銀行カードローンは危ない?止めたほうがいい?危険性と借金地獄にならない為の注意点
銀行カードローンはお金が必要なときに、ATMで借りられるのでとても便利です。
しかし簡単に借入が出きるので、ついつい必要以上に使ってしまうことがあります。
銀行カードローンを利用するためには、幾つかの注意点があります。
そこで、カードローンの利用を考えている、既に利用をしている人は参考にしてください。
- 執筆者の情報
- 名前:馬野 伸斗(50歳)
職歴:信用組合に20年以上勤務
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この記事はこんなひとにおすすめ
この記事は以下に該当する人におすすめです。
- カードローンの利用開始を検討している人
- カードローンの危険性を知りたい人
このような人には特に参考になります。
記事の目次
安易に利用するのは危険!
カードローンはとても便利で、利用がしやすいのですが、お金が足りないからと安易に借りると後で返済が大変になります。
計画的に利用をして、むやみに使用をしないように注意をしましょう。
生活費に使うのはやめた方がいい
毎月の生活費が赤字気味で、生活に余裕がない人も多くいるでしょう。
そこで赤字分を補塡するために、給料以外の収入以外からお金を調達することが必要になります。
家族に借りる人もいるでしょうし、あるいは銀行のカードローンを利用する人もいるでしょう。
ここで気をつけてほしいのは、毎月の生活費の補塡に銀行カードローンを利用することです。
急にまとまったお金が必要になり、生活費が圧迫するときを除いて、生活費に借金を使うのはやめましょう。
それは、毎月決まった生活費には変わりがありません。
そこに、銀行カードローンを利用すると、赤字がどんどん増えていき生活費がますます足りなくなってしまいます。
そのため、毎月の返済額を支払うことが大変になります。
生活費が赤字なので、借金をしても根本的な改善になりません。
したがって、カードローンを利用してしまうと、月々の返済をしていくのは難しくなり債務整理に至る人も出てくるでしょう。
生活費を見直しすると借りなくてすむ
生活費に銀行カードローンを利用して、補塡するのはやめた方がいいと話しました。
それは、生活費が赤字なので返済する余裕がないからです。
そこで、生活費を1度見直すことをおすすめします。
生活費を見直しすることで、月々の支出を抑えられる可能性が出てきます。
日々の生活が忙しくてなかなか家計を見直さなかった人は、家計の赤字を機会に見直しましょう。
いままで当たり前に利用していたものが、実はそれほど大事なものでなかったと思えるものがあります。
そういったものをやめて、無駄な出費を抑えるようにするとお金を借りる必要がなくなるでしょう。
また、よくいわれている固定費の見直しは、長期的な支出が抑えられ毎月の生活費に余裕が出ます。
家計をやりくりするためのお金が減るので生活に余裕が生まれるでしょう。
カードローン以外の方法を考える
カードローンのほかにお金を借りる方法は、銀行よりも金利の低いところを選ぶか家族に借りることになります。
また月々の支出が収入と同じか、又はそれ以上のときは、借入をするのは危険です。
収入を増やすか、生活費を見直すしか方法はありません。
銀行だから安心は怖い
借入先を検討するさいに「消費者金融よりも金利が低いし安心だから」「聞いたことない消費者金融だとヤミ金と間違えそうだから」と、銀行カードローンを選択する人は多いものです。
もちろんその選択内容も間違ってはいないのですが、銀行だから安心というのは安直すぎます。
確かに消費者金融よりも銀行カードローンの方が、金利が低いのは間違いありません。
しかしタダではないのです。
利息はいくら支払ったとしても元金に充当する支払い内容ではありません。
もし「不足しているのが今月だけ」という期間限定なのであれば、銀行カードローンよりも、初回利用に限り30日間無金利キャンペーンを行っている大手消費者金融のほうがお得なこともあります。
一体何が理由でキャッシングをしなくてはいけないのか、また1回で返済できる金額なのかをしっかりと考えたうえで、申込先を検討していった方が安心です。
銀行カードローンを使うのはどんな人?
銀行カードローンを利用するのは、どのような人が多いのか気になるところでしょう。
金融庁の調査では、生活費の補塡に貸金業のカードローンを利用する人が37.8%となっています。
そして、次に多いのは欲しいものがあったが、手元にお金がなかった人になり29.0%です。
貸金業(消費者金融)での調査ですが、銀行カードローンも同じように利用すると考えられますので、銀行カードローンを生活費の補塡に使う人は多いと考えられます。
借りやすさが怖いカードローン
1度銀行カードローンの契約をすると、限度額まで何度も利用ができます。
お金が足りなくなればカードローンを利用すると大丈夫と思うようになり、気がつけば借入額が限度額まで増えていることもあります。
まず銀行カードローンを利用するのにあたり、気をつけることは計画性のある返済を考えることです。
長期延滞になりやすい?
