キャッシングアローは総量規制の対象となる?
- 執筆者の情報
- 名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
目次
アローは元不動産業の消費者金融
アローは名古屋市に本社を置く消費者金融であり、平成17年に設立した会社です。
ですが、貸金業者としては平成22年からとなりますので消費者金融としてはまだ新しいです。
消費者金融となる前までは不動産売買や不動産賃貸などの業務を行っておりましたので、元不動産業の消費者金融です。
また、不動産業務を行っていた頃は本社を岐阜市に置いていましたが、貸金業者に登録する年と同じ年に現在の名古屋市に本社を移動させています。
消費者金融としてはまだ新しい会社ではありますが、その知名度は徐々に浸透してきており「ナンバーワンよりオンリーワン」という経営理念の1つで掲げているように親切・丁寧な対応などで人気も高くなっています。
申し込みはインターネットから
アローから借入する場合には基本的にインターネットを利用して申し込みします。
最近ではインターネットからの申し込みはスタンダードな方法となっており、消費者金融としてまだ新しいアローも時代に合った申し込み方法を利用することができます。
ですが、電話での申し込みは受付しておらず、インターネット以外で申し込みをしたいという場合には専用の用紙を使用してFAXまたは郵送で申し込みすることになります。
審査時間は消費者金融ならではのスピード審査であり、最短45分で審査結果を連絡してくれます。
このスピード審査によって即日融資にも対応することができますので、急な出費などでお金が必要となった場合であってもすぐに借りることが可能となります。
アローは総量規制の対象
アローは貸金業者として愛知県に登録をしていますので、貸金業法で定める貸金業者に該当します。
総量規制はこの貸金業者に該当する業者からの借入を対象としていることから、アローからの借入は総量規制の対象となります。
従って、アローから借入する場合には年収の1/3までが借入することができる上限となり、この上限はアロー1社からだけでなく他の貸金業者からの借入も含めた総額で年収の1/3を超えることはできません。
アローは最高融資額が少額となる小規模消費者金融ではなく、比較的高額な融資もすることができますので、年収によってはアロー1社だけで規制の上限となることもあります。
また、少額の収支にも対応していますので、アローが借入の2社目や3社目となった場合には他の借入状況によっては規制の上限を気にしなければならないことになります。
総量規制の対象外となるローン
貸金業者からの借入は基本的に総量規制の対象となりますが、総量規制には規制の対象外となる「除外」や「例外」というものがあります。
規制の対象外ですので「除外」や「例外」に該当をすれば、たとえ貸金業者からの借入であったとしても年収の1/3を超える借入が可能となります。
総量規制の「除外」とは、主に担保を必要とする借入であり、住宅ローンや車のディーラーローンなどがこれに該当しますので、このような借入であれば規制の影響を受けることなく借りることができます。
次に「例外」とは、規制の借入残高にはカウントするものの、例外的に年収の1/3を超える借入を認めるというものであり、おまとめローンや緊急の医療費を支払うための借入などがこれに該当します。
カードローンは提供していない
アローでは、アコムやアイフルなどで提供しているようなカードローンは提供しておらず、キャッシングで借りることになります。
キャッシングとは、カードローンのように借りることができる枠を契約し、その範囲内であればいつでも借りられるというものではなく、1度にまとまったお金を借りてその後は返済だけとなる借入です。
ですので、追加でお金が必要となった場合には再度アローに申し込みをしなければならず、そこで審査に通ることができなければ借りることができません。
ですが、アローではこのような追加融資にも柔軟に対応していることから、手間や時間はかかりますが申し込みすることによって借りられる可能性があります。
アローのフリープラン
アローのキャッシングの商品名を「フリープラン(資金使途自由プラン)」といいます。
アローからの借入は基本的にこのフリープランでの借入となりますので、その商品内容について紹介していきます。
融資金額 | 200万円まで |
---|---|
貸付利率 | 年15.00%~19.94% |
返済方式 |
|
返済期間(回数) |
|
担保・保証人 | 原則不要 |
このような内容となっております。
なお、このフリープランに申し込みすることができない人の条件もあり、
- 未成年及び66歳以上
- 健康保険未加入
- 無職
- 申込み時点で他社の返済が遅れている
- 自営業者で確定申告等年収証明が提出できない
このような人は申し込みすることができないとしています。
おまとめローンも提供している
アローでは総量規制の対象外となるおまとめローンを提供しています。
おまとめローンとは、規制の「例外」に該当する「利用者が一方的に有利となる借入」という条件を満たすことによって借りることができるローンです。
おまとめローンは多重債務者救済のようなものであり、このローンを利用する人は多重債務者がほとんどです。
多重債務者がおまとめローンを利用することによって多くのメリットを得ることができ、例えば毎月の返済額や利息負担を軽減することができます。
消費者金融によってはおまとめローンを提供していないところもありますが、アローではこのローンを提供することによってより多くの人が利用でいるようにしています。
貸金業法に基づく借換ローン
アローで提供しているおまとめローンは「貸金業法に基づく借換ローン」という商品名で提供しており、まずはこのローンの内容を紹介していきます。
融資額 | 200万円まで |
---|---|
資金使途 | 貸金業者(みなし貸金業者含む)債務の借換え |
貸付利率 | 年15.00%~19.94% |
返済方法 | 元利均等返済 |
返済期間(回数) | 最長15年以内(2回~180回) ※相談により返済回数を設定 |
担保・保証人 | 原則不要 |
このような内容となっておりますが、多くの消費者金融では返済期間を最長10年としているところを、最長15年としているとしているというのがこのローンの特徴です。
なお、このローンで借換えすることができるのは貸金業者からの借入だけとなりますので、銀行からの借入やクレジットカードのショッピングは借換えすることができませんので注意が必要です。
審査は比較的通りやすい
アローの「フリーキャッシング」や「貸金業法に基づく借換ローン」の審査は比較的通りやすいと考えられます。
もちろん本当のところは実際に審査をしているアローでなければわからないことですが、アローが適用している金利からはそのように判断することができます。
金利には大きく分けて、純粋に利益となる部分と回収のリスクに備えるための部分とに分かれます。
金利はこれらの合計で決まり、金利が高いということはそれだけリスクに対応することができるように、あらかじめ多くの利息を取ってそれに備えます。
アローが提供しているどちらのローンも年15.00%~19.94%という高い金利を適用していますので、このことからどちらのローンも比較的審査は通りやすいのではと考えることができます。
審査が甘いのではない
審査が通りやすいと聞くとよく審査が甘いと思う人も多いですが、甘い審査をしているところはありません。
審査自体はどこであろうとほとんど同じようにしていますので、審査自体が甘くなることはありません。
ですが、貸付をすることができるボーダーラインは審査をするところによって違いますので、それによって審査に通りやすさが変わることによって審査の通りにくいところと通りやすいところに分かれます。
従って「審査が通りやすい=甘い」ではなく「審査が通りやすい=ボーダーラインが低い」となります。
まとめ
アローは消費者金融としてはまだ新しいですが、その商品は比較的高額であっても対応することができますので十分な内容となっております。
また、金利を高く設定することによってより柔軟な審査をすることができますので、たとえ信用が低いという人でも借りられる可能性はあります。
ですが、フリーキャッシングでは総量規制の対象となりますので、申し込みをする際には注意しなければなりません。
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