消費者金融を利用するとクレジットカード審査に落ちる?
消費者金融を利用している状態でクレジットカードに申し込むと審査に落ちる、というまことしやかなうわさが流れています。
クレジットカードは生活の必需品で、ETCカードを利用する人にとってもなくてはならないカードです。
それが消費者金融を利用しているからと言って審査に落とされたのではたまったものではありません。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
「アコムACマスターカード」は消費者金融の審査基準に近いため、一般のクレジットカードの審査基準より甘いと言われています。
— クレジットカード審査 (@fx8swap) September 6, 2018
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この記事はこんなひとにおすすめ
今回紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 消費者金融から借入をしている人で、クレジットカードを作りたい人
- クレジットカードの審査について知りたい人
- クレジットカードの審査に通るか不安な人
目次
クレジットカード利用限度額の決め方
クレジットカードの利用限度額の決め方は割賦販売法にきちんと明記されており、年収と非常に関係が深いです。
都市部に住んでいるのか地方に住んでいるかによって多少割合は異なってきますが、基本的に年収の15%程度がクレジットカードの利用額として決定されます。
では、年収に対しての利用限度額について見ていきましょう。
年収600万円の場合
例えば年収が300万円の人なら45万円から50万円くらい、年収600万円の人なら90万円くらいがクレジットカードの利用額となるわけです。
利用額にはキャッシング分も当然含まれますので、クレジットカードに申し込んだ段階で消費者金融から幾ら借りているのか、残高分がカードの利用額からマイナスされてしまいます。
年収600万円の人なら90万円くらいのクレジットカードの利用額となっても、キャッシング利用枠が60万円となっている場合は、消費者金融の借入残高が30万円あれば60万円-30万円=30万円が、クレジットカードのキャッシング利用額とされてしまうこともあります。
この場合のクレジット利用額はショッピング利用枠30万円と、キャッシング利用枠30万円の合計60万円が利用限度額となるわけです。
クレジットカード会社はショッピング利用枠と、キャッシング利用枠を別々に考えますので、極端に消費者金融の借入分をマイナスされてしまうことはありません。
消費者金融の借入額が余り大きくなってしまうと、クレジットカードのキャッシング利用額が減額されてショッピングだけの枠になってしまうこともあります。
年収に対して幾らまでの利用限度額となるのかまとめてみました。一般的に言われる、限度額の割合である年収の15%をもとに算出しました。
年収 | 利用限度額の目安 |
---|---|
100万円 | 15万円 |
200万円 | 30 万円 |
300万円 | 45万円 |
400万円 | 60万円 |
500万円 | 75万円 |
600万円 | 90万円 |
700万円 | 105万円 |
クレジットカードの利用限度額は、割賦販売法により決められています。包括支払可能見込額が関係し、利用者の収入の他に生活環境を配慮して算出されます。
「包括支払可能見込額=支払可能見込額×0.9」
「支払可能見込額=年収-生活維持費-年間返済額×0.9」で求められます。
年収は税金が引かれる前のもので、生活維持費は割賦販売法で定められた金額です。
生活維持費は家族構成や居住状況などから計算されるため幅が広く、年収に対しての利用限度額も幅があります。
また、年収103万円未満のパートの場合は専業主婦として見られるため、配偶者の年収も合わせて計算します。
クレジットカードの審査について
クレジットカードを規制する法律は、割賦販売法と貸金業法のふたつです。
なぜかと言うとクレジットカードのショッピングは買い物代金の立替払で、クレジットカードのキャッシングは消費者金融と同じようにお金の借入だからです。
特にクレジットカードのキャッシングは総量規制の対象となるため、消費者金融で借りるのと同じく、借入できる上限額は合計で年収の1/3までです。
クレジットカードの審査としてはほとんど消費者金融と変わりません。
他社借入件数や他社借入金額、及び返済状況や金融事故情報を重点的に審査対象とし、申込者の勤務先や年収、勤続年数、雇用形態などで本人属性を調べます。
消費者金融を利用していて上記の内容から返済能力がない、あるいは信用度が足りないと言った理由で審査落ちする可能性もあるため注意しなければなりません。
消費者金融とクレジットカード審査の違い
消費者金融の営業を規制しているのが貸金業法であるのに対し、クレジットカード会社の営業を規制しているのは割賦販売法です。
消費者金融カードローンとクレジットカードでは、そもそも利用の仕方や機能が違っていますので、当然ながら審査の基準も異なります。
消費者金融カードローンでショッピング代金を、決済することはできません。
それにETCカードも作ることができません。幾ら利用しても利用金額に応じて、ポイントが付与されることもありません。
それに対してクレジットカードはショッピング代金の決済を行うのを基本としており、お金を借りるキャッシング機能はおまけ的な存在です。
クレジットカードではショッピング枠をなくすことはできませんが、キャッシング枠はなくすことができます。
お金を借りるキャッシングという面では同じですが、関係法令が違うことやそもそもの利用方法が違うことによって審査内容が違っていても不思議ではないわけです。
消費者金融の借入はクレジットカードの審査に悪影響?
