クレジットカードの支払いができない!待ってもらうことはできるの?
クレジットカードの支払いができないときには、カード会社に連絡を取って解決策を見つけることが非常に大切です。
正しい対処法を行えば、支払いが間に合わないとしても、トラブルになったり、カード会社の評価を下げたりせずに済むケースもあるため、支払いできないときの対応について確認してください。
記事の目次
クレジットカードの支払いができないときの対処と手順
クレジットカードの支払いができないときには、以下のような対処法を取ることで、延滞とならない可能性があります。
- 支払い方法を変更してもらえるか確認する
- 支払日の変更を頼む
- 支払いができない連絡を行う
上記の対処法について、詳しい内容や手順を見ていきます。
ボーナス払いやリボ払いに変更可能か確かめよう
クレジットカード会社によっては、一括払いで支払いが確定した支払いを、後からボーナス払いやリボ払いに変更できます。
リボ払いなどに変更できれば、支払いのタイミングが後回しにできるため、最初の支払日にお金が準備できなくても延滞にはなりません。
「じゃあ、リボ払いに今後の支払いも変更しようかな」
少し待ってください。たしかにリボ払いは毎月の支払金額を少額に抑えられますが、幾つかデメリットがあります。
まず、リボ払いは一括払いと違い、全額返済するまで毎月手数料を支払わなければなりません。
さらに、毎月の手数料は消費者金融の金利と同程度高額に設定されていることが多いため、返済期間が長くなるほど家計の負担が増えます。
また、リボ払いなどに支払い方法を変更するときには、実際の支払日よりも前に変更の締切日がくるため、早めに申し込みを行わなければ変更できない可能性もあります。
変更の締切日は会社によって異なるため、利用しているクレジットカード会社のホームページなどで確認してください。
支払日を変更できるか確認しよう
クレジットカード会社によっては、そもそもの支払日を変更できる可能性があります。
例えば、カードの支払日が月初めの場合には、月末に変更できれば滞納することなく支払いの猶予が生まれるのです。
「なんだ、支払日を変更できるなら楽にお金の準備ができるじゃん」
たしかに、支払日の変更が契約者側からできれば、簡単に支払い猶予を作れますが、契約日をカード会社が指定している場合には、基本的には支払日の変更はできません。
支払日の変更が行えるかどうかは、カード会社に連絡するか、会員ページから確認ができるのでチェックしてください。
支払えないことをクレジットカード会社に連絡する
クレジットカードの支払いができないと判断して、これまで紹介した対策が取れないのであれば、直ちにクレジットカード会社に連絡してください。
返済ができないことが分かった時点で連絡することで、クレジットカード会社からの信用をあまり落とさずに済みます。
もしも、初めての延滞であればクレジットカード会社から、大きく怒られることもないため、事前に連絡をしていればおとがめなく支払いを待ってもらえる可能性もあります。
「そっか、事前に連絡をすれば返済を待ってもらえるから安心なんだ」
いえ、決して事前に連絡を行えば安心して返済を遅らせることができるわけではありません。
事前連絡をしたからと言って、返済に遅れてしまった場合はクレジットカード会社は滞納として扱います。
滞納として扱われてしまうと、クレジットカード以外にもローン商品などの信用取引を行うときに支障がでるため、安心せずにできる限り早めに支払いをしてください。
支払う意思があることと支払日を伝えることが大事
事前に支払えない連絡をする場合には、支払いをする意思があることと具体的な支払日を伝えることが大切です。
「いつ支払えるか分かりません」のようなあやふやな返事や、返済の見込みがないにもかかわらず「来週には払います」などと言ってしまうと、支払の意思がないと判断されてしまい、クレジットカード会社からの信用が一気に落ちます。
「給料日の25日には必ず支払います」などの具体的な返済日を告げ、その日に支払いを完了すれば信用をそこまで落とさない可能性が高いです。
また、返済可能日によっては、「再引き落とし日までに入金してもらえば大丈夫です」と言ってもらえる可能性もあるため、このような場合は再引き落とし日の前日に、口座に指定金額を入金しておけば大丈夫です。
