医療保険は貯蓄型?掛捨て?どちらがお得?

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決定

私たち日本人は保険加入を好みその中でも特に医療保険は主力商品として各保険会社が力を入れて販売している主力商品です。

それには日本人の高齢化により平均寿命も延びて死亡リスク(死ぬことによるリスク)よりも長生きリスク(生きて老後を健康でなく過ごすリスク)を重視するようになってきたことも影響していると思われます。

各社から様々なタイプの医療保険が販売されており、消費者である私たちもどの医療保険を選択すれば良いのか迷ってしまう所です。

そこでFP(ファイナンシャルプランナー)の視点からどのタイプの医療保険がよりお得かを以下に分析していきます。

現在主流の医療保険は終身タイプ(保険に満期が無く一生涯補償が続くタイプ)が主流となっていますのでそのタイプで検討していきます。

医療保険は万一入院した場合の日額給付金を基本として様々な特約を付帯して保障を充実していくことが出来ます。

1日あたりの給付金額(5,000円とか10,000円とかに自由に設定)を決めて、自分に必要な特約を選択して内容を決めていきます。

給付金額をアップすれば保険料はそれに伴いアップし、また特約を付帯すればする程保障内容は充実しますが、やはり保険料はアップしていきます。

例えばある保険会社のシンプルな内容での加入例として35歳女性の方が、

  • プラン1:1日あたりの給付金額10,000円(1入院120日型)、保険期間 終身、保険料払込期間終身、保険料 月払い3,280円
  • プラン2:1日あたりの給付金額10,000円(1入院120日型)、保険期間 終身、保険料払込期間60歳、保険料 月払い6,240円

の二種類の医療保険の提案を受けて加入を検討しているとします。

二つのプランの違いは払込期間が終身か60歳払込かの違いだけです。

大抵の保険営業マンは老後に保険料を支払続けるのは大変だからという理由でプラン2の方を勧めることが多いでしょう。

そこで比較するために保険料支払総額を比べてみると、

プラン1の方は仮に35歳から85歳まで50年間支払として、

3,280円 × 12か月 × 50年間 = 1,968,000円

プラン2の方は35歳から60歳までの25年間支払うこととなり、

6,240円 × 12か月 × 25年間 = 1,872,000円

単純に比較するとプラン2の方が支払総額が96,000円安いからお得に思えるかもしれません。

確かに払込期間が短い方が同じ保障内容なら支払総額は安くなります。

保険の販売者側から見てもより高い保険料の方が販売手数料がより多く入るのでそちらを勧める事が多いでしょう。

しかしプラン2では60歳までは毎月2,960円高い保険料を払い続けなければなりません。また60歳以降では保険の見直しもしづらくなるでしょう。

また最近では医療保険でも保険を使わなければ戻ってくるタイプの保険も一部の保険会社から販売されており、掛捨てタイプと比較してどちらがお得なのかを検討していきます。

35歳女性の方が下記二つのタイプの医療保険を検討していると仮定します。

  • プラン1:1日あたりの給付金額10,000円(1入院60日型)、保険期間 終身、保険料払込期間終身、保険料 月払い2,980円
  • プラン2:1日あたりの給付金額10,000円(1入院60日型)、保険期間 終身、保険料払込期間終身、保険料 月払い7,210円、(70歳時点で保険を一度も受け取らなかった場合は全額戻るタイプ)

プラン1の方は全くの掛捨てタイプで、いつ解約しても返戻金がないタイプです。

プラン2は70歳で今まで受け取った給付金の額を差し引いて「健康還付給付金」が返戻されます。

70歳以降は掛捨てと同じで保障を続ける限り同じ保険料を払い続けます。

仮に70歳時点で一度も給付金を受け取っていなければ、

7,210円 × 12か月 × 35年間 = 3,028,200円

を受け取れます。

受け取った後も保険料は毎月7,210円支払い続け保障は一生涯続いていきます。掛捨てはいやだという人向けです。

この2つのプランを支払保険料から比較してみます。

プラン1は仮に85歳まで続けた場合の総支払保険料は、

2,980円 × 12か月 × 50年 = 1,788,000円

一方プラン2の総支払保険料は、

7,210円 × 12か月 × 50年 -(健康還付給付金)

となり、70歳までに一度も入院給付金を受け取っていなければ健康還付給付金は上記の通り、3,028,200円となるので総支払保険料は1,297,800円となります。

70歳時点での健康還付給付金の額にもよりますが、最大で50万円近くお得となります。

ではプラン2を選択するのがお得なのでしょうか。単純な保険料比較以外も考慮する必要があります。

プラン2は70歳まで35年間高い保険料を払い続けなければなりません。

毎月差額 4,230円 × 12か月 × 35年間 = 1,776,600円にもなります。

そこでFP的な考え方としては、プラン2の方に魅力を感じている方は安い方のプラン1の方に加入してプラン2に加入したつもりで毎月4,230円を積立貯蓄していきます。

支払保険料総額は上記のとおり1,788,000円ですが、70歳時点で貯蓄が1,776,600円貯まっている計算となりますので、ほとんど保険料は戻ってくる計算となります。

ただ貯蓄していくよりも非課税の「つみたてNISA」で貯蓄運用すれば仮に年利回り3%で運用出来れば70歳時点で3,144,656円にもなりますのでかなり増えます(元本保証ではないので評価額は上がったり下がったりしますが)。

自己資金ですので何にでもつかえる資金ですので、入院治療費以外にも使えますので使い勝手が良いです。

もう一つの理由はプラン2だと将来医療保険の乗換えが難しくなるという点もあります。

70歳の健康還付給付金を狙って高い保険料を払い続けているので、途中で切替えるのが損となってしまいます。

プラン2だと健康であればいつでも最新の医療保険に乗換えるのに抵抗はないと思います。医療は日々進歩しておりそれに伴い各保険会社の医療保険も進歩していきます。

30年後も現在販売されている医療保険が有効とは限りません。

健康でさえあれば医療制度にあった最新の医療保険をその都度選択していくことが一番賢明です。

医療保険は貯蓄型よりも安い掛捨てがお得で、その分貯蓄していくのがお得といえます。

ファイナンシャルプランナー
井上 雅也

(株)サポートフォース FP事業部 CFP。

京都、滋賀で個人のライフプラン相談を中心に11年間独立系FPとして相談を行っております。

ライフプラン、住宅購入、資産運用、相続、家計相談などあらゆるアドバイスを行い、お客様に寄り添うFPとして一生涯お付き合いさせていただくことをモットーとしております。

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