消費者金融から借入しているというだけで、クレジットカードの審査に悪影響を与えることはありません。
実際筆者の知っている人でも、消費者金融の借入を行っていながら、クレジットカードを利用している人はたくさんいます。
クレジットカードの審査に通るためには消費者金融から借入をしてはいけない、などという根も葉もないうわさは信じてはいけません。
ただし何事にも限度というものはあるわけで、消費者金融のお金の借り方によってはクレジットカードの審査に落ちる場合もあります。
気を付けよう!クレジットカードの審査に影響がある借金
クレジットカードの審査では、他社での借入れ状況がチェックされます。
他社借入状況には、カードローンやキャッシングを始め、信用情報に登録されているものが照会されるのです。
他社借入れはたくさんの種類がありますが、中にはクレジットカードの審査に影響しないものもあるので紹介します。
知っておきたい審査に影響がある借金
審査に影響する借金には、次のものが挙げられます。
- 信用情報に登録されているもの
- 無担保の借金
信用情報に登録されているもので、無担保の借金が審査に影響します。具体的なものを表にまとめましたので、参考にしてください。
消費者金融のカードローン | 信用情報機関に加盟し、提携する他の信用情報機関と情報共有しています。 |
---|---|
銀行カードローン | 信用情報機関に加盟していて、他の信用情報機関とも連携しています。 |
クレジットカードのキャッシング | キャッシング枠は貸金業法に基づいているためです。 |
携帯電話の端末代金の分割払い | 大手携帯電話会社は信用情報機関に加盟しています。 |
消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシング枠やキャッシング残高が大きいと、返済能力が低いと判断されます。
審査に影響がない借金はこれ!
一方でクレジットカードの審査に影響しない借金とは、以下のものがあります。
|
これらは総量規制の対象外となる借金のため、クレジットカードの審査では余り見られません。
しかし、返済負担率が大きかったり、支払いに遅れたりすると審査に影響するので注意しましょう。
クレジットカード会社は個人信用情報で審査する
クレジットカード会社の審査は、これまでの取引から返済能力や信用度を測るために、必ず信用情報を照会します。
そこで、ここでは次の3つについて詳しくみていきます。
- 信用情報機関について
- 信用情報機関で分かること
- 取得方法
利用する信用情報機関
日本には個人信用情報機関が3つあり、それぞれ加盟する会社が異なります。
- 株式会社シー・アイ・シー
- 株式会社日本信用情報機構
- 全国銀行個人信用情報センター
クレジットカード会社が加盟する個人信用情報機関は、株式会社シー・アイ・シー(CIC)と株式会社日本信用情報機構(JICC)のふたつです。もちろんクレジットカード会社によってはCICにしか加盟していないところもあります。
基本的にCICに加盟していれば、JICCとのデータ共有によって消費者金融で幾らお金を借りているのか分かる仕組みになっていますから、あえてJICCに加盟していないところもあります。
信用情報機関から取得するデータは申込者の個人信用情報です。
信用情報機関で分かること
- これまでの取引状況
- 他社での借入状況
これは冒頭で説明したように、返済能力がどの程度あるのか調べるために行います。
加盟している信用情報機関から申込者の個人信用情報を取得することによって、契約してもきちんと返済してくれるのか、金融事故を起こしていないかなどを調査するために行います。
申込情報 | 申し込んだ商品名・申込日・申込金額など | 申込件数から申込ブラックであるかどうかを見られます。 |
---|---|---|
契約情報 | 契約した商品名・契約日・契約金額・返済状況・借入残高など | 返済状況から延滞がないか見られます。 |
金融事故情報 | 長期延滞、債務整理、代位弁済、強制解約をした場合に登録 | 金融事故情報 |
それとクレジットカードに申し込んできた人の記入情報を突き合わせることによって、虚偽申告が行われていないかどうかもチェックされます。
クレジットカードに申し込むには他社借入や他社借入金額についてもきちんと記入しなければなりません。
クレジットカードの審査に有利になるように他社借入件数を少なくすることや、他社借入金額を少なく申告することは虚偽申告として審査落ちの原因になります。
