大丸カードはキャッシングに適しているか?検証してみた!
百貨店のクレジットカードと言えば、「高島屋カード」「三越伊勢丹カード」など、いくつかのカードがあります。
今回はそんな老舗の百貨店クレジットカードの中でも、老舗中の老舗…「大丸百貨店」から提供されているクレジットカードについて、詳しい情報をお届けしたいと思います。
特に、このカードはショッピングではメリットはあるものの、キャッシングの利便性はどうなのか?と言う点について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
大丸カードはどんなカード?
まず、最初に大丸カードとは一体どんなカードなのか?このクレジットカードの概要からご紹介します。
大丸カードは3種類
大丸カードには、「大丸松坂屋カードゴールド」「大丸松坂屋カード」「パンダカード」の3種類があります。
尚、パンダカード以外のカードは、VISAかMasterCardのどちらかを選択する事が出来ます。
また、ゴールドカードと一般の大丸カードとの違いは、主に以下の3点です。
- ゴールドカードのほうが、ポイント還元率が高い
- ゴールドカードのほうが、年会費が高い
- 空港ラウンジや大丸駐車場の無料サービスがある
- リボ返済時の利率が低い
尚、上記の内容については、この後詳しくご紹介したいと思います。
大丸カードの10大メリット
次に、大丸カードのメリットについてですが、主に大丸百貨店での購入金額に応じ、ポイント還元が大きくなるなどのメリットがあります。
その他は、以下の10個のメリットがあります。
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気になる年会費は?
次に年会費ですが、以下の通りいずれのカードも年会費がかかるところが難点です。
- 大丸松坂屋カードの場合…初年度無料。2年目からは1,000円+税、家族会員は250円+税
- 大丸松坂屋カードゴールドの場合…契約者本人は7,000円+税、家族会員は一人目無料、二人目以降は1名につき1,000円+税
ゴールドカードの場合、最低でも7,000円の年会費がかかってきますので、先ほどご紹介したポイント還元で7,000円以上の還元が受けられないようでは、このカードを持つ意味はあまりない…と言えるでしょう。
大丸カードの利用に向いている人
以上のような大丸カードですが、結局はどんな人に向いているのでしょうか?
- 大丸百貨店を日常的に利用する人(食料品などの買い物でもポイントがたまる為、普段使いでも便利なカードと言えます。)
- 大丸百貨店の駐車場をよく利用する人(ゴールドカードは駐車場無料のサービスがあります。ただ、所定の時間が決められてる為、確認が必要です。)
- 学生でも利用が可能(パンダカードなら年会費無料で利用可能)
ざっと挙げると以上のようになりますが、正直なところそれほど目新しいメリットはないような印象を受けます。
大丸カードはキャッシング可能?
次に、このカードではキャッシングは可能なのか?と言う点について、見ていきます。
大丸カードでキャッシングできる人の条件
大丸カードのホームページを確認すると、キャッシングの条件が記載されていますが、そこには次のような記載があります。
- キャッシングの条件…年齢が20歳以上75歳未満の方で、お申し込みされるご本人に安定した収入がある方
ただ、実際にキャッシングを利用する為には、以下の条件もクリアしておく必要があります。
- 他社クレジットカードや消費者金融カードローンなどの借入額と、大丸カードのキャッシング枠が、年収の1/3に収まるかどうか?
- 信用情報機関の情報に傷はないか?他社カードローンなどを延滞していないか?
- 本人にきちんと連絡がつき、申し込み内容に虚偽の申告がないか?
金利や限度額
このカードでキャッシングする場合は、総量規制の対象となる為、他社借り入れも含めて年収の1/3以内になるように、限度額が決定されます。
また、カードの初回契約時は、利用者としての信用がない為、いくら年収が高くても限度額は50万円までに設定される事が多いようです。
ちなみに金利は通常の大丸カードで18.0%、ゴールドカードは15.0%となります。
即日キャッシングは可能か?
