多重債務ほっとラインとは?

始めは生活費が数万円足りなくなったなどから始まった借金が、気づいたら返済できないくらいまで増えてしまったという人は少なくありません。

借金の返済は大きなストレスになり、うつ病の原因にもなります。

多重債務で返済ができず苦しんでいるなら、ひとりで悩まずにプロに相談してみましょう。

今回は借金の相談窓口「多重債務ほっとライン」や借金問題の解決方法も紹介します。

こんな人におすすめ
  • 毎月の返済が苦しい人
  • 借金の返済額を減らしたい人
  • 借金の返済が滞りそう、若しくは滞っている人
  • 借金の相談を誰にしたらよいか分からない人

多重債務ほっとラインは借金で困っている人の相談窓口

日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)には、「多重債務ほっとライン」という名前の相談窓口があります。

返済が困難な借金を話合いや法的手続きによって、解決することを債務整理と呼びますが、多重債務ほっとラインでは利用者に適した債務整理の方法を教えてくれたり、実際に手続きを行ってくれたりします。

借金問題に悩まされている人は、多重債務ほっとラインを利用することを検討しましょう。

しかし、相談しようにも日本クレジットカウンセリング協会について、何も知らない人もいるでしょう。

全く知らないのに相談するのは不安ですので、どのような協会であるかを見ていきましょう。

日本クレジットカウンセリング協会(JCOO)とはどんな協会?

日本クレジットカウンセリング協会とは、借金問題を抱えている人の悩みを解決するために様々なサポートをしてくれます。

無料相談を行っているだけでなく、本来はお金を払うサービスが無料で提供されることもあるのです。

CMでも流れていますから、債務整理という言葉を聞いたことはあるでしょう。

債務整理には様々な方法がありますが、法律の知識が必要となります。

知識の乏しい一般人が債務整理で借金問題を解決するのは難しいため、通常は債務整理に詳しい弁護士や司法書士を介して行います。

しかし、多重債務に陥っている人は、収入のほとんどを返済のために使ってしまい、貯蓄はほどんどないでしょう。

決して安いとは言えない、弁護士費用を支払うことも簡単ではないでしょう。

しかし、多重債務ホットラインのカウンセリングの結果、任意整理で借金問題を解決することが適していると判断された場合は、任意整理を無料で行ってもらえます。

借金の返済に追われている多重債務者にとっては、最低でも数万円は必要となる債務整理の費用が無料になるのは大変有り難いです。

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JCOOの三つの取り組み

JCOOでは「電話相談」「カウンセリング」「任意整理」の、3つの取り組みで借金問題の解決をサポートしてくれます。

全てのサービスが無料で受けられるため、現状は借金の返済に追われて資金に余裕がないという人でも安心して相談できます。

実は、借金問題は借金を完済すれば、解決できるほど簡単なものではありません。

借金を返し終わっても、また借金を繰り返してしまう人もいるのです。

やはり借金問題に対して知識が豊富な人物が必要であり、カウンセリングは弁護士など専門的な知識を有している人が行っています。

そして、必要に応じて無料で、任意整理まで行ってくれるのです。

ここまでしっかりとしたプロによるサポートを受けられるのですから、借金に苦しんでいる人はすぐに電話しましょう。

電話番号などの情報を紹介するので、住まいに一番近い日本クレジットカウンセリング協会を探してください。

多重債務ほっとラインの電話番号や受付時間、所在地

面談を受けるためには、日本クレジットカウンセリング協会の施設に行かなければなりません。

自分が来所できる範囲に、日本クレジットカウンセリング協会があるのかどうかを確認しておきましょう。

東北関東東海・北信越
  • 仙台
  • 福島
  • 東京
  • 前橋
  • さいたま
  • 横浜
  • 名古屋
  • 新潟
  • 金沢
  • 岐阜
  • 静岡
近畿中国・四国九州・沖縄
  • 三重
  • 広島
  • 高松
  • 松山
  • 福岡
  • 熊本
  • 宮崎
  • 沖縄

