借金を一つにまとめる方法!複数キャッシングでお困りな方必見
借金をまとめると返済が楽になると耳にすることがありますが、借金をまとめるということは具体的にどのようなことなのでしょうか。
また、一つにまとめる以外にも返済を楽にする方法が存在します。
今回は借金をまとめる方法を中心に、複数の借金返済を楽にする方法を解説します。
目次
借金をまとめるための方法
借金をひとつにするということは、今ある借金の金額分を他のローンなどで借りて返済にあてることを指します。
ひとつの借入先からすべての借金分を借入できれば、複数ある借金をひとつにまとめることができるのです。
借金をまとめるときに利用できる商品や方法はいくつかありますが、金融機関が取り扱う「おまとめローン」を利用する方法が代表的です。
ほかにも、不動産を担保にする有担保ローンやフリーローン、高額借入が可能なカードローンを利用しておまとめする方法も選択可能です。
それぞれどういった商品や方法なのか、詳しく紹介していきます。
おまとめローン
おまとめローンとは、その名の通り借金の「おまとめ」ができるローン商品です。
金融機関によって細かく名称が異なってきますが、内容は共通していて他社借入の返済専用の借入となります。
おまとめローンでは、借入金の返済を代わりに行ってくれる金融機関が多いため、自分で現金を手にする機会はありません。
なお、借入金額はすべての借金の合計金額となりますので、「少し多めに借りておこう」と思ってもできないため注意してください。
おまとめローンは申込者の条件を細かく設定していないため、幅広い人におすすめできる方法です。
また、消費者金融のおまとめローンの場合、総量規制の例外となるため、借金の総額が年収の3分の1を超える場合でもまとめられる可能性があります。
まとめる金額が年収に対して高額で、担保を用意できない人であればおまとめローンを検討してみてください。
カードローン
借金をまとめることが目的であれば、おまとめローンではなくカードローンを利用しても問題ありません。
このとき借金をひとつにまとめるのであれば、高い限度額が設定されやすい銀行のカードローンがおすすめです。
カードローンがおすすめな人は、おまとめを希望する金額が比較的少額の人です。
カードローンは借入限度額が低めに設定されることが多く、借金を全額まとめることができないケースもあります。
年収によって借入限度額の条件は大きく変わりますが、50万円を超える金額をまとめたい場合には他の方法を検討した方が安心できます。
有担保ローン
自宅や別荘など担保となる不動産を用意できる人は、有担保ローンで借金をまとめるという手もあります。
カードローンの審査で重視されるのは個人の返済能力なので、信用力によっては限度額が低くなってしまいます。
一方、有担保ローンは所有している資産の金額によって借入限度額が設定されるので、高額な不動産や別荘を持っている人におすすめです。
また、有担保ローンはおまとめローンやカードローンと比較すると、金利を大きく抑えられるため、総返済額を減らしたい人も是非検討してください。
フリーローン
金融機関では、カードローンとは別にフリーローン(多目的ローン)を提供しているところがあります。
フリーローンは、その名のとおり使い道は自由ですが、申し込むときに「借入金の使途」を申し出なければなりません。
また、カードローンは一度申し込めば限度枠の範囲内で何度でも借り入れができますが、フリーローンでは借り入れは1回のみで、追加借り入れはできません。
フリーローンがおすすめな人
フリーローンは追加借り入れができないため、借金を再度行ってしまわないように対策したい人におすすめです。
借金をひとつにまとめた後に再度借金を繰り返してしまう人は多く、いつまでも借金の問題から離れられない可能性もあります。
再び借金の問題に悩まされたくない人は、フリーローンで借金をひとつにまとめて、再発を防止してください。
注意:住宅ローンとはまとめられない
住宅ローンを契約するときに、複数あるカードローン借入額もまとめられるといいですよね。
しかし、住宅ローンとカードローンでは借り入れる目的が異なるため、現実にはほとんどの場合でまとめることは難しいです。
ちなみに、自動車ローンも借り入れ目的が異なるため、同じくひとつにまとめることはできません。
複数の借金をまとめてひとつにするメリットとは
借金をひとつにまとめる方法を紹介してきましたが、ひとつにするメリットとしては、以下のような点があります。
まとめる前よりも金利が下がる
借金をひとつにまとめるメリットは、まとめる前よりも金利が低くなる可能性が高いことです。
ローン商品は借入金額が高額になるほど金利が低くなる傾向にあるため、複数社からの少額の借り入れをひとつにまとめると、金利は低くなりやすいです。
ただし、必ず金利が低くなるわけではありません。
銀行と消費者金融のカードローンでは、銀行の方が金利が低い傾向にあるため、銀行での借入を消費者金融でまとめた場合には、金利が低くならないこともあります。
