カードローンを借り換えるメリット・デメリット!審査に通らない人の特徴は?
「カードローンを借り換えるメリットやデメリットを知ってから申し込みたい」
「カードローンの借り換えの審査に通過するかどうか不安」
このようにカードローンの借り換えに関する疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
当記事では、カードローンを借り換えるメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。
カードローン会社の審査に通過しないと、カードローンの借り換えができません。他社借入総額や件数が多かったり、過去の借金で金融事故を起こしていたりすると審査に通過できない可能性が高いです。
カードローン借り換えの審査通過のコツやカードローンの借り換えがおすすめなのはどんな人なのか、など特徴もまとめたので、これからカードローンを借り換える人はぜひ参考にしてください。
目次
カードローンを借り換えるメリット
カードローンの借り換えとは、現在ある借り入れを別のカードローンで借り直すことです。カードローンの借り換えには以下のようなメリットがあります。
- 現在の借り入れよりも金利を低くできる
- 毎月の返済負担を軽減できる
- 総返済金額を抑えられる可能性がある
- 返済日をまとめられる
現在、借金の返済負担が大きかったり、返済管理が難しいと考えていたりする人に借り換えは最適な方法です。それぞれのメリットについて解説するのでチェックしていきましょう。
現在の借り入れよりも金利を低くできる
カードローンを借り換えれば、現在の借入先よりも金利を低くできます。金利とは、カードローンを利用するに当たって返済総額に直結する要素です。金利が低くなれば、支払う利息を節約できます。
カードローンの利息の計算式は以下の通りです。
金利18.0%のカードローンから30万円を借りて6ヶ月(180日)で返済する場合の利息は、約2万6,630円(300,000×0.18÷365×180)です。
同じ内容で金利14.0%のカードローンに借り換えた場合の利息は、約2万0,712円で5,918円の違い、金利12.0%なら約1万7,753円で、8,877円もの違いが出ます。
毎月の返済負担を軽減できる
カードローンを借り換えれば、毎月の返済負担を軽減できる可能性があります。
カードローンによって返済方式が異なる
カードローンを借り換えて、返済方式が元金定額方式から元利定額方式に変われば、毎月の返済額が一定となって利息分の金額変動がなくなります。元金定額方式で返済金額が毎月1万円の場合、返済するのは元金の1万円+利息です。
これが元利定額方式になると、毎月1万円の返済金額に元金と利息が含まれるため、元金定額方式よりも毎月の返済負担を減らせる結果となります。
借り換えで借金を一本化
複数のカードローンから借り入れしている場合、毎月それぞれのローン会社へ返済する必要があります。毎月の返済金額も必然的に高くなって、返済負担は大きくなる傾向です。
現在、3社からお金を借りている人が借金を一本化すれば、以下のように返済負担を軽減できます。
ー | カードローンの借入件数 | 毎月の返済金額 |
---|---|---|
借金の一本化前 | 3社 | 5万円 |
借金の一本化後 | 1社 | 2万円 |
総返済金額を抑えられる可能性がある
金利の低いカードローンや借り換え専用ローンに借り換える場合、支払う利息が減ったり、返済期間が短くなったりして、総返済金額を抑えられる可能性があります。ローン返済金額を少しでも抑えたいなら、低金利の借換先を探してみてください。
返済日をまとめられる
カードローンを借り換えて借金を一本化すれば、毎月の返済日を1日にまとめられます。
複数のカードローンを利用している人は、借入件数分の返済日があります。
「何日にどこのカードローンへ返済すればいいのだろう」といった不安がなくなったり、返済日を間違えて返済が遅れるなどのトラブルを避けられたりするでしょう。
カードローンを借り換えるデメリット
カードローンの借り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットを確認しないで借り換えると損をするかもしれません。カードローンの借り換えにおけるデメリットは以下の4点です。
- カードローンを借り換えには審査が必要
- 返済が長引く可能性がある
- 返済総額が増える場合もある
- 利用方法がそれまでと変わる場合がある
メリットだけを見てカードローンの借り換えをするのはリスクが高いです。デメリットもしっかり把握した上で借り換えれば、失敗を回避できるでしょう。
カードローンを借り換えには審査が必要
カードローンの借り換えをするには、新たにカードローンの審査を受ける必要があります。すでに契約中のカードローンがあっても審査は免除されません。審査に通過しなければならない点は、カードローンの借り換えにおける最大のデメリットといえるでしょう。
