簡単に借金・借入できるところ【審査なしでお金借りる条件】
お金を借りるには、いろいろと面倒な手続きが必要になります。
できるだけ簡単にお金を借りたいと思うのですが、簡単に借りられるところは、使わないほうがいいところもあるようです。
今回は、簡単に借金ができるところを調べてみました。
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 審査なしでお金を借りる事ができるのかを知りたい人
- 審査なしで実際にお金を貸してくれるところを知りたい人
目次
借金できる代表は銀行
融資を受けられる場所として最もメジャーなのは、銀行です。
住宅ローンや自動車ローン・教育ローンのような、目的別のローンを中心に様々なローンを取り扱っています。
また、いわゆるメガバンクだけではなく、地方銀行でも同様のサービスを取り扱っているため、サービスの内容に応じてどの銀行を利用するか選択できるのも利用者からすればありがたいポイントです。
しかし、お金がなくて困っている時に借り入れを受けられるようなローンは銀行にあるのでしょうか。
このような場合には上述したような、目的別のローンではなくフリーローンやカードローンといった資金使途自由のローンを利用するようにしましょう。
多くの場合、担保や保証人不要で申し込めるのでお急ぎの際にも簡単な手続きで利用することができます。
しかしもちろんローンですので、借り入れに際しては審査が必要となります。フリーローン・カードローンで借り入れができることを当てにした計画を立てていると、審査落ちしてしまった場合に計画が大きく狂いかねない点には注意が必要です。
消費者金融は即日融資、無利息期間
融資を受けられる場所として、銀行に並んでメジャーなのは消費者金融です。
プロミス・アコム・アイフルなどはテレビでも頻繁にCMを流しているので、名前を知っているという方も多いでしょう。
銀行とは違い、消費者金融で取り扱っているローン商品はほとんどがカードローンです。
フリーローンのような商品もなくはないですが、大手を中心に検討するのであればほぼカードローンを利用することになります。
そして、銀行カードローンにはない(一部の銀行カードローンを除きます)消費者金融独特のサービスが、「無利息期間」のサービスです。初めて契約を行う方に限定される場合がほとんどですが、大手の消費者金融では初回契約日または初回利用日から30日間は無利息で借り入れを行うことが可能というサービスを利用することができます。
借り入れを行う以上は、必ず一定の利息を上乗せして返済しなければならないというのが常識ですが、条件を満たせば無利息で借り入れを行うことが可能なので返済の負担をグッと抑えることができます。
また、初回利用時以外にも独特の無利息サービスを取り扱っている業者もあり、お得に借り入れを行いたい場合には銀行カードローンよりも消費者金融の利用を検討したほうがいい場合もあります。
カードローンは返済方法を知らないと損をする
借り入れを行った後は、必ず返済を行わなければなりません。
カードローンの返済は、ただ漫然と行っている場合と、明確な意識を持って行っている場合では、最終的な返済総額に大きな違いが生まれてしまいます。
返済方法の種類や、お得に返済を行うためのコツについて、説明していきましょう。
返済方法の種類
カードローンの返済方法には、約定返済と随時返済の2種類があります。
約定返済は、毎月決まった日(もしくは毎回決まったサイクル)に行う定期的な返済で、利用限度額や借り入れ残高などに応じて、最低返済額が決められているので、それ以上の金額の返済を行います。
約定返済で返済される金額は、元金の返済と利息の支払いに充てられます。
随時返済は、任意のタイミングで行える返済で、返済する金額に関しても自由です。
随時返済で返済される金額は、全額元金の返済に充てられます。
お得な返済方法
カードローンでお得に返済を行っていくためには、随時返済を有効活用していくことが非常に重要です。
上述したように、随時返済では返済した金額がすべて元金の返済に充てられるので、約定返済よりも効率的に元金を減らしていけるからです。
随時返済は、その月の約定返済を終えてからでないと行えないので、約定返済を終えた後に、手持ちのお金と相談しつつ行っていくのがいいでしょう。
ただし、カードローンの返済の本筋はあくまでも約定返済です。
随時返済を行うことに意識を取られすぎて、約定返済をおろそかにしたり、無理して随時返済を行った結果、本来であれば不要な借り入れを行う羽目になったりしないようには、十分注意してくださいね。
クレジットカードのキャッシング枠
そして、実はクレジットカードでも借り入れを行うことが可能なんです。
