信用保証協会が保証している県の制度には以下のような制度があります。

資金の名称資金の概要
未来を変える挑戦資金創業や新分野進出、新商品開発などの県が推進する前向きな取り組みを支援制度
経営安定化サポート資金取引先企業の倒産や不況、災害などによって経営の安定に支障を生じている企業などの資金繰りを支援制度
事業活動応援資金通常の事業資金、流動資産を担保とした融資など、企業の状況に応じた支援制度
経営力強化対策資金国の認可を受けた専門家を受けながら経営改善や経営力強化に取り組む際の資金繰りを支援する制度

この他にも各市町村が行っている小口資金制度や活性化資金制度などがあります。

借入金利は制度や銀行などによって異なる

信用保証協会が保証する制度融資の借入金利は利用する制度によって異なり、さらに市町村によっても異なります。

また、借入をする銀行などによっても変わりますので借入金利は企業などによって変わることになります。

先ほどの青森県が行っている制度融資を例にして金利を見ると以下のようになっております。

資金の名称借入金利
未来を変える挑戦資金0.5%~0.9%
経営安定化サポート資金0.7%~
金融機関所定利率‐0.8%
事業活動応援資金金融機関所定利率‐0.3%
(上限2.2%)
経営力強化対策資金金融機関所定利率‐1.3%

このように、初めから決まっている金利もあれば借入する金融機関が決定する金利から一定割合を引いた金利が適用されることになります。

市町村の金利も県の制度同様に制度によって異なりますが、さらに市町村によっても異なりますのでそちらを利用する場合には金融機関や信用保証協会に問い合わせることで確認できます。

保証料や利子を補助してくれる

資金を借りるうえで支払うことになる利子や信用保証協会に保証してもらうために支払う保証料は利用者が負担することになります。

しかし、県や一部の市町村では利子または保証料の一部または全部を補助してくれることがあります。

これにより、通常であれば負担することになる利子や保証料の負担を軽減することができますのでこれも制度融資を利用することのメリットです。

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信用保証協会の融資枠

信用保証協会の保証は限度額なしにいくらでも保証してもらえるというわけではありません。

信用保証協会で保証してもらうことができる限度額は一般保証と別枠保証でそれぞれ保証限度額が決められています。

一般保証は普通保証2億円、無担保保証8,000万円の合計2億8,000万円までが限度額となりますが、組合であれば普通保証4億円、無担保保証8,000万円の合計4億8,000万円までとなります。

別枠保証については中小企業信用保険の特例措置等に基づいた各種の政策目的によって限度額がありますので利用するものによって限度額は異なります。

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申し込みは基本的に銀行経由

実際に信用保証協会の保証を受けて制度融資を利用するためには直接信用保証協会へ行って保証依頼をすることもできます。

この場合には保証承諾書を持って銀行などの金融機関に行くことで利用することができますが、基本的な申し込み経路は銀行経由となります。

銀行であれば常に信用保証協会と連携を取っていますのでどのような制度があるのかということを熟知していますし、申し込みをする企業の業況などもわかっています。

また、銀行としても保証をしてもらって貸出残高を増やしたいですので保証してもらえるように信用保証協会と交渉してくれます。

銀行を経由して制度融資を利用した方が利用者は銀行にだけ手続きをすればいいですので手間もかかりませんし承諾率も銀行経由の方が高いです。

ですので、制度融資を利用したい場合には銀行というプロに任せた方が利用しやすくなるということです。

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保証を受けやすくするためには

信用保証協会の保証を受けやすくするためには銀行から申し込むことが第一条件となりますが、より保証を受けやすくするためにはメインとして利用している金融機関から申し込む方がいいです。

メインで利用している金融機関であれば融資担当者とはコミュニケーションも取れていますし会社の状況もより詳しくわかってくれています。

信用保証協会の保証を受けるためにはその会社がどのような会社であるかということを正確に伝えることが重要であり、金融機関の後押しも重要となります。

特に制度融資に強い融資担当者であれば保証を受けられるための方法を熟知していますのでさらに成功率は高くなります。

しかし、毎回そのような担当者がいるとは限らず、中にはそれほど経験がない担当者となることもあります。

それでも保証を受けることができますが、より確実に保証を受けるためにはメイン以外にもサブを最低でも1つある方が安心できます。

金利競争にもつながる可能性もありますので取引する金融機関は複数あるとより低金利で借りることができる可能性はあります。

まとめ

中小企業のほとんどは借入によって資金調達をしており、その中の多くに企業が信用保証協会の保証を受けて制度融資を利用しています。

信用保証協会を利用するメリットは多くあり、プロパー融資よりも有利な条件で資金調達することができますので利用していないという企業は是非とも利用したいものです。

また、プロパー融資よりも保証協会保証付融資の方が銀行は融資しやすいですので銀行としても積極的に勧めていることも事実です。

資金調達は経営者にとって常に考えていなければならないことであり、資金調達できなければ倒産に直結してしまう重要なことです。

ですが、資金調達ばかりに気を取られてしまっては満足のいく仕事ができないことも確かですので銀行を上手く利用してより高い確率で保証を受けられるようにしたいものです。

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