国民年金・厚生年金 あてにしていいの?

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決定

未来のことは誰にもわからないので、考え始めると誰だって不安になってしまいます。

今年2月1日朝日新聞が「公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1日、昨年10~12月期で14兆8,039億円の運用損が出たと発表した。」と報じました。

■朝日新聞デジタル:「公的年金運用損、最悪の14.8兆円 昨年10~12月

「年金破綻」というショッキングなテーマがマスコミで取り上げられているのを見聞きした方も多いと思います。

それだけみなさんの関心が高いということですね。そこでここでは年金、わけても政府が運営している「国民年金・厚生年金」についてご一緒に考えてみましょう。

― 助け合いと親孝行 ―

「国民年金(基礎年金)・厚生年金」は保険の一種です。

保険は事故に備えてみんなで少しずつお金を出し合って大きな財布を作り、その中から、事故にあった人にお金を分配する仕組みです。

事故に遭わなければお金を出し続けるだけで損をした気分になりますが、そのお金は事故に遭って困っている人の役に立っていますし、いざ自分が事故に見舞われた時はまとまったお金を受け取ることができます。

つまり「国民年金(基礎年金)・厚生年金」は助け合い(相互扶助)の仕組みなのです。

助け合いの仕組みはもう一つ意味があって、大きな社会の中で、働ける世代が働けなくなった世代を助けよう、つまりみんなで、みんなの親世代の面倒をみようというものです(世代間扶助)。

ですので、将来の自分のために積み立てているわけではなく、今払う保険料は、今必要な人に渡っているのです。(もちろん黒字が出た分は「年金積立金管理運用独立行政法人」が積み立てています。)

― 本当に受け取れる? ―

将来私が受け取る番になった時本当に受け取れるの?と不安になりますよね。

政府の「年金の運営は、今後100年にわたって生まれてくる人の数、高齢者の数、経済の成長率、お金の価値の変動などを予想して、収支を釣り合わせて、さらに1年分の余裕資金を保持できるように設計されています。」と言われてもなんだかだまされているような・・・そこで最新のデータである平成28年度の年金の収支と積立金残高を見てみましょう。

■厚生労働省公式HP:「厚生年金・国民年金の平成 28 年度収支決算の概要 」

平成28年度は1兆8,392億円の黒字で、積立金残高も支出の3年分余りあります。

今後赤字が生じても積立金を少しずつ取り崩して対処できます。今のところ順調に推移していると言えます。それほど悲観しなくてもよいのではないでしょうか。

少し安心できましたか。

― いくらもらえる? ―

ではどういう時にお金を受け取れるのでしょうか。主なものは三つです。(わかりやすくするためにおおまかな表現にしています。)

  1. 歳を重ねて働けなくなった時(老齢年金)
  2. 病気や怪我が原因で障害が残り働けなくなった時(障害年金)
  3. 配偶者や親に先立たれた時(遺族年金)

このなかで多くの方にとって関心となる老齢年金について見てみましょう。
現在は20歳から60歳まで40年間(480月)、毎月16,410円(平成31年度)を欠かさず納付し続けると、65歳から満額の老齢基礎年金を毎年780,100円(平成31年度)、生きている間受け取れます。(現在の保険料と支給額をもとに便宜的に計算をしています。)

そうすると、16,410円×480月=7,876,800円を払って毎年780,100円もらうのですから、76歳まで生きていれば元は取れる計算です。(会社勤めをしていた方は、これに加えて厚生老齢年金も受け取れますので年金額は大きくなります。)

さらに長生きすればするほど、受け取るお金のほうが多くなります。

厚生労働省が発表した平成29年簡易生命表によれば、現在60歳の人の平均余命は男性24年、女性29年で、男性なら84歳、女性なら89歳というのが平均値です。

■厚生労働省公式サイト:「平成29年簡易生命表の概況

それまで「終身(死ぬまで)」受け取れるというのが「国民年金・厚生年金」の優れた特長です。

もうひとつ特長があります。「インフレに強い」ことですが、これについては機会をあらためて考えたいと思います。

― むすび ―

年金制度は社会情勢とともに変化していくでしょう。

しかし現状ではこれに代わる制度は見つけられていません。

国民みんなで助け合う年金制度は重要な国民の財産です。これからも頑張って維持していけるといいですね。

ファイナンシャルプランナー
野田 清敬(のだ きよたか)

2級ファイナンシャルプランニング技能士(中小事業主資産相談業務)
FP技能士センター正会員
日本FP協会会員 AFP
商工会議所認定 ビジネス法務エキスパート®

1963年生まれ。福岡市在住。
☆社会保障制度を最大限活用するための情報発信をしています。
☆年金、健康保険、労災保険、雇用保険など知らないと損をする情報をお届けしています。
☆家計や教育資金の作り方、医療保険の加入のコツなど身近なテーマも、幅広い知識を土台にしたアドバイスを差し上げることができます。

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