「クレジットカードってショッピングの時に利用するんじゃないの!?」とお思いの方も多いと思いますが、その考え方は半分正解で半分間違いです。
ショッピングでクレジットカードを使う際は、クレジットカードの「ショッピング枠」という機能を利用しています。
そしてクレジットカードにはもう1つ「キャッシング枠」という機能が付帯しています。
これは読んで字の如くキャッシングを行うための機能で、上述の銀行カードローンや消費者金融での借り入れと同じ様な使い方ができます。
クレジットカードのキャッシング枠を利用して借金を行う方法のメリットは「すぐに」利用できるということです。
銀行カードローンや消費者金融の場合は、利用しようと思ってから「申し込み→審査→契約」という工程が必要であり、どれだけ早くとも1時間ほどは待たなければなりません。
そして、審査落ちになってしまう可能性もあるのです。
これに対してクレジットカードのキャッシング枠は、既にクレジットカードを持っているのですから、審査も何も必要ありません。近くにあるATMを利用すれば本当にすぐにお金を借り入れることができます。
しかしその反面、注意しておかなければならない点もあります。
まず1つ目はキャッシング枠の限度額自体がそんなに大きな金額の設定になっていないということです。
ショッピング枠の設定が50万円のクレジットカードであれば、キャッシング枠は10万円やそこらが関の山です。
多額の金額を借り入れる方法としてはあまり適していません。
そしてもう1つは、クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠はそれぞれ個別のものではなく、「限度額=ショッピング枠+キャッシング枠」という形になっているということです。
つまり、既に限度額ギリギリまでショッピングで利用してしまっている場合には、キャッシング枠で借り入れられる金額がほぼ残っていないということになります。
クレジットカードのキャッシング枠自体は非常に便利なものではあるので、注意点をしっかり認識した上で利用する必要があります。
公共機関から支援を受けられることも
実は公共機関から支援という形で借り入れを行うことができる制度もいくつかあります。
生活が困窮した場合に利用できるものも多いですので、制度の内容を知っておくといざという時に役立ちます。
生活福祉資金貸付
生活福祉資金貸付には総合支援資金・福祉資金・教育支援資金・不動産担保型生活資金の4つの種類があります。
資金使途はそれぞれで異なりますが、いずれの場合でも収入が低く銀行カードローンや消費者金融で借り入れを行えないような方が対象者となります。
また、連帯保証人がいれば無利子で融資を受けられるのも大きな特徴です(福祉資金・教育支援資金は連帯保証人がいなくても無利子で利用可能)。
厚生労働省が行っている融資で、各都道府県や市町村の市役所に申し込み・手続きを行うことが可能です。
緊急小口資金貸付
緊急小口資金貸付は、以下の条件を満たしている人であれば利用可能です。
1 緊急かつ一時的に生計維持が困難な状況である
2 返済の見通しが立つ
3 低所得世帯である
ただし生活が苦しくなった理由が、社会福祉協議会が設定している「生計維持が困難な状況に陥った理由」に、当てはまらないと利用できない点には注意が必要です。
連帯保証人不要で、10万円を無利子で融資してもらうことができます。
求職者支援資金融資
求職者支援資金融資の対象者は、ハローワークで職業訓練を行っている人です。
ハローワークで職業訓練を行っている人であれば、職業訓練受講給付金を受給することができますが、その給付金だけでは生活ができない場合に求職者支援資金融資を利用することが可能です。
ただし、ハローワークで手続きを行い、受給が適当と認められなければ利用することはできません。
配偶者の有無等により上限金額は異なりますが、5万円または10万円を上限とする融資を受けることが可能です。
年金担保貸付
年金受給者の方であれば、年金を担保に融資を受けることができます。
一時的な小口の資金としての利用にはなりますが、資金使途は様々なものが認められているので利用しやすい融資となっています。
融資金額は最大で200万円ですが、受給している年金の金額の0.8倍以内に収まる必要があります。
安全で安心して審査なしで借りれるところ
借金をするときに、一番多くの時間が使われて書類の提出などの手間もかかるのが、審査になります。
この審査が簡単なほうが、簡単に借金できることになります。
審査なしで借金ができる方法があれば良いのですが、そういうところでは何かとトラブルも多くあるようです。
ここでは審査なしで借りることができるうえに、後で何のトラブルもない方法をご紹介します。
生命保険契約者貸付で保険会社から
