消費者金融の限度額を上げるなら増額審査に通る条件を知っておこう
あ消費者金融でお金を借りていてももっと増額したいな、と思う場合がありますよね。しかし増額するためには審査を受けなければなりません。
増額とは現在利用している利用限度額を増やすことです。今まで以上に消費者金融からお金を借りることになりますので厳しい審査が待っています。しかし条件さえ満たせば増額審査に落ちることはありません。増額審査に通る条件についてご説明していきます。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
目次
消費者金融の増額とは
消費者金融に借り入れを申し込んで審査に通ると、契約書には利用限度額が書かれていますね。
大抵の場合利用限度額は年収の10%程度で、年収が300万円なら30万円前後、年収が500万円でも50万円程度が利用限度額となります。
消費者金融でお金を借りる人は利用限度額内であれば自由に借入ができ、返済途中でも追加借り入れができるなど非常に便利なものです。
しかし消費者金融はコンビニATMからでも簡単に借入することができるため、初回に与えられた利用限度額では足りなくなってしまう場合もあります。
もう少しお金を借りたいな。他社消費者金融に申し込むか、とも考えますがあまり借入件数を増やすのは返済が大変になってしまいためらう人も多いでしょう。
そこで利用したいのが利用限度額の増額です。初回の利用限度額以上借りれないということはありませんよ。
消費者金融もできるだけお金をたくさん借りてもらって、多くの利息を支払ってもらうことで収益を上げることができるのですから、なるべく利用限度額を上げるのが企業戦略となっていることがありますね。
消費者金融によっては社員に増額のノルマを課せるところもあり、なんとか今以上にお金を借りてくれないかと勧誘してくることもあります。
利用限度額の増額方法
利用限度額の増額方法は2つあります。
・消費者金融の会員が自ら申し込む
・消費者金融からの勧誘を待つ
ひとつは利用限度額の増額を消費者金融の会員が自ら申し込むことですね。
申し込み方法としては消費者金融の公式サイトにある会員ページから申し込む方法と、直接消費者金融のカードローンセンターなどに電話して申し込む方法があります。
消費者金融は会員から利用限度額の増額申し込みを受けると審査を行い、審査の内容によって増額できるかどうかが決まり、増額可能となった場合はいくらまで増額できるのか判断を行います。
もうひとつは消費者金融からの増額勧誘を待つことです。
消費者金融は会員の返済状況を全てコンピューターによって管理しており、毎月きちんと支払期日に遅れることなく入金している、ATMなどから返済期日以外に任意で入金を行っているなど優良な会員を定期的に抽出しています。
基本的に消費者金融を利用してから6カ月から1年程度で優良な会員に対して、電話やメールによって「利用限度額を増額しませんか?」と言ってくる場合もあります。
利用限度額を増額すれば、もっとお金が必要になったときでも安心ですよね。
そこで増額しようと希望すれば消費者金融は審査を行い、審査内容に問題がなければ利用限度額の増額をすることができます。
どちらの方法にしても利用限度額を増額するには審査が必要であるということですね。
一部のサイトでは消費者金融からの増額勧誘があればほぼ間違いなく増額できるなど情報発信しているところもありますが、それは必ずしも正確な情報ではありません。
増額できるかどうかは審査内容如何によって決まるのです。
なお審査にかかる時間は最短で30分、遅くても60分程度で結果が分かります。
途上与信で増額勧誘することはできない
消費者金融から増額の勧誘があったらほぼ利用限度額を増額できると言われるのは、消費者金融が途上与信によって信用情報機関から定期的に会員の個人信用情報を取得しているからです。
社内審査によって返済遅れのない優良な会員だと判断され、なおかつ途上与信によって他社借入件数や他社借入金額、及び他社返済状況に全く問題がない、金融事故情報もないとなれば総量規制の範囲内で利用限度額を増額する審査に利用できますね。
しかしそれは信用情報機関の目的外使用となり、最近では利用限度額増額勧誘のための途上与信は禁止されています。
信用情報機関側でもどこの消費者金融からアクセスがあったのかログが残るため、ただ内容確認しただけで何もしないと、不正な利用と判断され信用情報機関のオペレーターから信用情報機関にアクセスした理由が問いただされます。
不正な利用だということがわかってしまうと罰則規定があり、最悪の場合は信用情報機関の加盟を取り消されることもありますので、現在では消費者金融は途上与信を増額勧誘のために利用することはありません。
借金増額のメリット:金利が下がる可能性