銀行カードローンは何度も利用が出きることから、お金を借りることに抵抗がなくなることがあります。
これでは、お金を使うことばかり目が向いてしまい、出費をするのが余り気にならなくなってしまいます。
ここで、一番気をつけなければいけないのは、いま自分が抱えている借入は幾らあり、返済は月々幾らでいつまでに完済できるかをしることです。
借入を把握しないまま借り続けていると、いつのまにか膨れた返済に追われて、延滞となります。
さらに2~3か月つづくと長期延滞となってしまい、ブラックリストに登録されますので気をつけましょう。
最終的に多重債務が待っている
返済に充てるためのお金を別のカードローンから補っては、借金がどんどん膨らんでいきます。
次第に返済をするために何社ものカードローンを利用してしまい、いわゆる多重債務の状態になるでしょう。
多重債務となれば、返済に追われて生活費を確保するのが難しくなってきます。
収入が増えたり生活費を切り詰められたりすれば、返済も滞らずにすむかもしれませんが、それもできないのであれば債務整理を考えなくてはなりません。
債務整理となれば金融事故となり、5~10年は新たなローンが契約できません。
本当に必要な場面で、ローンを利用することができないようにならないために、債務整理となる前にしっかりと家計の見直しをしましょう。
また、銀行に相談することにより、借金をまとめたりできます。
各銀行には相談窓口がありますので、利用することをおすすめします。
カードローンのデメリット
カードローンは利用枠内であれば自由に借入れができるなどといったメリットがある一方、デメリットも存在します。
契約する前にどのようなデメリットがあるのか、そのデメリットは今後付き合っていく中で大きな問題にはならないのかを、検討する必要があるでしょう。
カードローンのデメリットが大きく分けて4つありますから、それぞれのデメリット内容について詳しく見てみましょう。
無計画な利用をしやすい
カードローンはATMや銀行振込でいつでもかんたんに借り入れ可能です。
とくにコンビニのATMなら、基本24時間365日借り入れができます。
これはメリットなのですが、デメリットでもあるのです。
貯金を下ろすようにかんたんに借り入れできてしまうため、借金をしている感覚が薄れ、無計画な利用をしてしまいやすいという特徴があるのです。
その結果、「予想以上に借金を抱えてしまった・・・」という事態になってしまうことがあります。
上限金利が高く利息が大きい
カードローンを新規で借り入れする場合、金利は上限金利に設定されることがほとんどです。
上限金利というのはそのカードローンで設定されるもっとも高い金利のことです。
4.0%~18.0%とあれば、18.0%が上限金利になります。
上限金利の相場は、消費者金融系で18.0%、銀行カードローンは14.5%付近となっています。
この上限金利はその他のローンよりも高めです。
例えば、ショッピングローンの金利はほとんどが10.0%以下ですし、トラベルローンやプライダルローン、住宅ローンやマイカーローンなどの目的別ローンも、カードローンより低金利です。
とくに住宅ローンやマイカーローンは5.0%以下が多く、その差はかなりあります。
そのため、カードローンで借り入れすると、他のローンよりも利息が高くなりがちです。
例えば、返済期間3年で借り入れする場合、18.0%、14.5%、7.0%、3.0%で以下のように利息が大きくことなります。
利息/ 借入れ金額 | 18.0% | 14.5% | 7.0% | 3.0% |
---|---|---|---|---|
10万円 | 53,901円 | 43,420円 | 21,000円 | 9,000円 |
20万円 | 107,802円 | 86,841円 | 42,000円 | 18,000円 |
30万円 | 161,704円 | 130,261円 | 63,000円 | 27,000円 |
返済が長期化しやすい
カードローンには、月々の最低返済額が少なく返済が長期化しやすいという特徴があります。
最低返済額というのは「毎月最低この金額以上は返済してください」という金額になります。
この最低返済額が低いと、月々の返済が楽になるというメリットがあるのですが、それはデメリットでもあります。
月々の返済額が低いということは残高の減りが遅くなるということを意味します。
そのため、最低返済額で返済していくと返済がなかなか終わらずに利息額が増えてしまうのです。
高額ローンの審査に影響する
カードローンの契約をすると、住宅ローンやマイカーローンなどの高額ローンの審査に影響することがあります。
こうした高額ローンの審査は非常にシビアなため、些細なことが審査に影響してしまうことがあるのです。
カードローンの利用状況や契約情報などは「個人信用情報機関」というところに記録されています。
ローン会社は審査時に必ず、この個人信用情報機関を確認しますので、カードローンを利用していることは確実にわかってしまいます。
カードローンの返済ができなくなった場合のリスク
カードローンを利用する以上、必ず発生するのが返済の義務です。
借入をする際には「問題ない」「返済できる」と踏んで、手続きを行うものですが何かしらの原因で返済ができなくなることも想定しておかなくてはいけません。
万が一カードローンの返済ができなくなってしまったらどのようなリスクが考えられるのでしょうか。
以下で詳しく見てみましょう。
借金地獄に陥りやすい
何度かお伝えしているように、カードローンは手軽に借り入れができてしまいます。
また、申し込みも非常にかんたんで審査も比較的やさしめです。
そうしたことが原因で借り入れを繰り返し、借金地獄に陥ってしまい多重債務者になってしまうことがあります。
多重債務者とは?