もし、生命保険に加入していて掛け金を支払っているのであれば、生命保険契約者貸付の制度を利用できます。
生命保険契約者貸付とは、生命保険の解約返戻金を担保にしてお金を借りられる制度のことです。
借りられる金額は、加入している生命保険会社によっても大きく変わってきますが、おおむね解約返戻金の約70%~90%と言われています。
解約返戻金がもとになっていますので、生命保険の種類や契約の内容によっても金額は変わってきます。
返戻金の額については、保険証書を確かめるか保険会社に連絡をして聞いてみるといいですね。
最近では、解約返戻金を無しにして保険料を安くしている保険もあります。
したがって、生命保険に加入していても契約者貸付が使えない場合もありますので、事前にチェックしておく必要があります。
審査はなく、基本的に保険会社に連絡をすれば使うことができます。
定期預金担保貸付で金融機関から
将来のためにとか、ほしいものを購入するための資金作りに定期預金を利用しているなら、定期預金担保貸付を利用するといいですね。
銀行などで作る口座は総合口座になっていますので、特に借金をするための手続きなどは必要ありません。
借金できる金額は、定期預金の90%程度になっています。
総合口座で定期預金をしているなら使いかたも簡単で、口座に残っている金額以上の金額の引き出しをすれば、不足分を自動的に貸し付けてくれます。
また、返済も入金があったと同時に自動的に返済とされます。
不足分を自動的に補ってもらえるので非常に便利ですが、利用している感覚がなくなるのがデメリットといえます。
返済を行わないと、定期預金の満期の時に受け取れる金額が低くなってしまいます。
資産を担保に質屋で借りる
手元に売ることができる物があるなら、それを質屋に持っていってそれを担保にしてお金を借りられます。
ただし、借りられる金額は査定次第になります。
担保にする品物の状態にもよりますが、買取価格の2割減程度の金額を借りられるのが一般的です。
もし売ることが可能であれば、用意できる金額は売ったほうが高くなりますので、担保にする品物をこれからどうするかをよく考えてから利用するといいですね。
一定期間返済できない場合には、担保が質流れしてしまって預けた品物が戻ってこないこともあります。
担保にする品物が質流れしてもいいものであればいいですが、もし大切なものである場合には、返済までしっかりと計画しておく必要があります。
もし、全額の返済ができない場合には、質屋と交渉をすることとなりますが、基本的には利息を払うことができれば保存期間を延ばすことができるようです。
ただし、質屋の金利は月利になりますので、他の金融機関よりも金利は高くなってしまいます。
利用できるなら従業員貸付
会社によっては、従業員が借金をすることで仕事に支障が出ないように、会社から従業員にお金を貸す制度が整っているところもあります。
この「従業員貸付」の制度がある場合には、貸してもらえる金額や借り入れをするときの条件などを確認してみてください。
借り入れをするときの条件として勤続年数が決められていたり、借りられる金額が決められています。
条件や金額に問題が無ければ、事務手続きの時間はかかりますが、適応される金利は非常に低くなっていますので、利用するといいですね。
返済に関しても、給料から天引きも選択できますので、返済を忘れることもなくせます。
安心して借りたいのであれば親
金利も返済期間に関しても気にすることなく安心してお金を借りたい場合には、親からお金を借りるといいですね。
特別なことがない限り、相談をしてお金を手にするまでに面倒な手続きも何も必要ではありません。
しかし、お金が必要になった理由や普段の生活の態度が悪い場合には、小言を言われてしまいます。
ただ、返済に関しても柔軟に対応してもらえますし、返済の手助けもしてもらえます。
親に心配を掛けたくないと思っているときには言い出しにくいですが、相談できるようであれば相談をするのがいいですね。
審査なしで絶対借りれるカードローンってあるの?
審査なしで借りられる方法をいくつかご紹介しましたが、お金を借りる際の一般的な方法の1つである、「カードローン」の名前が挙がりませんでしたね。
審査なしで絶対借りられるカードローンはないのでしょうか。
審査なしはヤミ金以外にあり得ない
絶対審査に通るカードローンは、正規の貸金業者ではありえません。
絶対審査に通るとは、言い換えれば審査なしでお金を貸すのと同じ意味です。
インターネットで検索すると、必ずと言っていいほどいくつか業者が引っかかります。
しかし、絶対審査に通るカードローンの検索キーワードで表示される業者は無登録業者、つまり闇金です。
闇金は正規の貸金業者ではありませんから、信用情報機関に加盟できません。
信用情報に加盟できなければ審査はできませんから、身元さえはっきりさせることができれば、絶対審査に通るとなる仕組みなのです。
