「みんなの銀行」を利用するメリット・デメリットと口座開設の手順は?
日本最大手の地方銀行「ふくおかフィナンシャルグループ」の完全子会社である「みんなの銀行」は国内初のデジタルバンク。店舗を持たないデジタルサービスを提供する銀行で、預金、振込、入出金、支払いといった機能はスマートフォンだけで完結します。
今回は、みんなの銀行の基本情報をはじめ、利用するデメリット・メリット、口座開設の流れなどを解説します。みんなの銀行が気になっている人、これから口座開設をしようとしている人は、ぜひ参考にしてください。
みんなの銀行は国内初のデジタルバンク
「みんなの銀行」は2019年に「ふくおかフィナンシャルグループ」が設立した、スマートフォンで手続きを完結できるデジタル銀行です。主にSNSやスマートフォンに慣れ親しむ人をターゲットにしています。
運営会社 | 株式会社みんなの銀行 |
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株主 | 株式会社ふくおかフィナンシャルグループ |
資本金 | 165億円 |
設立 | 2019年8月15日 |
所在地 | 福岡県福岡市中央区西中洲6番27号 |
法人番号 | 6290001086260 |
金融機関コード | 0043 |
参考元:会社概要|みんなの銀行
一般的な店舗型の銀行とは異なり、キャッシュカードや通帳なし、印鑑不要で口座を開設できます。みんなの銀行で利用できるお金に関する機能は以下の通りです。
- ウォレット(普通預金):普段使いできるお金を入れておく普通預金口座
- ボックス(貯蓄預金):貯蓄預金にひもづくバーチャル口座。目的に応じてお金の管理や貯金が可能
- レコード:家計簿としての役割を持つ機能。他の銀行口座やクレジットカード、電子マネーとひもづけて収支の一元管理が可能
- デビットカード:スマートフォンで使えるバーチャルデビット。Apple PayやGoogle Payに登録して、QUICPay+(クイックペイプラス)加盟店で利用可能
- カバー:プレミアムサービスの追加オプション。最大5万円まで自動で立て替えてくれる機能(返済期限なし・無利子)
みんなの銀行のデメリット
みんなの銀行を利用するに当たって、デメリットとなるのが以下の5点です。
- スマートフォンがないと利用できない
- 発行されるデビットカードはバーチャルカード
- デビットカードの国際ブランドはJCBしか選べない
- 口座開設に年齢・居住地の制限がある
- 振込手数料・ATM手数料がかかる
各デメリットについて解説します。
スマートフォンがないと利用できない
みんなの銀行では全ての操作をスマートフォンから行えますが、逆にいうと「パソコンからは利用できない」ことを意味します。「会員サイトにアクセスして入出金の履歴など確認する」といったことはできません。
また、スマートフォンの充電が切れてしまうと、みんなの銀行の機能を利用できなくなる点に注意してください。
発行されるデビットカードはバーチャルカード
みんなの銀行で発行されるデビットカードは、アプリ内に作成されるバーチャルカードです。プラスチック製のリアルカードは発行されません。
実店舗でデビットカードを利用する場合、Google PayやApple Payに登録してQUICPay+で支払ってください。ただし、QUICPay+の対応店舗でない場合、支払いができない点に注意が必要です。
デビットカードの国際ブランドはJCBしか選べない
みんなの銀行で発行されるデビットカードの国際ブランドはJCBです。VisaやMasterCardをはじめとする複数の国際ブランドから自由に選べません。
日本国内での利用なら加盟店が少なくて困るといったケースには直面しないでしょう。しかし、アジアやハワイなどの日本人が多い海外を除くと、JCBはVisaやMasterCardと比べて加盟店数が少ない状況です。
海外に行く機会が多い人には、みんなの銀行のデビットカードが利用できる機会が少なくなるのは避けられません。
口座開設に年齢・居住地の制限がある
みんなの銀行は誰でも口座を開設できるわけではありません。口座開設ができる人は以下のように定められています。
- 15歳以上
- 日本国籍
- 日本在住
- 個人
振込手数料・ATM手数料がかかる
みんなの銀行から振り込みをしたり、ATMから出金をしたりする際に手数料がかかります。
一般会員 | プレミアム会員 | |
---|---|---|
入金 | 無料 | 無料 |
出金 | 110円/1回 | 無料(月15回まで) |
他行宛て振込手数料 | 200円/1回 | 無料(月10回まで) |