北海道にはセンターがなく、近畿は三重だけなど、住んでいる地域によっては面談が困難な場合があります。

その場合は電話の相談だけで解決するか、他の方法を利用するなどを検討することになります。

なお、電話番号は全国どこからでも市内料金でかけられる、TEL:0570-031640です。

受付時間は月曜~金曜の午前は10:00~12:40で、午後は14:00~16:40です。昼に80分ほど対応していない時間があるので注意してください。

はじめて相談する場合の流れ

無題a※日本クレジットカウンセリング協会公式サイトより引用

では、多重債務ほっとラインを利用する場合の流れを説明します。

様々なサポートをしてくれる日本クレジットカウンセリング協会ですが、いきなり任意整理からお願いすることはできません。

まずは、多重債務ほっとラインに電話で相談することから始まります。

各地に日本クレジットカウンセリング協会の支所が存在しますが、電話相談を受け付けている番号はひとつだけとなっています。

どこからかけても市内通話と、同じ料金となっていますが無料ではありません。

相談する時間が長くなる可能性を考えると、かけ放題に契約していない携帯電話やスマホでの通話は控えるべきでしょう。

電話で相談をすると、担当スタッフからの丁寧なアドバイスを受けられます。

また、適切な対応をしてくれる機関などを、紹介してくれることもあります。

この時点で借金問題が解決される可能性もありますが、サポートが十分でない場合にはカウンセリングへとすすむことになります。

住まいから最も近い支所へと出向き、面談を行います。

全国に設置しているわけではないため、移動時間や交通費などの問題で支所へ行くことが困難なケースもあるかも知れません。

しかし、借金を完済する糸口を見つけられる可能性を考えると、来所してカウンセリングを受ける価値は十分にあるでしょう。

一切無料で相談できる!その方法は?

無料で任意整理という点に、魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、多重債務者だからと言っても、絶対に債務整理が必要というわけではありません。