100万円以上で金利は下がる
借金の金利は、1社からの借入金額が100万円を超えると下がるようになっていることが多いです。
金利が下がる理由としては、利息制限法と呼ばれる法律が関係しており、100万円以上の借入の場合は15%以下にしなければならないと決められています。
詳しい情報は以下で紹介しているため、自分の借金の総額が100万円を超える人は是非確認してください。
毎月の返済額が減る
借金をひとつにするときには返済期間を再設定することによって、毎月の返済額を調整できるため、まとめる前よりも返済額を減らすことができます。
例えば、40万円の借入を3社からしており、毎月の返済額がそれぞれ14,000円の場合、毎月の返済金額は42,000円です。
借金をアコムのおまとめ専用ローンでまとめて返済回数を60回に設定すると、毎月の返済金額は25,374円まで抑えることが可能です。
月々の支払いが16,000円も少なくできるため、毎月の支払金額が多くて困っている人には助かります。
ただし、返済期間を延ばすと利息の支払い期間も延び、最終的に支払う利息がふえてしまいますので気を付けてください。
返済の管理が楽になる
複数ある借入をひとつにまとめると、当然ですが返済日や入金などの手間もひとつになり、一括で借金の管理ができます。
返済日がそれぞれ異なる場合には、入金を忘れて滞納してしまう危険性もあるため、返済の管理が楽になることは大きなメリットです。
借金をひとつにまとめるうえで注意すること
紹介してきたように、借金をひとつにまとめると様々なメリットがあります。
しかし、利用するにあたり以下のような注意すべきこともありますので確認しておいてください。
おまとめローンやカードローンの利用限度額を考慮
カードローンやフリーローンにはそれぞれ利用限度額が設定されているため、自分の借金の総額が限度額以下であるかを計算しなければなりません。
例えば、プロミスのおまとめローンでは最高300万円までとなっています。
借金をまとめた結果、300万円を超えてしまう場合、プロミスのおまとめローンは利用できないことになります。
しかし、アイフルのおまとめMAXなら最高800万円までおまとめ可能なので、そちらを申し込むといったように、利用限度額も考慮しなくてはなりません。
金利が下がっても借り入れ額は変わらない
借金をまとめれば利息軽減効果は期待できますが、借りたお金自体が減るわけではないため注意してください。
また、返済期間を再設定するため、返済期間が長期化する可能性もあります。
借金は返済期間が長引けば長引くほど返済総額が大きくなりますので、必ずしも得するわけではないのです。
しっかりとした返済計画をたて、毎月の返済額と最終的な総支払額を比較することが重要です。
審査は一般的なカードローンより厳しめ
借金をひとつにすることで、1社あたりの借入金額が高額になるため、金融機関にとってはそれだけ回収不能となるリスクが高くなります。
つまり、それだけの金額を返済できるだけの能力があるかどうかをしっかりと審査されるということです。
おまとめローンや借金をひとつにまとめるためのカードローンやフリーローンの審査は、新規のカードローン審査よりも難しい傾向にあります。
収入は安定しているか、返済延滞などの金融事故を起こしていないかなど、カードローン審査と同じような審査内容ですが、念入りに審査されるため気を付けてください。
極甘審査ファイナンスでまとめるのはNG
インターネット上でローンについて検索すると、極甘審査ファイナンスと呼ばれる金融機関が表示されますが、この金融機関は利用しないでください。
先ほども紹介したように借金をひとつにまとめる場合、金融機関からの審査が厳しい傾向にあるため、簡単にだれでも利用できるわけではありません。
極甘審査ファイナンスは「誰でも借りれます!」「ブラックOK!」といった言葉を使用して勧誘してくるため、おまとめローンに審査落ちをした人は利用について考えてしまうかもしれません。
しかし、このような勧誘を行う金融機関はほぼ間違いなく闇金か融資詐欺です。
融資詐欺のよくある手口
「融資詐欺ってどのような手口で行われるの?」
よくある手口として、「審査をするので保証料を払ってください」と言われ、保証料を払うと同時に連絡が取れなくなるというものがあります。
無担保ローンの審査でお金を請求されることはありませんので、このようなケースに遭遇した場合は詐欺ではないか疑ってください。
枠が空くので借り増しに気を付ける
借金をまとめた後に、再度カードローンで借金をして返済できなくなるケースもあるため気を付けてください。
カードローンをひとつにまとめると、既存のカードローンの借入枠は0円になりますので、再び借り入れができます。
「やった借りられる!」と喜ぶ人もいるかもしれませんが、新たな借金をしてしまったのでは借金をまとめた意味がありません。
これ以上借金を増やさないためにも、借入残高が0円になった既存のカードローンは解約の手続きをおすすめします。
借金のおまとめが向いているケースとは?