カードの支払いを待ってもらえないこともある
これまでにクレジットカードの滞納を何度も繰り返してきたり、連絡なしで支払の滞納をしてしまったりすると、カード会社に審査を待ってもらえない可能性があります。
もしも、クレジットカード会社に滞納を待ってもらえない場合には、どうにかしてお金を集めて支払いをするしかありません。
「えっ、そんなこと言ったっていきなりお金なんて用意できないよ」
たしかに、お金の支払いができないから相談をしているため、急にお金を用意するのが難しい気持ちは分かります。
しかし、クレジットカード会社が支払いを待ってもらえないということは、よほど信用を失うようなことをしているということだと思います。
その状況でさらに支払いを滞納するとカードの強制解約や法的手段を取られる可能性もあります。
次にお金を借りて利用代金を支払う方法を紹介しますので、すぐにお金を用意するめどが立たない人は参考にしてください。
お金を借りてクレジットカードの利用代金を支払う方法もある
クレジットカードの利用代金を他のローン商品でお金を借りて解決する方法もあります。
利用代金の請求を無視するよりも、ローンでお金を借りて返済に充てた方が、滞納にならないため、信用情報に影響をあたえない可能性があります。
しかし、クレジットカードの利用料金も借金であるため、借金のために借金をするということにもつながり、危険な行為でもあるリスクを把握したうえで行うようにしてください。
低金利のカードローンを検討する
カードローンでお金を借りてクレジットカードの返済に充てる場合、低金利のカードローンを探して利用することが大切です。
具体的には、銀行系のカードローンは低金利で利用できるケースが多いため、低金利で借入を行うときにはまず検討してください。
「クレジットカードの支払日が明日に迫ってて、今すぐ借りたい」
支払日が目前に迫っているときには、利息よりも今すぐ借りられるかが重要ですよね。
このような場合には、消費者金融のカードローンであれば、最短即日で借り入れができるため、支払日が近くても対応してもらえます。
カードローンを取り扱っている金融機関によって特徴は大きく異なるため、自分の状況にあったカードローンを選択してください。
クレジットカードのキャッシングを利用する
クレジットカードのキャッシング枠を設定している場合には、キャッシング枠でお金を借りて返済に充てることでとりあえずの滞納を防ぐことは可能です。
しかし、安易にキャッシング枠を使ってクレジットカードの返済を行うことはおすすめできません。
「でも、キャッシング枠を使えば一時しのぎにはなるでしょ」
そうですね。たしかに一時しのぎとして、キャッシング枠を活用できますが、結局は翌月以降支払いをしなければならないため、根本的な解決にはなっていません。
このような自転車操業の状態では、いつ返済ができなくなってもおかしくはないため、副業を始めるなどして根本的な解決ができるように手を打ってください。
借用書を作成して家族にお金を借りる
お金の借入先として、金融機関ではなく家族からお金を借りるという方法もありますが、家族から借りるときには借用書を作成して、借入金額などを明確に記録しておくことが大切です。
家族間であったとしても、お金のやり取りではトラブルになりやすいため、下手をすると修復できないほど関係が破綻するかもしれません。
「でも借用書って何を書けばよいか分からないから、作りたくないな」
そうですよね。自分で借用書を作るなんてあまりしないため、作成したくない気持ちも分かります。
しかし、借用者は以下の6項目が記入されていれば有効なので気軽に制作できます。
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借用書は項目さえ書かれていれば、手書きでも問題ないため、借用書のテンプレートを印刷できない人は、その場で作成してみてください。
どうしても払えないときは弁護士や司法書士に相談する
クレジットカードの支払いがどうしてもできないときには、弁護士や司法書士に相談をして債務整理を検討してください。
債務整理とは、借入金を一部、もしくは全額免除してもらって、返済を行いやすくする制度です。
