自動車ローンの正しい組み方|審査基準や組む前に決めておくこと


自動車を買うときには、お金に余裕がないと、一括で購入するのはなかなか難しいでしょう。
そんなときに考える人のが金融機関の自動車ローンではないでしょうか。

この記事では自動車ローンの申し込み方方法や注意点、車を購入する際の費用などについてまとめています。

銀行の自動車ローンにせよ、ディーラーローンにせよ、大切なことは自分の経済状況を把握して無理のない返済計画を立てることです。

執筆者の情報
名前:山本馬元(30歳)
職歴:平成21年より信用金庫勤務

目次

自動車ローンの組み方:頭金とローンの計算方法

自動車ローンを組むうえで大切なことは「とにかくお得になるように設計すること」です。その組み方や頭金について、いくつかのステップを踏んで計算することをおすすめします。
ここでは大きく4つのステップに分けて、計算方法を解説します。

STEP1:欲しい車の値段をチェック

まずは欲しい車の値段をチェックしましょう。
元の値段が高い車であっても、中古車を選択することで手が届く可能性があります。

グレードや車体の色、オプションなど様々な条件で値段は変わるので、その点も含めて加味してください。

車種が決まっている場合でも他の要因で値段は大きく変わるので、インターネットで中古車の相場やグレードごとの金額などを確認しておきましょう。

相場感を知ることで、販売店が足元を見ているのか判断できるようになり、値引き交渉も行いやすくなります

STEP2:毎月の支払い可能額を決める

欲しい車を決めて値段が分かったところで、自分自身の毎月のローン支払い可能額を決めていきましょう。

毎月の支払額が余りにも高額になり過ぎると、生活を圧迫する可能性も高くなります。ローンを組むときは支払い可能額を生活費から捻出せずに、貯金や娯楽費に回している部分から出すようにしましょう。

はじめて自動車を購入する場合、意外と忘れがちなのが維持費です。

  • ガソリン代
  • 車検費用
  • 自動車税
  • 駐車場代

ローンとは別に上記がかかるので、そのことを踏まえたうえで計算をしましょう。

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STEP3:借入年数を算出する

毎月の支払い可能額を計算したら、次に借入年数を算出してみましょう。
借入年数が長くなるほど、毎月の支払額が減りますが、返済完了時に支払う利息額が増えてしまいます

ローン期間を長くすることは、その分利息を多く払わなくてはいけないため、必要以上に長く設定しないようにしましょう。

金融機関によりますが、JAの自動車ローンは6ヶ月以上10年以内の長期間にわたる融資が可能です。

STEP4:頭金の額を決める

毎月の支払額を決定したら、最後に頭金の金額を計算しましょう。
頭金の相場は全体の2~3割程度と言われていますが、頭金を支払うことなくローンを組むことも可能です。

頭金を払う場合は、現金を用意しなければならないため、現在の貯金額など自分の経済状況を確認してから決めるようにしましょう。
頭金についての詳しい情報は、次で詳しく解説します。

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自動車ローンに頭金は絶対必要?

自動車のローン購入にあたり、頭金を払うと借入金が減ってローン返済額を少なくすることができます。
ですが、頭金を払うことが必ずしも良いことだけとは限りません

頭金の必要性やメリットなどを理解し、ベストな方法を選択しましょう。
状況ごとに「頭金があった方が良い場合」と「フルローンの方が良い場合」を解説します。

頭金を払った方が良い場合

頭金を支払うことのメリットとして、利息を減らすことができます。
ローンとして借り入れる金額を減らすことができ、毎月の利息の金額が減ります。借入金額が減ることは返済期間の短縮にもつながるため、返済期間を減らしたい場合にも有効です。

将来の返済を考えると、お金に余裕がある場合は頭金に回して、借入金額を減らした方が良いでしょう。

また、頭金を用意することで、ディーラーや金融機関の信用を得ることもできるため審査にも有利です。審査に不安がある人も頭金を用意した方が良いといえるでしょう。

フルローンの方が良い場合

ここまで頭金を用意した方が良いように思えますが、経済状況や貯金の状況によっては、フルローンにした方が良いケースもあります。

頭金は、貯金や手持ちの資金から出すことになるため、緊急事態に使えるお金が減るということです。

車の運転は常に事故と隣り合わせの状態です。
そんなときに現金がなければ、銀行や消費者金融に借りることになるかもしれません。これでは自動車ローンよりも高い金利で借金をすることになるので本末転倒です。

