銀行と信頼を厚くしておけば将来の住宅ローン審査に良い影響が出る
銀行ではお客様ひとりひとりを個別に情報管理しています。
預金、ローン残高、返済履歴、給与振込、各種引き落とし、家族の取り引きなど、あらゆる情報が登録され一元管理されているのです。
そこにはお客様と銀行員が面談や電話で話したことがら、相談を受けた時の内容といった会話の記録まで残されています。これらはその人が住宅ローンを申し込んだときの審査において、数的データ以外に「人となり」を知る貴重な情報になります。
日頃の銀行との付き合い方次第で、銀行との信頼を厚くして住宅ローン審査を有利にすることも可能であり、逆に信頼を損なう行動で審査にマイナスとなることもあるのです。
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銀行と信頼を厚くする行動①ローン返済が遅れそうなら事前に必ず連絡する
銀行カードローンを利用すること自体は、その銀行で住宅ローンを借りるときにマイナス作用することはありません。ただし返済の滞納があれば話は別。住宅ローンを借りる前から、「自分は借金をきちんと返せない人だ」と宣伝しているようなものだからです。
そうはいっても急な出費などで返済が遅れてしまうことがあるかもしれませんし、ついうっかり返済金を入金し忘れることもあるでしょう。
こういったときに、以下のようにお客様が自分から連絡してくれたなら銀行も督促状を送るなどの冷たい対応は取りません。
- 「急な出費で今月の返済が遅れてしまうが、遅くとも3日以内には入金できる」
- 「うっかり返済の入金を忘れてしまった。仕事の都合で返済日の夜9時以降でないと入金できないが、必ず当日中には入金する」
むしろ返済のことを気にしていると考えられ、理由や入金予定をしっかり伝えてくれるので信頼できると見てもらえます。少なくとも銀行員の私ならそう感じます。
もちろん返済が長期化したり、何度も繰り返したりすると、いくら前もって連絡をしてもその効果は薄くなってしまいますが、それでも連絡がある人とない人で銀行のとらえ方は全く違います。
銀行と信頼を厚くする行動②定期預金をする
カードローンを借りている人で返済が長期間遅れた場合などに、最悪のケースでは代位弁済となってしまいます。このときその銀行にある本人の預金は全て凍結され、強制解約のうえローン残金に充当されます。これが預金の相殺と呼ばれるものです。
このことを知っている人の中には「お金を借りている銀行に定期預金とかをしていると、返済できなかったときに取り上げられるから」と、あえて預金を最低限に押さえている人もいます。
しかし、銀行は預金残高が多いほど、安定して長く預けてくれる人ほど信頼します。そのため余裕があれば定期預金を作っておくと銀行からの信頼度は増します。
しかし、定期預金を作るほどまとまったお金がない場合はどうしたらいいでしょうか。
そこで銀行員がおすすめするのは積立預金です。毎月数千円から始められる少額の積み立てで、普通預金から自動的に振り返るので、一度口座を作ればあとは自動的に増えていきます。
金額の多い少ないではなく、毎月コツコツと貯蓄する姿勢も銀行から信頼されるポイントの一つです。
銀行と信頼を厚くする行動③約束はきちんと守る
これは社会人としてのルールといったレベルの話しですが、銀行・銀行員はウソをつく人と約束を守れない人が嫌いです。銀行は契約社会で、預金も契約、融資も契約です。銀行員という職種の人はとにかく約束を重視するので注意が必要です。
例えば来店して面談する約束をしていたのに連絡もなしで遅刻、あるいはドタキャンして来なかった人がいるとします。銀行も接客業であり、お客様がこのような行動をされたからといって怒ったり謝罪を求めたりすることはありません。
しかし待っていた銀行員も忙しい自分のスケジュールに組み込んで時間を作っていたわけです。したがって遅刻やドタキャンなどがあれば銀行の信頼も薄れてしまう可能性があります。
こうしたことを繰り返されると、面談記録に「来店や面談時間を守らないことがあり、時間や約束にルーズなので要注意」などと記録されることもあるので注意してください。
融資の返済=約束を守ることの代表格
毎回の返済日を「約定(やくじょう)返済日」と呼び、他にも約定金利などという言葉もあります。約定とは定められたとおりの約束といった意味です。したがって約定返済日を守れず延滞する人とは、銀行と定められたとおりの約束が守れない人、ということになるのです。
収入が減ったなどの理由で返したくても返せない人の信頼が徐々に低下していくのは仕方ないですが、返済日を忘れがちで延滞を重ねる人、つまり、約束を守れないのではなく守らない人は、銀行からの信頼は一気に低下するので注意してください。
銀行では、カードローンなどの返済状況、延滞状況、延滞になった理由、などは重要な情報として厳正に記録を残します。
これは代位弁済のときに保証会社に対して督促の努力を怠らなかったと証明するためであったり、返済が滞納して顧客と融資に関してトラブルとなり裁判にまで発展したりした場合には、証拠として提出することもあるからです。
そうなってほしくはありませんが、万が一カードローンなどの返済が延滞して銀行から督促された場合には、仮に本音だとしても「返済なんてどうでもいい」などとは言わないようにしてください。
銀行からの督促に対して聞く耳を持たない人は「返済の意思なし」として、通常なら代位弁済になる延滞回数でなくても、銀行の判断ですぐに代位弁済されてしまう可能性もあるので注意しましょう。
- 【執筆者】加藤隆二
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勤続30年、現在も銀行員として金融機関に勤務中。住宅ローン、カードローン、事業融資など借入全般の業務に従事。深い知識を生かし多数メディアで情報を発信中。【保有資格】FP2級個人資産相談業務、証券外務員資格、生保・損保代理店資格、その他に銀行業務検定資格を複数保有
【メッセージ】現場一筋の銀行員で、お客様からの相談に乗り、一緒に悩み、考え、アドバイスをした経験では誰にも負けない自信があります。特に「お金を借りる」「お金を返す(返せない)」悩み事には真剣に話を聞き、真摯に答えてきました。今はライターとして、お金を借りる悩みに答え、参考になる情報を発信しています。
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