これまでに借金をひとつにまとめる方法を紹介してきましたが、借金が複数ある場合は、債務整理をして借金を減らす選択肢もあります。
しかし、自分にとってどちらが得なのか、よくわかりにくいです。
それぞれどういった人が向いているのか詳しく紹介しますので、自分がどちらに当てはまるのか検討してください。
返済比率が低い人
どちらの選択肢を選ぶか決めるときに参考にしたいのは、「収入に対して毎年の返済金額の割合が少ない」かどうかです。
わかりやすい指標としては、一年間の総返済金額を年収で割って導き出す「返済比率」があります。
たとえば、一年間の総返済金額が100万円、年収が250万円の場合、返済比率は以下のように計算されます。
返済比率=100万円÷250万円×100=40%
住宅ローンを組む際の返済比率は多くて35%とされていることを考えると、返済比率40%ではかなり厳しいと判断できます。
このような場合だと、借金をひとつにしても借金を完済できない可能性が高いため、債務整理で借金を減らす方法をおすすめします。
詳しくは以下で紹介しますので参考にしてください。
総額が100万円を超えている人
返済比率が低い人の中で、特に借金をひとつにまとめることがおすすめな人は、まとめる借金の総額が100万円を超える人です。
たとえば、消費者金融3社(A社から30万円、B社から50万円、C社から20万円)の借り入れをしていたとします。
利息制限法では、次のように上限金利が定められています。
借入金額 | 上限金利 |
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10万円未満 | 年20% |
10万円~100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
したがって、現状では3社とも金利が年18%が適用されている可能性が高く、借金をひとつにまとめて15%とすることで利息を抑えられます。
100万円を借りているときに年間で3%金利が抑えられるということは、単純計算で年間3万円利息減らせるため効果が大きいです。
借金の相談ができるところ
借金をまとめることも難しそうで、返済に困って自分ではどうしていいのかわからなくなったときは、次のような公的機関の相談先があります。
日本クレジット協会(JCCO) | 借金問題にかかわるカウンセリングや返済解決方法などについて相談にのってくれる。全国に窓口がある。 |
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国民生活センター | 消費者トラブルを中心とした相談に無料でのってくれ、借金問題についても対応可。ただし、貸金業者と交渉してもらうことはできない。 |
日本貸金業協会 | 借金に関する相談に無料でのってくれる。相談者が新たな借り入れをしないための貸付自粛制度がある。 |
弁護士会 | 弁護士に無料で法律相談ができる。相談した弁護士にそのまま依頼もできる。 |
法テラス | 弁護士に無料で法律相談ができる。弁護士費用を支払えない人には弁護士費用の立て替え払いをしてくれる制度がある。 |
基本的には借金の内容によって相談先を決めた方がよいでしょう。
クレジットカードであれば日本クレジット協会、消費者金融であれば日本貸金業協会への相談がおすすめです。
また、後ほど紹介する債務整理を検討している人は、弁護士会や法テラスで相談を行うとその後の手続きがスムーズになりやすいです。
借金の返済がなくなる債務整理とは
借金の返済がどうしてもできなくなってしまったら、「債務整理」を検討してみましょう。
債務整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」といったものがありますので、それぞれ紹介します。
任意整理 | 借入先の金融機関と話し合いをして、利息の免除や返済期間を延ばしてもらう。 借金の返済がある程度できる人におすすめ。 |
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特定調停 | 簡易裁判所の調停委員が間に入って借金の返済方法を話し合う。 返済能力はあるが事情により返済を待ってもらいたい人におすすめ。 |
個人再生 | 裁判所に申し立て、借入元本を5分の1から10分の1にまで大幅減額してもらう。 住宅ローンを支払っている場合、「住宅資金特別条項」を利用すれば家を残したまま他の借金だけを減らすことができる。 住宅を手放さずに大幅に借金を減らしたい人におすすめ。 |
自己破産 | 裁判所に申し立てをして、借金を0にしてもらう方法。 借金がなくなるのでメリットが大きく、無収入や収入の低い人が利用することが多い。 |
このように、借金を減らせるという大きなメリットがある債務整理ですが、個人信用情報機関に「金融事故情報」として5年~10年程度記録が残ってしまうデメリットがあります。
その間は新しくクレジットカードの契約やカードローンの新規借り入れといったお金に関する契約を結べなくなってしまうため、無計画に行うと思わぬ不都合が発生します。
債務整理のメリット、デメリットについて詳しく確認してから、専門家の意見を聞きつつ決断してください。
まとめ
「複数ある借金をどうにかしたい!」と思ったら、借金をひとつにまとめるか、債務整理をするかを選択できます。
借金をまとめるにはおまとめローンやカードローン、フリーローン等があり、債務整理にも様々な種類がありますので、自分に適した方法を選びましょう。
ただし、借金をひとつにまとめるときの審査は一般的にカードローンよりもし厳しい傾向にあるため、だれでも利用できるわけではありません。
債務整理も金融事故として記録が残ってしまうデメリットがあります。
専門家の意見も聞きながら、どの選択肢を選ぶか決めることが大切です。
タグ:借金・お金の悩み