多重債務者とは複数社から借金を抱えている人のことです。
「国(金融庁)」の定義では、5件以上の借入れがある人のことを多重債務者と呼んでいます。
ただし、一般的には件数に関係なく、借金を借金で返済している人のことを多重債務者と呼びます。
延滞で信用情報に傷がつく
延滞してしまうと信用情報に傷がつきます。
先にもお伝えしましたが、カードローンの利用状況は個人信用情報機関に記録されています。
そのため、返済が遅れるとその情報が「延滞情報」として、個人信用情報機関に記録されます。
延滞情報は1日返済が遅れただけでも記録されます。
ただし、数日程度の延滞情報が1っつや2つあるくらいはそれほど問題になりません。
数日程度の延滞は「うっかり忘れ」など、誰にでもあるミスと見なされるからです。
もちろん延滞であることには変わりありませんので、信用情報に傷がついたことは変りありません。それでも大きな問題にならないのです。
自己破産など債務整理の必要がある
どう考えてもこれ以上の返済はできないとなれば、債務整理も検討しなくてはいけません。
債務整理は「任意整理」「個人再生」「自己破産」に分けられますが、いずれににしても信用情報に記載され、いわゆるブラック扱いとなってしまいます。
一度ブラックリストに載れば、5年~10年程度は、新たな借入れはできません。
自己破産の場合は、借金の返済義務がなくなる代償として、個人所有の車や不動産は没収されてしまいます。
また「個人の財産があるから個人再生がいい」と希望しても、返済能力の有無や借入残高によって希望どおりの債務整理ができない事も考えられます。
延滞した場合の「取り立て」は?
ここからは延滞した場合の「取り立て」について解説していきます。
借金の取り立てと聞くと、強面のお兄さんが自宅に尋ねてくるイメージがあるかもしれません。
しかし、大手のカードローン会社は基本的にそのようなことはしません。
延滞しても取り立てはなく、あるのはあくまで「催促」のみです。
基本的に電話や手紙での催促がくるのみです。
それも高圧的なものではなく、「返済が遅れていますのでお早めに入金ください」というように、事務的なものになります。
ただし、ずっと返済しないでいると「裁判手続き」をされ、最後は「強制執行」にまで発展します。
強制執行になると、給与や貯金などの財産を強制的に差押えられ、返済に当てられてしまいます。
カードローンにはメリットもある
カードローンにまつわるデメリットやリスクなどをご紹介してきましたが、もちろんカードローンにもメリットは存在します。
まずはデメリットを把握したうえで、それでも納得ができるのであれば、カードローンを活用してもいいでしょう。
それではカードローンのメリットはどのような内容なのかを以下でご紹介します。
使用用途が自由
目的別ローンとは違い、カードローンは使用使途は自由です。
そのため「前回は冠婚葬祭のため」「今回は生活費のため」など、目的問わず利用ができます。
また利用限度額内であれば、いつでも借入可能ですから自由度が高いことが最大のメリットと言えるでしょう。
コンビニATMでも使えて便利
カードローンの利用はわざわざ申込先の金融機関専用のATMに行かずとも、提携先であるコンビニATMでも利用できます。
買い物ついでにキャッシングや返済ができますので、無理がありません。
また基本的には24時間ATMも稼働している(申込先金融機関によって利用できない時間帯や曜日あり)ので、もし返済日の夜に「返済を忘れていた」と思い出しても、曜日が変わる前であればそのままコンビニATMから返済を行えば延滞扱いになりません。
申し込みが比較的簡単にできる
銀行、消費者金融いずれにしても昨今のカードローンは、比較的簡単に申込みができるようになっています。
特にネット銀行ならば申込から契約まですべてネットで行える「WEB完結」を採用している所が多いものです。
来店をしなくて済むので時短にも繋がります。
失敗しないカードローンの利用方法
ここまでの解説でカードローンの危険性について理解してもらえたかと思います。
その点を踏まえて、ここでは失敗しないカードローンの利用方法をお伝えしていきます。
カードローンを利用するときに次の点に気をつけておけば、危険性を少なくでき、失敗せずに利用することが可能です。
よく考えてから使う
カードローンのメリット部分でもお話しましたが、利用限度額内であれば誰に縛られることなく自由に借入れができるという特徴があります。
便利なサービスですが、何回も利用していくうちに感覚がマヒをして「キャッシングをしている」というよりも「自分の口座から預貯金分をおろしている」と脳が認識してしまうことがあります。
便利なものだからこそ、安易にキャッシングをしてしまう前に「一体なんのために借金をするのか」「そこまでして必要なものなのか」などを一度立ち止まって考える時間を作りましょう。
限度額は必要最小限にする
限度額は必要最小限にしておきましょう。カードローンはかんたんに借り入れできてしまうため、限度額があまっているとついつい利用してしまいがちです。
しかし、限度額が少なめにしておけばその危険を減らせます。
月々の返済額をチェックする
月々の返済額は借入額によって決まります。