自動車ローンを組むときに頭金を払うメリット

ローンで頭金を払うことは誰にとってもメリットがあるわけではないと紹介しましたが、具体的にどのような人であればメリットを感じれるのでしょうか。

頭金のメリットについて、具体的な例を出しながら解説していきます。

利息が少なくなる

頭金を払う一番のメリットは、ローンの金利負担を抑えることにあります。
当然ながらローンで支払う金利は、借入期間が同じの場合は借りる金額が少ない方が金利負担も少ないのです。

たとえば200万円の車を購入する場合、借入期間6年・年金利2.0%で頭金を50万円用意するときとしないときを比較してみます。

50万円の頭金を利用する場合、ローンの借入額は150万円となります。この場合、完済までに支払う利息は、9万1,216円です。

50万円の頭金を利用しないフルローンの場合、ローンの借入額は200万円で、完済までに支払う利息は12万1,631円です。

その差は、3万415円です。

たかだか3万円、されど3万円です。
考え方ひとつですが、普通自動車なら自動車税1回分弱、軽自動車なら自動車税3回分弱に当たる金額です。

総利息
頭金50万円9万1,216円
頭金なし12万1,631円
差額3万415円

頭金を投入することによる差額は小さいかもしれませんが、メリットは十分にあるといえるでしょう。
以上を踏まえた上で、頭金の用意を考えてみましょう。

ローン審査に通りやすくなる

頭金を払うもうひとつのメリットに「審査に通りやすくなる」という点があります。
頭金があること自体が審査に影響することはないですが、頭金を用意することによりローンの借入額が少なくなるので、審査は通りやすくなるといえます。

自動車ローンの融資審査において、頭金があるに越したことはありません。
たとえば200万円の車を買う際、頭金がない場合は200万円のフルローンを組むことになります。

頭金が100万円ある場合は、残りの100万円はローンで借り入れるということになるので、200万円のローンを組むより100万円のローンを組む方が審査に通りやすいといえます。

中古車購入のローンの組み方

新車と中古車の場合、維持費に大きな差がでます。

中古車購入でローンを組むときに、どのような点に注意しなければいけないのか解説していきます。

中古車を購入する場合、頭金はあった方が良いか?

中古車の購入においても頭金があるに越したことはありません。
ですが、手持ち資金も十分にあることが前提でしょう。

中古車は新車に比べて故障する可能性が高いですし、保証の面でも新車には劣ります。中古車購入においては、頭金を温存し、万が一に備えて手持ち資金を確保しておくことも検討してください。

中古車は維持費に注意を

中古車は新車に比べて故障のリスクが高い他に、消耗品の取り替えも新車に比べて多いです。
車検においても、新車であれば3年後であることに比べ、中古車は長くても2年後には車検を受けなければいけません。

毎月の維持費に加え、故障などの不測の事態にも対応できるよう備えておく必要があります。

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中古車の購入を考える場合には、新車よりも維持費等の費用が高いため、頭金の有無やローンの借入年数を決めるときに注意しましょう。

頭金あり vs フルローン【月々の支払額比較】

実際に頭金を支払った場合とフルローンで支払った場合には、毎月の支払額にどのくらいの差がでるのでしょうか。

100~300万円代の車を買ったときを例にして、支払額や利息を比較してみました。

※以下のシミュレーションは、いずれも金利3.0%、返済期間5年(60回)、元利均等返済で借り入れた場合の金額です。

100万円の自動車を購入

こちらは、100万円の自動車を購入した場合のシミュレーションです。

頭金毎月の支払総支払額総利息
なし1万7,969円107万8,121円7万8,121円
10万円1万6,172円97万309円7万309円
30万円1万2,578円75万4,685円5万4,685円
50万円8,984円53万9,061円3万9,061円