じぶんさんの枠増額おkだったので他ンとこまとめるよっつったら金利が2%も下がったわぁい
— カツOH! (@katsuoh) 2014年5月22日
こういったツイートにもあるように、カードローンでは限度額が増えることによって、金利が低くなる可能性があります。
金利が低いほうが利息分の返済が少なくすみますので、今よりも高額融資が受けられるという以外の、副次的なメリットと言えるでしょう。
そのため、限度額を増やす必要がない人でも、金利を安くすることを目的として増額申請を行うこともあるようです。
金利は利息制限法で100万円以下の融資では18%以下、100万円超の融資では15%以下と決められています。
増額申請をして限度額が100万円を超える場合は、金利が低くなる可能性があるので、増額申請を検討してみることもおすすめします。
借金増額のデメリット:限度額が下がる危険
限度額の増額を申請すると、審査が行われます。
金融機関は審査をすることで増額できるかどうかを判断するのですが、審査の結果によっては限度額が下がることがありますので、注意が必要です。
審査結果によっては限度額がゼロになる可能性もあり、限度額がゼロになってしまうとお金を借りることができず、返済だけになりますので気を付けましょう。
金融機関に問い合わせても、限度額が減った理由を知ることはできません。
しかし、限度額が減ってしまう原因の多くが、2010年6月に導入された総量規制によるものになっています。
総量規制によって、貸金業者は最大で年収の3分の1までしか融資できません。
なお、この総量規制は他社からの借り入れも含めて、年収の3分の1までとなっています。
そのため、他社のカードローンを新規で契約したことにより、総量規制に抵触する可能性がありますので気を付けてください。
そのため、毎月遅れることなく返済をしていて収入に変化がなくても、他社の借り入れ状況によっては、増額申請をすることで限度額が減ってしまう可能性があります。
増額の申請をする前に、使っているお金ではなく、限度額の合計がどのくらいなのかを確認しましょう。
なお、クレジットカードのショッピング枠は、総量規制の対象外となっています。
クレジットカードはキャッシング枠が付いているときだけ、その枠の金額のみを合計に加えて計算をしてください。
利用可能枠の増額事例(アコム)
カードローンのキャッシング限度額は高く設定できた方がお得なのですが、そうは言っても、最初から高い上限金額を設定してもらえることは多くありません。
通常、初回は、10~30万円程度のキャッシング限度額を設定されることが多いようです。
そのことを加味したうえで、消費者金融系の中でも人気の高いアコムにおいてどれくらい増額できる可能性があるのかをシミュレーションしていきたいと思います。
【利用条件】
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上記条件にて、初回契約から10年後には限度額がどのくらいになっているのかを見ていきましょう。
利用年数 | 年収 | 他社借入合計 | アコム限度額 | 増枠額 |
---|---|---|---|---|
初回契約(0年) | 300万円 | 30万円 | 30万円 | - |
5年 | 330万円 | 30万円 | 40万円 | 10万円 |
6年 | 340万円 | 30万円 | 50万円 | 10万円 |
7年 | 350万円 | 20万円 | 70万円 | 20万円 |
8年 | 360万円 | 20万円 | 80万円 | 10万円 |
9年 | 370万円 | 10万円 | 90万円 | 10万円 |
10年 | 380万円 | 0万円 | 100万円 | 10万円 |
※ここでいう「他社借入合計」は、アコムを除く貸金業者からの借入の合計のことをいいます。
あくまでもシミュレーションなのですが、順調に年収が高くなっていき、他社借入合計も少なくなっていくと、10年後にはアコムの限度額が100万円となり、金利も下がります。
また、年収1,300万円の方が初回契約時50万円から7年程度で限度額が400万円となった事例もあります。
すべての人に当てはまることではありませんが、きちんと利用していれば増枠できるチャンスはあります。
消費者金融の増額審査に通る条件
消費者金融の増額審査に通る条件は初めて消費者金融に申し込むのとあまり変わりはありませんよ。
信用情報機関から個人信用情報を入手し、他社借入件数や金額、他社返済状況、金融事故の有無などを調べます。
消費者金融の貸付は総量規制の対象となりますので、いくら優良な会員だとしても他社借入金額が年収の1/3相当にあたる場合はこれ以上増額することはできません。
もちろん他社返済状況も遅れがちでは、今まで以上にお金を貸すわけですからきちんと返済されない可能性が高くなるため審査に通ることはないでしょう。
