クレジットカードのキャッシング枠について知っておきたいアレコレ

ショッピングの際に1枚あれば何かと助かるクレジットカードですが、クレジットカードが利用できるのはショッピングのときだけではありません。

実はクレカには、ショッピング時に利用できるショッピング枠の他に、キャッシングが利用できる「キャッシング枠」という機能も付いているのです。

キャッシング枠と、総利用枠やショッピング枠との関係を知って、上手にクレジットカードを利用する方法を説明しましょう。

この記事はこんな方におすすめです

今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。

  • クレジットカードでキャッシングをしたいと考えている人
  • キャッシング枠を利用する際の注意点を知りたい人
執筆者の情報
名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営

目次

クレジットカードのキャッシング枠とは?

クレカのキャッシング枠は超便利

クレジットカードのキャッシング枠とは、読んで字のごとく「クレジットカードでキャッシングができる機能」のことです。

ただ、「クレジットカードでキャッシングができる」と言われても、イマイチピンとこない人もいるかもしれません。

  • ショッピングにはクレジットカード
  • キャッシングにはカードローン

このような区別が、いつのまにか自然とできあがっているからです。

確かに、カードローンはクレジットカードのキャッシング枠に比べて利用限度額が大きく、お金をキャッシングするにはカードローンのほうが有利です。

しかし、それほど多額の現金が必要ではないというキャッシングなら、クレジットカードも使いかたによっては便利ですよ。

カードローンを利用するためには審査を受けなければなりませんが、クレジットカードのキャッシング枠なら審査なしですぐに利用できるので、急ぎの場合にも重宝します。

クレジットカードのキャッシング枠は、キャッシングを行いたい場合の選択肢をグッと広げてくれますよ。

ショッピング枠とキャッシング枠の計算は複雑?

ところで、クレジットカードを利用する際には必ず「利用限度額」というものが設定され、ショッピング枠にもキャッシング枠にもそれぞれ限度額が設定されます。

クレジットカードの枠には「総利用枠」「ショッピング枠」「キャッシング枠」という3つの枠がありますが、この3つの枠の包含関係は以下のようになります。

総利用枠 > ショッピング枠 > キャッシング枠

少しややこしいですが、キャッシング枠はショッピング枠に含まれ、ショッピング枠は総利用枠に含まれるという考えかたですね。

たとえば、あなたの持っているクレジットカードが次のようになっていると、一番分かりやすいパターンです。

  • 総利用枠100万円
  • うちショッピング枠60万円
  • キャッシング枠40万円

以上のようになっていれば、ショッピング枠とキャッシング枠を合計した金額が総利用枠となり、それぞれ利用できる限度額がはっきり分かります。

ところが、次のようになっていると少し混乱してしまいます。

  • ショッピング枠60万円
  • うちキャッシング枠40万円

総利用枠が省略されたパターンですが、この場合は「ショッピング枠=総利用枠」という考えかたになります。

つまり、「クレジットカード全体としては60万円利用できるが、そのうちキャッシング枠として利用できる上限は40万円」ということですね。

たとえばショッピング枠で30万円利用した場合は、残っている30万円分をすべてキャッシング枠で利用できます。

しかし、たとえばショッピング枠で10万円利用した場合は、残っている50万円分はすべてキャッシング枠で利用できるわけではなく、あくまでも上限は40万円ということになります。

ショッピング枠とキャッシング枠で残りどれだけ使えるかをしっかり把握しておくことは、非常に重要なので、このような考えかたをしっかり理解しておいてくださいね。

利用限度額の誤解

クレジットカードのキャッシング枠はカードローンと同じようなものなので、設定された枠以上は利用できないことになっています。

しかしどういうわけか、クレジットカードのイメージが誤解を引き起こしてしまう場合があるようです。

たとえば、クレジットカードのキャッシング枠が30万円あるとしましょう。

この前、飲み会でお金が足りなくなり、コンビニのATMから5万円キャッシングしました。

今日になって、以前から欲しかった商品が安くなっていることに気づき、どうしても現金払いでないとメリットが受けられない。そして必要な金額が30万円だとします。

あなたは何を勘違いしたのかキャッシング枠は30万円だから、ATMから30万円引き出そうとしますができません。

結局、キャッシング枠というのは個々の取引に対して設定されるものだと思うようです。

カードローンを利用している人なら、30万円-5万円=25万円が利用限度額であるということはすぐ分かることですが、クレジットカードだけ利用している人はたまにこのような勘違いをしてしまいます。

借りた分を返済しない限り、毎回キャッシング枠の上限いっぱい借り入れられるわけではないので、注意しておいてくださいね。

キャッシングだからキャッシュカードなの?

