三井住友銀行のカードローンが借りれない?その原因と対処法
- 執筆者の情報
- 名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
目次
延滞をすると借入できない
三井住友銀行のカードローンは最高で借りられる金額が10〜800万円で、金利も1.5%~14.5%と銀行ならではの金利で人気のカードローンですが、利用期間中にもかかわらず借入することができなくなることがあります。
利用限度額いっぱいまで借入している状態であれば借入することができなくなるのは当然のことですが、利用限度額まではまだ借りることができるのにもかかわらず借入できなくなります。
借入できなくなるほとんどの原因は「延滞」によるものが多く、毎月の返済をきちんとしていない場合にはその分が返済されるまで借りることができません。
このことを「借入利用停止」といい、返済しかできなくなってしまいます。
このように、まだ借りることができる枠が残っているのにもかかわらず、借入することができなくなってしまうことがあるということを踏まえたうえで、延滞以外でも借入利用停止となることについても紹介していきます。
メガバンクだからこそ借入利用停止となりやすい
メガバンクといえば経営基盤も強く、多少のリスクであればどうってことないと思うかもしれませんが、まったくそのようなことはありません。
むしろ逆で、メガバンクだからこそしっかりとしたリスク管理を行っていかなければなりません。
三井住友銀行ほどの規模となると非常に公共性が高くなりますので、経営が傾いてしまうということがあってはなりません。
そうなってしまうと金融全体だけでなく、日本そのものにまで影響が出てしまうことになります。
従って、きちんとした経営を常にしていかなければならず、極力リスクは排除していかなくてはなりません。
たとえそれがカードローンで1度の延滞であっても、リスクがまだ少ないうちに返済のみに切り替えることによってそれ以上リスクが大きくなるのを防いでいます。
1年ごとの更新となる
カードローンは契約してしまうと銀行が定める一定の年齢までであれば契約し続けることができますが、三井住友銀行のカードローンの場合には1年ごとの更新によって契約を継続することができるかが決まります。
もっと細かくいいますと、「契約日より1年後の応当日」に自動更新されます。
例えば、平成29年4月1日に契約をすると、その1年後の平成30年4月1日に自動更新されます。
この自動更新の際には審査が行われており、審査の結果次第では更新することができません。
従って、更新できないことが確定してしまえば、その後は借入することができなくなってしまいます。
70歳までは借りられる!?
三井住友銀行のカードローンは69歳までは申し込みすることができます。
そこで契約することができれば、1年の契約期間を経て70歳までは借りることができるということです。
70歳以降については商品説明書を見る限りでは具体的に契約していられる年齢については明記されていませんので、もしかするとそれ以降であっても借りることができるかもしれません。
しかし、このような高齢となれば収入は基本的に年金となりますので、実際にこの年齢まで借りていられるのかは疑問が残りますが、商品説明書を見る限りでは可能となります。
70歳であっても家賃収入などで年金以外の収入がある場合には借りることができるかもしれませんが、ほとんどの場合にはその前に借入利用停止となって返済のみに切り替わるのではと考えられます。
年収の減少が原因となることもある
カードローンを新規で申し込みする際に、三井住友銀行のカードローンであれば利用限度額が50万円以上であれば収入証明書を提出しなければ申し込みすることができません。
これは自主規制によって三井住友銀行が定めたルールでありますので、これから申し込みをするという人は準備したうえで申し込みをしなければなりません。
このようなことはすでに借りているという人にとっては何の関係もないことではありますが、すでに借りている場合にも収入証明が必要となることがあります。
三井住友銀行では「すでにご契約のあるお客様についても、ご契約金額に関わらず書類のご提出をお願いする場合がございます」としています。
ここで注意しなければならないことが、「ご契約の金額に関わらず」というところです。
これは誰に対しても収入証明の提出を求める可能性があるということであり、ここで確認した年収が申込時よりも少なくなっていれば信用が低下したとして借入利用停止となる可能性があります。
提出の拒否はNG
すでに借り入れをしているときに収入証明書の提出を三井住友銀行から求められた場合、必ず提出しなければなりません。
ここで借入利用停止となることを恐れて証明書の提出を拒否してしまえばその時点で借入利用停止となる可能性があります。
三井住友銀行が書類の提出を求めてくるのは、適切な貸付となっているかを確認するためです。
証明書の提出を求められたのにもかかわらずそれを拒否すると、三井住友銀行では提出できないだけの理由があると不信感を持ちます。
そうするとその人の信用は一気に低下しますので、これによって借入利用停止となりこれ以上の借入をできなくさせます。
同じ借入利用停止となる場合でも、きちんと証明書を提出した場合と提出を拒否した場合とではその後の取引のも影響しかねないことですので、証明書を求められた場合には必ず提出するようにしましょう。
プロミスの利用状況も影響する!?
銀行カードローンは保証会社に審査や保証を委託し、保証承諾となった場合に契約を行います。
三井住友銀行のカードローンはSMBCコンシューマーファイナンスの保証を受けて借入することになります。
SMBCコンシューマーファイナンスは「プロミス」で有名な消費者金融であり、プロミスを利用している人も多くいます。
ですので、三井住友銀行のカードローンとプロミス両方から借入しているという場合には、プロミスの方で延滞しがちであるなどで信用が低くなってしまえば三井住友銀行のカードローンの方にも影響が出てしまう可能性があります。
同じところが保証をしている場合、信用情報機関に照会せずとも信用の把握をすることができますので、リスクの把握が簡単です。
三井住友銀行のカードローンでは延滞はない場合でも、プロミスでの利用状況が悪いまたは他のローンでSMBCコンシューマーファイナンスが保証をしているものの利用状況が悪ければ借入利用停止に繋がってしまいます。
延滞となっていないかを確認する
借入利用停止となった場合にはまず何が原因で停止となったかを突き止めなければなりません。
多くの場合には延滞が絡んでいますので、きちんと返済がされているかを確認する必要があります。
三井住友銀行カードローンの場合、ATMや振込による返済の場合には自分が操作をしますので延滞しているということはすぐにわかりますが、口座振替で返済をしている場合にはわからないこともあります。
特に生活に関わる資金の引落しもカードローン返済用の通帳でしているという場合には、さまざまある引き落しの金額を間違えていたということもあります。
この場合には自分としてはきちんと返済されていると思っていても、実際には返済されていないということもありますので、まずは通帳記帳などをしてきちんと返済されているかを確認しなければなりません。
原因を解消すれば借りられるようになる
延滞が原因で借入利用停止となった場合には延滞を解消することによってまた借りられるようになります。
ですが、あまりにも延滞と解消を繰り返していると信用問題となり、延滞を解消しただけでは利用停止が解除されない場合もありますので注意が必要です。
その他年齢によるものであれば、どうすることもできませんので納得して返済に集中していくしかありません。
年収の減少が原因であれば、基本的には年収が増えてくるのを待つことになりますが、三井住友銀行カードローンのほかにも借入がある場合には、それを含む借入総額が少なくなってくれば利用停止が解除されることもあります。
まとめ
借入利用停止となるのはさまざまな理由があります。
年齢のようにどうすることもできないものや、年収のようにすぐ解決することができないものもあります。
ですが、ほとんどの場合には延滞が関係していますので、延滞をしていなければ基本的に借入利用停止となることはありません。
カードローンが借りれなくならないために延滞をしないようにということではありませんが、借りているものは約束を守って返済することが基本です。
それができない場合には信用が無くなり、カードローンが借りれなくなるだけでなくその後の借入においても審査が厳しくなってしまいますので、延滞はしないという基本的なことが重要となります。
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