「PayPayあと払い」のメリット・デメリットは?特徴も紹介
PayPayの「PayPayあと払い」は、事前にチャージせずに支払いができるサービスです。当月利用した金額は、翌月にまとめて後払いができます。年会費や登録手数料は無料、翌月1回払いなら手数料がかかりません。
PayPayあと払いはチャージする現金がないときなどに便利な機能ですが、「利用するに当たってデメリットがないか気になる」「デメリットだけでなくメリットやサービスの仕組みを知ってから利用したい」と考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、PayPayあと払いのデメリットとメリット、PayPayあと払いの特徴について詳しく解説します。その他に、PayPayあと払いの申し込み方法を記事の最後にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目次
PayPayで後払いができる「PayPayあと払い」とは?
PayPayとは、ソフトバンクとヤフーが共同提供するスマホ決済サービスです。
PayPayを利用するには事前チャージが必要で、残高が足りない場合は支払えません。そこで2022年2月から新たにサービス開始となった「PayPayあと払い」を利用すれば、PayPay アプリから当月に支払った金額を翌月にまとめて後払いが可能。
チャージ不要でクレジットカードと同じように利用できるのです。
利用するには申し込み手続きが必要で、審査に通過するとPayPayの支払い方法として自動登録されます。支払った金額の締め日は毎月月末、翌月に指定金融機関口座から引き落とされます。
PayPayあと払いを利用できる店舗とできない店舗
PayPayあと払いは、PayPayを利用できる実店舗の支払いに対応しています。「ネットサービスの支払い」「請求書払い」「PayPay残高限定・PayPayマネー限定の加盟店」での支払いには利用できないので注意してください。
PayPayあと払いのデメリット
PayPayあと払いのデメリットは以下の5点です。
- 利用するには審査通過が必要
- 支払い方法は口座引き落としのみ
- 利用限度額以上は使えない
- リボ払いの手数料が高い
- 支払いが遅れると実質年率14.6%の遅延損害金が発生
それぞれについて解説します。
利用するには審査通過が必要
PayPayあと払いを利用するには、申し込み手続き完了後に行われる審査に通過する必要があります。公式サイトに記載されているPayPayあと払いの入会条件は以下の通りです。
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生を除く)
- 本人または配偶者に安定した継続収入がある
- 携帯電話認証(SMS認証)が可能・携帯電話でPayPayアプリを利用できる
年収がどのくらいなのかではなく、「安定した継続収入」が審査通過において重要です。給料を毎月もらっていて今後も継続する見込みがあれば、会社員だけでなくパート・アルバイト、派遣社員なども「安定収入のある人」に該当します。
カードローンのように勤務先への電話連絡もなく、審査通過難易度が高いわけではありません。しかし、審査の結果によってはPayPayあと払いを利用できない場合があります。
審査通過の可能性を上げたいなら、収入面での安定を確保した後に申し込み手続きを行った方がいいでしょう。
支払い方法は口座引き落としのみ
PayPayあと払いの利用代金の支払い方法は、金融機関口座からの自動引き落としのみです。コンビニ払いなどの方法には対応していません。
PayPayあと払いの支払いスケジュールは以下の通りです。
- 締め日:毎月末日
- 請求金額の仮確定:毎月12日(請求確定となる毎月20日または15日、10日まではリボ払いの設定が可能)
※毎月12日または13日頃に「お支払い金額(予定)のお知らせ」メールおよびプッシュ通知で配信 - 請求確定:毎月20日または15日、10日(請求金額が確定。請求確定後の支払い金額調整不可)
※「お支払い金額のお知らせ」メールおよびプッシュ通知の配信
※口座振替を設定する金融機関によっては毎月15日に確定
※お支払い口座の登録が済んでない場合は毎月10日に確定 - 支払日:翌月27日(27日が金融機関休業日の場合は翌営業日)
※指定した金融機関口座より、請求金額の引き落とし
利用限度額以上は使えない
PayPayあと払いは、クレジットカードと同様に利用限度額が設定されています。高額な買い物をする際に、PayPayあと払いでは足りないケースもある点を意識して利用しましょう。利用限度額の上限は以下の通りで、本人確認済みか未完了かによって異なります。
本人確認 | 過去24時間 | 過去30日間 |
---|---|---|
本人確認済み | 50万円 | 200万円 |
本人確認未完了 | 2万円 | 5万円 |
本人確認をしていない場合、最大で1日2万円までしか利用できません。1日当たりの利用限度額は毎日0時にリセット、1ヶ月の利用可能額は翌月1日にリセットされる仕組みです。
PayPay後払いの利用限度額をチェックしたい場合は、以下の方法で確認してください。
- PayPayアプリのホーム画面を開く
- 「残高払い」を選択したら「あと払い」へ切り替え
- バーコードが表示されたカード部分を選択
- あと払い利用限度額を確認
リボ払いや分割払いの手数料が高い
PayPayあと払いの支払いで「リボ払い」「分割払い」を選択すると、手数料がかかります。リボ払いや分割払いを使い過ぎれば総支払額が大きくなる点に注意して利用してください。