キャッシングとキャッシュカードは同じものだと認識している人がいるのであれば、それは勘違いです。

キャッシングとはお金を借りること、すなわち借金をすることを指しますが、キャッシュカードは口座にあるお金を出し入れするときに使うカードです。

しかし最近はこのキャッシュカードにも、キャッシング機能がつくようにもなっていますので、ややこしくなっています。

まずは基本的な機能から見ていきましょう。

キャッシュカードの基本的な機能

先に話したようにキャッシュカードは主に預貯金口座を持っている金融機関で、お金の出し入れをするときに使用するカードのことです。

口座の預金という枠組みの中で、自由に現金を出し入れするというのが基本的な機能になります。

分かりやすくいうと、ATMで操作する際に「預け入れ」「引き出し」の項目を選択するのがキャッシュカードになります。

キャッシュカードとは何?~クレジットカードとの違いは?~

クレジットカードの基本的な機能

クレジットカードはショッピングをするときにカード払いにすることで、品物を先に手に入れ、後日指定された引き落とし日に購入代金を支払うことができるカードです。

手持ちに現金がなくても、その場で品物を購入することができ、さらに利用代金に併せてポイントも付与されるため、上手に使えば非常にお得で便利なカードといえます。

このクレジットカードにキャッシング機能をつけている人もいます。

審査は別に行われますが、審査にとおればクレジットカード1枚でショッピングもキャッシングもできるのです。

クレジットカードのキャッシング枠を活用しATMで現金を引き出するときには、「借入れ」という項目を選択する仕組みになっています。

キャッシングカードにキャッシング枠はないの?

キャッシュカードは預貯金の出し入れに利用するカードですが、中にはこのキャッシュカードでキャッシングを利用することができる銀行もあります。

そのため銀行口座を開設するときに、キャッシュカードにキャッシングの機能をつけて申し込みをする人も増えてきています。

ただ銀行でお金を借りるとなれば、それはカードローンやフリーローンという扱いになります。

既に銀行口座を持っていたとしても、ローンを利用するために別途審査が必要です。

ただし、例えば三井住友銀行のように、既に普通預金口座を開設している場合は、カードローンの申し込みをして審査にとおると、手持ちのキャッシュカードをローンカードとして借り入れができるようになるため、融資を受けるまでに時間がかからず便利です。

なおキャッシュカードでキャッシングができるというのは、あくまでもカードローンを別途契約した上の話であり、またキャッシングをするということは預金口座ではなくローン口座から借り入れることになります。

キャッシュカードで預金を引き出すつもりが、キャッシングしてしまったという間違いも起こりやすいため、手続きするときは注意が必要でしょう。

ショッピング枠の中にキャッシング枠?

この「枠」というのは上限金額を意味しています。

カードが手元に届いたときに確認するのは限度額なのではないでしょうか。

例えば、記載内容に「ショッピング枠80万円、キャッシング枠20万円」と書いてあるので、まるでショッピング枠とキャッシング枠は全く別物だと認識してしまいがちですが実際は違います。

単純に「80万円まで買い物できて20万円までお金を借りることができる」というものではありません。

具体的に見ていきましょう。

利用可能額がすべての基準

クレジットカードはトータルとしての利用可能額または利用限度額というものが設定されています。

その中にショッピング枠とキャッシング枠がありますが、会社によってはこのキャッシング枠が別に設けられているところもあります。

しかし多くのクレジットカードでは、基本的には利用可能額の中に含まれています。

利用可能額が80万円で、キャッシング枠として30万円が設定されフルで借入をしていた場合、ショッピングとして利用できる枠は50万円になります。

その逆も同じことで先にショッピング枠の80万円を上限まで使い切ってしまった場合には、その月のキャッシング枠は使えないということになりますので注意が必要です。

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キャッシング機能付きのクレジットカードはすぐにお金が必要な時に便利