ヤミ金の手口とは
闇金はいたるところに潜んでいて、どこからもお金を借りることができない人の名簿を、なぜか持っています。
名簿業者は全国にたくさんありますから、自己破産している人やブラックリスト入りしている人の名簿を販売しているのでしょう。
金融事故を起こした人は、最低でも5年から10年の間はお金を借りられません。
お金を借りることができない人の足元を見て、「お金を貸しますよ」と誘いをかけてくるのです。
これはラッキーだと喜んで契約してしまうと、まさに「飛んで火に入る夏の虫」です。
闇金での金利は10日で3割や5割といった暴利であり、仮に5万円お金を借りたとすると、10日ごとに1万5,000円や2万5,000円の利息を払うことになります。
一度でも闇金からお金を借りたら、真っ当な返済は不可能です。
ヤミ金のビラに人柄重視って書いてあるけどどう見てもヤバい
— uounɹɐʇ (@tarunon) 2016年12月20日
このように、いかにも「他のカードローンの審査に落ちた人でも借りれます」といったような雰囲気を醸し出している広告は、要注意です。
他にも、「審査なしで作れるカードローン」や「100%完全融資」などの怪しいキャッチコピーを見たら、信用してはいけませんよ。
ヤミ金の恐ろしさ
ヤミ金の金利については先ほど少し触れましたが、金利が高いことを表す表現としては「トイチ(10日で1割)」が有名ですが、ヤミ金の金利はそんなもんではありません。
10日で3割や5割の金利が付く、「トサン」や「トゴ」といった金利も普通にまかり通っているのが現状です。
3割や5割というのは、30%や50%ということですが、大手消費者金融での適用金利が18%前後であることを考えると、もちろん高いことは高いですが、「そこまで騒ぐことか…?」と思われる人もいるかもしれません。
しかし、大手消費者金融での金利は「年利」で、1年間経つと元金の18%分の利息が発生するということであり、「10日」で30%や50%のヤミ金とはまったく話が違うのです。
試しにトサンやトゴといった金利を年利換算してみると、トサンが1441791%、トゴが267504316%という天文学的な数字になってしまいます。
計算するまでもなく、こんな金利では真っ当な計算は到底不可能であるということが、お分かりいただけるでしょう。
万が一ヤミ金から借りてしまったとしても、短期決戦で全額完済してしまえば、少し高い社会勉強だったなとして済ませられるかもしれません。
しかし、ヤミ金は相手に長く利用させて利息を支払わせてなんぼですから、そう安々とは返済させてくれません。
あたかも利用者のことを気遣っているように、「そんなに返済したら今月の生活が苦しいだろ?利息だけでいいからゆっくり払いな。お金が貯まるまで待っててやるから」と甘い言葉をささやくのです。
他にもあの手この手を駆使して、利用者に決して完済させず、いつまでも利息を支払わせ続けるのが、ヤミ金の恐ろしさでもあります。
詐欺が心配される個人間融資
借りたい人と貸したい人を募って、掲示板などで個人間融資を行うケースが多くあります。
この個人間融資を利用する場合には、気を付けるべきことが多くあります。
たとえば、相手のことが分かりませんので、うっかり借りることになった相手はヤミ金業者だったという場合もあります。
それ以外にも、お金を貸す条件として違法なアルバイトを強要したり、肉体関係を迫ってくる場合もあります。
また、個人情報を提示することになりますので、その個人情報を悪用されることだってあります。
これらのトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高いといえますので、利用は避けたほうがいいですね。
「個人間融資」でTwitter検索すると、淀んだ空気の知らない世界が広がっていた。まさに食うものと食われるもの。怖い。
— ふねひこにぼし (@niboc) 2018年10月04日
個人間融資を利用して、「食われるもの」になってしまわないようにしたいですね。
高いリース料が発生する車融資
「乗っている車で融資をします。」「車には乗ったままで良い。」という言葉を聞いたことはありますか?
言葉のままに受け取ると、実に使いやすくて便利な融資だと思うかもしれないですが、これを利用してはいけません。
この融資は、乗っている車を担保にお金を貸すことになるのですが、その担保とした車をそのまま乗り続けてもいいというのです。
つまり、契約した時点でその車の所有権は融資をした個人や団体のものになり、その車をリースでお金を借りた人に貸すというのです。
ここまでだと、何も問題ないように感じるかもしれないですが、ここからが問題なのです。
