掛け捨ての保険とコスパ重視の保険、フレーミング効果に惑わされない保険貧乏からの脱却方法

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決定

同じような保障内容の保険でも、提示のされ方によって印象が変わり、異なる意思決定をしてしまう事があります。

ネーミングやイメージで判断しがちな落とし穴についてお話しします。

フレーミング効果

例えば、

①果汁50%のジュース
②半分水で薄めたジュース

①も②も同じジュースなのですが、表現を変えただけで、②の方はあまり飲みたいとは思わない印象を受けてしまいます。

また、

①成功率90%の手術
②10人中1人は失敗する手術

①も②も確率的には同じ手術なのですが、表現を変えただけで、②の方が失敗しそうな不安や恐怖を与えてしまいます。

つまり、フレーミング効果とは、同じようなものをどう切り取って提示するかにより、受け取る側の印象や意思決定に大きな影響を与える効果をもたらすのです。

保険の場合、保障額が同じであっても、戻ってくるお金があるのかないのかに焦点を当てた表現を用いることことにより、印象や意思決定に影響を及ぼすのです。

①掛け捨ての保険
②積立タイプの保険

①はネーミングから受ける印象がお金を捨てるイメージを与え、②の方がお得に感じさせてしまうのです。

保険の本質

そもそも、保険に加入する目的は、人生において予期せぬ出来事に遭遇した時に、それを解決するには多額のお金が必要になる可能性があり、どう考えても公的保障や貯蓄だけでは賄いきれないと想定される場合に備える事にあります。

そして、多くの人々が少しずつお金を出し合い、偶々予期せぬ出来事に遭遇してしまった人に給付する為の支え合いであるはずです。

遭遇する確率が低く給付される可能性が低ければ低い程、保険料は安くなり、一人一人の負担は少なくて済みます。

また、確率論的には損する事が前提となる為、初めからお金が戻ってくる事を期待する必要もなく、いわゆる安心料とか、お守りぐらいの感覚で気軽に加入できるものが、保険の本質なのです。

その反面、いざ貰う側となると、多額の給付を受けられる事となりますので、どちらかと言うと、宝くじとか大穴狙いの賭け事に近いものと言えます。

気がつけば保険貧乏

生命保険に加入する際によくありがちなのが、死亡保障だけのつもりで検討しているうちに、がんや医療の保障、教育資金の準備や老後の生活資金の準備など、様々な不安要素に思いを巡らせるよう仕向けられたり、フレーミング効果の影響を受けて、見た目の損得だけを考慮してしまう事です。

掛け捨ての保険の方が、保険料負担は少なくて済むと頭ではわかっていても、ネーミングの印象から捨てるのが勿体なく感じてしまうのです。そのうえ、どうせ払うなら積立タイプの保険の方が、お金が戻ってくる分、損が少なくて済む気がしてくるのです。

そして、気がつけばあれもこれもと特約を付加したり、がんや医療などの保険、学資保険や個人年金保険にも加入したり、更には家族の分まで加入したりして、いわゆる保険貧乏になってしまうのです。

コストパフォーマンスを考える

生命保険をコストパフォーマンス(コスパ)、費用対効果で考えますと、予め時期や目標金額が想定出来るような、教育や老後の資金準備の為のものを保険で準備する事は、保障料は元より、保険会社の見えない運営コストまで余分に負担する事となります。

そうすると、元金自体が貯蓄や投資で積み立てられるよりもかなり少なくなり、得られるであろう利息の複利効果にも相当な差が出てしまいますので、コスパは低いと言わざるを得ません。

また、医療保険など日帰り入院をはじめとする幅広く保障される商品は、給付金を受け取れる確率が高くなる分、保険料に反映されて割高になります。

しかも、保険料負担額のわりに入院時などに受け取れる給付金の額は、貯蓄で賄えない程の多額になるケースはほとんどありませんので、やはりコスパは低いと言わざるを得ません。

それならば、その分貯蓄や投資に回しておく方がましと言えます。

つまり、貯蓄や投資で用意出来るものを保険で用意する事自体、コスパが低く非合理的な選択になりますので、保険には保険にしか出来ない使い方をするべきなのです。

それは、予期せぬ出来事に遭遇した場合に、少ない負担で貯蓄では用意しきれないと想定されるお金を準備出来るように備える事なのです。

それが、合理的な選択かつ、コスパを重視した保険の選択となるのです。

保険貧乏からの脱却方法

保険貧乏から脱却する為には、フレーミング効果に惑わされず、むしろフレーミング効果を利用して、保険を戻ってくるお金の有無に焦点を当てた表現で考えるのではなく、次のような、コストに焦点を当てた表現に変えて考えてみる事がポイントとなります。

①掛け捨ての保険コスパ重視の保険
②積立タイプの保険高コストな保険
③医療などの保険低コスパの保険

そして、②の高コストな保険や③の低コスパの保険には、早いうちに見切りをつけて、①のコスパ重視の保険にシフトしていく事により、毎月の保険料負担を激減させられ、保険貧乏から脱却する事が可能になって参ります。

その結果として、浮いたお金を貯蓄や投資に振り向けたり、自分や家族の為に自由にかつ有意義に使えるようになるのです。

社会保険労務士/ファイナンシャルプランナー
羽場 康高

有限会社ライフスタッフ 代表取締役。社労士オフィス羽場 代表。

社会保険労務士、1 級 FP技能士。生命保険代理店に就職後、個人向け保険の見直し相談をするうちに、私的保険と公的保険の専門的知識の必要性を感じ、ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士の資格を取得。

独立起業して、経営や労務管理のサポート、働き方改革の実行援助を行う。また独立起業する方々の開業前後のコンサルティングや経営サポートも行う。

FPとして、講師業を中心としながら、主にFP向けの継続教育セミナーやメルマガ等を通じて情報発信。
お金の不安のない経営やライフプランニングの提案を行っている。

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