また、次に紹介するようなケースに該当すると、借り換えの審査に落ちる可能性が高いです。
借り換えローンの審査に通らない人の特徴
借り換えローンの審査に通らない人に共通する特徴は、以下の5点です。
- 個人信用情報に金融事故の履歴がある
- 他社借入金額・借入件数が多い
- 短期間(6ヶ月)で複数の金融商品に申し込んでいる
- 総量規制に抵触している(すでに年収の3分の1以上に近い金額を借りている)
- 安定収入を得ていない(返済能力のない人)
借り換えの審査で個人信用情報を照会した際に、契約中のカードローンやクレジットカードの取引履歴を必ずチェックします。延滞や滞納、債務整理や強制解約といったトラブルを起こしていると審査落ちの要因につながるでしょう。
その他に借り換えの審査では、他社借入状況も重要視されます。
他社借入金額や件数が多い場合、借り換える金額も高額になるため、返済能力の有無を慎重に判断しないとなりません。返済能力がない相手に融資をした場合、返済不能に陥って貸し倒れとなるリスクが高いからです。
返済が長引く可能性がある
カードローンの借り換えによって、現在よりも毎月の返済金額が少額になる場合があります。返済金額が少額になれば毎月の返済負担は軽減しますが、その分だけ返済が長期化するでしょう。
返済総額が増える場合もある
カードローンを借り換えた結果、返済総額が多くなる可能性があります。毎月の返済金額を少なくすれば1回当たりの返済負担は軽くなりますが、場合によっては返済が長期化して利息負担額が大きくなるからです。
金利18.0%のカードローンで10万円を借りた場合、毎月の返済金額別に返済回数と支払う利息をシミュレーションすると以下の通りです。
毎月の返済金額 | 1万円 | 6,000円 | 4,000円 |
---|---|---|---|
返済回数 | 11回 | 20回 | 32回 |
利息 | 9,218円 | 1万5,994円 | 2万6,343円 |
合計返済額 | 10万9,218円 | 11万5,994円 | 12万6,343円 |
借り換えをするに当たって「毎月の返済金額を減らす」「返済総額を減らす」のどちらを優先するのかを吟味してください。事前に返済シミュレーションを利用するなどして、毎月の返済金額や返済総額を確認しましょう。
利用方法がそれまでと変わる場合がある
実際に契約するカードローンによって、利用方法が異なります。現在契約中のカードローンと利用方法が変われば、利便性が下がるケースも考えられるでしょう。特に以下の要素は、借り換えによってカードローンの利用に影響が出る可能性があります。
- 返済日
- 最少返済金額の設定
- 提携ATM
- 借入方法
- 返済方法
- コールセンターの電話受付時間
返済日が変わってしまい、返済忘れや引落し口座の残高不足による返済遅延を起こすかもしれません。これまでは給料日に合わせて返済日を指定できたのに、借り換えたら返済日が決まっていて自分の都合で選べなくなる場合もあります。
最少返済金額の設定が現在よりも高くなる場合は、毎月の返済負担が増えますし、提携ATが異なれば利便性への影響が懸念されます。後で「使い勝手が悪い」とならないためにも、借換先をしっかり考えてから決めるようにしてください。
カードローンを借り換えるときの注意点
カードローンの借り換えは、返済負担を軽減できるなどのメリットがありますが、以下のような注意点もあります。
- 新規契約時よりも審査が厳しくなる傾向にある
- 総量規制に抵触したら審査に通過しない
- 一度に複数のカードローンの申し込みをしない
- 目的に合った借換先を選ぶ
カードローンの借り換えがスムーズにできるように、チェックしておきましょう。
新規契約時よりも審査が厳しくなる傾向にある
カードローン借り換えの審査は、新規契約時と比較して厳しくなる傾向があります。審査基準は借換先のカードローンによって異なりますが、信用情報については返済の延滞や滞納などの金融事故の履歴があると審査が不利になります。
逆に金融事故を起こしていなければ、しっかり返済できていると見なされて、審査にプラスの影響を与えやすくなるでしょう。
総量規制に抵触したら審査に通過しない
すでに他社カードローンで年収の3分の1まで借り入れている場合、総量規制によって審査に通過するのが難しいです。
総量規制は、消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者を対象にしています。しかし、銀行や信用金庫などの貸金業者以外なら、審査に通過できるわけではありません。銀行や信用金庫なども総量規制と同様の自主規制を導入しているからです。
一度に複数のカードローンの申し込みをしない
審査に通過する自信がないからといって、一度に複数のカードローンに申し込むと逆に審査に落ちる原因になります。