頭金を50万円用意する場合には、返済期間を減らすことで総利息をさらに抑えることが可能です。利息をできる限り減らしたい人は、検討してみてください。

200万円の自動車を購入

次に200万円の自動車を購入した場合のシミュレーションです。

頭金毎月の支払総支払額総利息
なし3万5,937円215万6,243円15万6,243円
20万円3万2,344円194万619円14万619円
50万円2万6,953円161万7,182円11万7,182円
100万円1万7,969円107万8,121円7万8,121円

300万円の自動車を購入

最後に300万円の自動車を購入した場合のシミュレーションです。

頭金毎月の支払総支払額総利息
なし5万3,906円323万4,364円23万4,364円
30万円4万8,515円291万928円21万928円
80万円3万9,531円237万1,867円17万1,867円
150万円2万6,953円161万7,182円11万7,182円

頭金なしの場合には、毎月の返済が5万円を超えてしまいます。
そこで、返済年数をさらに延ばすことで毎月の返済金額を減らすことは可能ですが、利息の金額はさらに上がってしまうので気をつけましょう。

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ディーラー vs 銀行【自動車ローン比較】

自動車ローンを組む機関としては、以下が主な金融機関です。

  • ディーラー
  • 銀行・信用金庫(以下、銀行系)

それぞれの機関によって、申し込み手続きや金利のメリット・デメリットがあります。その違いについて理解し、利用する金融機関を選ぶと良いでしょう。

早速、金融機関ごとのメリット・デメリットを紹介していきます。

ディーラーローンのメリット・デメリット

ディーラーローンの代表的なメリット、デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
審査に通りやすい金利が高い
手続が楽車種によって申し込み制限有
土日祝日も申込可所有権がディーラーに帰属
様々な交渉ができる

ディーラーローンは金利が高いというデメリットが取り上げられやすいですが、その分審査には通りやすい傾向があります。
多くのローンに共通していることで、金利が高いと金融機関は返済されなかった場合のリスクを抑えられるので、審査が比較的ゆるくなります。

ディーラーが手続きを代行してくれるため、土日でも受け付けており、細かい書類の作成や提出も省くことが可能です。

しかし、特に注意が必要なデメリットが「車の所有権」についてです。
ディーラーローンの多くの契約は車を担保にするため、ローンを完済するまで車の所有権がディーラーにあります

この場合、ローン完済前に車を手放すと、ローンの一括返済を請求されてしまうのです。

以上のことから、個人信用情報や属性上審査に通りにくい人、手続きを簡潔に済ませたい人にディーラーローンはおすすめです。

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銀行カーローンのメリット・デメリット

銀行カーローンのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
金利が低い窓口で申込が必要
金利の優遇がある審査期間が長い
車による制限なし審査が比較的厳しい

銀行カーローンのメリットは、やはり金利が低いことです。

さらに、申し込みを行う銀行の口座を持っている場合などは、金利の優遇を受けられる可能性があります。ディーラーローンのように自家用車であれば車の制限はないですし、税金などの料金もローンに組み込むことができます

一方、銀行カーローンのデメリットは、手続きに時間がかかることです。

銀行カーローンの申し込みには、銀行に直接出向いて書類の記入や押印を行う必要があるため、平日に時間を確保しなければなりません。申し込みが完了した後の審査期間が長いこともデメリットとして挙げられます(審査期間は1週間以上かかり、融資まで1ヶ月近くかかる場合もある)。

頭金の用意ができて審査に通る自信がある人は、低金利で借り入れができる銀行カーローンをおすすめします。

残価設定型ローンの金利が低い仕組み

ディーラーローンのメリットとして、残価設定型ローンを利用できるという点が大きいのではないでしょうか。
金利が低く毎月の返済が楽になる印象があるため、残価設定型ローンを選択する人も多くいます。

そもそも、残価設定型ローンは、車の価格の一部をあらかじめ残価として設定し、残価を差し引いた残りの金額を分割で支払うという方法です。
残価設定型ローンの返済後は、以下3つから選択ができます。

  1. 新車に乗り換える
  2. そのまま乗り続ける
  3. 車両を返却して終了

「そのまま乗り続ける」以外の選択をした場合には、車両はディーラーに返還しますが、この車両はディーラーが中古車として再利用します。そのまま乗り続ける場合は、残りの代金と利息を支払わなければなりません