借り入れをすると月々の返済額が増える可能性がありますので、月々の返済額がいくらになるのかチェックしておきましょう。
返済シミュレーターで利息をチェック
カードローン会社のHPには「返済シミュレーター」があることが多いです。
返済シミュレーターを利用すれば、利息がいくらになるのか簡単に計算できます。
計画的な利用には、借り入れ前に利息をしっかり把握しておく必要がありますので、返済シミュレーターで利息をチェックしておきましょう。
返済額はなるべく多めにする
月々の返済額はなるべく多めにすることが賢い利用方法です。
カードローンの場合、月々の返済額は最低返済額にしかすぎません。
最低返済額で返済していくと、返済額が長期化して利息が大きくなりがちです。
そのため、月々の返済額は少しでも多めにするようにしましょう。
借金を借金で返済しようとしない
新たにカードローンを契約したい理由が、他社借入れの返済や奨学金の返済であれば、申込みをする前に一度立ち止まって考えてみましょう。
借金を借金で返すということは、すでに自身の返済能力を超えている状態です。
借金返済のために借金をすれば、今度は現在の借金返済金額よりも増えて返済をしなくてはいけません。
収入金額が大きく変わる事はありませんから、自転車操業をしていけば近い将来必ず今よりも資金繰りが厳しくなってきます。
その場合には新たに借入先を探すのではなく、弁護士などの専門家に相談することが優先です。
借りて返すは悪循環の始まり
カードローンは通常融資よりも審査が甘く、簡単に申し込めるので、至急お金が必要になった時には利用しやすい借入手段となってきます。
ですが、忘れてはならないのは、カードローンは高金利だということです。
「借入は計画的に」という某カードローン会社のキャッチコピーにもあるように、カードローンは無理なく返済できる借入を心がける必要があります。
これを忘れてしまえば冒頭で話したように、あっという間に借金地獄に落ちることになるでしょう。
カードローンで避けなければならない利用法
カードローンで最もやってはいならない利用方法は、先にも話した無計画な借入です。
カードローンは利用しているとあたかも、自分の口座からお金を下ろしているような感覚になり、借金しているという意識が薄れるかたが少なくありません。
こうなれば遊興費等に利用するお金を借り始め、いつしか自分の給与に見合わないお金の使い方になってしまいます。
自分の給料では支払えないけど、カードローンがあるから大丈夫と変な安心感を覚えるのです。
これは毎月の返済額が支払える、そう確信できる額であることも影響しているでしょう。
しかし、借入が過ぎればその返済額はいつしか負担となり、返済に困ることになってしまいます。
借入額が高くなると返済額はこんなにも違ってくる!
それでは実際に借入額が、どのように返済額に影響するのかを見てみましょう。
下記の数字はアコムの借入額に応じた毎月の返済額の推移です。
*アコムHPの返済シミュレーションによる結果
借入額 | 金利 | 返済回数 | 返済月額 |
---|---|---|---|
10万円 | 18.00% | 46回 | 3,025円 |
20万円 | 18.00% | 46回 | 6,050円 |
30万円 | 18.00% | 46回 | 9,075円 |
40万円 | 18.00% | 46回 | 12,100円 |
50万円 | 18.00% | 46回 | 15,125円 |
返済回数を最長の46回としていることから、50万円までならば返済に困る額ではありません。
しかし、借入れと返済を堅実に繰り返していけば、借入限度額の変更ができるので、借入上限額はさらに引き上げられます。
アコムの場合は半年に一度借入状況を確認しているので、アコムの方から増額のお知らせがくることもあります。
では借入上限額が100万円となった場合の、毎月の返済額の推移を見てみましょう。
借入額 | 金利 | 返済回数 | 返済月額 |
---|---|---|---|
60万円 | 18.00% | 46回 | 18,150円 |
70万円 | 18.00% | 46回 | 21,175円 |
80万円 | 18.00% | 46回 | 24,200円 |
90万円 | 18.00% | 46回 | 27,226円 |
100万円 | 15.00% | 46回 | 28,716円 |
収入別にカードローン利用者を見てみると年収400万円以下の利用が多いことを考慮すれば、実際の手取り年収は330万円前後で、これを手取り月収に置き換えれば20万円から25万円程度になります。
この手取りから家賃や住宅ローンやマイカーローン、そして生活費や固定費を差し引けば、70万円を超えたあたりで返済は厳しくなってくでしょう。
ここで危険なのが返済に窮して、他のカードローンへの申し込みを考えるようになるかたが多い点です。
100万円の借入に達するまでにも、すでにアコムから返済のために借入していた可能性も高いでしょう。
生活に窮することを避けるため、返済目当てに借入をするといった具合です。
それも借入限度額いっぱいになり、他のカードローンに頼るしかなくなるという悪循環の始まりとなります。
借入限度額いっぱいの借入は危険!
