借入金のデリバティブとは

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キャップ付きローン、スワップローンなどという言葉を住宅ローンのホームページなどで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

金利変動のリスク管理のために、今、金融機関ではデリバティブが付いた借入金が多く取り扱われています。

しかし、デリバティブの意味をよく分からないままに、融資を受けている人も少なくありません。

よく分からないままに、場合によっては損をしてしまうこともあります。

デリバティブとはどのような意味で、デリバティブがついたローンにはどのような特徴があるのでしょうか?

この記事では、デリバティブそのものの解説をするとともに、デリバティブがついた借入金についても解説していきます。

執筆者の情報
名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当

デリバティブとは

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そもそも、デリバティブとはどのような意味なのでしょうか?

言葉だけで難しいイメージがありますが、実はそれほど難しくありません。

金融派生商品

デリバティブとは、金融派生商品と言われています。

金融商品には、株式、債券、預貯金・ローン、外国為替などの商品があります。

これらの元になる金融商品のリスク管理や収益追及を企図した取引がデリバティブです。

基本的なデリバティブとはして、先物、オプション、スワップなどがあります。

以下、これらのデリバティブについて簡単に説明していきます。

先物

先物取引とは将来の売買について、前もって現時点での約束をする取引です。

現時点で売買の価格と数量などを約束だけしておき、約束の期日が到来したが来た時点で実際に売買を行います。

株式の先物であれば、今より将来的には値段が上がりそうと考えるのであれば、先物取引を行っておけば、将来値上がりしたときには、市場価格よりも安い値段で株式を購入することができます。

また、値段が下がってしまったら、市場価格よりも高い値段で購入しなければならないため、損をしてしまうことになります。

先物取引を行った時点で値が確定してしまうため、価格の変動リスクをなくすことができますが、損をしてしまうリスクもあるのが先物です。

オプション

オプションとは、金融商品をその時に決めた値段で買うことができる権利を示します。

先物取引と異なるのは、オプションは買うことができる権利ですので、実際にその権利を必ずしも行使する必要がないのです。

例えば、6か月後に1株10,000円で購入できるオプションを1,000円で購入した場合を考えてみましょう。

6か月後にこの株式が15,000円に値上がりした場合には、オプションを行使すれば15,000円の株式を10,000円で購入できます。

オプション購入に1,000円支払っているため、市場価格15,000円-購入価格10,000円-オプション価格1,000円=4,000円の利益が出ることになります。

反対に、この株式が6か月後に8,000円に値下がりしていた場合には、オプションを行使する必要はありません。

市場価格の8,000円で購入すればよいのです。

この場合には、1,000円のオプションが無駄になってしまいます。

しかし、逆に言えば、1,000円のコストだけで、将来値上がりした際の利益だけを享受できます。

値が下がっても、オプションを行使しない選択ができるため、先物取引よりもリスクが少ないといえます。

ちなみに、あらかじめ決められた価格で買う権利をコールオプション、あらかじめ決められた価格で売る権利をプットオプションといいます。

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スワップ

スワップとは、交換という意味です。

デリバティブにおけるスワップとは、将来の金利や為替を交換することです。

変動金利には将来の金利が上がるのか下がるのかわからないというリスクがあります。

将来金利が上がると思えば、固定金利から変動金利へ変換したいと考えます。

また、将来金利が下がると思えば固定金利から変動金利へ変換したいと考えます。

これらのニーズから金利の交換を行うことを金利スワップと呼びます。

また、為替も同様で、為替市場は日々変動していますので、将来の予測に基づき元金と利息を交換することを通過スワップといいます。

借入金に関係があるのはスワップ

これらのデリバティブ取引にうち、最もローンに関係あるのが金利スワップです。

金利スワップがついた個人向けローンなども最近は発売されています。

では、金利スワップがついた借入金はどのような商品で、どのような特徴があるのでしょうか?

デリバティブローンとは

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デリバティブがついた借入金としては以下の2つが代表的です。

  • スワップ付きローン
  • キャップ付きローン

スワップ付きローン

スワップ付きローンとは、変動金利と固定金利の利息を固定することです。

変動金利の利息を受け取り、固定金利の利息を支払うことです。

1,000万円の借入金、変動1.0%、固定1.5%の場合を考えてみましょう。

①銀行に支払う金利

1,000万円×1%=10万円

②スワップ取引

変動金利を受け取る:1,000万円 × 1% = 10万円

固定金利を支払う:1,000万円 × 1.5% = 15万円

10万円受け取り、15万円支払っていますので、結果的にスワップ取引によって5万円支払っていることになります。

① + ② = 15万円となりますので、結果的に変動金利の住宅ローンを借りても固定金利の住宅ローンを借りているのと同じ効果があります。

このように、スワップ取引を利用すれば、借入の途中であっても、変動金利から固定金利へと金利を実質的に変換することができるのです。

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例えば上限1.5%と決まっていれば、市場金利がどうなろうと市場金利以上には金利が上がらないというメリットがあります。

この仕組みはオプション取引にあります。

上限金利1.5%というオプションを事前に購入しておけば、金利が1.5%を超えた時点でオプションを行使します。

そのため、1.5%超の金利を払う必要がなくなります。

また、市場金利が1.5%未満であればオプションを行使しなければよいのです。

デリバティブのメリットデメリット

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デリバティブ付きの借入金にはメリットとデメリットがあります。

メリットとデメリットを理解して賢くデリバティブを活用しましょう。

メリット

デリバティブ付きの借入金のメリットは何といっても金利が上昇した際のリスクが保証されるという点にあります。

変動金利の金利が上昇しても、固定金利とスワップしてしまえば、上昇して銀行に支払う金利を受け取ることができますので、結果的に市場金利が上がろうが固定金利を享受できるという点にあります。

また、キャップ付きローンの場合は、金利が上昇しても、一定金利までしか上昇しませんので。

金利が上昇した際の利息負担の上限をあらかじめ予測できますし、金利が上昇した際のリスクも最小限に抑えることも可能です。

デメリット

デメリットは金利が下落した局面です。

先ほどの事例で、変動金利が0.5%まで下落した局面を考えてみましょう。

①銀行に支払う利息

1,000万円 × 0.5% = 5万円

②スワップ取引

受け取る利息:1,000万円 × 0.5% = 5万円

支払う利息:1,000万円 × 1.5% = 15万円

総額で支払う利息は15万円ですので、スワップ取引を行わなければ5万円で済んだ利息負担が15万円となってしまいます。

この場合であれば、最初から長期の固定金利を選択しておいた方が一般的に金利は低くなります。

また、キャップ付きローンは、金利の中にオプションを購入する費用が含まれています。

このため、デリバティブが付いていない普通の変動金利よりも最初から金利が高く設定されています。

金利がキャップ金利よりも上昇しなかった場合には、このオプションは行使されないままですので、オプション分の利息負担は無駄になってしまいます。

まとめ

デリバティブとは、将来の金利・価格・為替の変動リスクを管理するため、また、より効率よく投資を行なうために生み出された金融派生商品です。

借入金にデリバティブが付くということは変動金利の金利変動リスクを軽減する効果があります。

金利が上昇した際にはメリットがありますが、金利が下落した際には損失が発生してしまいます。

このため、デリバティブを借入金につけるかどうかはその後の金利情勢などをよく見極めて選択するようにしてください。

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