カードローン借換時の流れと手順・審査通過できる人の特徴
「カードローンの返済に追われている」
「カードローンでお金を借りたけれど利息が膨らんでしまっている」
「複数社からの借り入れがあって返済管理が難しい」
このような人は、カードローンで借り換えを検討しましょう。現在よりも低金利のカードローンで借り換えれば、支払う利息を軽減したり、返済期間を短縮できたりするからです。
当記事ではカードローン借り換えの流れと手順をはじめ、審査に通過できる人の特徴などを解説します。その他に、金利が下がった時に返済総額はどのくらい変わるのか、借り換えに利用できるおすすめのカードローンについてまとめました。
記事の目次
カードローン借り換えの流れと手順
カードローン借り換えの流れと手順は以下の通りです。
- 必要書類を準備
- 借換先のカードローンに申し込む
- 申込者の勤務先へ在籍確認を実施
- 借換元の借金を返済
借換先のカードローンによって多少異なるものの、基本的に上記の流れと手順で進むと考えてください。それぞれについて解説します。
1.必要書類を準備する
カードローン借り換えには、決められた書類を提出する必要があります。書類の中にはすぐに準備できないものもあるため、申し込み前に準備しておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。カードローン借り換えの必要書類の一例は以下の図表の通りです。
顔写真付きの本人確認書類 |
・運転免許証 ・パスポート(所持人記入欄のあるもの) ・住民基本台帳カード ・特別永住者証明書 ・在留カード ・マイナンバーカード |
---|---|
顔写真付きの本人確認書類を持っていない場合 |
・健康保険証 ・年金手帳 ・母子健康手帳 ・戸籍謄本(抄本) ・住民票 ・住民票記載事項証明書 など |
提出する本人確認書類に記載された住所が現住所と異なる場合 |
・現住所が記載されている本人確認書類:健康保険証、パスポート、年金手帳、母子健康手帳など ・公共料金領収書:電気、ガス、水道、固定電話、NHK ・官公庁発行書類:住民票、納税証明書、印鑑登録証明書など |
本人確認書類以外に収入証明書類、他社借入条件を確認できる書類も準備してください。
収入証明書類 |
・住民税決定通知書 ・源泉徴収票 ・給料明細書 ・確定申告書 ・所得(課税)証明書 ・確定申告書・青色申請書・収支内訳書 ・年金証書 ・年金通知書 ・支払調書 |
---|---|
他社借入条件を確認できる書類 | ・他社との契約書や利用明細など |
2.借換先に申し込む
借換先となるカードローンの公式サイトにアクセスして申し込み手続きを行ってください。
申し込み方法はインターネット、電話、店舗窓口など、カードローンによって異なります。インターネットなら、パソコンやスマートフォンから24時間365日申し込み手続きができるので、昼間は仕事などで忙しい人にも便利でしょう。
申し込み手続きが完了したら、カードローン会社で審査を行います。
本人情報は虚偽なく入力する
インターネットから申し込む際に、本人情報は正確に入力してください。審査を有利にしたいがために、勤務先や年収、他社借入などを偽るのは厳禁です。審査を通じてカードローン会社に必ずバレます。
虚偽の本人情報を入力した場合、信用力を失って審査に落ちるのを避けられないでしょう。
3.審査の最終段階で勤務先へ在籍確認を実施
審査の最終段階で申込者の勤務先へ在籍確認を実施します。勤務先情報に間違いはないかを確認するのが目的です。
審査に落ちている場合、在籍確認は実施しません。在籍確認があれば、申込情報や申込者の信用情報の確認は済んでいる状態です。在籍確認が完了すれば審査通過を十分に見込めるので、必ず対応してください。
在籍確認の電話には、申込者本人が出なくても問題ありません。ただし、申込者本人以外が電話に出たものの「そのような者は当社にはいません」「社員の情報についてはお答えできません」などと答えたら、在籍確認は完了しないので注意しましょう。
電話連絡をかけてくる時間や内容に不安がある場合、事前にカードローン会社に相談すれば申込者の希望に寄り添った対応をしてもらえる可能性が高いです。
4.借換元の借金を返済する
カードローン会社から審査通過の通知がきたら、融資契約手続きを行ってください。その後、融資金を利用できる状態になったら借換元の借金を返済しましょう。
カードローンの借り換え審査に通過できる人の特徴
カードローンの借り換え審査は誰でも通過できるわけではありません。審査に通過できる人の特徴は以下の通りです。
- 返済を延滞していない
- 収入が安定している
- 過去に金融事故を起こしていない
現時点でこれらの特徴に該当しない場合、審査通過は難しいでしょう。まずは自分の状況を変えて、その後に申し込み手続きを行ってください。
