「1,000円貸してください」に頷ずいてはダメな理由

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

なんだか都市伝説的な話に聞こえますが、「1,000円貨してください」と見知らぬ人に懇願する輩が全国で出没しています。

1,000円くらいならと思って貸してしまうかたもいるのでしょうが、「1,000円貨してください」は危険をはらんだ昔からある詐欺の1つです。

そこで今回は「1,000円貨してください」がどう危険なのかについて説明します。

「1000円貸してください」は立派な寸借詐欺

皆さんは寸借詐欺という言葉を知っているでしょうか。

寸借詐欺は刑法上では詐欺罪に当たるため、その証拠が立証されれば罰金刑はありませんが、懲役10年以下の懲役刑が科されます。

実は巷に出没している「1000円貸してください」は、この寸借詐欺の可能性が高い確率で疑われます。

自分はそう思っていなくても、寸借詐欺に会っていたというかたもいるかもしれません。

それほど寸借詐欺は巧妙で、犯罪を問いにくい詐欺罪なのです。

それではその寸借詐欺とはどのようなものかを説明していきましょう。

寸借詐欺とは?

寸借詐欺は人の行為につけ込んで、少額の金銭をだまし取る詐欺罪を指します。

詐欺罪と聞けば何十万、何百万、ひいては数千万をも超える高額な犯罪をイメージしがちですが、詐欺罪に問われるのに金額の大きさは関係ありません。

例え1円でも相手からだまし取れば、それはもう詐欺罪という立派な犯罪行為となります。

詐欺罪に当たる寸借詐欺は数千円から数万円と少額な上、困っている様子を演出して、相手から困っているからお金を貨してあげなくてはと思わせるのが特徴です。

自分からお金を貸しましょうかという人が多いことからも、返してもらえなくても警察に被害届けを出す人はほとんどいません。

「本当に困っているようだったし、1,000円くらいなら帰ってこなくてもいいか、」という寸借詐欺にあった人が自己満足した上、自己完結してしまう被害者が多いのが実情です。

むしろ被害にあったと感じている人は少ないと言えるでしょう。

これが「1000円貸してください」といった寸借詐欺が蔓延る原因の1つです。

寸借詐欺の手口

突然全く知らない人からお金を貸してくれと言われても、普通なら貸す人なんて全然いないでしょう。

こんな常識はずれなことを言われても、相手にする気にもなりませんし、怪しい人にしか見えません。

これが普通の反応です。

しかし、「1000円貸してください」といった寸借詐欺は、この常識を覆してしまう巧妙な手口なため、ついつい貸してしまおうという気になってしまいます。

ここでおはその巧妙な手口について紹介していきます。

手口のベースとなるのは寸借詐欺の定義のとおり、相手の善意につけ込み、同情を買う演技ですが、そこに詐欺罪に問われないための慎重なやり口が加えられています。

「1000円貸してください」被害に会わないためにも、その手口をよく覚えておくようにしてください。

ことさら同情を買うための演出をしている

まずは相手の同情を買うための演出と演技がスゴイ。

ことさらみすぼらしい服装や風貌を演出していることが多く、年齢に応じたカモを物色しています。

詐欺を働く犯人が高齢な場合は若い年齢の人に、若い年齢の場合は高齢者へと、自分に一番同情してくそうな年齢層に寸借詐欺を働くのです。

筆者も経験がありますが、祖母を亡くした頃、とある自転車屋でパンク修理に来ていたおばあちゃんがいざ支払いとなった途端、今日は持ち合わせがないんで後日支払いたいと言い出しました。

その店主は以前も同じことをされ、その支払いが未だ行われていないことを指摘し、それならば修理前の状態に戻すとおばあちゃんに詰め寄っています。

その様子がどうしてもこらえきれなかった筆者は店主に立て替えを申し出てしまい、必ず返金すると言って何度も何度もお礼を言いながらおばあちゃんは帰って行きました。

しかし、その時立て替えたパンクの修理代金1,000円は、1年以上経過した今も返してもらっていません。

後から自転車屋の店主が言うには、あおのおばあちゃんは常習犯だという話でした。

今日は手持ちがないと下記のような同情を買う言葉を繰り返していたので、今考えれば騙されたんだと理解できます。

  • 年金生活でご飯もまともに食べられない
  • もう80になるのに働かなければ生活できない
  • 自転車がなければ職場に行くことすらできない

しかし、それも後の祭りで、その場ではただただ同情心しか湧いてきませんでした。

これが「1000円貸してください」の同情を買う典型的な手口です。

「1000円貸してください」の被害者もこれと同じ心理が働き、貸してあげなくてはという心理状態になってしまうというわけです。

財布を落とした、忘れたといい、緊急性を強調する

また今どうしてもお金が必要だと緊急性を強調してくるのも、巧妙なやり方の1つです。

これも同情を買うように仕向ける手口ですが、下記のような理由でお金がなければ目的地に行くことができない、時間までに到着できなければ大変なことになるといって相手を急かします。