虚偽申告は年収や勤続年数についても厳しくチェックされますので、絶対に嘘は書いてはいけません。
嘘を書いてしまって見事にバレてしまったら、それこそお互いの信用を保つことができません。カードローンと同じようにクレジットカードも無担保無保証の契約ですから、全くの信用取引となるわけです。
信用取引なのに嘘の情報を申込書に記入したのでは、その人自体を信用することはできません。
個人信用情報の取得方法
個人信用情報を確認してから申し込みたい人は、借入先が加盟する個人信用情報機関に開示請求しましょう。
以下に、個人信用情報機関ごとの個人信用情報の取得方法や開示請求方法、開示にかかる費用を表にまとめました。
個人信用情報機関名 | 取得方法 | 必要書類 | 手数料 |
---|---|---|---|
株式会社シー・アイ・シー |
| 運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、個人番号カード、健康保険証、年金手帳など | 窓口は500円、郵送は1,000円 |
株式会社日本信用情報機構 |
| 満15歳以上の本人であることを証明するもの。 運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、個人番号カード、健康保険証、年金手帳など | 窓口は500円、その他は1,000円 |
全国銀行個人信用情報センター | 郵送 〒100-0005 東京都千代田区丸ノ内2-5-1 一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター | 運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、個人番号カード、健康保険証、年金手帳など | 1,000円 |
これまでの取引で支払に遅れたことがある人や、金融事故を起こしたことがある場合は、信用情報を取得してからクレジットカードを申し込むと安心でしょう。
信用情報に登録されている情報は一定期間登録されるため、登録期間を過ぎると信用情報から延滞や金融事故情報が消えます。
クレジットカードの審査に落ちないために、不利となる情報がないことを確認して申し込むことをおすすめします。
審査内容は同じでも信用情報機関が違う
消費者金融とクレジットカードの審査内容は、ほとんど変わることはありません。
本人の年齢や職業、年収や勤務先、勤続年数、他社借入件数や金額、返済状況、金融事故情報が載っているかどうかについて、信用情報機関から個人信用情報を取得するという点では同じです。
しかしクレジットカードは商品代金の立替払をクレジットカード会社が行うため、消費者金融よりも勤務先や勤続年数、年収を気にする傾向があります。
パート収入やアルバイト収入だけでは審査に通りにくいです。
カード決済によって高額な商品にも現金を支払わずに手に入れることができるのですから、余り信用のおけないような仕事をしている場合は、審査で落としてしまう可能性が高いです。
それに対して消費者金融はお金を貸すことだけが目的ですから、総量規制の範囲内であればパート従業員やアルバイト従業員でも審査に通ります。
審査基準で言えばクレジットカードの審査は消費者金融と銀行カードローンの中間という感じです。
また利用する信用情報機関が異なります。
クレジットカード会社は信用情報機関としてCICから個人信用情報を取得するのに対して、消費者金融はJICCから個人信用情報を取得します。
クレジットカード会社も消費者金融大手になるほどCICとJICCの2機関に加盟しますが、まず始めに個人信用を取得するのは前述したCIC、JICCなのです。
それぞれ信用情報機関から取得した個人信用情報だけでは判断できない、契約するかどうか決めかねているという場合に限って、クロスしてCICとJICCにも個人信用情報を照会するのです。
クレジットカードの審査に落ちる理由
虚偽の申込をした
虚偽の申込みとは、申込書に記入した内容が事実と異なるものを言います。
収入を多くしたり勤務先名を変えたりして、審査に不利となる情報を変えることです。
このような行為は詐欺罪として訴訟問題となることもあります。
また、虚偽申込みをすると個人信用情報機関に登録される他に、借入先のデータにも登録されるのです。
借入額が多い場合
借入額が大きいと返済負担率が高くなります。
きちんと返済してもらいため、借入額が大きいと返済してもらえないと思われます。
また、借入目的である場合には、お金に困っていて返済能力がないと見られることもあるため注意したいものです。