返済を延滞していない
61日以上3ヶ月以上の支払遅延がある場合、審査に通過する可能性は低いです。支払遅延の情報は信用情報機関の管理する信用情報に登録。カードローン会社は審査を行う際に信用情報の照会を必ず行うため、過去の支払遅延は必ずバレます。
支払遅延があると「信用力がない」「他社同様に返済してもらえないのではないか」とカードローン会社に疑われやすいです。その結果、審査に落ちるのを避けられません。
収入が安定している
毎月、一定の収入を継続して得ている、今後も得られる見込みがある人でなら、カードローンの審査において有利です。
カードローンの申込条件である「安定した収入のある人」に該当。毎月の返済を遅れずにしっかりとできるといった返済能力の高さを証明できるでしょう。
過去に金融事故を起こしていない
過去に金融事故を起こしていない人なら、基本的に審査に通過できる可能性が高いです。金融事故は以下の状態を指し、カードローン会社からの信用を著しく低下させます。
- 61日以上3ヶ月以上の支払遅延がある
- 債務整理:任意整理、自己破産、個人再生などを行った
- 申し込みブラック:短期間に複数社の金融商品(クレジットカードやカードローンなど)に申し込んだ
- 強制解約:クレジットカードやカードローンなどの契約を一方的に解約された
- 代位弁済:返済不能に陥った借金を債務者に代わって保証会社などが立て替えた
金融事故を起こしているかどうかは、支払遅延と同じく審査時に行う申込者の信用情報の照会でバレます。
信用情報を管理する信用情報機関は3社(全国銀行個人信用情報センター(KSC)、シー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構(JICC))あり、加盟会員同士で情報を共有しています。
「金融事故を起こしたのは他社だからバレないだろう」という考えは通用しないので、注意してください。
金融事故を起こしている場合、一定期間はカードローンをはじめとする、ほとんどの金融商品の審査に通過しません。
カードローンの借り換えは「返済が楽になること」が魅力
カードローンの借り換えをすると、現状よりも金利負担や返済金額を軽減できたり、返済期間を短縮できたりするなど、返済を楽にできる点が魅力でありメリットです。
「借金の返済が厳しい」「債務整理をするしかないのだろうか」と考えていた人でも、カードローンで借り換えを行えば、無理のない範囲で借金の完済ができる可能性が見えてくるでしょう。
おまとめローンは契約後の追加借り入れができない
おまとめローンや借り換え専用ローンで借り換えをした場合、契約後の追加借り入れができません。再度申し込みを行い、審査を受ける必要があります。
審査を受けずに追加借り入れをしたいなら、借り換えや「おまとめ」という名称ではないカードローンに申し込みましょう。設定された利用限度額の範囲内なら、何度でも借り入れが可能です。
借り換えに必要な金額を借りた後に、利用限度額に余裕があれば振込やATM、自動契約機などから借り入れを行ってください。
複数社から借り入れがある人は上限金利が下がる可能性が高い
複数社から借り入れがある場合、それらを一本化した金額で借り換えれば、上限金利が下がる可能性が高いです。一般的に利用限度額が高ければ高いほど、上限金利が低く設定されます。
一例として、最高利用限度額が800万円である、みずほ銀行カードローンと楽天銀行スーパーローンの利用限度額ごとの金利を図表にまとめました。
利用限度額 | みずほ銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン |
---|---|---|
10~100万円未満 | 14.0% | 14.5% |
100~200万円未満 | 12.0% | 8.6~14.5% |
200~300万円未満 | 9.0% | 5.9~14.5% |
300~350万円未満 | 7.0% | 3.9~12.5% |
350~400万円未満 | 3.9~8.9% | |
400~500万円未満 | 6.0% | |
500~600万円未満 | 5.0% | 3.5~7.8% |
600~800万円未満 | 4.5% | 2.0~7.8% |
800万円 | 2.0% | 1.9~4.5% |
利用限度額が100万円以上になる場合、上限金利よりも低金利になる可能性が高いです。事前に適用金利を確認してから借り換えの手続きを行いましょう。
カードローンの借り換えには審査が必要
カードローンを借り換えるには審査に通過する必要があります。審査に落ちてしまった場合、借り換えはできません。
審査に落ちないためにも「他社借金の返済を遅れずに行っているのか」「金融事故を起こしていないか」などを確認して、申し込むタイミングを慎重に判断してください。
金利が下がると返済総額はどのくらい変わる?