ただし、リボ払いや分割払いに手数料が発生するのはクレジットカードでも同じです。理解した上で利用すれば、大きなデメリットに発展する可能性は低いでしょう。
支払いが遅れると実質年率14.6%の遅延損害金が発生
PayPayあと払いの支払いが遅れると、実質年率14.6%の遅延損害金がかかります。遅延損害金とは、請求金額に加えて発生する手数料です。支払いが遅れたことに対するペナルティーを意味する手数料で、支払いが完了する日まで発生します。
PayPayあと払いのメリット
PayPayあと払いは一見デメリットが多く見えますが、以下のように役立つメリットも多いです。
- PayPay残高へのチャージが不要
- 利用金額に応じたポイントがたまる
- ポイントアッププログラム「PayPayステップ」の対象
- 一部ECサイトでバーチャルカードによるオンライン決済が可能
- プラスチック製のリアルカードを発行できる
各メリットについて解説するので、チェックしていきましょう。
PayPay残高へのチャージが不要
PayPayあと払いの最大のメリットは、チャージ不要で支払いができる点です。
PayPay支払いを済ませようとしたものの「残高が足りない」といったケースは意外とありがち。そんなときにチャージ不要のPayPayあと払いなら、残高が足りなくて支払えないといったトラブルを避けられます。
面倒な手続きもなく、翌月に指定した金融機関口座から支払いに使った分が引き落とされるだけ。また、オートチャージ機能とは異なるため、余計な金額がチャージされることもありません。
利用金額に応じたポイントががまる
PayPayあと払いは利用金額に応じたポイントがたまります。クレジットカードのポイントサービスと同様の仕組みですが、たまったポイントを商品と交換したり、請求金額に充当できるわけではありません。PayPay残高としてキャッシュバックされます。
キャッシュバックの履歴はPayPayアプリの「残高履歴」から確認してください。「PayPay残高GET」と書かれたものが、PayPayあと払いのキャッシュバックです。
ポイントアッププログラム「PayPayステップ」の対象
PayPayあと払いは、ポイントアッププログラム「PayPayステップ」の対象です。決められた条件を達成するとPayPayポイント付与率がアップ。上手に使えばポイント還元率2.5%も可能なサービスです。
PayPayステップの達成条件と付与率、付与上限は以下の通りです。
達成条件 | 付与率 | 付与上限 |
---|---|---|
・PayPay支払い 300円以上の支払い30回以上かつ5万円以上達成 | 翌月+0.5% | 7,500ポイント/回 1万5,000ポイント/期間 |
・対象サービス利用 PayPayモールまたはYahoo!ショッピング、ヤフオク!またはPayPayフリマ、Yahoo!トラベル、LOHACO by ASKUL、ebookjapanの中から3サービス利用 | 翌月+0.5% | 7,500ポイント/回 1万5,000ポイント/期間 |
・Yahoo!プレミアム会員登録 PayPayあと払い、PayPay残高、PayPayカードでの決済額 | 次回のお買い物から+2.0% | 5,000ポイント/月 |
一部ECサイトでバーチャルカードによるオンライン決済が可能
PayPayあと払いの登録手続きが完了すると、バーチャルカードが発行されます。一部のECサイトはバーチャルカードによるオンライン決済に対応しているので、クレジットカードと同じ要領で利用できます。
プラスチック製のリアルカードを発行できる
PayPayあと払いの登録手続きが完了すると、バーチャルカードに加えてプラスチック製のリアルカード「PayPayカード」を発行できます。PayPayカードの基本スペックは、以下の通りです。
PayPayカード | |
---|---|
年会費 | 永年無料 家族カード:無料 ETCカード:1枚550円 |
家族カード年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.0%(最大2.5%) |
国際ブランド | VISA・Mastercard・JCB |
利用可能場所 | クレジット加盟店 |
利用可能タイミング | 入会から約1週間で郵送 |
PayPayあと払いの申し込み方法
PayPayあと払いに申し込む際に、以下の3点を用意してから手続きを進めてください。
- 運転免許証(持っていなくても手続きは可能)
- 引き落とし先金融機関の情報(利用可能な金融機関一覧)
- 勤務先情報
【PayPayあと払いの利用申し込み】
- PayPayアプリのホーム画面の「残高払い」と書かれたスイッチを右へスワイプ
- あと払い「利用を申し込む」を選択
- 氏名・生年月日などを入力(PayPayで本人確認済なら一部項目は入力不要)
- 連絡先・職業などを入力(PayPayで本人確認済なら一部項目は入力不要)
- 運転免許証を持っている場合は情報を入力
- プラスチック製のカードの有無を選択
- PayPayあと払いの精算に利用する口座を登録
- 完了
審査に通過するとPayPayアプリのホーム画面から、支払い方法を「PayPay残高」から「PayPayあと払い」に切り替えられます。
【支払設定をPayPayあと払いにする】
- PayPayアプリのホーム画面の「残高払い」と書かれたスイッチを右へスワイプ
- PayPayあと払いに設定が切り替わり、支払い画面も青色に切り替わる
- PayPayあと払いでの支払いが可能
参照元:
・【公式ヘルプ】 PayPayあと払いを利用したい – PayPay ヘルプ
・PayPay(ペイペイ)あと払いを登録・設定|チャージ不要で決済可能 – キャッシュレス決済のPayPay
タグ:後払い