現実問題として発生しやすいのが、「現金が足りない」という状況ですね。

カードローンへの申し込みは以前に比べればずいぶんラクになり、キャッシングするまでは1時間から2時間もあれば十分に間に合います。

ところが、カードローンを利用したければどうしても審査に通らなければなりません。

たとえ信用情報に自信があったとしても、審査結果が出るまではハラハラドキドキの連続となるのはごめんですね。

それほどの多額でなければ、クレジットカードにキャッシング枠があれば銀行やコンビニのATMから簡単にお金をキャッシングできます。

ショッピングにも利用できるうえにキャッシングもできるのが、クレジットカードの超便利なところです。

自分には必要ないと思ったらキャッシング機能を付けない選択もアリ

キャッシング枠を0にするといい?

クレジットカードのキャッシング枠を0にしてしまうという考えも、時には必要です。

クレジットカードでキャッシングができなくなるというデメリットはもちろんありますが、以下のようなメリットもあるので、人によってはキャッシング枠なしでクレカを発行するのもいいかもしれません。

盗難や紛失の際の悪用を防げる

クレジットカードを紛失してしまって悪用されてしまった、という経験をお持ちのかたもおられるでしょう。

万が一そのようなことになってしまっても、ショッピング枠を利用されたことによる被害には盗難保険が適用されるので、実質的な被害はゼロです。

しかし、実は盗難保険はキャッシング枠を利用されたことによる被害に関しては、補償適用外となっています。

盗難されたり紛失してしまったりした場合のリスクを考えて、キャッシング枠を付けないという選択もありえるでしょう。

クレジットカード申し込み時の審査時間が変わる

ショッピング枠とキャッシング枠では、審査の際の手続きが変わるため、ショッピング枠とキャッシング枠の両方を付けるよりも、ショッピング枠のみのほうが審査時間が早くなります。

できるだけ早くクレジットカードを発行したいと考えている場合には、審査もスピーディーに終えたいですよね。

キャッシング枠は、クレジットカード発行後でも設定できるので、キャッシング枠なしでクレジットカードをすぐに発行することを優先させてもいいでしょう。

審査時間という考えかたからは少しズレますが、キャッシング枠をなしにすることで、審査に通過できる可能性も高くなります。

自身の属性や信用情報を考慮に入れたうえで、キャッシング枠を外すという選択肢になる人もいるかもしれませんね。

借金癖を改めることに繋がる

カードローンもそうですが、いつでもお金を借りられるクレジットカードが財布の中に入っていると、なぜかお金持ちになった感じがして衝動買いに走ることがありますね。

現金を持っていなければ購入できない商品だとしても、ATMから簡単にお金を引き出せるとなれば、ついつい買ってしまうものです。

どうしても借金グセが抜けなくて困っているというのなら、キャッシングできないように枠をなくしてしまえばいいのです。

クレジットカードのキャッシング枠とショッピング枠の違い

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠という2つの枠があることは、お分かりいただけたと思います。