まずは、名義変更するのに必要な手数料ですが通常であれば多くても数千円で済みますが、それを人件費などと言って数万円を請求して来ることがあります。
そして、リースしている車のリース料が非常に高価なのです。
その結果、借りられたお金をすべてリース料に使わされてしまう結果になることもあります。
また、車の所有権は相手側に移ってしまいますので、勝手に販売させられてしまうことだってあります。
車を乗ったままお金を借りれると甘く考えてしまいがちですが、これらのトラブルに巻き込まれる可能性が高いので使わないほうがいいですね。
なぜ審査が必要なのか
消費者金融等の正規の貸金業者は、融資を行う前に必ず審査を行いますが、これには例外はありません。
では、なぜ融資の前には審査が必要なのでしょうか。
法律で決められているから
審査を行わなければならない第一の理由は、「貸金業法で定められているから」です。
貸金業法とは、消費者金融等の貸金業者が守らなければならない法律ですが、その中で返済能力の有無や総量規制について調査しなければならないことが定められているのです。
貸金業法に違反した事業運営を行っていることがバレてしまえば、貸金業者として事業を行えなくなってしまいます。
銀行カードローンの場合も同様に、銀行法によって信用情報機関から個人情報を取得しなければならないことが定められています。
申請内容が正しいことを確かめるため
審査を行うのは、申し込み者からの申請内容が正しいことを確かめるためでもあります。
審査とは、申し込み者に返済能力があるかどうかを確認するためのものなので、たとえば年収や勤続年数などは非常に重要な審査対象となります。
しかし、申し込み者が「年収1,000万円です!」「今の企業に15年勤めています!」と申告してきたとしても、それを裏付ける材料がなければ、意味がありません。
そこで、申し込み者に収入証明書類や本人確認書類を提出させて、申請内容が事実に相違ないかを確認しているんですね。
もし申請してきた年収と実際の年収が異なっているような場合は、その場で審査落ちになってしまうこともあります。
貸し倒れのリスクを減らすため
返済能力の有無は、審査において非常に重要な要素ですが、「返済能力がある」ことと「実際に返済を行ってくれる」ことは別問題です。
しかし、収入証明書類や本人確認書類をいくら確認しても、「申し込み者が実際に返済を行ってくれそうかどうか」は見抜けないでしょう。
そこで金融機関は、申し込み者の信用情報をチェックするのです。
信用情報には、これまでの金融取引の履歴が記録されているため、どのようなローンを利用してどのように返済してきたかなどが、一目でわかるようになっています。
そこで、「過去にカードローンを利用しており何度も返済を遅延していた」というような情報があったとすれば、金融機関としては見過ごせません。
金融機関がもっとも恐れるのは、「貸し倒れ」です。
返済能力の有無および、実際に返済を行ってくれそうかどうかを両方ともチェックすることによって、貸し倒れリスクを極限まで減らすために、審査を行っているんですね。
審査基準は基本的には非公開
具体的に年収が何万円以上あれば、勤続年数が何年以上であれば審査に通過できるのか、ということは分かるのでしょうか。
これに対する答えは、残念ながら「NO」です。
もちろんそれぞれの業者では独自の審査基準を設けており、その基準において一定の水準を満たさない人を審査落ちにするようにしているのですが、その審査基準自体が基本的には非公開なのです。
審査基準を外部に公開してしまうと、それに応じた対策を取られてしまうので非公開であること自体は当然なのですが、申し込み者の立場からすると残念ではありますよね。
属性をできるだけいい状態にした上で審査に臨むぐらいしか、申し込み者が対処できることはないと言えるでしょう。
口コミ等を参考にするしかないが…
ただ、ネット上にはキャッシングやカードローンの審査に通ったor落ちた人の口コミ等が多数あるため、それらを参考にして自分が通りそうかどうかということを何となく判断はできるかもしれません。
ただしそういった情報の多くは、「口コミ投稿者:20代会社員、年収400万円」といったように申し込み者の属性のごく一部しか公開していないケースがほとんどです。
自身と同じぐらいの年収の人が審査に通っているからと言って、その他の属性が分からない以上は「じゃぁ自分も通るかも!」と考えるのは早計と言わざるを得ません。
また、それらはあくまでN=1の話に過ぎず審査の通過を保証するものでは何らないため、口コミをもとに申し込み先を選ぶとしても、そこで起きた結果に対してはどこにも文句を言えません。
自己判断・自己責任であるということには、十分注意しておく必要があると言えるでしょう。
借金審査では何をチェックする?