大丸カードは残念ながら即日キャッシングには対応していません。
大丸の店頭などでは大丸カードの即日発行サービスがありますが、そのカードで利用できるのはショッピングのみとなっています。
本カードが到着する迄には、カード申し込みから2~3週間かかりますので、急ぎで現金が必要な場合には、他の手段を考える必要があります。
大丸カードのキャッシングの流れ
次に、このカードでキャッシングする方法・返済の流れについても、ご紹介します。
キャッシングの方法
大丸カードでキャッシングする場合は、残念ながらATMのみの利用となります。
クレジットカードやカードローンでは振込みキャッシングが利用できるところがありますが、このカードはATMしか利用する事が出来ません。
しかもATM利用時には、1万円までの利用で110円、それ以上の利用には220円の手数料が必要となります。
選べる返済方法
大丸カードの借り入れはATMのみ…という事でしたが、返済方法は以下の方法から選択できます。
- 一回払い
- リボ返済
- 随時返済
- 各店クレジットサービスセンターで現金での返済
尚、各々の返済方法の変更は、会員サイトから行う事が可能です。
リボ返済の注意点
大丸カードでキャッシングした場合は、リボ返済にて毎月一定額で返済をする事が出来ます。
しかし、リボ返済は返済が楽な一方で、残債が中々減らないというデメリットもあります。
まや、リボ返済中にも新たにカードを利用すると、どんどん債務が膨らんでいく可能性があります。
筆者も、買い物や出張などでカードを利用しており、リボ返済を繰り返した結果、当初3万円程度のリボ払いが、1年後には40万円程度に膨れ上がった経験があります。
家族にバレる心配は?
大丸カードは本カードの郵送が必ずありますので、そのときに家族に見られてしまう可能性があります。
ただ、大丸カードを申し込んだ=キャッシングをした…と言う事にはなりませんので、適当な言い訳を考えておけば、特に家族から疑われる事はないと思います。
また利用明細については、WEB明細を利用すれば、自宅への郵送はありません。
大丸カードと他社カードローンの比較
最後に、キャッシングだけをメインにするなら、大丸カード以外にもどんなカードがあるのか?いくつかの視点でご紹介したいと思います。
即日キャッシング可能なのは?
大丸カードは即日キャッシング不可ですが、大手消費者金融のカードローンなら、審査次第で即日キャッシングが可能です。
尚、それらのカードローンで即日借り入れを実現させるには、以下の注意点はおさえておいて下さい。
- 公式WEBで申し込んで、振込みキャッシングをする場合は、平日の14:30までに手続きを終えるようにする。
(カード会社や保有口座によっても締め切り時間は変わるが、基本的に銀行の振込みは平日の15時までとなる為) - 自動契約機から申し込む場合は、自動契約機の取り扱い終了時間に注意し、勤務先への在籍確認が取れる時間帯に申し込むようにする。
- 運転免許証やパスポートなどの顔写真付き本人確認書類、又必要に応じ収入証明書の提出が必要となる為、事前に用意しておく。
- 申込時に必要な情報は事前に確認しておく
(勤務先の従業員数・資本金・住所・連絡先などは特に覚えていない場合が多い為、注意が必要)
年会費が無料なのは?
カード選びで重要なのは、「出来るだけランニングコストをかけない事」だと思います。
その点では大丸カードは一部を除き年会費が必要です。
一方で、同じ流通系カードでも、楽天カードやエポスカードなどは年会費が無料ですし、消費者金融カードローンや銀行カードローンも年会費は無料ですので、他社カードのほうがお得という事になります。
借りやすく返しやすいのは?
大丸カードはATMしか利用出来ませんが、アコムやプロミスなどの消費者金融カードローンは、振込みキャッシングが利用出来ます。
又、各々インターネット返済も無料で利用できるため、利便性は非常に高いと言えます。
アコムでは24時間、土日も銀行口座振込可能です。
※金融機関・お申込時間帯によってはご利用いただけない場合がございます。
そしてプロミスを利用していて、三井住友銀行やジャパンネット銀行などの24時間振込可能な金融機関の口座を持っている場合は、24時間365日振込みキャッシングが利用できる「瞬フリ」というサービスが利用出来ます。
特に、土日の冠婚葬祭・クレジットカードや公共料金の引き落としを忘れていた…等と言う場合には、非常に頼りになるサービスと言えます。
まとめ
世の中には本当にたくさんのカードが発行されていますが、その殆どが機能が同じですし、いまや何枚ものカードを持つ必要ないような気もします。
今回ご紹介した大丸カードについても、大丸百貨店を利用するならともかく、時々しか利用しない…または大丸を全く利用しないという人にとっては、全くメリットはないカードです。
さらに、キャッシングを目的としている場合は、他社カードのほうがメリットも大きいため、カード選びで悩んでいる場合には、安易な広告やキャンペーンに踊らされる事なく、自分にあったカードをきちんと選択される事をおすすめします。
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