ではこの2つの枠は、利用する場面・用途が違うということ以外に、どのような違いがあるのでしょうか。

返済方法(返済方式)が異なる

キャッシング枠の返済を行う場合は、定額方式にせよ残高スライド方式にせよ、毎月の支払い額が一定になる形で支払っていく形が普通です。

たとえばキャッシング枠で5万円を借り入れた場合、その後の5か月で1万円ずつ返済していくような形ですね(簡単のため利息は無視しています)。

これに対してショッピング枠の返済を行う場合は、一括払いや分割払い・ボーナス一括払いなど、いろいろな方法があります。

キャッシング枠よりも多くの金額を利用しがちなショッピング枠ですが、利用した金額に応じて支払い方法を選べるのは便利ですね。

キャッシングは金利がかかる

クレジットカードをショッピングでしか利用していない人にとって、キャッシング枠を利用することは考えていませんので、見過ごされてしまうことがあります。

それは、キャッシング枠を利用するには金利がかかるということです。

ショッピングの利用料金を一回払いにしてしまえば、手数料(金利のこと)がかかりませんよね。

それと同じようにキャッシングしても1回払いにしてしまえば、金利はかからないのではないかという間違いをしてしまいます。

残念ながらクレジットカードのキャッシングは、カードローンで言うところのキャッシングと同じです。

一般的なクレジットカードなら、金利は年18.0%になっていることが一般的です。

この金利は消費者金融カードローンと変わりがなく、金利計算方法も日割り計算となっています。

たとえば10万円をキャッシングして返済日まで30日あるなら、必要な利息は1,479円(=10万円×0.18×30÷365)となります。

クレジットカードの利用明細を見てびっくり、とならないように注意しておきましょう。

利息が多くなってしまうことも…

一般的なカードローンなら毎月返済があり、きちんと返済することで必要な利息は1カ月分となりますね。

1カ月は30日の日もあれば31日の日もありますが、毎月返済なら必要な利息は多くても31日分となることが普通です。

しかし、クレジットカードのキャッシングは少々考えかたが違っており、その原因となるのはカードローンにはない「締め日」の概念です。

クレジットカードでキャッシングしても、必要な利息は日割り計算となることには変わりはありませんが、キャッシングする日と締め日の関係によっては、思ったよりも多く利息が計算されてしまう場合があります。

たとえば締め日が10日で、支払い日が翌月の10日だとして考えてみます。

今月の10日にキャッシングすれば、締め日の範囲内となりますので1カ月分の利息で済みます。

しかし11日にキャッシングしたとなると、締め日は翌月の10日となり、返済日は翌々月の10日となってしまうため、必要な利息は最大で2カ月分となってしまうことが出てきます。

たった1日キャッシングする日が違うだけで、支払わなければならない利息が大きく変わってきますので、クレジットカードの締め日はいつなのか確認しておきましょう。

クレジットカードのキャッシングと他のキャッシングの違い

クレジットカードでキャッシングしようが、カードローンでキャッシングしようが、どちらもキャッシングであることには変わりありません。

では、クレジットカードのキャッシングと他の方法でのキャッシングには、どのような違いがあるのでしょうか。

消費者金融カードローンとの違い

消費者金融カードローンとクレジットカードのキャッシング枠には、商品特性として大きな違いがあるわけではありません。

どちらも、限度額の範囲内であれば繰り返し借り入れできて、利息を上乗せしつつ分割で返済していくようになっています。

そんな中であえて両者の違いを挙げるとするなら、「借り入れできる金額の最小単位が異なる」という点でしょう。

キャッシング枠で借り入れできる金額の最小単位は、1万円であることが多いですが、消費者金融カードローンの中には、1,000円単位での借り入れが可能なところもあります。

「飲み会に少しお金が足りなさそうだから念のため2,000円程度借りておきたい」というような場合、1万円だと借りすぎになってしまいます。

そして借りすぎた結果、予定よりたくさんお金を使ってしまうということは十分考えられるでしょう。

そういった点では、キャッシング枠よりも消費者金融カードローンのほうが、小回りが利くと言えそうですね。

銀行カードローンとの違い

消費者金融カードローンの場合と同じように、銀行カードローンとクレジットカードのキャッシング枠の間にも、商品特性としての違いがあるわけではありません。

しかし、銀行カードローンで適用される金利は、キャッシング枠を利用した場合に適用される金利よりも、低くなっているケースが大半です。

そのため、銀行カードローンを利用したほうが返済負担を抑えられることは間違いないでしょう。

ただ、その分銀行カードローンは審査が厳しめに行われる傾向にあるので、「借り入れやすさ」と「返済負担」を天秤にかけたうえで、どちらを利用するかを決めることをオススメします。

クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りる方法

では実際に、クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を借りる方法について、説明していきましょう。