「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、短期間内に複数社への申し込みを行っていると、審査をするローン会社は「申込者の返済能力や信用力が欠ける」と判断して審査落ちが連続します。
カードローンへ申し込むと、信用情報に「いつ」「どこに申し込みをした」といった履歴が6ヶ月間残ります。
貸金業者や銀行などは、審査の申し込みがあったら、信用情報機関に申込者の信用情報を照会して、過去の申し込み・利用済履歴などを確認。審査通過可否を判断します。
他社借入があってもカードローンの申し込みは可能です。しかし、審査通過の可能性を上げたいなら、一度審査に落ちたら次に申し込むのは信用情報から申し込み履歴が削除される6ヶ月が過ぎた後にしてください。
目的に合った借換先を選ぶ
カードローンの借換先を決める際には、目的を考慮して選んでください。「毎月の返済金額を減らしたい」「返済総額を減らしたい」など、目的によって適した借換先が変わるからです。
毎月の返済金額を減らせたとしても、金利が高ければ返済総額が高くなります。目的を考慮せずに借換先を選んだ場合、かえって返済負担が大きくなるので注意しましょう。
カードローン借り換えの審査通過のコツ
カードローン借り換えの際は、以下のコツを実践すれば審査通過の可能性を上げるのに効果的です。
借換え専用ローンがある会社を選ぶ
借り換えをするに当たって、借り換え専用のカードローンを選ぶのも審査通過に効果的です。通常の消費者金融カードローンは、貸金業法の総量規制が適用されるため、申込者の年収の3分の1を超える融資が受けられません。
しかし、借り換え専用ローンなら総量規制の対象外です。借り換えによって毎月の返済金額や返済総額が下がり、返済負担が軽減するため「顧客に一方的に有利となる借り換え」に該当。総量規制の例外として扱われます。
信用情報に傷をつけない
カードローン借り換えの審査を行う際に、ローン会社は信用情報機関に申込者の信用情報を照会します。信用情報には、個人の金融サービスの利用に関する情報が登録されています。
その中でも「カードローンやクレジットカードなどの利用実績や返済状況」はカードローン借り換えの審査に与える影響が大きいです。そこで、返済トラブルを起こして信用情報に金融事故の情報の履歴を残さない(傷をつけない)ことが重要になるでしょう。
返済を延滞したり滞納があったりする場合、その情報も登録されて申込者の返済能力を著しく低下させます。
審査通過のためには、現在契約しているローンを確実に返済するのが大切です。そうすれば、クリアな状態で信用情報を維持できて、スムーズに審査通過できる可能性が高くなります。
収入を安定させる
借り換えに限らず、カードローンの審査では申込者の安定収入が求められます。収入は申込者の返済能力を測るための直接的な基準だからです。
すぐに収入を安定させるのは難しいですが、審査通過のコツとして大きな効果があるでしょう。「急がないから借り換えの審査通過の可能性を少しでも上げたい」といった人なら、優先して収入を安定させてみてください。
収入の安定性は以下の要素から判断され、どれか一つでも改善できれば審査通過のコツとして十分な効果を発揮します。
- 年収
- 雇用形態
- 勤続年数
まずは、自分ができることから初めてみてください。
カードローンの借り換えがおすすめな人の特徴
カードローンの借り換えがおすすめな人に共通する特徴は「現在借りているカードローンの金利が高い」「毎月の返済金額を負担に感じている」の2点です。
現在借りているカードローンの金利が高い
カードローンの最高金利は、借入金額が10万円未満なら年20.0%、10万円以上100万円未満なら18.0%、100万円以上なら15.0%と法律で定められています。契約中のカードローンの金利がこの最高金利に近い人なら、借り換えをして金利を下げられる可能性が高いです。
消費者金融カードローンの最高金利は18.0%程度ですが、それに対して銀行カードローンの最高金利は15.0%以下が多いです。
無利息期間があって、その間に完済できる人なら、最高金利が18.0%でも借り換えをする必要はないでしょう。しかし、返済が長期化するようなら金利の違いは支払う利息に影響します。
カードローンの適用金利は、カードローン会社の公式ホームページから確認できます。
金利は4.0~14.5%というように幅を持たせて記載されているため、最低金利に目がいくかもしれません。しかし、実際の適用金利は最低金利が設定されないケースがほとんどです。
毎月の返済金額を負担に感じている
カードローンの毎月の返済が厳しいと感じている場合、以下のように対処すれば負担を軽減できます。
- 低金利のカードローンに借り換える
- 返済期間を長くする
返済期間を長くすると返済総額が増えるデメリットもありますが、毎月の返済に負担を感じている場合の改善策としては有効な手段です。
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