このようにディーラー側は利息分の金額を回収できる仕組みになっているため、低金利で借り入れを行えます。

車が好きで思い入れがある人には、残価設定型ローンの制限事項には抵抗がある人も多いでしょう。
特に車にこだわらない人、毎月の支払いを少なくしたい人、ローン終了後に違う車種に乗り換えたい人にはおすすめのプランです。

自動車購入にかかる8つの費用

自動車購入には車両本体価格や消費税をはじめ、以下の費用がかかります。

  1. 自動車税
  2. 自動車所得税
  3. 重量税
  4. 自賠責保険
  5. 車庫証明代行費用
  6. 納車費用
  7. 検査・登録・届出費用
  8. リサイクル法関連費用

それぞれ詳しく見ていきます。

1.自動車税

自動車税は国税庁が課税する税金で、自動車税は車の排気量によって金額が変わります。
軽自動車や軽量の自動車は税額が安く、大型車になるほど高くなります。

電気自動車やハイブリッド車などのエコカーの場合、減免措置が受けられます。自家用か、事業用かによっても金額が変わります。

費用は「自家用>事業用」です。
以下表は排気量と自動税金額の表です。

排気量自動車税の金額(自家用車)
軽自動車1万800円
1,000cc以下2万9,500円
1,000cc超1,500cc以下3万4,500円
1,500cc超2,000cc以下3万9,500円
2,000cc超2,500cc以下4万5,000円
2,500cc超3,000cc以下5万1,000円
3,000cc超3,500cc以下5万8,000円
3,500cc超4,000cc以下6万6,500円
4,000cc超4,500cc以下7万6,500円
4,500cc超6,000cc以下8万8,000円
6,000cc超11万1,000円

自動車税が払えないという人は、別記事「自動車税払えない!支払い遅れや滞納するとどうなる?」を参考にしてください。リスクや解決方法を解説しています。

2.環境性能割(自動車取得税)

自動車取得税が消費税10%になったタイミングで廃止され、新たに導入されたのが環境性能割です。
環境性能割は燃費性能に応じて設定され、軽自動車は0~2%、乗用車は0~3%が課税金額です。

燃費がいいほど税率が下がり、たとえば電気自動車であれば非課税なので全く費用がかかりません。

3.重量税

重量税は国土交通省が課税する税金で、自動車の重量によって課税額が変わります。
乗用車の場合は500キログラムごとに税率が変わり、重量が増えるほど課税額も増え、新車購入時と車検時に納付をしなければなりません

エコカー減税対象車でない場合は新規登録から13年以上、若しくは18年以上で課税額が増えます(軽自動車も同様)。自家用常用の軽自動車においては重量に関係なく3年で1万3,200円、2年で8,800円です。

4.自賠責保険

自賠責保険とは、車の所有者に加入が義務付けられている損害保険のことを言い、所持者がすべてが対象です。
これは任意ではなく義務なので必ず入らなければなりません。加入していない場合は車検に通ることはなく、懲役1年以下や罰金50万円を課せられ、免許停止処分になってしまいます。

自賠責保険の保険料(24ヶ月分)は以下を参考にしてください。

【自賠責保険の保険料】

車種自賠責保険料(2020年4月~)
自家用普通自動車2万1,550円
軽自動車2万1,140円
原動機付き自転車9,950円
250cc未満の自動二輪車1万160円
250cc超の自動二輪車1万1,520円

参考元:自賠責保険基準料率|損害保険料率算出機構

5.車庫証明代行費用

車庫証明代行費用は、自動車保管場所証明手続きにかかる手続きの代行費用で、自動車保管場所証明は警察に提出するものです。
印紙代を含めておよそ1万3,000円で代行してもらえます。

個人で作成し、届け出ることも可能です。

6.納車費用

自動車を指定された場所まで届けるためにかかる費用です。自分で直接店舗まで取りに行けば必要ありません

近場であれば5,000~1万円前後、遠方であれば1~3万円が相場です。

7.検査・登録・届出費用

自動車検査登録情報協会に支払う登録申請や、ナンバーの取得や届出をするときにかかる費用です。
軽自動車は自分で行った場合でも合計すると、およそ1万3,000円程度かかります。