キャッシング枠でお金を借りる方法としては、ATMを利用する方法とインターネットを利用する方法の2つがあります。

ATMの場合

ATMを利用する場合は、ATMにクレジットカードを挿入して、画面に出てくる指示に従って借り入れたい金額を入力するだけで、キャッシングを行えます。

クレジットカードによって、対応しているATMとしていないATMがあるので注意しましょう。

また、正しい向きでクレジットカードを挿入しないと、キャッシング枠は利用できませんよ。

インターネットの場合

クレジットカードを発行すると、利用者ごとにマイページが設定されますが、マイページ経由でキャッシングが行えます。

マイページにログインしてキャッシングの手続きを行うことで、指定した金融機関の口座にキャッシング分のお金が振り込まれます。

24時間いつでもキャッシングの申し込みが可能なので、お手すきの際に手続きをしておくといいでしょう。

なお一番クレカのキャシングとしてオススメなのが楽天カードとなります。楽天カードに関しては、以下の関連記事で詳しく説明してあります。

参考元
『クレカ番長:【マジかよ】楽天カードのキャッシングを使えば気軽にお金を借りれるぞーっ!』

最初のキャッシング枠は10~30万円

キャッシング枠はクレジットカードを申し込む際に同時に申し込みをするか、ショッピング枠だけの契約をしているものに後からキャッシング枠を追加する形で申し込みをすることによって利用することができます。

クレジットカードを最初に申し込む場合に設定するショッピング枠はほとんどが30万円~50万円となり、キャッシング枠は10万円~30万円となることがほとんどです。

クレジットカードは買い物代金の立て替えやお金を借りることができるカードですので、信用取引となります。

ですので、申し込みをした際には必ず審査を受けなければならず、返済能力が無ければカードを持つことはできませんし、いきなり高額な枠で契約できることはほとんどありません。

それぞれの枠は増額することができる

ショッピング枠やキャッシング枠は利用し続けることによって増額することができます。

増額をするためには増額の申し込みをすることで可能となりますが、この場合も審査となりますので、信用やそれまでの利用実績などから総合的に審査がされて、通ることができれば増額することができます。

増額の申し込みはインターネットから簡単にすることができますが、キャッシング枠の増額をインターネットでできるのは50万円までであり、それ以上の増額となればコールセンターに電話することで可能となります。

しかし、50万円を超えるキャッシング枠に増額する場合には収入証明書が必要となりますので、証明書を提出できない人は増額することができません。

また、クレジット会社の方から増額を勧められることもあり、特に利用実績が良好な人ほど勧められやすくなります。

この場合であっても審査となりますが、クレジット会社の方から勧めてくるものですので通らないということはほぼありません。

クレジットカードのキャッシング枠を確認する方法

クレジットカードのキャッシング枠は、キャッシングしようと思ったときにすぐ借りられるので非常に便利ですが、使いすぎているといつの間にか利用可能額がなくなってしまっている場合があります。

キャッシング枠の残高がどれだけ残っているかに関しては、マイページ上もしくはクレジットカードのコールセンターに電話することで確認できます。

借りられる残高が残っているか不安な場合には、事前にチェックしておくといいでしょう。

クレジットカードのキャッシング枠を変更する方法

枠を変更する方法は

クレジットカードのキャッシング枠を増額したいという場合もあるでしょう。

カードローンに申し込めばいいのかもしれないけれど、カードローンや消費者金融という言葉にアレルギー反応を示す人は、一定数いるものです(キャッシング枠も同じようなものなのですが)。