カードローン利用者の中には、借入限度額いっぱいまで借入しているかたも少なくありません。
しかし、このような借り方は下記のような危険性をはらんでいるので、絶対にしないことをおすすめします。
- カードローン会社から危険対象とされる危険性
- 雪だるま式借金地獄が始まる危険性
- 複数社借入から借りては返すの危険性
そこではこの行為がいかに危険なのか、今挙げた危険性について説明していきます。
カードローン会社から危険対象とされる危険性
先ほどアコムを例に挙げた時にも話しましたが、カードローン会社は定期的に利用者の調査を行っています。
その際には、利用状況に危険性がないかも同時に調査しています。
それでは危険性があると判断されるのは、どのような状態なのでしょうか。
それは下記のような利用が見られた場合です。
- 度々返済に遅延が見られる
- 継続的に借入を繰り返している
- 借入限度額いっぱいまで借入している
- 新たに他社借入を始めた
この中でも今回の主題に影響するのが最後の2つです。
借入限度額が20万円や30万円と低く、返済に問題が見られなければ、カードローン会社は信用度ありと判断して借入限度額の増額を申し出てきます。
しかし、50万円を超える借入限度額で、常に目一杯の借入をしている場合には、返済不能に陥ることを見越して、逆に借入限度額を低くしようとするでしょう。
それに加えて借入できないことで、他社借入を始めれば、さらに返済不能に陥る危険性が高いと判断します。
もちろん判断時には得ている収入も関係してくるのですが、いくら年収が高くてもこういった借入をするタイプのかたは、すぐに多重債務者に陥る可能性が高いと言われているので、カードローン会社にとっては要注意利用者とされるのです。
雪だるま式借金地獄が始まる危険性
借入限度額の大きさにもよりますが、毎月の返済額が高額設定の場合は返済に窮する確率が高くなってきます。
これは先ほどのアコムのシミュレーションで、十分理解してもらっているでしょう。
そしてこの借入限度額いっぱいの借入が危険だと言われるのは、借りれないため他のカードローンへ申し込んでしまうことです。
アコムで100万円を借りると毎月の返済額は約29,000円です。
この返済に窮して、他のカードローンで50万円の借入限度額を得たとしましょう。
そこで借りて返すという手段を選択した場合、一見返済には給していないように見えますが、借入先が消費者金融だった場合、18.0%もの利息を支払って借入し、返済に充てることになります。
返済に充てる額にもよりますが、借金が雪だるま式に増えていくことになってしまうのです。
3万円の返済があり、他社から不足分の2万円を借入したとします。
そうすると翌月の返済額は確実に3万円を超えることになってしまいますよね。
またこの状態を継続すれば、不足額の借入で毎月返済額が増え、不足額は段々と増えていき、返済額は雪だるま式に増えていくといった具合です。
これを繰り返していけば、もはや抜け出すことのできない借金地獄となってしまいます。
これがいかに危険なことかは、冷静に考えれば簡単に想像がつくことでしょう。
借りて返すの自転車操業では完済不可能!
借りて返すことがいかに危険なことなのか、お分かりいただけたでしょうか。
そこで次は絶対に借りて返すという手段を取らないためにも、借りて返すでは完済不可能な理由を説明しましょう。
完済できない上、待っているのは借金地獄だけなら、この手段をとるかたもいないでしょう。
その理由は下記のとおりです。
- 利息の支払いに追われ元金が減らない
- 複数社借入は新規借入の審査を通過できない
- 追い詰められると闇金融に手を出す可能性も!
それではこれら理由について見ていきましょう。
利息の支払いに追われ元金が減らない
カードローンは高金利のため、借入額が大きくなるほど支払う利息も大きくなります。
よって、毎月の返済額における利息充当額が大きくなるため、元金充当額が少なくなり、いつまでたっても元金が減らずに返済を続けることになってしまうのです。
下記の数字はアイフルで100万円借りて、46回で返済する際の、毎月の返済額に占める利息充当額を表したものです。
*アイフルHPの返済シミュレーションによる結果
返済回数 | 金利 | 返済月額 | 元金充当 | 利息充当 |
---|---|---|---|---|
1 | 15.00% | 29,000円 | 16,261円 | 12,739円 |
2 | 15.00% | 29,000円 | 17,681円 | 11,319円 |
3 | 15.00% | 29,000円 | 16,693円 | 12,307円 |
4 | 15.00% | 29,000円 | 17,296円 | 11,704円 |
5 | 15.00% | 29,000円 | 17,126円 | 11,874円 |
毎月の返済額に占める利息充当額がいかに大きいかは一目瞭然ですよね。
元金が減りにくいから、返済が終わらない。
これが高金利のカードローンが持つ、知っておかねければならない、大きなデメリットです。
もちろん返済が進めば、元金も自ずと減っていくので、下記のように完済間近となれば、最初のように利息は大きくありません。
返済回数 | 金利 | 返済月額 | 元金充当 | 利息充当 |
---|---|---|---|---|
42 | 15.00% | 29,000円 | 27,487円 | 1,513円 |
43 | 15.00% | 29,000円 | 27,787円 | 1,213円 |
44 | 15.00% | 29,000円 | 28,141円 | 859円 |
45 | 15.00% | 29,000円 | 28,515円 | 485円 |
46 | 15.00% | 29,000円 | 10,834円 | 138円 |
しかし、これは40回以上の返済を行った上でのことです。
総利息は315,972円にも上り、これは借入額の31.59%に当たることを考えれば、いかに支払う利息負担が大きいことは一目瞭然ですよね。
実質年率15.0%なら発生する利息は100万円で15万円、こんな利息計算をするかたもいるようですが、これは1年で完済した場合の話です。
返済期間を長く設定できるカードローンでは、このように高額な利息支払いとなってきます。
となれば借入先が複数になれば、さらに返済は長期化し、雪だるま式に借金が増えるだけで、完済できるはずがないことは一目瞭然ですよね。
カードローンが下記の特性を持つことをよく理解して、借りて返すでは完済できないことを把握し、返済方法を考えておく必要があるでしょう。
- 利息による返済期間の長期化
- 毎月の返済額の高騰
複数社借入は新規借入の審査を通過できない
借りて返すは雪だるま式に借金を増やすだけです。
それをよく理解せずに、複数のカードローンへ手を伸ばすかのもいますが、いつまでも続けられるわけではありません。
今は消費者金融だけでなく銀行カードローンでも、総量規制を超える借入はできなくなっています。
よって、借入総額が年収の3分の1を超える借入はできないため、新規借入の申し込みをしても審査を通過することはありません。
この返済手段はいつまでも続けられるものではないということです。
最後には返済できない借金だけが残ってしまう、という事態になるだけでしょう。
完済できず、借金だけが残るなんて、考えただけでもゾッとしますよね。
追い詰められると闇金融に手を出す可能性も!
