投資の前に知っておくべき、借入金のレバレッジ効果とは?

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

昨今、不動産投資がブームとなっており、銀行も不動産投資向け融資を活発に取り扱っています。

しかし、借入金によって投資をする際には、レバレッジ効果を知る必要があります。

安易に投資利回りだけを追求し、レバレッジを理解していないと、思わぬ大損をしてしまう可能性があります。

この記事では借入金とレバレッジ効果の関係について解説していきます。

執筆者の情報
名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当

レバレッジとは?

FXなどでレバレッジという言葉を耳にしたことがある人は多いかと思いますが、実際にレバレッジとは、レバレッジ効果とはどのような効果なのかを理解している人はそれほど多くありません。

投資商品の利回りはレバレッジ効果を加味して利回りを表示していることが多く、投資を行なう前にはレバレッジ効果を理解することが重要です。

借入金の比率のこと

レバレッジとは、借入金の比率を示します。

1000万円の投資の中で500万円が自己資金で、もう500万円が借入金の場合には自己資金の倍の投資を行なうことになるため、「2倍のレバレッジを効かせた」などという言い方をします。

また、投資の中で借入金の比率の変動によって投資効果が変化することを「レバレッジ効果」と呼びます。

関連記事をチェック!

3392view

株やFXの投資資金を借りることはできる?~融資を受ける危険性~

以前主婦が10万円から始めたFXで、高額な利益を手にしたというニュースがありました。 そこで投資に興味をでた人も多いでしょう。 中には資金に余裕はないが、お金を借りればいいと考えた人もいるでしょう...

レバレッジが高いほどハイリターン

投資の中に占める借入金の割合が多く、自己資金の割合が低いほど、ハイリターンを狙うことができます。

1,000万円の投資にたいして、自己資金が200万円、収入年間100万円の場合には、200万円の投資で100万円のリターンが期待できるため、100万円の収入÷200万円の投資=50%の利回りが期待できます。

しかし、投資が失敗した場合には、借入金800万円の部分についての負担も生じてしまうため、ハイリスクになるのです。

つまり、レバレッジが高いほどハイリスクハイリターンの投資であるといえます。

レバレッジが低いほどローリスク

投資の中に占める自己資金割合が高く、借入金の割合が低いほど、リターンは少なくなります。

1,000万円の投資にたいして、自己資金が800万円、収入が100万円の場合には、800万円の投資にたいして100万円の利益であるため、100万円の収入÷800万円の投資=12.5%の利回りとなります。

また、投資が失敗した場合の損失は借入金の200万円だけですので、レバレッジが低いほどローリスクローリターンであることがわかります。

レバレッジ効果を算出しよう

それでは、実際にレバレッジ効果を算出してみましょう。

1,000万円の投資に対して、好況時120万円、不況時60万円の収入が期待でき、借入金の金利は3%である場合を想定します。

また、好況になる確率、不況になる確率ともに50%ずつと想定します。

レバレッジ効果は以下の手順で算出します。

①期待値(好況時・不況時の平均的な収入)を求める

②好況時の自己資本利益率(自己資本に対する利益率)を求める

③不況時の自己資本利益率を求める

④期待値での自己資本利益率を求める

⑤ブレの大きさ(期待値から好況時・不況時がいくらずれるのか)

⑥ブレの大きさに対する自己資本比率を求める

自己資本1,000万円

①期待値 =(好況時120万円 × 50%)+(不況時60万円 × 50%)= 90万円

②好況時自己資本利益率 = 120万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 12%

③不況時自己資本利益率 = 60万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 6%

④期待値自己資本利益率 = 期待値90万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 9%

⑤ブレの大きさ = 30万円
(好況時120万円 - 期待値90万円)(不況時60万円 - 期待値90万円)