それならすでに利用しているクレジットカードのキャッシング枠を増額すればいいし、そっちのほうが簡単だとも考えるでしょう。

キャッシング枠の増額の手続き自体は、キャッシング枠の残高確認と同じように、マイページ上もしくはクレジットカードのコールセンターに電話をすることで行えます。

今まで利用してきたクレジットカードですから、本人確認や在籍確認が省略される可能性はあります。

しかし重要なのは、クレジットカードのキャッシング枠は総量規制の対象なので、他の借り入れ次第では審査落ちになってしまう場合もあるでしょう

審査に通ったのなら特に問題はありませんが、審査時に何か不都合な点が見つかってしまうと、逆にキャッシング枠を減らされるリスクもあることを忘れてはいけません。

キャッシング枠が不要になった場合

逆に、クレジットカードのキャッシング枠をなくしてほしいという場合もあると思います。

防犯上の問題や万が一の場合に備え、利用限度額を減額するということも現代社会においては必要なことですからね。

この場合は増額時とは異なり、カード会社にとってリスクはまったくありませんから、審査を受ける必要はありません。

クレジットカードのコールセンターに電話をして、キャッシング枠をなくしたい旨をつたえるだけでOKです。

本人確認のために、カード番号やあなたの名前・生年月日などは確認されますが、手続き自体はすぐに終わってしまいます。

もしくは、クレジットカードのマイページにログインして手続きをすることでも、キャッシング枠をゼロにできますよ。

クレジットカードのキャッシングを返済する方法

クレジットカードのショッピング枠で利用した分は、毎月決まった日に口座引き落としで支払いを行いますが、キャッシング枠で利用した分に関しても同じ形で支払いが行われます。

ショッピング枠で利用した金額が15万円で、キャッシング枠の引き落とし分が1万円だった場合は、口座からまとめて16万円が引き落とされるということですね。

なお、キャッシング枠で利用した分は、繰り上げ返済を行うこともできます。

繰り上げ返済を行うことで、利息の負担を抑えつつ効率的に返済を行っていけるので、手持ちのお金に余裕がある場合には、積極的に繰り上げ返済を行っていくようにしましょう。

申込後、何日でキャッシング可能?

クレジットカードの中には、最短即日発行が可能なものもありますが、そういったクレジットカードを利用すれば、クレジットカードでも即日キャッシングを行えるのでしょうか。

答えは、「クレジットカードによる」というのが正確な表現です。

たとえばACマスターカードは、最短即日発行が可能で、発行したその日からキャッシング枠が利用できるので、即日キャッシングが利用できるクレジットカードです。

その一方でイオンカードのように、即日発行は可能なものの、即日発行できるのは仮カードなのでキャッシングは利用できない、というクレジットカードもあります。

即日発行・即日キャッシングが利用できるクレジットカードは、ACマスターカードやセゾンカードインターナショナルなどに絞られます。

クレジットカードでの即日キャッシングを検討しているのであれば、「発行したその日にキャッシングが利用できるカードかどうか」まで調べたうえで、カードを発行する必要がありますよ。

クレジットカードのキャッシング機能を利用する際のポイント

クレジットカードのキャッシング枠を利用する場合は、以下のような点に注意しておきましょう。

①金利が高いということを忘れない!

キャッシング枠でのキャッシングに適用される金利は、法定上限金利ギリギリになっていることが多いです。

金利は、返済負担にダイレクトに関わってくる要素ですから、金利が高いほど返済負担は重くなります。

しっかり返済計画を立てて利用しないと、後々泣きを見ることになりますよ。

②一括で返済する

キャッシング枠で利用した分の返済方法は、分割での返済に設定されていることが普通ですが、返済方法を変更して一括での返済にすることも可能です。

キャッシングのメリットの1つとして、まとまった金額を借りても少しずつ返済を行っていけるということがあります。

しかし上述したように、キャッシング枠では適用金利が高いので、返済期間が長くなるとそれだけ利息をたくさん支払わなければなりません。

借りた金額をそのまま返済するのはなかなかしんどいことではありますが、できれば一括で返済することを心がけましょう。

③キャッシングリボは危険!

キャッシング枠の返済方法の1つに、「リボ払い」と呼ばれる返済方法があります。

リボ払いとは、借り入れている金額に関わらず毎月の返済金額を一定にできる返済方法なので、負担を抑えつつ返済を行っていけるというメリットがあるにはあります。

しかし「借り入れている金額に関わらず」、一定の返済でOKということは、借り入れている金額が大きくなってくると、毎月の返済はほぼ利息を支払っているだけというような状況に陥ってしまいます。

そうなると借金の元本が一向に減らずに、いつまで経っても完済できないというような状態に陥ってしまいます。

キャッシングリボはそういった危険な側面を持った支払い方法であるということには、注意しておいてくださいね。

④繰り上げ返済を心がける

「一括で返済したほうがいいのは分かっているけど、さすがに一括返済だと家計への負担が大きい…」というような場合には、分割での返済を行いつつできる限り繰り上げ返済を行うように心がけるといいでしょう。

