エポスカードでキャッシングする時の条件と注意点
今回は、マルイカードに関する詳しい情報をお届けしたいと思います。
流通系カードの中でも比較的知名度の高いこのカードですが、特にキャッシングの条件などについても、詳しくお伝えしていきます。
マルイカードとはエポスカードの事
では、早速マルイカードの特徴などについて、詳しく見ていく事にしたいと思います。
マルイカードとは?
一般的にマルイカードと呼ばれるこのカードですが、正式には「エポスカード」という名前が本当のカード名称となります。
エポスカードは、“株式会社エポスカード”と言う会社から発行されており、2007年10月に丸井のカードショッピング事業とキャッシング事業を引き継ぐ形で、サービスが提供されるようになりました。
カードを申し込める人の条件
次にエポスカードを申し込める人の条件についてですが、エポスカードのホームページには、申込み条件として「日本国内在住の満18歳以上のかた(高校生のかたを除く)」という表記しかありません。
しかしながら、実際にはエポスカードを含むクレジットカードの申込み条件は、以下の点をクリアしておくことが必要となります。
①本人(又は親権者か配偶者)に、安定した収入があり、返済能力がある事
②信用情報機関に、他社カードの延滞や、債務整理などの事故情報が記録されていない事
③申込みにあたって、スムーズな連絡が取れる人である事
特に上記の①に関する条件については、申込み入力項目に「本人の収入の有無」「配偶者の年収」などを入力する項目がありますので、利用者本人に収入がない場合は、その申告内容をもとに審査が行われる事になります。
即日発行可能か?
エポスカードは、WEB・又はマルイの店頭で申し込む事が可能です。
尚、気になるカード発行までの所要日数ですが、店頭で申し込んだ場合は最短で申し込み当日にカードが発行されます。
またWEBから申し込んだ場合は、自宅にカードが到着するまで、約1週間程度必要となります。(カードの受け取りを店頭に指定した場合は、所要日数は短縮できます)
ただ、審査の状況によっては、店頭でカード発行があったとしても、キャッシングなどは翌日以降の利用に限定される事がありますので、詳しくはカード入会時に確認される事をおすすめします。
どんな人に向いているカード?
エポスカードは冒頭でも触れた通り、マルイのカード事業やキャッシング事業を引き継いだ形でサービスが開始されています。
したがって、マルイをよく利用される方にとっては、とても大きなメリットがあります。
代表的なメリットは以下の通りです。
提携店舗でのカード利用でポイントが貯まる
通常、エポスカードの利用では、200円毎に1ポイントが貯まりますが、マルイの店舗はもちろん全国の提携店舗でこのカードを利用する事で、ボーナスポイントが付与されます。
またリボ払い・3回以上の分割払いを選択すると、200円毎に2ポイントが付与されます。
提携店舗での各種割引特典を受ける事が出来る
エポスカードは、カード利用時はもちろんカードを持っているだけでも、様々な特典を受ける事が出来ます。
例えば、海外旅行の傷害保険が無料で付いていたり、カラオケのシダックスの利用料金も30%引きだったりしますので、年会費無料のカードにしてはメリットが大きいカードとなります。
セキュリティー対策も万全
最近では、ネットショッピングで利用した履歴が盗まれ、勝手にカードが悪用されるような事例も発生していますが、エポスカードの場合は、カード利用時に本人宛に即座にメールが届きます。
その為、万一悪用されて勝手にカードを利用された場合は、本人にもわかるような仕組みになっていますし、その際は即座にカードを停止させる事も可能です。
エポスカードのキャッシング条件
エポスカードの概要は以上の通りとなりますが、次はエポスカードでキャッシングする場合の条件やスペックなどについても、詳しくご紹介したいと思います。
限度額は?
エポスカードのキャッシングは、「標準コース」と「プランニングコース」と呼ばれる分割返済のみのキャッシングコースが利用出来ます。
標準コースは限度額50万円まで、プランニングコースの限度額は99万円までとなっています。
尚、標準コースでも返済は1回払いとリボ返済が利用可能です。
金利は?
先ほどお伝えした二つのキャッシングコースのどちらも、実質年率は18%となっています。
また遅延損害金の利率は20%です。
この点を他社カードローンと比較してみると、消費者金融カードローンの上限金利と同じ金利となりますから、このカードの「金利面でのメリット」はなさそうです。
即日キャッシングは可能か?