またどこからも借りられなくなると、最終的に行き着くのが闇金です。
普通に会社勤務していれば、借金の取立てが気になりますし、どうにか会社にバレないようにお金を工面しようとします。
しかし、貸してくれる金融機関もつてもない。
こうなれば下記のような、勧誘文句に飛びついてしまうのです。
- ブラックでも融資可能
- 即日融資可能
- 審査なしで貸付可能
近年はフリーメールでこういった広告が送られてくることも多いので、魔の手に落ちてしまうことも少なくありません。
冷静に考えれば闇金だと気づくのですが、「どうにかお金を」という思いが強いあまり、通常の思考回路が働かず、闇金だという意識すら持てないというわけです。
闇金で借入すれば、後はどうなるかは説明するまでもありません。
となれば借りては返すを繰り返す人が最終的にどうなるのか、考えるだけでもゾッとしませんか。
銀行カードローンも自主規制をはじめる
銀行カードローンは審査にとおれば、手軽に利用ができるのでつい銀行の口座からお金を引き出す感覚で利用してしまう人が多いです。
また銀行は総量規制対象外のため、年収の3分の1以上の借入が可能となっています。
そのため、限度額が高額のこともあります。
その場合月々の返済額は高くなり、生活費を圧迫して返済が滞る人がいます。
そこで、銀行は多重債務者を増やさないために、銀行業界で自主規制を設け、借入限度額についての見直しをはじめました。
即日融資は本当なのか
なるべく急ぎでキャッシングを行いたい場合、即日融資に対応しているのかで申込み先を決めることもあるでしょう。
すべての金融機関で対応している訳ではないのですが、即日融資をうたっている金融機関であれば、本当に即日融資は可能です。
即日融資を希望するのならば、申込先は消費者金融一択です。
中小の消費者金融ですと書類のやり取りなどで数日時間を要することがあるので、できれば自動契約機があるような大手に申込みを検討するといいでしょう。
銀行カードローンの場合ですと、暴対法の関係で即日融資は厳しいのが現状です。
「多少待ってもいいから、金利の低さを優先したい」という希望内容ならば、そのまま銀行カードローンに申込みをしてもいいのですが、「即日融資が絶対」ということならば、申込は避けた方が無難です。
申込みをするときの注意点
いざ申込みという段階でも注意が必要です。
まずは「審査が必ず入る」と前に話をしましたが、審査の前に申込書を記入する必要があります。
その申込書と審査した内容に相違がないかも確認されますので、くれぐれも虚偽の申告はしない方が得策です。
人間ですから多少の誤差はあります。
しかし、例えば年収の金額が100万円単位で違っていたり、他社借入件数・金額が大幅にずれていたりすると「虚偽である」と認識されてしまい、本当は審査にとおるはずだったのにそれだけでとおらなくなってしまう可能性があります。
虚偽申告は必ずバレますので、このようなことになってもいいことは全くありません。
したがって、まずは正直な内容を申告するようにしていきましょう。
審査は厳しい
消費者金融や信販会社よりも審査が厳しいのが銀行です。
やはり金利がその分低いですから、必ず返済してもらえる人だと銀行で認められない限りは融資をしてくれません。
また銀行カードローンは総量規制(年収の1/3までしか借りられない)の対象外ですから、「消費者金融では規制にひっかかってこれ以上借入れができない」という人も申込みをしてきます。
しかし日弁連からの通達で「貸しすぎだ」という指導が金融業界に入り、徐々に貸付け自体を厳しくしていっている方向です。
そのため前にも増して、審査が厳しくなってきている状況だといえるでしょう。
実際利用し返済ができなくなったときの注意点
既に契約をして現在もまだ借金が残っているけれども、返済ができなくなった場合には債務整理などを検討することがあるかと思います。
消費者金融のみであれば、自己破産ではない限り債務整理をしても自身の貯金までなくなってしまうということはありません。
しかし銀行カードローンの利用者が、債務整理をする場合は異なるので要注意です。
まず「この人が債務整理をする方向です。
今後は私が代理人です」という弁護士事務所などから受任通知が銀行に届きます。
その通知を持って、銀行は契約者が所有している銀行口座を凍結させます。
つまりもう自分自身ではお金の引き出しは、何もできなくしてしまうのです。
そして口座に入っているお金を借入残金と相殺(差引き)させます。
そのため同じ銀行で複数口座を持っている人は、すべての口座が凍結となってしまいます。
家族名義であれば特に問題はありませんので、事前に現金を移行させるなどをして口座の中のお金をゼロにしておく必要があります。
h4>過払い金が発生する可能性は低い
テレビCMなどでも積極的に報じられている過払い金ですが、銀行カードローンはそもそもの利息が低いため過払い金返還は余り期待できません。
過払い金は利息制限法を超えるグレーゾーンがあって初めて適用されますので、元来の利息制限法内の利息である銀行カードローンは支払いすぎた利息自体がないのです。
カードローンの借金地獄から脱出する為の3つのステップ
どうしても借金返済ができずローン地獄と生活苦になってしまったら、一刻も早く借金問題を解決しなければなりません。
いくら金融機関に対して返済を待ってほしいとお願いしても、何度も約束を破っているために聞いてはくれません。
すでにその時点で金融事故として信用情報機関に登録されているのですから、思い切って債務整理をしましょう。
金融問題に詳しい弁護士や司法書士に相談し、どうすればローン地獄から抜け出すことができるのかアドバイスをもらうのです。
任意整理や自己破産、個人再生など方法は様々です。
現在の収入状況によって的確に判断してくれますので安心して任せることができます。