当然ながらつい最近金融事故を起こした、という場合でも増額審査には通りません。
債務整理は論外ですが、意外と金融事故として登録されやすいのが短期間の返済遅れを一年の間に複数回繰り返してしまうことです。
もちろん3カ月以上の長期滞納は立派な金融事故として登録されますが、短期間の返済遅れでも滞納常習者も悪質な利用者として金融事故情報に載せれてしまうのです。
増額審査でチェックされる内容
増額のときも必ず審査が入ります。
新規のときよりは若干緩いのか?と思ってしまいますが、審査内容は余り変わりありません。
新規のときよりも少し審査結果を伝える時間が短くなる程度です。
では増額審査は一体どのようなところをチェックされるのでしょうか。
見ていきましょう。
利用実績はとても重要
利用実績とは毎月の返済実績はもちろんのこと、枠内いっぱいまでお金を借りていることも含まれます。
「追加融資をした方が印象は悪く見られるのではないか」と心配する人もいるでしょうが、枠内でコンスタントに返済と借入を反復利用していることで信用につながっていくのです。
金融機関はお金を貸した利子で利益を得ていますので、いっぱい借りてくれる人の方が有り難いものです。
個人信用情報の調査で共通事項
先に話をしたように、増額であっても申込みがあった時点で、必ず個人信用情報機関に照合をかけて調査します。
新規同様に、「他社返済に遅れは生じていないか」「自己破産などの債務整理を行っていないか」「新規の件数や借金総額から大きく借入を増やしていないか」などを確認します。
ここで他社支払い状況が悪かったりしたら審査には通過しません。
「増額だから」と審査基準が甘くなることはないのです。
資金用途は関係するの?
増額の申出をしたときに希望金額と一緒に、必ず「使用目的は何なのか」という資金使途を尋ねられます。
その理由が原因で審査に落ちるということは余りありませんが、唯一ギャンブルだけは審査に落ちますので注意をしましょう。
また、生活費といいながら希望金額が200万円であったりすると、「生活費でなぜそんな大金が必要になるんだ」と怪しまれる原因になってしまうので、ある程度整合性のとれた数字と資金使途である必要性がでてきます。
限度額を下げられることや利用停止もある
増額の審査を行った結果、増額できないという現状維持ならともかく、元からの限度額を下げられたり、今後追加融資ができなく利用停止になったりしてしまう可能性もあります。
これは、審査結果で判断されるのですが、新規のときと大きく収入などで変化があったり、他社返済が遅れていたりすると融資以前の問題で、「先に返済してもらわないと困る」と金融機関が判断してしまうためです、
したがって、仮にそのような状況であるならば、増額申込みは見送った方が賢明でしょう。
審査に通った場合はいくら増額される?
「審査にとおる=希望した金額がそのまま増額される」ということではありません。
収支のバランスや、返済状況を総合的に判断されて増額金額は決定します。
個人によって差はありますが、平均して10万円程度が増額の相場だといわれています。
各金融機関で審査基準は異なりますが、一度の増額に100万円単位で増額できる可能性は低いといえるでしょう。
返済能力がどの程度あるか
利用限度額を増額するということは今まで以上にお金を貸すことになりますので、消費者金融としては返済能力がどの程度あるのかきちんと確認したいと思うでしょう。
そこで必要になるのが収入証明書です。
たとえ借金の総額が年収の1/3だったとしても、消費者金融に申し込んだ時点で借入金額が50万円以下、他社借入金額との合計が100万円以下の場合は収入証明書の提出は原則必要ありません。
しかし利用限度額の増額となると、本当の収入はいくらあるのか確認しなければ消費者金融としてもおいそれと増額することはできませんね。
源泉徴収票や直近の給与明細書+ボーナス時の明細書、所得証明書、個人住民税課税通知書などによって、確かに返済能力があると確認する必要があるのです。
確認できた年収と現在の借金額を比べて、総量規制の範囲内に収まる範囲内で増額することができます。
増額審査に通るには他社借入件数を増やさない
他社借入件数は消費者金融だけではなく、銀行カードローンやクレジットカードのキャッシングも含まれます。
消費者金融に申し込んだ後に銀行カードローンでお金を借りた、クレジットカードのキャッシングでお金を借りたとなると他社借入件数が増えてしまいます。
他社借入件数が増えれば総量規制枠が減少するだけではなく、返済能力が劣ってしまいますね。
銀行の貸付は総量規制の対象とならなくても返済能力については十分審査の対象になりますので、増額を希望する場合はむやみに他社借入件数を増やさないことです。
消費者金融の利用限度額が増額できない理由は?