ではそもそも、借金の審査ではどのようなことをチェックするのでしょうか。
ご存知のかたも多いかもしれませんが、あらためて確認しておきましょう。
申し込み者の属性
まずは、申し込み者の属性です。
属性には申し込み者の年収や雇用形態・勤続先などが含まれており、主に「返済能力」を判断するためにチェックされます。
年収が高ければ高いほど返済能力は高いと判断されますし、派遣社員・契約社員よりも正社員のほうが、返済能力は高いと判断されるでしょう。
また、いくら給料が高くてもそのお金を違うところにまわさなければならない事情があるような場合には、返済能力が高いとは言えません。
よって、他社借り入れ件数や借り入れ金額なども属性に含まれます。
申し込み者の信用情報
続いては、申し込み者の信用情報です。
信用情報とは、信用情報機関に登録されている情報のことであり、申し込み者のこれまでの金融取引に関する情報がまとめられています。
つまり、属性が「返済能力」を判断するものであったのに対して、信用情報は「返済実績」を判断するものであると言えます。
「お金を持っているから返済できる能力がありそうだ」ということと、「実際に返済してくれそうだ」というのは異なるベクトルの話ですからね。
ですから、たとえ属性がどれだけ高評価であろうが、信用情報がボロボロだった場合には審査通過とはなりません。
信用情報に悪い情報(いわゆる事故情報や異動情報)が登録されている人は、事故情報等が信用情報上から抹消されるまで待たなければ、キャッシングやカードローンを利用するのは難しいと言えるでしょう。
保証会社には要注意
事故情報の話が出てきたので、1つ補足的に説明を行っておきましょう。
信用情報機関に登録されている事故情報は、一般的に5年経つと信用情報上から抹消されます(自己破産の場合は10年のこともあり)。
ただし、このとき抹消される事故情報はあくまでも、「信用情報機関に登録されている」事故情報であるということに注意しておかなければなりません。
キャッシングやカードローンを取り扱っている企業は、信用情報機関が保管している情報とは別に、独自で信用情報を保管しています。
この情報に関しては何年経とうが消えることはないので、過去に一度でも返済遅延などの金融事故を起こしたことがある業者では、何年経とうとも審査の通過は不可能であると思っておきましょう。
カードローンの審査を通りやすくするコツとは
審査に通過できなければ、カードローンを利用することは絶対できません。
カードローンの審査を通りやすくするコツについて、いくつか説明していきましょう。
借り入れ総額や借り入れ件数を減らしておく
すでに別のカードローン等で借り入れをしているのであれば、申し込み前にそれらの借り入れを減らしておくことは非常に重要です。
他社からの借り入れ金額や件数が多いと、「返済能力が低い」と見なされやすくなってしまうためです。
今から新たに借り入れを行おうと考えているのに、既存の借り入れを減らすのはなかなか難しいことかもしれませんが、できる範囲でいいので頑張りましょう。
その際は、借り入れ金額だけでなく借り入れ件数も同時に減らせるようにできると、なおいいですね。
金利の低すぎるカードローンは避ける
カードローンの審査の厳しさと、金利の低さはある程度比例する傾向にあるので、審査に通ることを第一に考えるのであれば、金利の低すぎるカードローンは避けておくべきでしょう。
とは言っても、金利は返済負担に直接関わってくる要素であり、本来であれば低ければ低いほどありがたいものです。
そのため、審査の通りやすさと返済負担の重さのバランスが、ある程度取れるぐらいの金利のカードローンに申し込むのがいいでしょう。
なお、上限金利と下限金利が設定されているカードローンの場合、新規申し込みだとほぼ上限金利に近い金利が適用されます。
金利を比較する場合は、下限金利ではなく上限金利を見るようにしてくださいね。
延滞はしない
これまでにカードローンやクレジットカード等で、支払い・返済を延滞した経験がある場合、審査にとっては大幅なマイナス要素となります。
そのため、ローンやクレジットカードを利用する場合は、毎回の返済期日までにきちんと返済を行うことを心がけましょう。
とは言っても、今から意識してできることではなく、過去の自分がしっかりできていたかどうか次第になります。
少なくとも今利用しているものに関しては、返済期日に間に合うように支払い・返済を行いたいですね。
勤続年数は最低でも1年以上で申し込む
勤続年数は長ければ長いほうが、安定した収入があるとみなされやすく、審査においては有利に働きますが、申し込み者の努力次第で急激に改善できる要素というわけではありません。
しかし、カードローンの審査においては、勤続年数1年未満と1年以上では大きな違いがあると言われているので、少なくとも勤続年数1年以上の状態で申し込むのが望ましいでしょう。
現状勤続年数が1年未満の場合は、1年以上になるまで申し込みを我慢するのが無難です。
どうしてもすぐに借り入れをしたいという場合には、他の要素で挽回される可能性に賭けて、申し込みを行うというのもありかもしれませんね。
少しでも可能性を上げたいのであれば
審査に通過する確率を少しでも上げたいと思っているのは、みな同じはずです。
そこで、審査通過の確率を上げるためにできる工夫について、いくつか説明していきます。
大手よりは中小の業者を選ぶ
まず1つは、キャッシングやカードローンの業者を選ぶ時に、大手の業者ではなく中小の業者を選ぶようにするということです。
キャッシングやカードローンでは、大手にせよ中小にせよ審査内容に関して大きな違いはありませんが、大手に客を取られがちな中小の業者は、総じて審査基準を低めに設定する傾向があります。
そのため、同じ人が申し込んだとしても、大手の業者なら融資を断られてしまうものの中小の業者であれば融資OK、ということが起こり得るのです。
業者ごとに属性の中で重視する項目が違っていたりもするので、中小だからOKとひとくくりにしてしまうのは本来であれば危険なのですが、傾向としては「大手より中小」というのは間違っていないと言えるでしょう。
新規立ち上げの会社があれば
そして、もしあなたの周辺で新規立ち上げをしたキャッシング会社やキャッシングサービスがあれば、申し込みの絶好のチャンスと言えます。
立ち上げたばかりの会社やサービスが喉から手が出るほど欲しいものは、「実績」です。
そのため、本来であればその会社やサービスでは融資基準に満たないとされている人であったとしても、実績欲しさに多少であれば目をつぶって審査を通過させてくれる、ということがあり得るのです。
ただし、新規立ち上げの会社やサービスに関してはこちらでコントロールできるものではないため、運よくタイミングがあえばラッキーぐらいに思っておくのがいいでしょう。
決算直前を狙う
そして、新規立ち上げ会社・サービスに限らず、全ての企業が「結果」を欲しがっているタイミングが「決算直前」です。
キャッシングやカードローンを提供しているのは全て一般的な企業ですから、必ず営業目標として「新規借り入れ件数・借り入れ金額」のような数字が上から降りてくるはずです。
決算直前になってもその定められた数字に届いていないようであれば、ギリギリ審査通過基準に満たないぐらいのレベルの人であれば、今のタイミングに限り審査通過させてしまうということがあります。
どうしても借り入れを行いたいという人であれば、申し込む予定の業者の決算期を調べたうえで、その直前ぐらいに申し込むようにしましょう。
ただし、この方法で審査通過確率が上がるのはあくまでも「ギリギリ審査通過基準に満たない」ぐらいの人だけです。
そもそも箸にも棒にも掛からない人であれば、タイミングを選んでも無理なものは無理であることには注意が必要です。
審査が不安ならどうすればいい?