費用の面は心配する必要はありません。そもそもローン地獄になってお金がないことは承知しているわけですから分割返済に応じてくれます。
ローン地獄のまま放置していると強制執行によって差し押さえされてしまいます。
もちろん給料も差し押さえの対象となりますので借金滞納していることがバレてしまいますね。
会社中の噂になってしまい、せっかく就職口を見つけてもすぐに退職しなければならない羽目になります。
債務整理をすると5年から10年は新たに借金することはできません。
しかし借金できないことが逆にローン地獄を救うことになります。
借金問題は放置することなく、すぐに法律の専門家と相談して適切に処理を行いましょう。
ただし、債務整理だけが解決方法の全てではありません。
ここでは、家族に相談することや、カードローンの返済計画を改めて見直すことも含めた上で、債務整理について紹介します。
1.借金がある、カードローンを利用している事を家族に相談する
社会的常識を持っているプライドが高い人に限って借金問題はなかなか相談できません。
まだ借金額が少ないうちに家族や親に相談することで、借金返済のために協力を求めることも可能です。
しかしプライドが高いゆえに借金の事実を誰にも相談できず、ひとりで抱え込んでしまうのです。
借金の借入先が2件、3件と増えていくのは現在の収入で借金返済を続けていくことができないからです。
借金を支払えないからこそ借金で借金を返そうと考えるために、借金はどんどん膨れ上がり生活費は足りない、借金返済も期日通りにできないなどますます借金地獄へ突き進んでしまいます。
2.カードローンの返済計画を改めて見直そう
カードローンの返済計画を見直すことも大切です。
もしも無理な返済計画によって生活に支障をきたしている場合、かえって返済ができなくなってしまう可能性が高いです。
借りた金額に対して返済期間の設定が短すぎると、月々の支払いが大きくなりますので、カードローン会社に相談しながら、返済計画見直しの打診をしてみましょう。
また、他の生活費との兼ね合いを考えることも重要です。
定期預金や投資生命保険、住宅ローンなど、他の固定費が高いために、カードローンの返済が苦しい場合には、カードローンの見直しだけでなく、他の固定費の見直しも効果的です。
カードローンの返済を終えてから定期預金をしたり、保険料の低い生命保険に切り替えたり、住宅ローンの借り換えをするなど、多角的な方法を検討しましょう。
3.借り入れと返済を繰り返しているなら弁護士に相談
借入と返済を繰り返していて、いつまでも借金の返済ができない場合には、生活再建がままならず、精神的にもストレスになるでしょう。
また、借金が慢性化することで、借金癖がついてしまうと、より一層借金生活から抜け出しにくくなります。
そんな時には弁護士に相談をして、債務整理という選択肢を選ぶことも検討しましょう。
上記で解説したように、債務整理をするとお金の悩みから解放されやすくなります。
債務整理はお金の悩みを抱えている人にとって、メリットの大きい方法ではありますが、一方でデメリットもあります。
メリットとデメリットの両方を把握した上で、債務整理を検討しましょう。
任意整理の内容とメリットデメリット
任意整理とは利息制限法の引き直しと、将来利息のカットによって借金を軽減してくれる方法です。
債権額が200万円程度までの借金を対象としています。
利息制限法による引き直し計算をすると、今まで払い過ぎていた利息分が返って来る場合もありますので、借金が大幅に減る可能性があります。
ただし、任意整理はあくまでも任意による交渉ですので、貸金業者によっては交渉が決裂する場合があります。
任意整理を受け付けないという方針の業者や、不利な条件を提示してくる業者もありますので、必ずしも期待通りに借金が軽くなるとは限りません。
また信用情報ブラックとなることもデメリットとなります。
今後5年間はローンが組めなくなります。
ローンだけでなくクレジットカードが発行できなくなったり、携帯電話の本体料金のローン払いができなくなります。
個人再生の内容とメリットデメリット
個人再生は、5,000万円までの借金に適用が可能な方法で、借金を5分の1程度まで軽減してくれます。
裁判所を通じて借金の負担を軽くする方法であるため、裁判所が認めれば大幅な借金の削減が可能です。
また、住宅や車を手放さずに債務整理ができることや、保証人になっていなければ家族に迷惑をかけることがありません。
個人再生が認められれば、軽減された借金の残額を、3年から5年かけてゆっくりと返済して行くことになります。
個人再生手続の開始後は、債権者は取り立てや差し押さえができなくなるので、静かな生活を取り戻すことができるでしょう。
個人再生のデメリットは、信用情報ブラックとなり、5年から10年はローン取引ができなくなります。
また、安定収入がなければ個人再生は認められませんので、安定収入が必要であるということもデメリットの一つです。
さらに官報という機関紙に情報が載せられるため、官報を見た闇金から勧誘の連絡が入る可能性があります。
このような場合には相手にしないように気をつけましょう。
自己破産の内容とメリットデメリット
自己破産は、債務整理の中でも最も借金の負担を軽くしてくれる方法で、全ての借金を帳消しにしてくれるという内容です。
今まで借金苦に陥っていた人にとっては、夢のような手続きだといえるでしょう。
ただし、20万円以上の財産と99万円を超える現金は、すべて債権者への配当に充てられますので、借金が帳消しになる代わりに財産を失うことになります。
また、信用情報ブラックになることや、官報に情報が掲載されることのほか、就くことができない職業があることなどもデメリットです。
そのほか、浪費やギャンブルなどによる借金や、7年以内に自己破産や個人再生をしている場合には、自己破産が認められないケースがありますので、注意が必要です。
カードローン借金地獄を放置するとどうなるか?
