お金を学ぶ~お金に振り回されない人生~

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決定

はじめてのおつかいはいつだったか覚えていません。

何を買いに行ったのか、またいくら使ったのかも覚えていません。

お金との関係は幼い子供のころから死ぬまで続くのでその必要性は誰しも感じていて、幼いうちから金銭感覚を養ったほうが良いと思っています。

しかし子供に大きなお金を渡せば余計なものに使ってしまうかもしれない。

子供はお金を稼ぐことができないので、お金の管理は親の責任とばかりに購入の可否は常に親の判断に委ねられます。

お金は生活するうえで大切なもの、お金はいろんな人に触れられているので汚れている、お金は寂しがり屋だからたくさんあるところに集まる、それぞれ断片的に正しいが本性は表していません。

学校で四則演算を学び、社会で貸借対照表や損益計算書を学んでもお金を学んだとはいえません。

最も身近にあるお金を学ぶ機会はこれまでなかったかもしれません。

子供の金銭感覚

小さい子供がスーパーで大泣きしている姿を時々見かけます。

あれが欲しいと座り込んで母親を困らせています。

母親は初めは優しく諭してみても、いくら言っても言うことを聞かない子には脅しまがいの口調になり、しまいには家にはそんなお金がないと言いながら強引に子供の手を引いていきました。