繰り上げ返済を行えば、その分だけ借金の元本を早く減らせるので、利息による返済負担を和らげられます。

ただし、無理に繰り上げ返済をしようとしすぎると、結果的にまたキャッシングを行わなければならない羽目になる可能性もあるので、無理のない範囲で行うようにしましょう。

クレジットカードのキャッシングは海外でも利用可能

現地通貨を現金で借りるメリット
クレジットカードのキャッシング枠とカードローンでのキャッシングでの大きな違いとしては、「海外で利用できるかどうか」という点が挙げられます。

カードローンは国内専用で海外ではキャッシングできませんが、クレジットカードはVISAやMASTERなど海外ブランドと提携しているため、現地通貨をATMからキャッシングできるのです。

海外でキャッシングを利用するメリット

海外旅行へ行く場合や出張する場合、日本国内で現地通貨に両替すると思わぬ手数料がかかってしまうことがありますね。

その点クレジットカードは現地に着いてから空港内にあるATM、 またはショッピングモールなどにあるATMなどからお金を引き出せます。

常に大金を持ち歩かずに済むため、防犯効果も期待できます。

必要最小限の現金を引き出し、どうしても現金が必要な場所とカード決済ができる場所を区別しておくことで、多額の現金を盗まれてしまうということも少なくなりますね。

海外でキャッシングを利用する際の注意点

クレジットカードによっては、カード会社に申請することではじめて、海外でキャッシングが行えるような設定になっているものもあります。

自身が利用しているカードのキャッシング設定が分からない場合には、海外に行く前にカード会社に確認しておくのが安心ですね。

また、日本のATMでも1回あたり・1日あたりの引き出し金額に上限が設けられているように、海外のATMでも1回あたり・1日あたりの引き出し金額には制限があります。

まとまった金額を海外でキャッシングしなければならないようなことは、あまりないと思いますが、注意しておきましょう。

また、返済する際にはいつのタイミングの為替レートが適用されるのかということが気になりますが、これは決済のタイミングによるので、一概にいつとは言えません。

一般的には、キャッシングを行ってから数日以内の為替レートが適用されるようですが、適用されるレート次第では多少割高なキャッシングになってしまう可能性もあるでしょう。

各クレジットカード会社のキャッシングを比較

ではここで、主なクレジットカードの年会費とキャッシングの実質年率をまとめてみましょう。

キャッシング枠という観点から、クレジットカードを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

クレジットカード金利
(実質年率)
年会費(税抜き)
三井住友カード15.0%~18.0%1,250円
楽天カード18.0%無料
エポスカード18.0%無料
ライフカード15.0%~18.0%無料
イオンカード7.8%~18.0%無料
セゾンカード12.0%~18.0%無料

複数の種類のクレジットカードを発行している場合は、一番基本的とされているカードの年会費を記載しています。

こうして見てみると、適用金利は消費者金融と同じぐらいという印象を受けますが、イオンカードのように下限金利が低めに設定されているものもあります。

ただ、消費者金融でもそうだったように、実際に利用する場合は上限金利に近い金利が適用されるケースが多いと言えます。

やはり上述したように、早めに返済して利息負担を抑えるように心がけたほうがいいでしょう。

クレジットカードのキャッシング枠に関する5つのQ&A

では最後に、クレジットカードのキャッシング枠について、よくある質問にまとめてお答えしていきましょう。

①派遣社員でもキャッシング機能付きのクレジットカードの審査に通るの?

A.派遣期間等にもよりますが十分可能です

クレジットカードの審査に通過できるかどうかは、属性と信用情報の審査でカード会社が設定している基準をクリアできるかどうか次第です。

派遣社員のかたは、属性の面で少し評価が下がるため、審査に通りにくいと言われることが多いですが、それ以外の点でカバーできれば十分審査通過は可能です。

ただ、派遣社員として今の職場で働いている期間がまだ3ヵ月などのような場合は、今後そのまま派遣契約が継続していくかどうか判断しにくいので、審査落ちの可能性が高まります。

派遣社員として今の職場で働いている期間が、少なくとも1年を超すような状態で申し込みたいですね。

②学生でもキャッシング機能付きのクレジットカードの審査に通るの?