借金の程度によっては、収入と支出のバランスを整えれば、返済が可能になる場合もあります。

例えば、毎月の出費の中に不要なものがあったり、金額を抑えられたりできる部分がある人は、その部分を返済に回すことで多重債務を解消できるかも知れません。

多重債務ほっとラインでは、家計の改善といったカウンセリングも行っています。

借金がどうしようもないほど高額な人から少し返済に苦労している人まで、多重債務ホットラインは幅広く相談できるのです。

では、具体的な相談方法を見ていきましょう。

電話で相談

まずは、0570-031640に電話をかけましょう。

全国どこから電話をする場合でも、電話番号は変わりません。

ただし、通話料がかかるので注意が必要です。

なお、受付時間は平日の10:00~12:40と、14:00~16:40(12/28~1/4は休み)までとなっています。

受付時間は余り長くありませんので、できれば午前10時や午後14時から落ち着いて電話できるようにスケジュールを調整しておくことをおすすめします。

時間に余裕があれば、電話が多少つながりにくくても大丈夫ですよ。

簡単に自分の状況を相談すると、解決策のアドバイスやより適切な相談先を教えてもらえます。

例えば、債務整理を検討している人が電話をすると、数種類ある債務整理の中からぴったりの方法を紹介してくれるのです。

仮に自己破産が最もよいと結論が出た場合には、自己破産の手続きを行う上で力になってくれる機関の紹介を行ってくれるでしょう。

電話による相談だけでは十分な解決策が見つからなかった場合は、カウンセリングへとすすみます。

カウンセリングを行う場合は、来所する必要があるため場合によっては、カウンセリングを受けられない可能性があります。

しかし、多重債務ほっとラインで相談すれば、住まいの近くで力になってくれる機関の情報を教えてもらうことも可能です。

遠いからと諦めずに、電話相談を検討しましょう。

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来所してのカウンセリング

電話でのアドバイスだけでは解決できない場合は直接面談となりますが、面談を受けるためにはセンターに行けることに加えて以下の条件を満たさなければなりません。

無題※日本クレジットカウンセリング協会公式サイトより引用

簡単に言えば金融機関からの借金で、ギャンブルなどの目的によるものではないことが条件ということです。

さすがに借金を作った理由によっては、無料で解決とは行きません。

さて、カウンセリングを担当してくれるのは、弁護士や資格を持ったアドバイザーです。話を聞くだけでなく、相談者が持参した資料を参考にして最適な解決方法を模索します。

アドバイスだけで解決できると判断された場合は、カウンセリングは終了です。

もし、日本クレジットカウンセリング協会による任意整理が最適と判断された場合には、任意整理の手続きへと移行します。

同時に家計カウンセリングも行い、収入と支出のバランスを再検討した上で借金の早期完済を目指すことになるでしょう。

ただし、途中で任意整理での解決が困難であると判断された場合には、他の解決方法を検討することになるため弁護士会などを紹介されます。

また、最初のカウンセリングの時点で、任意整理以外の方法が最適であると判断された場合にも弁護士会などの紹介となり、カウンセリング終了となります。

着地点は様々ではありますが、借金問題の具体的な解決策が手に入ることには変わりません。

どうやって返済しようかと悩んでいるよりも、無料で解決策を提示してもらいましょう。

多重債務ほっとラインでの借金解決(債務整理)方法

面談では、利用者の借り入れ状況や毎月の収入、支出などのデータを元に最適な解決方法を決定します。

弁護士やアドバイザーが債務整理の必要があると判断した場合には、任意整理・特定調停・自己破産・個人再生のいずれかで借金問題を解決することを目指します。

債務整理はそれぞれに特徴があります。

専門家を信じて全てを任せても問題ありませんが、もともとは自分が作った借金問題です。

債務整理に関する知識を持っておくべきでしょう。

ある程度の知識を身に付けておけば、弁護士やアドバイザーとの会話もスムーズに行えますよ。

任意整理

任意整理とは、債権者(消費者金融や銀行)と裁判所を通さずに話合いをすることで、利息の支払いを免除してもらったりすることを言います。

整理する借金を選択できるというメリットがあり、自動車ローンだけは整理しないでおくなども可能です。

支払金額は変わりませんが自動車を残すことができるため、通勤で車を使いたいという場合などに適している方法でしょう。

ただし、毎月の返済金額が減るだけで、返済自体は継続します。支出を減らしたり、収入を増やしたりなどの努力は必要となるでしょう。

なお、JCCOに任意整理を依頼する場合には、同時に家計カウンセリングも始まります。

自分だけで家計を見直そうとすると、削れる部分が見つかりにくいものですが、専門家のアドバイスがあれば家計のスリム化は実現しやすいでしょう。

「任意」整理という名前の通り、法的な手続きではなく債権者側の任意によって、利用者の返済能力から判断して行われるものです。

金融機関からすれば、完全に返済してもらえなくなるよりは、少しでも返してもらった方がよい考えるわけです。

しかし、なかなか金融機関が応じてくれないケースもあるようです。

解決までに時間がかかる可能性もあります。

特定調停

特定調停は簡易裁判所に仲介してもらい、自分で貸金業者と話合いをする方法です。

弁護士や司法書士などの専門家の力を借りない分だけ、費用を安くできます。

しかし、ほとんど知識がない人が行うには、ハードルが高い方法とも言えます。

交渉自体も不慣れな人が直接交渉したとしても、大きな効果が期待できない可能性があります。

また、裁判所を間に通す以上は、平日でなければならないというデメリットがあります。

基本的には仕事を休まなければならないでしょう。

一度や二度ですっきり解決するわけではありませんので、自分にかなり大きな負担がかかる方法となります。

個人再生

個人再生は任意整理とは異なり、話合いによって借金の条件を決定するのではありません。

法的な手続きを行うことで、以下のように定められた金額まで、借金が免除されます。

現在の借金減額後の借金
100万円未満変化なし
100万円~500万円未満100万円
500万円~1,500万円未満現在の借金の5分の1
1,500万円~3,000万円未満300万円
3,000万円~5,000万円現在の借金の10分の1

このように最大で借金は現在の借金の10分の1まで減らせます。

さすがに3,000万円もの借金をしている人はほとんどいないとは思いますが、数百万円の借金を100万円まで減らせるというのは、任意整理と比較しても非常に効果的な方法と言えます。

ただし、債務整理は信用情報に登録されることで、その後のローン審査に通過しにくくなるというデメリットがあり、個人再生は任意整理よりも記録される期間が長くなります。

なお、借金の額が100万円未満の場合や、5,000万円よりも大きい場合には個人再生は行えません。

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自己破産は個人再生よりも効果が大きく、全ての借金を免除してもらえます。

もちろん、借金がなくなるだけでなくほとんど全ての財産を失ってしまいます。

財産がなくなってしまったら、生活ができなくなってしまうと不安になりますが、生活に必要となる家電などは手元に残せますし、100万円未満の現金も残せます。

いきなりホームレスになってしまうことは、ありませんので安心してください。

ただし、ギャンブルや投資などで作った借金に関しては、原則として自己破産できないことになっています。

後先を考えずに一獲千金を狙って、失敗したときの借金を自己破産で何とかしようなどと考えてはいけません。

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それでは、債務整理に関する疑問を解決していきましょう。

債務整理に対する不安を和らげられます。

債務整理についてのQ&A

債務整理について巷で言われている疑問について、その回答を取りまとめましたので参考にしてください。

Q.債務整理するとブラックリストにのるの?