返済状況に問題がある
これまでに延滞をしたことがある人は、支払う意思や誠意が足りないと判断されます。
信用が大事な借入れでは、返済期日にしっかりと支払うことが重要です。
1日でも期日に遅れると、契約違反となることを忘れないでください。
金融事故を起こしたことがある
金融事故には、「長期延滞」「代位弁済」「債務整理」「強制解約」があります。これまでに金融事故を起こしたことがある人は、審査通過は難しいでしょう。
信用情報に登録されている期間が終了してから申し込む必要があります。
特徴 | 登録期間 | |
---|---|---|
長期延滞 | 3か月以上の延滞をしたことを言います。 | 5年間 |
債務整理 | 借入先と相談して、借金や利息を減らしたり無しにしたりしてもらう方法です。 任意整理、特定調停、個人再生、自己破産があります。 | 5年間、個人再生は5~10年間、自己破産は10年間 |
代位弁済 | 長期延滞などで支払えないとき、保証会社が残高を代わりに支払うことを言います。代位弁済後は保証会社へ返済します。 | 5年間 |
強制解約 | 契約違反などで、借入先から強制的に契約を解除されることです。強制解約時には残高を一括請求されることが多いです。 | 5年間 |
クレジットカードの審査に落ちる理由は申込書の虚偽申告だけではなく、消費者金融の借入が多すぎると審査落ちの対象になってしまいます。
借入金額が多すぎる人は借入件数が多く多重債務状態になっていることが明らかで、そのうちには返済不能となってしまう場合がほとんどです。
多重債務状態でクレジットカードの審査に通ることはありません。
他にも、毎月の返済状況も大切です。
消費者金融の返済を1年のうち3回以上遅れている場合は、たとえ1日の返済に遅れたとしても審査に通ることは難しくなってしまいます。
もちろん過去に金融事故を起こしている場合でも審査落ちの原因となります。
完済しても返済滞納している人は5年間待つ
消費者金融の返済滞納を繰り返していると、悪質な利用者として金融事故情報に登録されてしまいます。
登録される期間はJICCでは返済滞納解消してから1年で消えますが、金融事故情報に掲載された情報はCICにもデータ共有されてしまい、CICで滞納情報が消えるのは5年間かかります。
うっかりミスも滞納には変わりはありません。
万が一金融事故になった場合はクレジットカードの申し込みを5年間待つよりほかはありません。
また全く利用していない消費者金融があれば、契約を解除するとクレジットカードの審査には通りやすくなりますので実行してみてください。
クレジットカードを先に作っておくと有利
消費者金融からの借入分を差引きされたのでは、年収が低い人はクレジットカードに申し込んでもショッピング利用枠も減額されてしまう場合があります。
クレジットカードの利用枠を十分に活かすためには、消費者金融から借入するよりも先にクレジットカードを作っておくことです。
そうすれば年収の15%程度がクレジットカードの利用額になりますので、年収が300万円ぐらいの人でも45万円から50万円くらいは利用額が設定されます。
その後に消費者金融に申し込むようにすれば、クレジットカードのショッピング利用分は総量規制には関係がありませんから、キャッシングを利用していなければ年収が300万円でも100万円まで借入することもできるでしょう。
当然ながらキャッシングを利用していれば消費者金融でも総量規制該当額から差し引かれることは言うまでもありません。
クレジットカード会社の審査は厳しい?
クレジットカードにキャッシング機能を付けた場合、キャッシングは総量規制対象貸付となります。
そのため貸金業法の適用を受け、年収の1/3以上のキャッシング枠を付けることができませんので消費者金融の借入を行っているかどうか、借りているとすれば何社から借りているのか、借りている金額は幾らなのか、毎月きちんと支払っているのかまで調べなければなりません。
金融事故情報については信用情報機関のどこか1機関にでも登録されてしまえば自動で情報が共有されますので心配は要りませんが、カードローンの借入までCICで完全に把握することはできません。
クレジットカードの審査に通るためには、まずクレジットカード関係の契約状況、各種ローンの契約状況や返済状況がどうなっているのか調べるとともに、カードローン関係の情報も調べなければいけません。
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