「でも、債務整理をすると家や車を手放さなければいけないんでしょ」
たしかに、自己破産や個人再生では自分の所有している財産を手放さなければいけない可能性があります。
しかし、債務整理の中でも任意整理であれば、財産を手放すことなく支払額を減らせます。
任意整理とは、金融機関に直接交渉をすることで支払う金額を減らしてもらう制度で、弁護士に依頼をすれば本人に代わって交渉をしてもらえます。
ただし、任意整理でも個人信用情報に記録が残ってしまうため、今後のクレジットカードやローンの利用ができなくなるというデメリットがあります。
カードが使えなくなる前に前兆がある
クレジットカードは支払いの滞納を行うと、カードが使えなくなってしまいますが、利用停止になる前に前兆となるアクションがカード会社からあります。
カードの利用停止になるときには、まず初めに支払いを請求する督促状がカード会社から送られてきます。
また、郵送での督促だけではなく電話での督促も行われますが、この督促状の支払期日を守らなければ、カードを利用停止にされる可能性が高いです。
「督促状が届く前にカードを利用停止にされたんだけど」
うんうん。カード会社によっては、支払いができていないことを確認した時点で、カードを利用停止にする会社もあるため、このような場合は、滞納分を支払いするまではカードの利用ができません。
クレジットカードの支払いができないと利用停止となる
クレジットカードの支払いができない場合には、基本的にはカードの利用可能額が残っていたとしても、利用停止となってしまいます。
買い物でクレジットカードを利用しようとしても、店員から「このカードは使えないようですが」と言われてしまい、他の決算方法を使わなければならなくなります。
「利用停止になる以外にも、他のデメリットも存在するの?」
はい。クレジットカードの支払いを延滞してしまうと、遅延損害金と呼ばれる罰金のようなお金を負担しなければなりません。
遅延損害金の金額はリボ払いの金利よりもさらに高額に設定されているため、負担を増やさないためにも延滞に気を付けてください。
支払いを放置し続けると裁判になることもある
クレジットカードの利用停止になっても支払いを放置し続けると、最終的に裁判にまで進展する可能性があります。
利用停止になる前後で1回目の督促状が届きますが、そのまま支払を放置し続けると2回目、3回目とさらに督促状が届くのです。
クレジットカード会社にもよりますが、3回目の督促状あたりが最終通告となり、それ以降の督促も無視し続けると、裁判や弁護士からの連絡がきます。
「裁判の通告も無視してしまうとどうなるの?」
裁判の通告を無視すると、クレジットカード会社の請求がすべてとおってしまうため、強制的に滞納している金額を支払わなければなりません。
もしも、支払う意思を見せないのであれば、預金通帳や自宅の財産の差し押さえをされるので、早めに金融機関に連絡を取って最悪の事態にならないように対処してください。
支払いができなくてもやってはいけないこと
支払ができないデメリットを避けたいために、様々な方法で現金を集めようと試みますが、中には利用してはいけない方法もあります。
具体的には以下のような方法でお金を集めてはいけません。
- ショッピング枠の現金化
- 他人の買い物を立て替えて現金をもらう
- 闇金からお金を借りる
上記で紹介したようなお金を集める方法は、クレジットカード会社から禁止されている行為や違法なものであるため、利用したせいで今後の生活に支障を来す可能性もあります。
具体的にどのような方法が当てはまるのか見ていきましょう。
クレジットカードのショッピング枠の現金化
クレジットカードのショッピング枠は通常買い物にしか利用できませんが、一部の業者はショッピング枠を現金に換金してもらう仕組みがあります。
クレジットカード現金化の仕組みは、クレジットカードを使って現金化の会社の商品を購入して、クレジットカード現金化の会社が商品を買い取って売却金額を受け取るのです。
「仕組みを見ると違法な感じがしないけど、本当にやっちゃダメなの?」
たしかに、クレジットカード現金化会社の広告を見ると、違法ではないという言葉があるとおり、法律上ではグレーゾーンと呼ばれています。