債務整理をした場合は、間違いなくブラックリストに登録されます。

正確には信用情報に債務整理をしたという、情報が登録されるのです。

これが、俗にブラックリストにのると言われているものです。

銀行や貸金業者は、国内に3つある信用情報機関のいずれかに加盟することが義務づけられています。

信用情報には借金の残高や返済状況などが登録されており、ネットワークを使って各信用情報機関で情報共有しています。

したがって、どこかの信用情報登録機関で債務整理をしたという情報が登録されると、全ての金融機関が必要に応じて閲覧できるようになります。

債務整理をしたという情報を見れば、貸したお金が返ってこないかもしれないと判断できますから、ローンの新規申し込みをしても審査に通過できないわけです。

この状態をブラックリストに登録されると表現しています。

なお、債務整理の情報が信用情報に登録されたとしても、5年若しくは10年で信用情報から削除されます。

一定の期間はローンが組めなくなりますが、一生ではありません。

ブラックリスト入りを恐れるよりも、目の前の借金問題の解決を優先することをおすすめします。

Q.債務整理すると家族に影響はあるの?

債務整理をすると、家族に影響がある可能性が強くなりますので注意をしましょう。

また、家族が保証人となっているケースでは、保証人が借金返済の責任を負うことになってしまいます。

ただし、任意整理や特定調停を使った場合には、保証人も同時に債務整理を行えるため大きな負担となることはないでしょう。

なお、債務整理をしたことが、周囲の人にばれる可能性があるかも気になります。

周囲の人からの視線が変わると、生活しにくくなってしまいます。

しかし、任意整理したことが周囲に知られることはほとんどないでしょう。

個人再生や自己破産をしたという情報は、信用情報以外には、官報という国が毎日発行している新聞のようなものに掲載されるだけです。

ほとんどの人は官報のことを知らない、若しくは読んだことがないと答えるでしょう。

掲載されていても近所に知れ渡る可能性は低いのです。

Q.自己破産すると持家はどうなるの?

賃貸住宅に住んでいる場合や家族所有の住宅に住んでいる場合は、債務整理によって住まいを失う可能性はありません。

ただし、自分が住宅の所有者である場合は、自己破産することで住宅を失うことになります。

住宅に買手がつくまでは住めますので、すぐに住まいから立ち退く必要はありません。

また、家具や家電製品に関しても手元に残せるため、最低限の生活を送ることには困らないでしょう。

Q.住宅ローンがあって個人再生するとどうなるの?

個人再生には住宅資金貸付債権に関する特則があり、住宅ローン以外の借金だけを整理できます。

そのため、せっかく手に入れたばかりのマイホームを手放さずに、借金問題の解決に取り組めます。

ただし、住宅ローンの支払額は、全く変わりません。

せっかく他の借金を整理したとしても、住宅ローンの支払いがきついのでは個人再生の意味がありません。

個人再生をする前に、しっかりとして返済計画を立てる必要があります。

Q.特定調停のメリットはあるの?

特定調停のメリットは、費用が安いということでしょう。

弁護士や司法書士などの専門家に依頼せずに自分で手続きを行ため、費用ではなく労力が必要となります。

必要となる知識を身に付けるなどハードルは高くなりますが、少しでも費用を抑えたい人におすすめの方法となります。

Q.任意整理を弁護士や司法書士へ依頼した場合の費用は?

