短期借入金と1年以内返済長期借入金の違いとは

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会社の長期借入金は、原則として固定負債となります。

ただし、ワインイヤールールにより1年以内に返済する長期借入金は、短期借入金と同じ流動負債にしなければなりません。

この仕組みをあやふやにしておくと会社の財務状況を把握できませんので、経営者はこれから話しするワンイヤールールの仕組みを覚えておきましょう。

短期借入金と1年以内返済長期借入金の違い

先ほど話をした通り、長期借入金の中で1年以内に返済する部分は、固定負債から流動負債に振り替えなくてはなりません。

したがってこのワンイヤールールを知らない社長は、自分が思っている以上に流動負債が多かったということになりますが、それの何が問題なのかについてこれから説明します。

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それはなぜかというと、流動比率は以下のように計算されるからです。

◇流動比率=流動資産/流動負債×100

流動性比率は、会社が買掛金や支払手形などの流動負債について、現預金や売掛金などの流動資産から支払いできるかという指標を示したもので、100%以上であることが望ましいとされています。

また、100%を切ってしまうと銀行審査においても、マイナスポイントとなりますので注意が必要です。

したがって経営者は、1年以内返済長期借入金を流動負債に振り替えたら、流動比率が100%を切ったということにならないように、日ごろからワンイヤールールを意識しておく必要がでてきます。

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貸借対照表とは

先ほど話をしましたが、長期借入金はワンイヤールールによって、一部を流動負債に振り替えなければなりません。

なぜこのルールが必要なのかについて、決算書の貸借対照表の仕組みから説明していきます。

「資産」「負債」「純資産」とは

会社の決算書は、決算期の財政状況を表す貸借対照表と、収支を表す損益計算書の2つに大きく分かれます。

そして、貸借対照表の左側に会社の資産、右側に負債と純資産(資本)が記載されています。

会社の借入金は負債となりますので右側に記載され、さらにそこからこの後話しをする流動負債と固定負債に分かれるのです。

流動負債と固定負債とは

流動負債は会社が短期的に支払いする債務のことであり、買掛金や支払手形などの勘定となります。

これに対し、固定負債は会社が長期的に支払いする債務のことであり、不動産業の預かり敷金などの勘定となります。

このように会社の負債は支払いする時期によって、流動負債か固定負債に分かれるため、借入金についても返済期日によって分ける必要があります。

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借入金と負債

会社の借入金は、返済期日によって短期借入金という流動負債か、長期借入金という固定負債に分けられます。

具体的には、決算日の翌日から数えた返済期日が1年以内であれば短期借入金となり、1年を超えれば長期借入金となります。

例として簡単に説明をすると、多くの場合は手形貸付による短期運転資金は短期借入金となり、証書貸付による長期運転資金や設備資金は長期借入金となります。

ただし、長期借入金の中でも1年以内に返済する部分は、短期借入金に振り替えしなければなりません。

これによって先ほど話した流動比率が変わりますので注意しましょう。

これらの分類は、会計法上のワンイヤールールによるものですが、なぜこのようなルールが必要となるのかについて話をします。

ワンイヤールールとは?

先ほど話をした通りワンイヤールールとは、1年を基準として負債を流動負債か固定負債か、また資産についても流動資産か固定資産かに区別するルールのことです。

会社にとってこのルールが適用される理由は、会社の資金繰りや財務状態の実態を把握するためです。

例えば1年以内に返済する長期借入金を、短期借入金に振り替えずに固定負債のままにしておくと、会社がすぐに支払わなければいけない債務は少ないから安心だと勘違いしてしまいます。

また、逆に支払いが免除されたり期限を延長してもらったりした債務について、いつまでも流動負債に残しておくと、会社の資金繰りが厳しいのではないかと勘違いしてしまいます。

このような勘違いが起こらないように、会計法でワンイヤールールという基準が設けられているのです。

また、資産や負債を分ける基準として、ワンイヤールール以外にも正常営業循環基準といって、返済期日ではなく取引の実態によって流動か固定かを分ける基準もありますので覚えておきましょう。

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まとめ

これまで話した通り、負債をワンイヤールールで流動負債か固定負債かを区別することで、会社の税務状況や資金繰りの実態を把握することができます。

また、ワンイヤールール以外にも、企業の財務分析をする基準や指標は他にもありますので、経営者は今回の話をきっかけに興味を持って会社の経営に役立ててみてください。

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