回数制限ありで振込手数料やATM手数料を無料にしている銀行も多いです。しかし、みんなの銀行の一般会員については、出金時と振り込み時に手数料がかかります。
プレミアム会員になると出金は月15回、振り込みは月10回までなら手数料無料なので、こまめに出金や振り込みをする人はプレミアム会員の登録を検討するのがお得です。
みんなの銀行のメリット
みんなの銀行を利用するメリットは、以下の5点です。
- 預金金利が他の銀行と比べて高い
- キャッシュカード不要で現金を引き出せる
- 目的別に口座管理が可能
- カバーで5万円が無利息で借りられる
- 「お友だち紹介プログラム」キャンペーンで1,000円プレゼント
それぞれのメリットについて解説します。
預金金利が他の銀行と比べて高い
みんなの銀行の普通預金金利は0.03%で、他の銀行と比べてわずかに高いです。なお、三菱UFJ銀行や三井住友銀行といったメガバンクの普通預金金利は0.001%となっています。
キャッシュカード不要で現金を引き出せる
みんなの銀行は、キャッシュカード不要で現金を引き出せます。セブン銀行ATMからスマートフォンのQRコードを読み込むだけで簡単に、24時間いつでも現金を引き出せるので便利です。
目的別に口座管理が可能
みんなの銀行の「ボックス(貯蓄預金)」では、目的別に預金枠を作成できます。どんな目的で現在どのくらいのお金がたまっているのかの確認がしやすくなるでしょう。
毎月の預金だけでなく、旅行のための積み立てやプレゼント用のお金をためる目的に合わせて口座管理が可能です。
カバーで5万円が無利息で借りられる
プレミアムサービスの追加オプションであるカバーを利用すれば、支払いを行った際に普通預金の口座残高が足りなくても最大5万円まで自動で立て替えてくれます。その際に具体的な返済日や利子は発生しません。
「お友だち紹介プログラム」キャンペーンで1,000円プレゼント
みんなの銀行では、友達紹介で現金がもらえるお得なキャンペーンを行っています。
口座開設の手続きをする際に、紹介コードを入力すれば誰でも1,000円をゲット。紹介した人も紹介された人も1,000円プレゼントの対象です。家族や友達などたくさんの人に紹介すれば、ちょっとした小遣い稼ぎになるでしょう。
みんなの銀行の口座開設の手順と流れ
みんなの銀行の口座開設方法は、以下の通りです。
- みんなの銀行アプリをダウンロード
- お客様情報を入力
- 本人確認書類を送信
- 「ビデオ認証」で本人確認を実施
- ログイン情報を設定
- みんなの銀行アプリにログイン
- SMS認証を実施
- 暗証番号を入力
- 紹介コードを入力
スマートフォンだけで簡単に口座開設の手続きができます。本人確認書類を事前に用意しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
注意点として、ビデオ認証を行う際に極端に明るい場所や暗い場所は避けてください。認証が完了せず口座開設ができなくなる場合があるからです。
みんなの銀行を利用するのがおすすめな人・おすすめでない人
みんなの銀行を利用するのがおすすめな人・おすすめでない人をまとめると、以下の通りです。
【みんなの銀行を利用するのがおすすめな人】
- スマートフォンの操作に慣れている人
- デジタルサービスに違和感や抵抗がない人
- 通帳やクレジットカードを持ちたくない人
- お金の管理をスマートフォンで行いたい人
- 今すぐに1,000円をゲットしたい人
みんなの銀行は、デジタル技術に違和感や抵抗のない若年層をターゲットにシステムやアプリ開発が進められています。
「財布の中の小銭やお札は必要最低限にしたい」「スマートフォンだけで決済や入出金などの全ての手続きを完結させたい」という人なら、みんなの銀行を十分に活用できるでしょう。
キャンペーンを豊富に行っているので、小遣いを稼ぎたい人にもおすすめです。
【みんなの銀行を利用するのがおすすめでない人】
みんなの銀行を利用するのがおすすめでない人は、以下に該当する人です。
- デジタルサービスを理解していない人
- スマートフォンの操作が苦手な人
- キャッシュカードや通帳でお金の管理をしたい人
- 店舗でリアルカードを使って支払いをしたい人
みんなの銀行は、通帳やキャッシュカードが発行されません。口座開設するのに通帳やキャッシュカードがないのは不安と感じる人にみんなの銀行は向いていないといえるでしょう。
また、手続きの全てをスマートフォンで行うため、スマートフォンの操作が苦手な人も向いていない可能性が高いです。
タグ:銀行カードローン
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