パート収入やアルバイト収入で年収が低く、勤続年数もあまり長くない人は、審査に大きな不安を抱えていると思います。
どうしても審査に不安を持っているなら、消費者金融に申し込んでみるというのが1つの選択肢となります。
消費者金融は金利が高いからイヤ、と言っても借り入れ金額が20万円以下だと、銀行カードローンで借りるのとそれほど変わりはありません。
パート収入やアルバイト収入で年収が100万円前後の人でも、仕事さえきちんとしていれば、消費者金融は年収の低さだけで門前払いをすることはありませんよ。
もちろん審査は行いますが、他社借り入れ額が年収の1/3に達していない、及び金融事故を起こしていないというなら、まず審査に落ちることはありません。
ただし収入のない専業主婦は、消費者金融に申し込んでも審査に通ることはありません。
なぜなら、消費者金融は収入のない人にお金を貸すことをしていないからです。
専業主婦の人でお金を借りるなら、自動的に銀行カードローンに申し込むことになりますが、銀行の審査は保証会社の審査と合わせて行うため厳しくなります。
自己診断をしてみよう!
審査に不安を感じているなら、審査に通るのか自己診断してみるのも悪くありません。
かと言って、消費者金融などにある1秒診断や3秒診断は当てにはなりません。
信用情報機関と繋がっているわけではありませんので、自己診断によって審査可能となっても、実際申し込んでみると審査に落ちてしまうということも多いのです。
1秒診断や3秒診断は、あくまでも年齢と年収によって総量規制に抵触していないかどうか判断するだけですから、ほとんど意味が無いのです。
それくらいなら自分で確認したほうが早いですね。
確認方法は簡単です。
- 既存借り入れ額が年収の何パーセントあるのか
- 他社借り入れがあるなら滞納はしていないか
- 過去に金融事故を起こしたことはないか
以上3つの事だけをよく考えれば、審査に通るのかある程度判断できます。
審査に通るためには既存借り入れ額があったとしても、総量規制該当額の50%程度にしておくと審査に通りやすいです。
つまり年収が300万円なら、既存借り入れ額は50万円程度にしておくということですね。
また、他社借り入れがある場合は、他社への返済に遅れがないか確認することです。
金融機関の審査は金融事故だけではありません。
他社借り入れ状況が悪ければ、当然審査に悪い影響を与えてしまいます。
金融事故に関しては5年から10年登録されてしまいますので、過去に金融事故を起こした経験があるなら、金融事故を起こしてから何年経っているのか思い返してみましょう。
審査に落ちてしまったら
カードローンの審査に申し込んでも落ちてしまうからといって、ヤミ金に手を出すのはいけません。
たとえ金融事故を起こしていないとしても、なぜか審査に通らないということがたまにあります。
そのようなときはどうすればいいのでしょうか。
①審査に落ちたら間隔をあけて申し込む
たまたま申し込んだ消費者金融の審査に落ちてしまったとしても、立て続けに他の消費者金融に申し込むのは、かえって信用を落としてしまいます。
信用情報機関には申し込み情報として、いつ申し込んだのか、その結果契約したのかどうかの情報も登録されています。
何度申し込んでも審査に落ちてしまうことを繰り返していると、申し込み情報だけがどんどん溜まっていきます。
申し込み情報がたまるということは、すなわち審査に落ちていることを意味しています。
次から次へと借り入れ審査を申し込んでしまうと、かなりお金に困っている、と判断されてしまい信用をなくしてしまいます。
お金に困っている人にお金を貸すのは、返済滞納や債務整理となる可能性が高いと思われてしまい、ますます審査に通らなくなってしまいます。
申し込み情報は6カ月で消えますので、一度審査に落ちたら申し込み情報が消えるまでじっくり待ちましょう。
②借り入れ希望金額を10万円程度にしてみる
金融機関が審査に落とすのは、返済能力が劣っていることを理由にしている場合があります。
つまり、年収と借り入れ希望金額のバランスが悪いわけですね。
総量規制によって年収の1/3まで貸すことができるとしても、初回申し込みの人に、最初から年収の1/3までの利用限度額を与えてくれるところはありません。