希望ナンバーを選択する場合や、抽選回数を重ねれば重ねるほどさらに費用がかかってしまいます

8.リサイクル法関連費用

シュレッダーダスト(ガラスやゴムなどの廃棄物)の低減、自動車の再資源化にかかる費用で、7,000~1万8,000円程度の費用がかかります。料金内訳はシュレッダーダスト料金、エアバッグ類料金、フロン類料金の3つに大別されます。

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8つの費用をシミュレーション

ここで上記8つの費用をシミュレーションして、合計費用を算出してみました。

排気量1,500cc未満
自動車税3万4,500円
環境性能割2万円
重量税2万4,600円
自賠責保険2万1,550円
車庫証明代行費用1万3,000円
納車費用1万円
検査・登録・届出費用1万5,000円
リサイクル法関連費用中古車購入のためなし
合計13万8,650円

車の燃費性能や状況によって費用は大きく変わりますが、1,500cc程度の乗用車でシミュレーションをしてみると、購入時に13万円以上の費用がかかるということがわかります。

申し込み・契約前の4つの確認事項

「自動車の契約はしたものの、ローンが通らなかった」
「契約を解除しようとしたら違約金が発生した」

上記のようなことになっては、お金がもったいないです。ローン申し込みや契約を交わすタイミングを間違わないように手順を把握しておきましょう
ここでは、申し込み前の確認すべき4つのポイントを解説します。

1:自動車ローンの申し込み前にやっておくこと

自動車ローンに限らず、金融機関から融資を受けるときは必ず審査があります。できることなら審査はスムーズに通ってほしいものです。
そのために事前に準備しておくものを紹介します。

まずは融資枠をひろげるために、利用していない金融機関のローン等を解約することです。
解約するものは「利用していないカードローン」や「クレジットカードのキャッシング」などが代表的です。

これらは利用していなかったとしても、いつでも利用することができる状態であるため、融資の審査時には利用している状態で審査されます。そうすると場合によっては、審査が通らなかったり、希望の金額が借りられなかったりする場合もあるのです。

2:自動車購入の契約前に知っておくべきこと

「契約」とは2人以上の当事者が合意の元に行われる法律行為であり、契約時にローン特約が付いていれば違約金の心配はありませんが、そうでない場合は契約解除時に違約金が発生する場合があります。

ローン特約とは「もし金融機関のローンが通らなかった場合は違約金等を支払わなくても契約を解除することができる」という特約です。

金融機関に自動車ローンを申し込む場合、購入する自動車の費用を確認する書類が必要です。その場合は契約書ではなく、車の見積書を準備すると良いでしょう。

自動車購入の契約は、金融機関のローンの審査が通った後に行うことをおすすめします。

3:ローンシミュレーションは必須

Webのローンシミュレーションを利用することにより、毎月の返済額を把握することができます。

返済期間を長くすれば毎月の返済額を少なくすることができますが、支払う利息が多くなります。その逆で、返済期間を短くすれば毎月の返済額は多くなりますが、支払う利息が少なくなります。

毎月の収支を把握し、無理のない返済額でローンを組むことが重要であるため、事前にローンシミュレーションを行いましょう。

細かい金額や金利、借入期間を決定して、自分自身でシミュレーションを行ってみましょう。
ローンシミュレーションはWeb上に様々なサイトがあり、無料で利用することができます。

イー・ローン│ローンシミュレーション

4:自動車ローンが通らなかったときの最終手段

銀行自動車ローンやディーラーローンが通らなかった場合、金利は高くなってしまいますが、消費者金融カードローンの利用を検討しましょう。
これは審査難易度を考慮した施策です。

カードローンの上限金利は年15%以上のものがほとんどで自動車購入には向いていません。あくまで最終手段として覚えておきましょう。

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自動車ローンの6つの審査基準

自動車購入を決めてローンを組みたいと思ったとき、気になるのはその審査基準ではないでしょうか。

自動車ローンでは「どのようなことを審査するのか」「審査に通過するため気をつけるべきこと」を解説していきます。

1:年収

ローン審査を行うときには、申込者の年収は重要視されます。
購入する車の金額にもよりますが、年収200万円を下回る場合には審査に通りにくいと考えておきましょう。

安定した収入があるかどうかも審査基準となるため、申込者の職業や勤め先の会社の規模も審査で確認されることが多いです。

2:勤続年数

「勤続年数が長いほど収入が安定している」と思われるため、審査を有利にすることが可能です。

新入社員以外で勤続年数が短い場合、審査に通りにくいので気をつけてください。キャリアアップの転職なら問題ないケースが多いのですが、そうでない場合は短くても3ヶ月程度の期間を待った方が無難です。