一般的な任意整理の費用は、1社につき2万~5万程度です。

ただし、成功報酬が別に必要となるケースもあるので注意が必要です。

また、過払い金を回収した場合にも、別途、費用がかかります。

成功報酬は、減額された借金の10%、回収した過払い金の20%がおおよその目安と考えておきましょう。

具体的に知りたい場合は、法律事務所や司法書士事務所のホームページに金額が明記されている場合があるので検索してみてもよいでしょう。

また、相談無料の弁護士事務所もあるので、無料相談のときに思いきって聞いてみましょう。

こんなことも相談できます!5つの相談事例

JCCO実際に寄せられた相談事例を、紹介していきます。

なかなか電話できないでいる人も相談事例を見れば、自分も借金問題を解決しようと思えるでしょう。

① 独身の頃の借金を結婚を機に清算したい

独身時代の借金を完済するために、JCCOに相談に来た夫婦の事例です。

子供が生まれることをきっかけに、生活基盤をしっかりしておきたいという強い思いから相談に至ったようです。

やはり、子供をきっかけに、これからはしっかりしなければと意識する人は多いでしょう。

約60万円の支払督促があったものの、任意整理の結果約30万円の支払いで和解契約となりました。

子供が生まれる前に借金を完済でき、子育てに集中できるのはうれしいことです。

② 毎月家計が赤字!借金で生活費をまかなっている

卒業してから正社員として働けず、フリーター生活が長引いた独身男性の相談事例です。

収入が少ないため生活費不足を補うためにカードを使い始めたら、借入残高が少しずつ増えていったようです。

借金の返済をするために、借金をする自転車操業状態になってしまいました。

JCCOに相談する1年ほど前に契約社員として働き始め、借金を完済したいと決意し相談に訪れたそうです。

借金の総額は5社から約140万円と収入から判断すると高額であり、さらに税金の滞納もあるため普通に返済できる状況ではありません。

しかし、家計カウンセリングを何度も行い、携帯電話の料金を見直すなどで家計が改善しました。

返済のめどがついたことから、仕事にも前向きに取り組むようになり収入増加にも成功しました。

一見、完済が難しそうでも、家計の見直しをすることで、完済が現実的となるよい事例です。

③ 病気やケガで収入激減!ギャンブル三昧で借金地獄に

病気やケガで収入が、大幅に少なくなったという相談は多いようです。

年齢が若いほど自分が働けなくなる姿をイメージできないものですから、今まで問題なく支払ってきた状態からの転落は精神的にも大きいでしょう。

収入が減ってしまった場合には、任意整理だけでの解決は難しいため、何度も家計カウンセリングを行いながら返済計画を立てることが多いでしょう。

また、ギャンブルによる借金の場合には、ギャンブル依存症からの脱出が鍵となります。相談事例の中にも、過去に2度もギャンブルで借金を抱えたのに、再びギャンブルで借金を作ってしまった男性がいます。