前項までに消費者金融の増額審査に通る条件についていくつかご説明してきました。
今度は利用限度額が増額できない理由についてご説明していきましょう。増額審査に通る条件の逆パターンが増額できない理由ですが、具体的にまとめてみました。
消費者金融の利用実績が足りないか返済状況が良くない
いくら収入証明書類の提出によって返済能力があることを証明できても、消費者金融は全ての借金を把握しているわけではありません。
その代表例が銀行による貸付です。
銀行カードローンを始めとして住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどの目的ローンがあることがわかっても、毎月の返済状況まではわかりません。
確実にきちんと返済してくれることを確認できる期間として、少なくとも6カ月以上の利用実績が欲しいところです。
銀行貸付による各種ローンの返済に困窮していると、自ずと次第に消費者金融の返済状況が悪くなってくる可能性があるため、できれば会員自らが増額申請する場合は利用実績を1年くらいは積んでおくと良い方向に働きます。
もちろん消費者金融の毎月の支払いに遅れが生じている場合は、明らかに返済能力が劣ると判断されますので利用実績が長くても増額審査で落ちる確率が高いです。
消費者金融への支払いが最低支払金額になっている
消費者金融では毎月の支払額に最低支払金額を設定している場合がほとんどです。
最低支払金額は利息と元金の合計金額で、30万円以下の貸付は3年以内、30万円超100万円未満の貸付は5年以内で返済できるように支払金額が計算されています。
例えばアコムから借りている場合、利用限度額が30万円までの会員は借入残高の4%を最低支払金額としています。借入金額が30万円なら毎月の支払いは1万2,000円ですね。
消費者金融の言われるがままに最低支払金額を支払っていると、消費者金融としてはこの金額が返済能力の限界なのか、と判断されがちです。
利用限度額増額するということが毎月の支払い金額も当然増えるわけですから、最低支払金額のみを返済していると消費者金融としては増額しにくいわけです。
他社借入に遅れがある、または借入残高が減っていない
増額審査は当然信用情報機関から個人信用情報を入手し、他社借入があるなら他社の返済状況も確認します。
他社借入に返済遅れがあると、借金返済でお金に困っていることや、生活に困窮していると判断されるため、増額しにくいケースです。
それと消費者金融に借入申込みしたときと比べて、他社借入残高が減っていないのも増額審査には不利な条件です。
とくに3、4回返済しては利用限度額いっぱいまで追加借入を繰り返しているようだと、借金返済だけでいっぱいと判断されますね。
他社借入件数が増えている
増額審査をしたら他社借入件数が増えているのも審査に落ちてしまう原因です。
もちろん総量規制との関係もありますが、たとえ総量規制の範囲内だとしても前回調査時よりも他社借入件数が増えているのは明らかにお金に困っていることを示すものです。
他社借入件数が増えているとお金が分散されてしまい、返済能力が劣ると判断されてしまうため増額審査には悪い影響を与えます。
収入証明書の提出ができない、または年収の嘘がバレた
増額審査にはほとんどの場合収入証明書の提出が必要です。それは返済能力があるかどうか確認するためですから、収入証明書が提出できない場合は増額できません。
収入証明書を提出した場合でも、消費者金融に借入を申込んだときに申告した年収よりも低いと虚偽申告とみなされ、信用を何より重要視する消費者金融にとって「嘘をつくような人にはお金は貸せない」と判断されます。
会員情報を変更していない
消費者金融は会員規約があり、住所が変わった場合や電話番号が変更になった場合、勤務先が変わったとか、年収が多くなったまたは少なくなったなどの会員情報が変更になれば報告の義務があります。
増額する金額によっては再度在籍確認する必要もあるため、消費者金融が持っている会員情報に従って在籍確認したところ「既に退社しています」となれば、会員への心証が悪くなるのは必至です。
消費者金融の増額はいつからできる?