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3:雇用形態

安定した収入を審査する上で、雇用形態が正社員であることは非常に有利です。
派遣社員、契約社員、アルバイトの場合、継続した収入を不安視されるため審査には不利となりやすい傾向です。

個人事業主や中小企業を経営している場合も、事業歴が長くなければ審査に通りにくいと言えるでしょう。

4:年齢

自動車ローンの対象年齢は20~70歳までとしていることが多いです。
金融機関によっては保護者を連帯保証人にすることで、未成年(18歳、19歳)の申し込みを許可していることもあります

年金収入があるといえど高齢者への審査は比較的厳しめに行われ、完済時の年齢制限を設けているところも珍しくありません(年金は収入として扱われない)。事前に頭金を用意して、短期間で返済できるペースでなければ審査に通過することは困難でしょう。

5:他社での借入額

利用しているローンや過去の金融機関の利用歴は、信用情報として審査時に把握されており、他社借り入れも同様です。
他の金融機関から高額な借り入れをすでに行っているから返済が滞るリスクが高い」などと判断されれば、自動車ローンの審査には非常に通りにくくなってしまうので注意が必要です。

6:信用情報

過去に金融機関のローンを利用して返済や滞納した情報などを個人信用情報といいますが、これに滞納歴や金融事故情報が残っていると審査難易度は格段に上がってしまいます

特に滞納期間が61日以上になってしまうと、金融機関から長期滞納と判断されてしまうため、ほぼ審査に通らなくなるでしょう。よくあるのが「スマホの延滞」「光熱費の滞納」です。

自動車ローンを組むときにの最重要事項といっても過言ではないため、自分の金融事故情報を確認しておいた方が良いでしょう。CICなどの個人信用情報機関で開示請求することが可能です。

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自動車ローンに通るための3つのポイント

ここから自動車ローンに通るための3つのポイントを紹介します。
このポイントを抑えるだけで、審査通過の確率は向上するので覚えておいてください。

1:クレジットカードや携帯料金を滞納しない

自動車ローンがはじめての借り入れとなる人は多いかもしれませんが、クレジットカードを1枚も持っていない人は少ないのではないでしょうか。
携帯端末を分割で支払っている人も多いですが、クレジットカードと同様にこれらの取引はローンと同じ「信用取引」です。

ローン審査では、クレジットカードや携帯電話の分割払いやこれまでの信用取引の実績を考慮され、審査結果に大きな影響を与えます。これは良くも悪くもです。

つまり、自動車ローンを申し込みする時点で、クレジットカードの支払いなどを滞納しているとほぼ確実に審査落ちし、過去に複数回滞納している場合は審査落ちとなる可能性が高くなります。

普段から返済は遅れずに行い、「私には返済していく能力がある」ということを示せるようにしておく必要があります。

2:年収以上の申し込みはしない

自動車ローンの一般的な借り入れ上限は「年収と同額程度」と言われています。
年収以上の申し込みをしてしまうと、それだけ審査は厳しくなり融資を受けることが困難になるでしょう。

購入しようとする車が自分の年収以上となる場合には、自分や親のお金を頭金として「自動車ローンの申込金額を年収の範囲内にする」ようにしましょう。

資金がなく、どうしても年収以上の申し込みとなる場合には、別の車を購入するか、頭金が貯まるまで申し込みを控えるという方法もあります。

3:勤続年数が1年以上になってから申し込む

勤続年数は、自動車ローンの利用条件である「安定継続した収入」を判断する上で非常に重要な項目です。

審査をする金融機関は、勤続年数が短いほど短期間で仕事をやめてしまう可能性が高いと考えます。収入がある場合でも安定継続した収入とみなすことができません。転職して数日などですぐに申し込みをするのはやめましょう。

審査が厳しいと言われる銀行自動車ローンでは、申し込み条件に「勤続年数が1年以上の方」と明記しているケースがよくあります。これを審査通過率が高いディーラーローンに置き換えた場合、勤続年数が1年あれば十分といえるでしょう。

審査に通りやすい自動車ローンってあるの?