先ほどもお伝えした通り、エポスカードは店頭にて即日受け取りが可能です。
しかし、そこで受け取れるカードでは、すぐにキャッシングする事は出来ません。
そもそも即日発行で手渡されるカードは、実際のカードではなく、カードの「引換券」のようなものですので、申し込み当日にショッピングは利用できますが、キャッシングには利用する事は出来ません。
またカード申込時にキャッシング枠を同時に申請すると、審査項目が増えて、審査に余計な時間を要します。
その為、申し込み当日に借り入れを希望するなら、エポスカード以外の方法をおすすめします。
増額は可能か?またその条件は?
エポスカードでキャッシングする場合は、総量規制の対象となりますので、年収に応じた限度額設定が行われます。
またカード申し込み当初は、利用者としての信用がない為、収入があったとしても限度額は低め(10万円~30万円程度)に設定されます。
尚、キャッシングの増枠を希望する場合は、以下の条件をクリアしておく必要があります。
- 20歳以上のエポスカード会員である事
- エポスNetから増額の申し込みをする事
- 審査次第では収入証明書の提出が必要となる為、源泉徴収票などの書類が用意できる事
また、増額の審査を依頼した際には、改めて信用情報機関への情報照会が行われますので、他社カードローンなどの借り入れが多い場合は、増額は認められないばかりか、限度額が減枠される事もありますので、注意して下さい。
さらに、エポスカードで増枠の申し込みをして、それが確定した場合には、審査終了から1週間以内を目処に、増額の案内書面が自宅に届きます。
したがって、家族にキャッシングの利用を秘密にしている場合なども注意が必要です。
キャッシングの方法と返済方法は?
次にエポスカードでキャッシングする方法と、返済の仕方についても、より詳しくお伝えしていきたいと思います。
借り方
エポスカードは、以下の3つの方法でキャッシングが可能です。
①提携ATMでクレジットカードでキャッシングする
②会員のWEBサービスを利用し、振込みキャッシングを依頼する
③電話で振込みキャッシングを依頼する
尚、コンビニなどの提携ATMでキャッシングする場合は手数料無料となりますので、アコムやプロミスなどの場合のコンビニATMの手数料と比較すると、メリットがあると言えます。
ただ、振込みキャッシングを利用する場合は、平日の14:30までに手続きをしてもらわないと、依頼日当日中の振込み入金はしてもらえません。
即日で現金が必要な場合は、振込み依頼時間に注意するようにしましょう。
返し方
このカードは、通常の口座引き落としでの支払いに加え、「ご持参払い」と言って、エポスのATMや提携ATM・ネットバンキングのペイジー・マルイ各店などのエポスカードセンターに現金を持ち込む事で支払いを完了させる事ができます。
尚、毎月の支払日は、〆日により「27日」と「4日」が選択できます。
また、エポスカードでキャッシングし、リボ返済を選択した場合は、「標準コース」と「プランニングコース」でリボ払いの最少返済金額が異なります。
以下が各々の最少返済金額となりますので、参考にして下さい。
標準コースのリボ返済・最少返済金額
借り入れ残高 | 最少返済額 |
---|---|
1~50,000円 | 5,000円 |
50,001~100,000円 | 8,000円 |
100,001~150,000円 | 10,000円 |
150,001~200,000円 | 15,000円 |
200,001~500,000円 | 17,000円 |
※上記は2008年10月1日以降に入会した場合、又は同日以降で増額した場合の返済金額
プランニングコースのリボ返済・最少返済金額
借り入れ残高 | 最少返済額 | 借り入れ残高 | 最少返済額 |
---|---|---|---|
1~100,000円 | 12,000円 | 500,001 ~600,000円 |
27,000円 |
100,001 ~200,000円 |
15,000円 | 600,001 ~700,000円 |
30,000円 |
200,001 ~300,000円 |
18,000円 | 700,001 ~800,000円 |
32,000円 |
300,001 ~400,000円 |
21,000円 | 800,001 ~900,000円 |
34,000円 |
400,001 ~500,000円 |
24,000円 | 900,001 ~990,000円 |
36,000円 |
もし返済に遅れたらどうなる?
では、エポスカードでキャッシングし、万一支払日に返済できなかった場合は、どうなるのでしょうか?