A.可能ですが、限度額は小さめに設定される傾向にあります

学生の場合も、考えかたは派遣社員のかたと何ら変わりはありません。

ただ、学生の場合は主な収入がアルバイトでの収入になると思いますので、返済能力はあまりないと判断され、キャッシング枠が設定されるとしても5万円や10万円といった少額になるケースが大半です。

もちろん、アルバイトをしていない学生であれば、キャッシング枠は設定できません。

なお、クレジットカードの中には学生に対してはキャッシング枠を設定しないところもあります。

キャッシング枠を利用したい場合には、学生に対してもキャッシング枠を付与してくれるクレジットカードを選んで申し込むようにしましょう。

③クレジットカードの申し込みはキャッシング機能を付けなくても在籍確認があるの?

A.基本的にはあると考えておいたほうがいいでしょう

クレジットカードの審査には在籍確認が付き物ですが、それはキャッシング枠の有無にはあまり関係ないようです。

カード会社の判断で在籍確認がパスされることもあるようですが、どのような条件を満たせば在籍確認がパスになるかに関して、カード会社は公にしていません。

そのため、クレジットカードを申し込む場合は、基本的に在籍確認の電話がかかってくると思っておいたほうがいいでしょう。

在籍確認がスムーズに行えないと、審査がそこでストップしてしまいます。

自分が電話に出られなさそうな場合には、同僚に在籍確認がかかってくる旨を伝えて、対応を頼むなどしておくといいでしょう。

④クレジットカードのキャッシング機能を付けない方が今後の借り入れ(住宅ローンなど)が有利になるって話を聞いたけどホント?

A.本当です

ローンの借り入れなどの審査の際には、他社借り入れの金額や件数も審査対象になりますが、キャッシング枠もこの他社借り入れに含まれます。

そのため、キャッシング枠の付いたクレジットカードを所有していると、今後のローン審査で不利になる可能性が若干上がります。

今後住宅ローンや自動車ローンなど、まとまった金額のローンに申し込むことを検討している場合には、クレジットカードのキャッシング枠を付けずに申し込んだほうがいいケースもあるでしょう。

⑤クレジットカードのキャッシングは総量規制の対象になるの?

A.なります

クレジットカードのキャッシング枠も、消費者金融のカードローンと同じように、総量規制の対象になります。

そのため、たとえば年収300万円の人が利用限度額50万円の消費者金融カードローンを契約している場合、 キャッシング枠の利用限度額は最高で50万円となります。

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キャッシングの利用がなくてもキャッシング枠があるだけで総量規制の対象になるの?

さてここで気になるのは、クレジットカードのキャッシング枠がありながら利用していない場合、キャッシング枠の分は総量規制の対象になるのかということです。

結論からお伝えしておくと、利用していないキャッシング枠であっても、総量規制の対象になります。

キャッシング枠は、利用限度額の範囲内であればいつでも借り入れが可能です。

そのため、仮に限度額50万円のキャッシング枠の付いたクレジットカードを持っているものの、今はまったく利用していないとしても、明日になれば借金が一気に50万円増えている可能性もゼロではないのです。

そのためキャッシング枠は、利用限度額の金額をそのまま総量規制の対象として計算するのが普通です。

まったく利用していないから大丈夫だろうと思って、他のカードローン等に申し込んでしまうと、キャッシング枠の存在が足を引っ張って審査落ちになってしまう可能性もありますよ。

まとめ

まとめ

クレジットカードのキャッシング枠についていろいろと説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

お金をキャッシングするには、カードローンを利用する方法やクレジットカードを使う方法があります。

カードローンは比較的利用限度額が大きいですが、クレジットカードのキャッシング枠はそれほど多くはありません。

使いかたによって、ショッピングはクレジットカード、現金はカードローンでという具合に分けて使う方法がありますね。

カードローンが銀行カードローンなら、金利が低いためお得となります。

2枚持つのは不便だとも考えられますので一概には言えませんが、経済的なことを考えれば、キャッシングは銀行カードローン、ショッピングはクレジットカードでというのが賢い使いかたかもしれません。

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