自動車ローンの審査に通るか不安な場合は、できるだけ審査が甘い金融機関を選びたくなってしまいます。そうなると銀行ローンではなく、ディーラーローンの検討をはじめる人もいるのではないでしょうか。

たしかに銀行自動車ローンの利用条件は、雇用形態や勤続年数に条件を設けているケースが多く、誰しもが申し込めないようになっています。申込前にふるいにかけているということです。

このように「利用条件に当てはまらない」また「銀行自動車ローンの審査に通る自信がない」という人は、ディーラーローンを利用しましょう。

ディーラーローンなら誰でも審査に通る?

ディーラーローンは、信販会社・クレジット会社、メーカー系ファイナンス会社が貸し付けます。

いくら審査が甘めとはいえ、誰にでも融資を行うわけではありません。任意整理や自己破産で信用情報が傷ついているような人にはほぼ確実に貸し付けないでしょう。

年収などで審査に通らない可能性がある人には、カーディーラーから車種のグレードを落とすようにアドバイスをもらえたり、車の購入後も色々なサービスをしてもらえたりする可能性もあります。うまく交渉すれば、端数の値引きをしてもらえることもあります。

ディーラーローンは銀行よりもたしかに金利が高いですが、銀行の審査に通るか不安な場合には積極的に検討すべきローンですね。

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1:勤続年数が1年未満である

これまで紹介したように、勤続年数が1年未満の場合には会社に勤めてから1年経過するまで、自動車ローンの申し込みを待った方が審査通過の確率は上がります。銀行自動車ローンの場合にはなおさらでしょう。

ただし、未成年で勤続年数を記載する必要がない場合、保護者を契約者や連帯保証人に設定できるケースでは審査に通る可能性が十分にあります。保護者の同意が必須なので、勝手に申し込みをしないようにしましょう。

2:現在カードローンなどの支払いを延滞している

カードローンやクレジットカードの支払いを、現在滞納している場合には審査に通る可能性はほぼありません。
借金の返済ができていない場合には、信用情報が傷ついている可能性が高いため、まずは支払いをして延滞を解消することからはじめましょう

信用情報がさらに悪くならないようにしましょう。

3:現在、複数の金融機関で借入れをしている

消費者金融の借り入れを複数行っている場合には、件数や借入金額次第では審査に不利です。
金融機関によって、審査落ちとなる借入件数は異なりますが、3社以上の借り入れを行っている状態で自動車ローンを組むことは難しいでしょう。

銀行の自動車ローンを希望する場合、2社以上の借り入れがあるだけで審査落ちをする可能性もあります。

4:代位弁済や債務整理をしたことがある

借金返済を行うことができずに代位弁済や債務整理を行ってしまった場合、個人信用情報からその情報が消えるまでの5年以上は審査に通ることが難しいです。

代位弁済や債務整理の情報は、その種類や個人信用情報を保管している信用機関によって保管期間が異なりますが、最低5年間は保管されるので注意してください。

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5:申込書に嘘の内容を書いた

他社からの借入額や年収などを書くときに、嘘の情報で申告した場合には審査に通らないと思っておきましょう。
審査に通る自信がないからと借入件数や借入額などをごまかしても、金融機関が信用情報を照会すれば嘘だということが簡単に見抜かれてしまいます。

審査担当者の申込者に対する心証も悪くなるため、嘘の情報を書くことは絶対にやめましょう。

未成年者が自動車ローンを組む方法

未成年者が自動車ローンを組むことは可能ですが、条件をクリアしなければいけません。
ここから未成年者が自動車ローンを組む方法や注意点について解説をしていきます。

未成年者は保証人が必要

未成年者の場合は、保証人を付けることで自動車ローンを組むことができる金融機関もあります。
その場合の保証人は、親などの親権者とします。

もしも親の同意なしで未成年者が契約した場合、その契約を親が取り消すこともできるので、必ず同意をもらってから購入するようにしましょう。

未成年者であっても、結婚をしていれば成人と見なされますので、親の同意は必要ありません。

しかし、保証人を付けることで未成年者のローンを認めるかは金融機関によって裁量が異なるので、事前に確認をしておきましょう。

親以外が保証人となる場合

先述した通り、保証人は原則として親ですが、親以外が保証人になることは可能なのでしょうか?
この場合、審査に通らない可能性が高いです。

特別な事情で親が保証人になれない場合には、事前にディーラーの担当者に相談し、そのことを信販会社に伝えてもらうようにしましょう。柔軟に対応してもらえる可能性があります。