⑥ブレの大きさに対する自己資本比率 = 30万円 ÷ 1,000万円 × 100 = 3%

自己資本500万円

期待値や利益率を求める際には、借入金によって支払利息を収入から差し引くのを忘れないようにしましょう。

この場合には借入金500万円×金利3%=15万円が利息となります。

①期待値 =((好況時120万円-利息15万円)× 50%)+((不況時60万円 - 利息15万円)× 50%)= 75万円

②好況時自己資本利益率 = (120万円-15万円)÷ 500万円 × 100 = 21%

③不況時自己資本利益率 =(60万円-15万円)÷ 500万円 × 100 = 9%

④期待値自己資本利益率 = 期待値75万円 ÷ 500万円 × 100 = 15%

⑤ブレの大きさ = 30万円
(好況時105万円 - 期待値75万円)(不況時45万円 - 期待値75万円)

⑥ブレの大きさに対する自己資本比率 = 30万円 ÷ 500万円 × 100 = 6%

自己資本50万円

借入金の利息 =(投資額1,000万円 - 自己資金50万円)× 3% = 28.5万円

①期待値 =((好況時120万円 - 利息28.5万円)× 50%)+((不況時60万円 - 利息28.5万円)× 50%)= 61.5万円

②好況時自己資本利益率 =(120万円 - 28.5万円)÷ 50万円 × 100 = 183%

③不況時自己資本利益率 =(60万円 - 28.5万円)÷ 50万円 × 100 = 63%

④期待値自己資本利益率 = 期待値61.5万円 ÷ 500万円 × 100 = 123%

⑤ブレの大きさ= 30万円
(好況時91.5万円 - 期待値61.5万円)(不況時31.5万円 - 期待値61.5万円)

⑥ブレの大きさに対する自己資本比率 = 30万円 ÷ 50万円 × 100 = 60%

3つのパターンを比べると

 借入金と自己資金期待値自己資金利益率ブレの大きさに対する自己資本率
借入金0%
自己資金1,000万円
9%3%
借入金50%
自己資金
500万円
15%6%
借入金95%
自己資本
50万円
123%60%

期待値自己資本比率というのは、期待値通りに収益が上がった場合の自己資本に対する利益の割合です。

自己資本の割合が低いほど利益率が高く、高いほど利益率が高くなっています。

一方、ブレの大きさに対する自己資本率とは、ブレる、つまり収益が思ったように上がらなかった場合のリスクの割合です。

こちらも自己資本の割合が高いほど自己資本率が低く、自己資本の割合が低いほど自己資本率が高くなっています。

つまり、自己資本が少ないほどリスクが高いのです。

自己資本50万円の投資は、1,000万円の投資にたいして、自己資金を50万円しか投資していないのですからレバレッジは20倍ということになります。

このため、レバレッジが高いほど投資はハイリスクハイリターンになり、レバレッジが低いほど投資はローリスクローリターンになるというメカニズムです。

これをレバレッジ効果と呼びます。

レバレッジを利かせた投資に注意

高利回りをうたっている金融商品や投資商品の中には、単にレバレッジを効かせただけという商品がありますので、注意が必要です。

FX

FXは、レバレッジを100倍程度利かせるのは当たりまえです。

10,000円の投資で100万円分の投資ができるため、リターンは大きいですが、期待通りに値段が上がらない場合には、証拠金を払わなければならずリスクは膨大です。

まさに、ハイレバレッジの代名詞とも呼べる投資商品です。

関連記事をチェック!

2083view

お金がないけどFXを始めるには?

お金が欲しい!FXの魅力 FXで儲けたという話を耳にしたことはありますか? 書店のビジネス書コーナーに行くと、FXに関する書籍が平積みされていますよね。 誰でも簡単に始めることができる投資・...