過去の借金については父親と妻からの援助で完済したようですが、3回目の借金に関しては離婚を切り出されるほどの大問題に発展しました。

パチンコを辞められるようにと、JCCOが紹介した自助グループのおかげでパチンコから抜け出し、順調に返済を行っていました。

JCCOが任意整理の他にも、借金問題の解決のために様々なサポートをしてくれるよい事例です。

家計の見直しや、依存症からの脱出も含めて相談できるのがうれしいです。

④ 住宅ローンの返済に滞り・・・

フリーランスで働いていた人が、病気によって仕事ができなくなり、住宅ローンの支払いや固定資産税の支払いが遅れがちになったという事例です。

信販会社を利用するようになり、3社から75万円まで借金が膨らんでしまいました。

この事例では、1社目の和解に7か月、2社目の和解に8か月と難航したケースです。

さらに、最も借入金額が大きかった3社目に関しては、最初の提案では折り合いがつかず、2回目の提案から8か月とかなりの時間がかかったようです。

JCCOは任意整理を無料で行ってくれますが、どれだけ長い時間がかかっても、借金問題解決に向けて全力に取り組んでくれることが分かります。

⑤ リボ払いで最悪の事態になった

80歳後半の女性がリボ払いを利用して、家計が赤字状態になったという相談事例です。

リボ払いを利用する経緯は、信販会社から「便利でお得です。」とすすめらたことがきっかけでした。

あるときに、返済しているのに元金が全く減っていないことを不審に思い、消費者センターに相談に行きました。

その後、法テラスにも相談に行きますが、どちらの説明を聞いてもよく分からなかったことからJCCOに相談をしました。

詳しく状況を確認してみると、リボ払いのショッピング枠を使い切った状態で、さらに毎月の利用額が追加で請求されていたのです。

家計カウンセリングとして家計簿を5か月間つけてもらい、家計の見直しを行いました。結果としてリボ払いに頼らず、現金だけで生活できるようになりました。

任意整理も行い、過払い金もあったため無事に借金状態から抜け出せてホッとできたようです。

やはり、借金を減らすだけでなく、借金を繰り返さないように家計カウンセリングは重要だということが分かります。

借金でお悩みなら他の方法も

日本クレジットカウンセリング協会のカウンセリングを受けるためには、来所しなければなりません。

遠すぎて来所が難しいときなど、多重債務ほっとラインが利用できない人の対処法を紹介します。

他のところに相談

借金を相談できるのは多重債務ほっとラインだけではありません。

借金問題の相談にのってくれる機関を紹介します。

法テラス

法テラスとは、借金に限らず法律に関する悩みを無料で相談できる機関です。

借金に限定した機関ではありませんが、債務整理のやり方や利息がちゃんと法律以内に収まっているのかどうかなどを教えてもらえます。

債務整理について詳しく知りたいといった要望にも応えてくれますので、法律について知りたい場合は相談してみましょう。

また、弁護士に依頼する費用がない場合には立て替えて支払ってもらい、分割で返済するというサービスも行っています。

法テラスを利用するおおまかな流れは、以下の通りです。

  1. トラブル解決に役立つ情報について問い合わせる
  2. 無料法律相談を受ける
  3. 費用を立て替えてもらう
  4. 法テラスに費用の返済をする

基本的にはJCCOで相談するのと変わりませんが、完全無料ではないので注意が必要です。

なお、問合せは、電話・メール・窓口で受け付けています。

直接話をするのが苦手な人でもメールで気軽に問い合わせできるのはうれしいでしょう。

電話番号は、0570-078374ですが、IP電話の場合は03-6745-5600になります。IP電話を使っている人は間違わないように注意しましょう。

また、メールで問合せをしたい場合は、法テラスのホームページの「メールでのお問合せ」を利用することになります。

利用する前に利用規約への同意が必要となります。

しっかりと読んだ上で同意して利用しましょう。

■法テラス

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貸金業相談・紛争解決センター

貸金業相談・紛争解決センターでも無料で借金に関する相談を行えます。

債務整理や返済方法の相談はもちろん、借金している金融機関からの、取立て内容についての相談もできますので、返済以外の部分でも困っている場合にも利用しましょう。

借金問題の解決には、借金を繰り返さないことも重要です。

浪費癖などが直せず、自分の意志では借金が止められない場合には、再発防止のためにカウンセリングをしてくれます。

また、家計管理についてもサポートがあるので、積極的に利用するとよいでしょう。

なお、借金を止めようと思っているのにどうしても借金してしまうという人は「貸付自粛制度」を利用することで、全ての金融機関がお金を貸さないようにできます。

もう二度と借金には頼らないと決意した場合や、借金を繰り返しそうで不安な場合などでは利用を検討してみてもよいでしょう。

貸金業相談・紛争解決センター

おまとめローンで解決

複数の金融機関から借入をしていて返済に苦しんでいる場合は、おまとめローンを利用するだけでも解決できるかも知れません。

大手消費者金融から100万円以下の借入をした場合は、金利18%となることが多いでしょう。

しかし、消費者金融よりも金利が低い銀行カードローンや、フリーローンを使って消費者金融からの借入を全額返済してしまえば、利息分の支払いを減らせます。

また、消費者金融のおまとめローンを使った場合でも、借入金額の合計が100万円を越えた場合は、利息制限法により15%以下まで下がります。

また、複数社からの借入をひとつの金融機関にまとめることで、返済の管理がしやすくなります。

金融機関によって返済日が異なる場合は、毎月何度もある返済日に追われることになります。

月に一回だけの返済日になれば精神的なゆとりが得られるでしょう。

お役立ち情報:自己破産や個人再生は弁護士の紹介が必要

個人再生や自己破産は任意整理よりも効果が大きく、任意整理では完済が難しいと判断された場合はどちらかの方法を行うことになります。

この場合もやはり弁護士や司法書士を利用するのですが、残念ながら個人再生や自己破産はJCCOでは行っていません。

代わりに、弁護士会などの多重債務解決に最適な機関を紹介してもらえます。

弁護士費用を払えるかどうかと心配になる人もいると思いますが、相談だけなら無料の弁護士事務所もあります。

また、弁護士費用の支払いは、借金問題を解決した後でいいというケースもあるようです。

借金自体を減額できる個人再生や自己破産は効果が高いため、弁護士費用を払っても検討する価値があります。

毎日、返済のことが頭から離れない生活を送るよりも法律の専門家に頼るとよいでしょう。

借金を帳消しや元金だけに減額する方法を大公開

まとめ

多重債務ほっとラインは、名前の通り多重債務に苦労している人の相談窓口です。

電話相談から始まり、必要であればカウンセリングを行ってくれます。

弁護士やアドバイザーのカウンセリングの結果、最適な解決方法が任意整理だと判断された場合はJCCOが任意整理を無料で行ってくれます。

借金に関することならどんなことでも相談できますので、借金に困っているのであれば気軽に電話してみましょう。

借金問題の解決に役立つ情報を教えてもらえます。

また、多重債務ほっとライン以外にも、借金問題解決をサポートしてくれる様々な相談窓口があります。

JCCOの支所が近くにない場合などに、他の機関を検討してみるのもよいでしょう。