「支払いが出来ない」「でも債務整理とか面倒」とそのまま放置を続けていれば、債権者から裁判を起こされ、給料などの財産を差し押さえられます。
確かに借金にも時効はありますが、時効の存在は債権者も把握していますから時効にならない手続きを行います。その1つが裁判なのです。
裁判を起こされれば確実に負けます。
つまり借金返済を放置していても何の特にもならないどころかデメリットしかありません。
もし支払いが困難であれば正直に債権者に相談をするなり債務整理手続きを行うなりをした方が得策です。
カードローンで借金地獄にならない為の三つの約束事
カードローン返済が思うようにできないと頭の中は常に借金返済のことでいっぱいです。
返済期限までに返済しなければどうしよう、このままでは生活費が足りなくなってしまう、公共料金の支払いさえできないではないか、とカードローン返済のことだけで他のことを考えることができなくなってしまいます。
1社目のカードローンだけでは足りずに2社目のカードローンに手を出せば、なおのこと考えるのは膨大に膨らんでしまった借金返済のことです。
常に不機嫌となり家庭内の雰囲気も悪くなります。
もちろん仕事も満足に手につかない状態が出てきますよね。
借金返済は意外にも精神的なストレスとなり、ストレスに耐えかねてしまえばうつ病などの精神病にかかる人も少なくないようです。
いつになったらカードローン返済をすることができるのか、どうすれば借金地獄から抜け出すことができるのか前向きに考えることができなくなります。
精神的に崩壊しないようにカードローン地獄から抜け出す方法に挑戦してみませんか。
1.生活の支出は抑え、お金の管理を徹底する
Wワークによって収入を増やす、収入が増えれば借金を減らすことができる、と誰もが考えることですがWワークは肉体的に厳しいです。
会社が休みのとき、土日祝日にアルバイトで稼ぐ、悪い方法ではないとしてもこれでは年中仕事していることと変わりがありません。
肉体的にも精神的に疲れ果ててしまうことでしょう。
Wワークによって体調崩したのでは元も子もありません。
まず考えるのは生活費の見直しです。
生活費の見直しはたかが知れている、と思うかもしれませんが実際やってみるとそうでもないようですよ。
サラリーマンの人なら昼食を外食で済ます人が多いですよね。
外食になれば1,000円程度の出費を覚悟しなければなりません。
月に22日働いたとすれば2万2,000円です。
昼食費を削るためにジャンクフードで済ましていたのでは健康的に良くありません。
昼食はお弁当を持参することにしましょう。
バランスよく作れば健康維持もできますし、残り物を利用すればそれほど出費にはなりません。
飲み物にしても、会社内にある自動販売機やコンビニで飲料水を買うのはやめましょう。
1日に150円程度のコーヒー缶を2本購入すれば300円ですよね。
22日間利用すれば6,600円です。
飲料水は自宅で利用しステンレスボトルなどに入れることで、保冷や保温効果を保ちながら安く済ますことができます。
当然水道光熱費を極力無駄のないように、こまめにスイッチをオフオンすることも必要です。
自炊をすることはもちろんのことで、出来合いのものを買うのではなく可能な限り自力で料理をすることを覚えましょう。
2.収入を増やし臨時収入は全て返済に充てる
カードローンの返済はカード会社が設定した最低支払金額ですから、返済地獄から抜け出すには早期に借金を完済することです。
それにはボーナスなどの臨時収入があった際に元金に少しでも充当しておきましょう。
3.複数のカードローンをおまとめローンでまとめる
複数借金でカードローン返済地獄になっているのなら借金を一本化するおまとめローンをするのも悪い方法ではありませんね。
借金を一本化すれば毎月の返済が1回で済み、返済金額を低く抑えることも十分に期待できます。
借金をおまとめする場合は、できるだけ金利の低い銀行カードローンを利用するようにしましょう。
まとめ
銀行カードローンは必要なときにすぐ借りられて便利です。
しかし便利なゆえに危険な使い方となることがあるので注意しましょう。
また定期的に自分の借入状況を把握し、計画的に返済をすることをおすすめします。
もし返済に不安があるときは早めに、銀行の相談窓口や生活センター等へ相談しましょう。