現在、契約している借金よりも低金利のカードローンに借り換えた場合、返済総額はどのくらい影響するのでしょうか。200万円を借り換えた場合を例にまとめたので参考にしてください。
200万円を金利15.0%で借りた場合 | |||
---|---|---|---|
返済期間 | 毎月の返済金額 | 利息 | 総返済額 |
36回 | 7万0円 | 49万1,213円 | 249万1,213円 |
48回 | 5万6,000円 | 66万7,519円 | 266万7,519円 |
60回 | 4万8,000円 | 84万4,614円 | 284万4,614円 |
200万円を金利8.5%で借りた場合 | |||
---|---|---|---|
返済期間 | 毎月の返済金額 | 利息 | 総返済額 |
36回 | 6万4,000円 | 26万9,334円 | 226万9,334円 |
48回 | 5万0,000円 | 36万0,657円 | 236万0,657円 |
60回 | 4万2,000円 | 44万8,966円 | 244万8,966円 |
借り換えの前にシミュレーションを利用しよう
借り換え後の返済金額や返済回数がどのくらいになるのかを事前に確認しておきましょう。カードローン会社の公式サイトにある返済シミュレーションから、返済計画を立てられるので有効活用してください。
借り換え可能なおすすめのカードローン
借り換えに利用できるおすすめのカードローンを表にまとめました。
カードローン | 金利(実質年率) | 利用限度額 | 申込条件 |
---|---|---|---|
アイフル 「かりかえMAX」 |
3.0~17.5% | 1~800万円 |
・アイフルを初めて利用する人 ・満20歳以上の定期収入と返済能力を有する人 ・アイフルの基準を満たす人 |
アコム 「貸金業法に基づく借換え専用ローン」 |
7.7~18.0% | 1~300万円 | 満20歳以上で安定した収入のある人 |
プロミス 「おまとめローン」 |
6.3~17.8% | 300万円まで | 年齢20歳以上、65歳以下の本人に安定収入のある人 |
auじぶん銀行 「じぶんローン」 |
借り換えコース:0.98~12.5 | 借り換えコース:100万円以上800万円以内(10万円単位) |
・契約時の年齢が満20歳以上70歳未満の人 ・安定継続した収入のある人(自営、パート、アルバイトを含む) ・保証会社であるアコム株式会社の保証を受けられる人 |
楽天銀行 スーパーローン |
1.9~14.5% | 800万円まで(10万円単位で選択) |
・満年齢20歳以上62歳以下の人 ・日本国内に居住している人(外国籍の人は永住権または特別永住権が必要) ・毎月安定した定期収入のある人、または専業主婦 ・楽天カード株式会社またはSMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けられる人 ※パート・アルバイト、専業主婦は60歳以下 |
上記以外にも、一部の消費者金融カードローンは金利0円無利息期間サービスを提供しています。
借り換え後、一定期間内に完済できれば利息が発生しません。無利息期間は30日とする消費者金融カードローンが多いですが、レイクなら初めて利用する人限定で200万円までの借り入れが60日間無利息です。
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