不動産投資

不動産投資も、借入金によって行う場合にはレバレッジを考える必要があります。

しかし、不動産投資は借入を行う際には購入する不動産が担保となり、また、不動産は売却することも可能ですので、ブレの大きさに対する自己資本率が高くても、必ずしもすべてが損失となるわけではありません。

不動産を売却することによって、損失分を回収できる可能性が高いためです。

その他金融商品

複雑な金融商品の中には、高利回りをうたっていても、単にレバレッジを効かせているだけの場合があります。

例えば、顧客から1億円集めたお金を、100倍のレバレッジを効かせて100億の投資を行ない、期待値が1億円の場合には、利回りは100%です。

しかし、その分、リスクは大きくなるため、1億円が消失してしまう可能性非常に大きいといえます。

複雑な金融商品の場合には中身が何で運用されているのかが投資家からは非常に見えにくいですが、単に表示された利回りだけに踊らされずに、中身を精査することが重要になります。

関連記事をチェック!

422view

お金がないサラリーマンが金をためるコツ

お金がないと悩んでいるサラリーマンは多いです。 お金がないことで、月々のやり繰りに苦しんでいたり、将来に不安を感じてしまいがちです。 そこでこの記事では、お金がないサラリーマンが金をためるコツを紹...

住宅ローン

住宅ローンも実はかなりのレバレッジが効いた商品であるといえます。

期待される収益とは給料に該当します。

生活の基盤となるのが住宅ですので、そこから生み出される収入は給料収入であるといえます。

住宅ローンは自己資本が10%あれば借りることができますが、この場合にはレバレッジは10倍になります。

また、中には自己資本なしで借りることができるローンも存在します。

さらに、生活の基盤となるため、不動産投資のように、儲からないなら売却して損失を埋めるというようなことも簡単にできません。

つまり、給料収入が景気によって下がってしまったり、会社が倒産した際のリスクは不動産投資よりも大きいといえます。

そのため、収入のブレが生じないように、勤続年数が長く、勤務先が安定しているということが、住宅ローン審査においては非常に重要になるのです。

関連記事をチェック!

443view

住宅ローンの借入比率・返済比率を事前に把握して無理のない返済を

マイホーム購入が現実味を帯びてきたころに、のしかかってくるのが住宅ローンです。 本当に返済していけるのかという、不安になる人も多いでしょう。 どんなに調べても「我が家の」家計簿にあった返済計画は出...

比較する際は同レバレッジで

投資商品の中には単にレバレッジを効かせただけで高利回りをうたっている商品も存在します。

このため、投資の商品を比較する際には、同レバレッジで比較することが重要です。

最も簡単な方法はすべて自己資金で投資を行なった場合を考えてみればよいのです。

先ほどの事例で、1億円に100倍のレバレッジを効かせて1億円の収入を得るという案件であれば、100%自己資金で100億の投資で1億のリターンがあると考えれば利回りはわずかに1%です。

このように、レバレッジのマジックにかかることなく、客観的に投資の利回りの比較を行うことが重要です。

まとめ

レバレッジのとは投資に対する借入金の比率のことです。

レバレッジが高いということは、投資に対する借入金の比率が高く、自己資金の比率が低いということですので、少ない自己資金で多額の投資を行なうことができ、ハイリターンになります。

しかし、投資が失敗した分の借入金は自己負担となりますので、ハイリスクにもなります。

反対に、レバレッジが低ければ、投資金額の多くを自己資金で賄うため、自己資金に対するリターンの割合も小さくなります。

しかし、投資が失敗した際に負担しなければならない借入金も少なくなりますので、リスクもローリスクになります。

投資商品の中には、単に高いレバレッジを効かせて高利回りをうたっている商品も多数存在しますので、投資商品を比較する際には、レバレッジがない100%自己資金で比較した場合の利回りを比較するようにしましょう。

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

コメントを投稿できます (感想,相談歓迎です!金貸しのプロ対応します)

サブコンテンツ

皆に選ばれているカードローン

新生銀行カードローン レイク
プロミス
アコム

特徴で選ぶカードローン

関連する記事

カードローン申込体験談