しかし、クレジットカード会社の規約では明確に行ってはいけないと明記されているため、クレジットカードの現金化を利用しては絶対に行けません。
クレジットカード会社に現金化がバレてしまった場合には、クレジットカードの強制解約や法的処置を採られてしまいます。
他人の買い物分を立て替えて現金をもらう
他人の買い物分を立て替えて現金をもらう行為も、クレジットカードの現金化と同じように規約違反でペナルティが課せられます。
基本的にはクレジットカードで購入した商品を売ったり、他人の支払いを立て替えて代わりに代金を受け取ったりする行為は禁止行為です。
「でも、クレジットカード会社からは立て替えたかどうか分かるの?」
たしかに、1万円以下の少額な買い物であれば、クレジットカード会社も立て替えたかどうかは判断されにくいです。
ただし、利用先の情報はクレジットカード会社に届くため、居酒屋やレストランでの高額な支払が立て続くと、「立て替えて現金を受け取っているのでは?」と疑われてしまいます。
闇金からお金を借りる
消費者金融にもお金を借りられない場合には、闇金を頼る人もいますが、闇金からお金を借りることは絶対に行ってはいけません。
闇金は非正規の貸金業者であるため、貸金業法と呼ばれる法律を一切守りません。
例えば、借入時の金利は年率20%以上に設定してはいけませんが、闇金業者は10日で10%以上の金利を請求してきます。
また、仮に滞納してしまったときは、取り立てを自宅や職場に行われることも正規業者ではありませんが、闇金は平気で取り立てにやってきます。
「でも、闇金以外に借り入れができない状況になったら、利用するしかないんじゃない」
たしかに、闇金以外から借入ができないような人もいますが、このような人が闇金を利用しても一時しのぎにもならない可能性が高いです。
もしも、闇金以外に借り入れができないときには、先ほど紹介した債務整理など正規の手段を使って返済を行ってください。
返済日に支払えるように生活を見直すことが大事
返済日に支払いができないときの対処法を解説してきましたが、最も大切なことは返済日に支払いができるように生活の仕方を見つめ直すことです。
しかし、人によって生活を見直すポイントが違うため、ひとつずつポイントを見つめて行きましょう。
クレジットカードの返済日お知らせメールを利用する
クレジットカードの返済日をうっかり忘れてしまう人は、返済日お知らせメールを利用して返済日を忘れないようにしてください。
クレジットカードの返済日お知らせメールは、多くのクレジットカード会社が行っているサービスで、支払日が近づくと何度かメールを送ってもらえます。
クレジットカードの支払いが数日遅れる程度であれば、大きな影響はありませんが、何回も支払いが遅れてしまうと、カードの利用限度額が下げられたりするので、返済日を忘れないように対策してください。
生活水準を変えることも大切
クレジットカードの支払いができない人は、クレジットカードの利用額が、高額すぎることが原因としてあります。
クレジットカードは現金と違って、利用金額が目に見えにくく管理が行いにくいため、必要以上に使いすぎてしまうケースが多いです。
したがって、「今月は使いすぎてしまったな」と明細を見て思ったのであれば、翌月はカードの利用を控えて、生活水準を少し落としてください。
利用限度額の見直しと所持するカードを減らす
クレジットカードを複数持っている人や限度額が高額な人は、カードを減らしたり、限度額を自分から減らしたりするようにしてください。
クレジットカードの利用限度額にゆとりがあると、どうしても追加で利用したくなってしまいますので、いっそのことカードを使えなくして利用できない状態にしてしまうことが、最大の対策方法です。
ただし、リボ払いを利用している場合には、返済がすすまなければ利用限度額が減らせないため、まずは返済から行ってください。
まとめ
クレジットカードの支払いが遅れてしまいそうな人は、以下のような対策をとることが大切です。
- クレジットカード会社に返済日や支払い方法の変更ができないか相談する
- 返済用のお金を借入できないか検討する
- 弁護士などの専門家に相談する
間違っても支払いができないからと言っても、返済を放置し続けてはいけません。 早めにクレジットカード会社に相談をして、今後の返済方針を決めるようにしてください。