実はこの続きがまだありました。

お金がないのならばATMに行けばいいじゃんと子供が言い出しました。

母親はいつもお金をATMで降ろしているのを子供は見ていたのです。

子供はATMには無限にお金が入っていると思っているのでしょう。

別の母親は子供に家にお金がないのはお父さんの稼ぎが少ないからと父親のせいにしていました。

母親は買ってあげたいけれど父親のせいであなたには買ってあげられないと言っているようでした。

子供は家に帰って父親に何と言うのでしょうか。

やがて子供も大きくなり学校に行き始めればお小遣いがもらえるようになります。

学校で使用するノートや本、文具は親がお金を出してくれるので、お小遣いは子供の欲求のままに使用されます。

毎月お小遣いがもらえるのでその範囲で使用していましたが時には不足して、来月分を前借するようになりました。

さらにエスカレートすれば来年分、出世払いなどと言い出しかねません。

お金は交渉次第で何とでもなると認識するかもしれません。

これまで親は欲しいものはある程度購入してくれました、スポーツサークル、ピアノ教室、学習塾も一通り通わせてくれました。

我が家はお金持ちではないが、子供が要求すればなんでも叶えてくれると思い込みます。

子供がお金で挫折を感じるのは大学受験かもしれません。

大学進学となれば受験料や入学金だけではありません。

毎年の授業料や施設管理料がかかります。さらに実家を離れれば生活費がそれなりにかかるでしょう。

食費や住居費、通信費などをすべてアルバイトで賄うことは難しいと思われます。

大学受験はお金がないために子供の希望(欲求)が叶えられない初めての出来事かもしれません。

子供の希望を叶えるために初年度分は何とかしても後が続かなければ志半ばで諦めるのは辛く親子間にしこりが残るかもしれません。

また兄が東京の私立大学に通ったがために弟は地元の専門学校に通わなければならない。

このような差別は親の相続まで思いを引きずることがあります。

ちょっと冷静に考えればどうするのが好ましいか誰でも分かることですが、その時は真最中で極端に視野が狭くなっています。

お金のことを相談できる相手もいない、相談することが恥ずかしい。

子とともに親もお金の勉強をしてきませんでした。

お金の必要性向上

「金は天下の回り物」という諺があります。

今はお金がなくてもいつかは自分のところにもお金は回ってくるので、まじめに働いてその時をじっと待とうという意味があります。

似たような諺に「宵越しの金は持たぬ」があります。

その日に稼いだお金はその日のうちに使ってしまう意味があります。

どちらもお金に執着せず物事を楽観的に受け止めるところが江戸っ子らしい粋な姿に見えます。

当時の江戸の町は火事が多く資産を持っていても火事で失う危険性がありました。

また火事による再建のため仕事も多く人出不足の状態であったから、いくらでも稼ぐことができたので貯蓄などしなくてその日のうちに使ってしまうことができたといわれます。

江戸っ子はどこかラテン系民族のような明るさが感じられます。

お金なんて生活できるだけあればそれ以上は不要かもしれない。

それより近所付き合いが大切で困ったときには助け合える関係が重要であると感じています。

ヨーロッパや温かいアジア諸国では昼夜を問わずテーブルを囲んで楽しそうに食事やおしゃべりをしています。

時間に追われる様子はなく正に人生を楽しんでいる姿がそこにあります。気の合う仲間がいればお金なんてなくても過ごせるようです。

かつての江戸の下町にはそんな風情があったかもしれませんが、現在はお金がなければ生活が成り立ちません。

いまでは食べ物のおすそ分けや物々交換はなく近所のおばさんに子供を預けることもできず、困りごとを相談できる長屋のご隠居もいません。

お金がかからなかった相互扶助がすべてお金を介してのサービスに変わりました。

コミュニティがなくなった分お金が必要になりました。

その結果お金に対する価値が上がり、金持ちは人生を楽しく過ごし貧乏人は人生にストレスを感じています。

お金の多寡により人生の勝組と負組に分かれました。お金の特徴の一つに比較機能が備わっています。

10円の10倍が100円、100円の10倍が1,000円と物の価値の比較だけでなく物の価値とサービスの価値がお金を介して比較できます。

その判断基準は自らの基準ではなく世の中で画一的に決まっています。

可処分所得の増大化

金持ちになるには一般人の50倍、100倍の収入を得られれば金持ちになれます。

そんなに稼ぐことができない人は収入を増やしつつ支出を減らせば、自分で使用できるお金は増加します。

自分で自由に使えるお金のことを可処分所得といい、これを増大化させることがライフプランの課題となります。

可処分所得の支出項目には税金や社会保険料が対象となり、通信費や水道光熱費、食費は含まれません。

その税や社会保険の仕組みは学校では習わないのでほとんどの人が知りません。

所得税の税率は累進税率が適用され所得が少ない人は税率が低く所得が多い人は税率が高く設定されています。

現在課税所得が195万円以下では5%ですが4,000万円を超えると45%になります。

一般に課税所得に対して約20%、社会保険料の自己負担分は収入に対して約15%、他に消費税、固定資産税等あるので、税金と社会保険料を合わせると収入の30%くらいを支払うでしょう。

残りの70%くらいで日々の生活をすることになります。

社会保険料は給与額と比例増減し、老齢年金は保険料を多く支払えばその分多く受給できます。

健康保険料は都道府県により異なりますので、保険料率が低い地域に移住すれば保険料は下げられますが、そのために移住先を決めるのは難しいでしょう。

個人が支払う税金は主に所得税と住民税があります。

課税所得の捕捉率は業種間により異なり、給与所得者9割、自営業者6割、農林水産業者4割でこれをクロヨンといいます。

給与所得者であるサラリーマンは勤務先から税務署に連絡がいくので節税対策のしようがありません。

最近個人型確定拠出年金が給与所得者にも対象が広がったので、いくらかの節税対策が可能になりました。

世間でいう金持ちにサラリーマンはあまりいません。自ら会社を経営する事業家が多いでしょう。

彼らは収入が多いだけではなく税金という支出を合法的に少なくする方法を考え実践しています。

サラリーマンのように取られるものはしょうがないなんて諦めることをしません。

さらに金持ちは蓄えた資金を銀行預金に回すことはしません。

支出予定の資金は銀行に預けますが、それ以外のお金は事業に投じたり、投資に回したりするでしょう。

金持ちは稼いだお金を事業が継続できるよう投資したり、社会貢献に使ったりして自分の贅沢を優先するわけではありません。

すべての金持ちがそうするとは限りませんが、贅沢を戒める心を育んでいます。

ところがサラリーマンは金持ちになるために交際費を削り、リスクの高い投資に手を出す者がいます。

リスクの高い投資はギャンブルや博打と似ています。

投資に対するリターンを気にすることなく、ワクワクドキドキの興奮が快感となりのめりこんでいきます。

また可処分所得の増大ばかり考えていますと、損得感覚に非常に敏感になり、その損得基準は自分にとって損か得かとなります。

自らの快不快が優先され相手を思いやる気持ちはありません。

偶然にも儲かることになれば自分の感情を優先するので、自分の欲求の充足にお金を使うでしょう。

もしくは通帳に記載される貯蓄残高を見て喜びを感ずる「守銭奴」になるかもしれない。

お金に振り回される

最近お金の勉強を勧誘するキャッチフレーズを見ますと、「貯蓄が思うようにできない方必見」「募集人に言われるままに保険に加入した人」「投資を基礎から学びたい方」などがあります。

さらに「6人に1人が老後破産!?」「老後は年金以外に2000万円必要」など不安を掻き立てる文言ばかりです。

将来のことは誰にもわかりません、だからそこには誰もが不安を感じています。

不安と同義語にリスクがあります。リスクはプラスにもマイナスにも働く変動の可能性を表しますが、不安はマイナス側面しかありません。

海外のある国でテロが発生すれば、その国では日常茶飯事にテロが発生するかのように受け止められます。

原発事故で放射線漏れが発生すれば、その国全てで放射線数値が高いと思ってしまいます。

発生回数や数値ではなく感覚が優先されます。

人はとにかく危険には敏感です。

投資を例にすれば、この物件に投資すれば儲かる確率と損する確率が等しい投資案件に投資するでしょうか。

おそらく投資する人はほとんどいません。それでは儲かる確率と損する確率が3対1ではではどうでしょう。

得と損の比率が3対1でやっと成立します。それだけ損失や危険に対して人は敏感で過剰な反応を示します。

だから不安に関連する文言には敏感に反応し、その不安を取り除こうと懸命になります。

その不安がお金で解決できるならば相当の金額を費やします。

お金の勉強はお金の本質やお金に関するルールを学びます。生活者として知る価値は十分ありますが、これだけでは不十分です。

お金を使うのは人であり、人は感情を持つ動物だから理屈通りには行動しません。

お金の勉強は殖やし方や守り方とともにお金の使い方、まさに人の生き方がお金を介して表れます。

お金を増やそうと追いかければ、お金によって自分の人生が振り回されることになるでしょう。

有限会社テヅカ・プラニング 代表取締役
手塚英雄 (てづかひでお)

1958年生れ

<保有資格> 1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者 DCプランナー(企業年金)、証券外務員

<活動内容>
• 地元新聞にお金に関するコラム13年継続執筆中(長野県伊那市)
• FPの役割は可処分所得の増大化だけでなくお金の使い方を顧客とともに考えること
• 心理学を取り入れた金融教育は分かりやすいと好評を得ている
• 自らの金融資産投資、不動産投資の経験を通じてセミナー講師を行う
• 老後資金準備として確定拠出年金を指導する
• これまでFP技能士講座にて約600名を指導する

公式サイト

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