どんなクレジットカードやカードローンでも、万一支払日に返済できなかった場合には、「遅延損害金」という金利がかかってきます。
エポスカードの遅延損害金は年率で20%となっていますので、「通常の利息とは別で」遅延損害金の支払いが必要になります。
例えば、10万円の支払いが1ヶ月遅れた場合は、10万円×遅延損害金利率20%÷365日×30日=1644円の遅延損害金が発生します。
したがって、クレジットカードの返済日には絶対に遅れない事が重要です。
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エポスカード利用時の注意点とは?
次に、エポスカードはもちろん、一般的なクレジットカードでキャッシングした場合のいくつかの注意点についても、触れておきたいと思います。
急にキャッシングが出来なくなるケースとは?
クレジットカードを利用していると、「キャッシング枠が余っているのに、急に借り入れが出来なくなった」というケースが発生します。
これは、クレジットカード会社が「定期的な審査洗い替え」という事を行っている為です。
カードの利用者は申し込み当初の信用度がずっと継続する訳ではない為、カード会社は定期的に信用情報機関への情報照会を行います。
そこで、万一他社カードローンの借り入れが増えているなどの履歴がわかった場合は、カードの利用限度額が減額される事もあります。
お金がない時、カード購入からの現金化は違法?
クレジットカードでキャッシング枠が使えない場合、「ショッピングで物品を購入し、それを販売して現金化する」という事を考える方が居ます。
一見して問題がないようなこの方法ですが、厳密に言えばカードの利用規約違反となりますので、絶対に利用しないようにして下さい。
カード会社は、利用者の予想を超えたチェックを行っています。
例えば、利用者の購入履歴・購入商品・購入場所からある程度の行動パターンを読み取っています。
したがって、普段大量の買い物をしない人が同じ商品を大量に購入したり、普段大阪でカードを利用している人が、東京で大きな買い物をしたりすると、利用の一時停止がかかったり、確認の電話がかかってくる事もあり得ます。
安易なリボ払いに注意
エポスカードも一般的なクレジットカードも、キャッシング返済時には「リボ返済」が利用出来ます。
しかし、リボ返済は毎月の支払額を一定に抑える事ができる…というメリットがある一方で、元金が中々減らないというデメリットもあります。
したがって、キャッシングは出来るだけ必要最少限度で利用し、一括返済を心がけるようにして下さい。
エポスカードとカードローンを比較
最後に、エポスカードと他社カードローンとの比較もしておきます。
キャッシングだけを目的にしているなら、エポスカードよりもメリットが大きいカードはたくさんありますので、是非参考になさって下さい。
利便性でおすすめなのは?
エポスカードも振込みキャッシングが利用可能ですが、当日中の入金には平日の「締め切り時間」というものが存在します。
その点、アコムやプロミスなら指定の銀行口座をもっていれば、24時間365日振込みキャッシングが利用可能です。
例え夜中でも土日でも、約1分で振込み入金をしてもらえますので、急ぎで現金が必要な場合は、とても頼りになります。
尚、各々で必要な銀行口座は以下の通りです。
※アコム=楽天銀行
※プロミス=三井住友銀行やジャパンネット銀行をはじめとした、全国約200の金融機関
限度額や金利では?
エポスカードのキャッシング限度額は、最高でも99万円となっています。
その点で言えば、アコムやプロミス、さらにはSMBCモビットなどの大手消費者金融などのほうが、最高限度額は高くなります。
例えばアコムなら最高800万円、プロミスは最高500万円までの融資が可能です。
ただし、エポスカードも消費者金融カードローンも総量規制の対象となりますので、年収の1/3を超えて借り入れをする事は出来ません。
即日キャッシングできるカードは?
即日キャッシングなら、断然エポスカードよりも消費者金融カードローンがおすすめです。
大手消費者金融のカードローンなら、自動契約機で申し込めば当日中にキャッシングが可能ですし、自宅や会社などに居たとしても、公式WEBで申し込んで14時半ごろまでに振込みキャッシングを依頼しておけば、当日中にキャッシングする事も可能です。
(もちろん審査次第で、即日借り入れが出来ない場合もあります)
まとめ
今回はエポスカード(通称マルイカード)の概要について、いくつかの情報をお届けしましたが、参考になったでしょうか?
エポスカードは確かにマルイなどでのショッピング利用にはたくさんのメリットがあります。
しかし、キャッシングの利便性については、少し頼りない…というのが正直なイメージです。
クレジットカードに求める条件にはいくつか重要視したいポイントがあると思いますので、自分にあったカードがどれなのか?よく吟味してから利用される事をおすすめします。
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