基本的に利用限度額の増額は会員自らが行う場合はいつ行っても構いません。
ただし増額審査に通るための条件でもご説明のように、ある程度利用実績を積んでもらわないと将来にわたって確実に返済してくれるのか消費者金融は判断できませんね。
審査に通るためには優良な会員であると認定されなければなりません。
何回返済すれば認定されるのかについては消費者金融によって基準は異なりますが、一般的には最低でも6カ月、つまり返済回数6回以上が目安です。
もっとも増額してもらえる可能性が高いのは、消費者金融から「増額しませんか?」と勧誘が来ることですね。
増額勧誘はメールでくる場合もありますし、ATMで返済する場合に画面表示される場合もあります。また会員サイトにログインすると「利用限度額を増額可能です」と案内される場合もあります。
とくに消費者金融からのメールは面倒でもチェックしておくと、意外に増額勧誘メールということもありますよ。
借金増額のQ&A
ではここで、借金増額に関するいろいろな疑問について、説明していきましょう。
転職した後でも増額審査に通過できる?
転職直後に増額申請を通過できるかどうかに関しては、正直なところケースバイケースです。
勤続年数は、審査において重要な「属性」を構成する要素の1つですが、属性には勤続年数以外にもたくさんの要素があり、それらを総合的に判断して審査通過の可否が決定されます。
そのため、転職直後は勤続年数においてマイナス評価は避けられませんが、それ以外の要素でそのマイナス分をカバーできるのであれば、審査通過は十分可能です。
自身の属性に自信がないという人は、転職直後の増額申請は避けておいたほうが無難かもしれませんね。
ちょっとだけ増額したい。1万円でも申請可能?
1万円だけの増額ができるかどうかに関しては、そのカードローンが何万円単位で限度額を決定しているかによります。
カードローンの中には、10万円単位で限度額を決定しているものもあるからです。
そういったカードローンでの現在の利用限度額が50万円の場合、増額する際の最少ステップは60万円ということになり、1万円での増額申請はできませんからね。
利用しているカードローンの限度額の単位が、いくらになっているのかを確認したうえで、増額申請を行うといいでしょう。
増額審査は会社にバレる?
増額審査を行う場合、会社にバレる可能性があるとしたら、在籍確認でしょう。
増額審査で在籍確認を行うかどうかは、それぞれの消費者金融・銀行の判断次第ですが、初回申し込み時と勤務先が変わっているのであれば、在籍確認が行われる可能性が高いと言えます。
ただ、初回申し込み時の在籍確認でも、極力カードローンの在籍確認だとは分からないように配慮してくれるのと同じように、増額審査の際の在籍確認でも、その点に関しては十分注意してくれます。
そのため、在籍確認がなければ会社にバレる可能性はゼロですし、在籍確認があったとしても、会社にバレる可能性は限りなく低いと考えておいて大丈夫ですよ。
借金の増額よりも債務整理を検討すべきか?
もし、借金の返済のために限度額の増額を検討しているなら、先に他の手段を検討することをおすすめします。
複数の金融機関から借金をしていて、その借金を一本化するために増額をすることを検討するのは良いでしょう。
しかし、毎月の返済をするために限度額を増額してはいけません。
数か月は何とかなったとしても、すぐに返済ができなくなります。
借金返済のめどが立たない場合は、弁護士に相談して債務整理も視野に入れましょう。
弁護士事務所に入ることに抵抗を感じる人も多いようですが、専門家は親身になって対応してくれます。
無料相談をしてくれる弁護士事務所もあるので、まずは債務整理の実績のある弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。
なお、弁護士事務所以外にも法テラスや国民生活センターなどでも、無料で借金問題の相談を受け付けしています。
いきなり弁護士に相談することに抵抗がある人は、まずはそういったところを頼ってみるといいかもしれませんね。
豆知識:借金の増枠と増額の違いとは
借金に関しては「増枠」と「増額」という言葉がありますが、それぞれ微妙に意味が異なってきます。
借金の「増枠」は、利用限度額を増やすことを指します。
たとえば、「現在50万円の利用限度額で契約しているけれど、将来よりまとまったお金が必要になるかもしれない場合に備えて、利用限度額を100万円にしてもらおう」というのは、「増枠」になります。
これに対して「増額」は、実際に借り入れるお金を増やすことを指します。
「今80万円借りているけど、まだ限度額には余裕があるからさらに10万円借りよう」というのは、「増額」ですね。
多くの人は必要に迫られて増枠して、増枠直後にすぐ増額するので、厳密には「増枠」と表現すべきニュアンスを「増額」と表現することも多いですが、両者は意味上異なることを、しっかりと把握しておきましょう。
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