まずは様子見として年収の10%程度を利用限度額にし、きちんと返済してくれるようなら徐々に利用限度額を引き上げていく方法をとります。
したがって年収が300万円なら、30万円が借り入れ希望額の限度額とするべきでしょう。
しかし、審査に通るには借り入れ希望金額を10万円程度にすると、「きちんと計画を立てて借りようとしているな」と思ってもらえて、審査担当者の心証が良くなりますよ。
金融機関が求めるのは確実に返済してくれる人ですから、計画を立ててお金を借りる人を信用する傾向にあります。
10万円程度の借り入れ希望金額なら、貸し倒れリスクが低いというデータも金融機関は持っていますから、安心してお金を貸せるのです。
審査で家族や会社の人にバレない様にするには?
銀行のカードローンに申し込むと在籍確認として、勤務先に電話をして在籍の確認をします。
会社に銀行から電話がかかってくると、周りの人に借金をしていると思われてしまうのではないか、と心配になります。
しかし、自分が会社の電話に出られる時間を、あらかじめ銀行の人に伝えその時間にかけてもらえることが可能なところもあります。
したがって、申し込み時に確認してみると良いでしょう。
また家族にバレたくない人は、ローンカードが郵送で書類が送られてきたときに、銀行名が封筒に記載されていたり、その封筒を誰かが開けてしまったりと心配するネタがあるでしょう。
そういった点に配慮して、銀行名の記載のない封筒にしてくれるところもあります。
すべての銀行でそういった配慮をしてくれているというわけではないのですが、郵送書類に心配のある人は、こちらも申し込み時に確認してみることをおすすめします。
審査なしで借りるのはリスクが高い
審査なしで借りることは、リスクが高いと言わざるを得ません。
もちろん、中小の消費者金融業者や街金業者と相談することはやってみるべきです。
もしかしたらお金を借りられるかもしれません。
しかし闇金を利用することや、クレジットカードのショッピング枠を現金化すること、 架空ローンを組むことはかなりリスクが伴いますし、そもそも犯罪性が高いです。
そこまでしてお金を借りなければならない状況になったのであれば、相当お金に困っていることが予想できます。
借金を返済するだけのお金がないと言うのであれば、いっそのこと債務整理という方法で、合法的に借金を整理するというのはいかがでしょうか。
信用情報にキズがついてしまいますが、それもやむを得ないことでしょう。
犯罪に手を染めるよりはかなりマシなはずですし、借金を借金で返すような状態になっているのであれば、なおのこと債務整理を検討してみましょう。
自己破産で借金をチャラにする
あなたにまったく財産と呼べるような物がなければ、自己破産することによって借金をすべてチャラにできます。
手元に置いておくことのできる金額は最大で99万円まで可能ですので、預金にお金を預けてあるのであれば、すぐさま引き出しておきましょう。
また解約返戻金があるのであれば、生命保険を解約して現金化しておきましょう。
そうすれば、当面生活するだけのお金を作ることはできますね。
アパートなどの賃貸住宅に住んでおり、自動車も初年度登録から6年を過ぎていれば、ほとんど評価額は0です。
たとえ親と同居していたとしても、不動産の名義があなたでなければ問題はありません。
借金がたとえ500万円あっても、チャラにできます。
任意整理で借金を軽減する
任意整理は、弁護士や司法書士が私的に行う債務整理で、裁判所を通すことはありません。
借金の整理問題は法律の専門家に任せておけば、借金を軽減することや将来支払わなければならない利息をカットすることも、十分に期待できます。
借金の額が1/5になったとすると、非常に大きいことですよね。
100万円の借金であれば、20万円に軽減されるのです。
残った20万円は最大で36回払いしてしまえば完済であり、もちろん利息がつくことはありません。
まとめ
お金を借りるときには、簡単に貸してくれるところで借りたいと思うのは分かりますが、簡単に借りられるところは注意しなければならないことも多くあります。
借りるときには、安心して借りられるところにしたいですね。
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