信用組合は18歳以上から申し込める

銀行と似たようなものとして扱われることが多い「信用組合」ですが、18歳以上であれば申し込むことが可能です。
銀行や信用金庫では20歳以上でなければ申し込むことができないので、これは大きな魅力といえるのではないでしょうか。

東京証券信用組合では融資額も最高で1,000万円までとなっており、中古車だけでなく新車も十分に借りられるだけの商品性です。金利は非組合員でも4.5%以下で借りられるので、ディーラーローンよりもお得に利用することができるでしょう。

信用組合は地域に根ざした営業をしていて、親切・丁寧な対応をしてくれるなので、相談してみてはいかがでしょうか。

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親に借りてもらうことも1つの方法

未成年の場合、自動車ローンを親に借りてもらうことも1つの方法です。
親が子どものために自動車ローンを組むのであれば、銀行でも借りることができる可能性が高まります。

「親に契約してもらい、支払いは自分で行う」「親に立て替えてもらう」という具合でしょうか。高額なローンを組み、途中で返済ができないといった親に迷惑がかかる事態にならないように注意してください。

自動車ローンの組み方Q&A

自動車ローンの組み方についてさまざまな面から紹介してきましたが、頭金の支払うタイミングなど細かい部分で気になることもまだまだあります。
そこで、自動車ローンの組み方で気になるポイントを、Q&A方式で回答していきます。


頭金を払うタイミングはいつ?

頭金を支払う時期は金融機関によって異なりますが、自動車購入の契約をしてから一週間以内の場合が多いです。この期間は目安であり頭金を支払う時期は決まったものはないです。

購入前に購入するディーラーや、自動車販売店に確認しておくと良いでしょう。

年金受給者でも自動車ローンを申し込める?

年金受給者であっても、自動車ローンの申し込みを行うことは可能です。
しかし、先ほども紹介したように自動車ローンには、申込可能な年齢が決まっています。

申込時の年齢の他に、完済時の年齢制限がある金融機関も多いため、事前に条件を確認してください。

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自動車ローンの返済期間は最長何年?

自動車ローンの返済期間は金融機関によって異なりますが、ディーラーローンで6~7年、銀行カーローンで10年程度であることが多いです。

余談ですが、自動車ローンの返済期間を長めにすると「新しい車の買い替えが思ったように行えなくなる」などの弊害がでてきます。利息の面でも得ではないため、短期間で設定することをおすすめします。

まとめ

自動車購入の仕方、頭金利用の有無は人それぞれの考え方次第です。今回購入する車がいつ壊れるか、次回はいつ買い換えるかということは誰にも分かりません。
不測の事態にも対応できるように自分の経済状況を把握し、無理のない返済計画でローンを組むことが重要といえます。

そのためには、自動車にかかる費用や、各金融機関によるローンの違いを理解しておく必要があります。

自動車購入には何十万、何百万というお金がかかるため、無駄のない購入手続きをしましょう。

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この記事の執筆者

山本馬元
大学時代は心理学を専攻。
金融機関へ就職は、金融機関という世間的にイメージの良い業界で働きたいという理由があった。
その中で、地元の金融機関で融資業務に携わり、腰を据えてお客様と相談し融資を行いたいという希望もあった。
入庫後は渉外担当者として預金や保険を中心に個人との取引に従事。
入庫後4年目には融資担当者となり、当初希望していた係りに付く。
融資商品を取り扱う中で、商品の上辺だけではなく深い知識を学ぶ。
また、融資は型にはまった仕事ではなく、同じ商品でも様々なケースがあり、日々、様々な案件をこなし、知識・経験を深めている。

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