  • 財布を落とした
  • 財布を忘れた
  • 銀行のキャッシュカードがなく、お金が引き出せない

中には外国人旅行者を装って迷ったフリをした挙句、ホテルに帰れないと困った演技で同情を惹く詐欺師もいるようです。

見知らぬ土地で困っている外国人旅行者ともなれば、優しくしたいと思う気持ちは普通よりも大きくなることでしょう。

中にはタダでお金をあげてしまうこともあるかもしれません。

行きたい目的地を明確に話さない

寸借詐欺で多く見られるのが財布を落として帰りの電車賃がない、目的地に向かえないというシチュエーションです。

ここで巧妙なのが目的地を明確にしないところで、数百円くらいならいいかと相手が思った瞬間、詐欺師は行きたい場所や目的地をだんだんと遠くに伸ばしていきます。

最初は3駅先だった目的地が下記のように、だんだんと遠くにずらしていくといった具合です。

  1. 目的地が6駅先だった
  2. 目的駅で乗り換えて、違う方面に向かわなければならない
  3. 今夜はお金がないから、そこで野宿になる
  4. 次の日は仕事で飛行機に乗らなければならない

一度貸しましょうかといった手前、行きたいところや目的地が遠ざかっても、今更貸さないとは言えず、数百円と思っていた額が数万円円単位まで膨らんでしまったというケースもあります。

自分からお金を貸してくれと言わない

「1000円貸してください」といった少額を狙った詐欺師は、自分からお金を貸してくれと言わないことが少なくありません。

同情を買って、相手から貸しましょうかと言わせる凄腕テクを持っているのです。

これは詐欺罪を免れるための上級テクニックで、訴えられても自分から貸してくれといったわけではないと言い逃れすることができます。

寸借詐欺自体、騙すつもりだったことを立証しづらい犯罪です。

その上、言い逃れできる余地があるとなれば、さらに寸借詐欺を問うのは難しくなってくるでしょう。

同情して自分から申し出るかたも多いのですが、寸借詐欺という犯罪があることをよく理解して、まずはすぐに口に出さないよう冷静さを取り戻す時間を持つようにしてください。

寸借詐欺被害は驚くほど多い!

「1000円貸してください」といった寸借詐欺は表面化していないだけで、その被害者は驚くほど多いのが実情です。

これは被害届けを出すかたが少ないことと、犯罪を証明するのが難しい詐欺のため、潜在的な寸借先被害者は計り知れない数字となる可能性も考えられます。

捕まった寸借詐欺の余罪が60件以上!

寸借詐欺に会った被害者が多いことを明確に物語る面白い実話を紹介しましょう。

これは石川県のコンビニで寸借詐欺を働き逮捕されていた42歳男性無職の話ですが、「友人の車に財布を忘れたので、帰宅するための交通費を貸してほしい」とコンビニ女性店員から1万円をだまし取った疑いで逮捕されていました。

するとそれより以前に同様の手口で富山県のコンビニで30代男性店長から6千円をだまし取っていた事が明らかになり、詐欺罪の疑いで再逮捕されたニュースが報道されました。

しかもこの話がすごいのは面白いのは、その後の警察捜査により判明した新事実です。

2015年の6月から12月の半年間で同様の手口による被害が富山、石川両県のコンビニやドラッグストアで計約60件もの被害が確認され、容疑者の関連性が疑われています。

これら全てが1人の犯行ではないかもしれませんが、その大半が1人の犯行だとすれば、寸借詐欺の根深さは尋常なものではありません。

このケースでは証明しにくい寸借詐欺の容疑者が逮捕されたことで、潜在的被害者の多さが浮き彫りとされた形となりましたが、他にも同様なケースがどこかで眠ったままという可能性は考えられます。

これはまさに寸借詐欺被害者の多さを物語る、決定的な事実とも言えるでしょう。

繰り返し貸す羽目になることも・・・

寸借詐欺の怖いところは一度貸しますといってしまうと、詐欺師の要求がだんだん大きくなってしまっても、その要求を断ることができなくなります。

これは寸借詐欺の手口のところでも説明しましたが、実はこれは私たち人間の行動傾向が大きく関係しているのです。

人間は一度やろうと決めたことに対しては、その後も一貫した高度をとる傾向が見られます。

これを心理学では「一貫性の法則」と言うのですが、寸借詐欺はこれに「フット・イン・ザ・ドア」というテクニックを応用しています。

フット・イン・ザ・ドアとは最初は誰もがYESと言う些細な頼みごとから初めて、だんだんと要求を上げていくというテクニックです。

人間は一貫性の法則によって、一度取った行動を継続しようとするため、フット・イン・ザ・ドアのテクニックを併用し、だんだんとレベルを上げていけば最終的な要求にもNOと言うことはできません。

先に例として挙げた最初は数百円の電車代だけだったのに、最終的には数万円ものお金を貸すことになったというのが、まさに一過性の法則とフット・イン・ザ・ドアが効果的に働いた証です。

数百円から1,000円くらいならまだしも、数万円ともなれば被害に会った感は尋常ではありません。

寸借詐欺はこのような危険性を伴う詐欺行為であることを、よく覚えておくようにしましょう。

警察は捜査に乗り気じゃないのが実情だが・・・

寸借詐欺があまりニュースとして挙げられないのは、事件性にインパクトがないこともありますが、実際の逮捕者が少ないということも影響しています。

そして警察自体も寸借詐欺の逮捕に乗り気でないことも大きく関係しているのです。

警察が捜査に乗り気でない理由

警察は検挙率を上げることが一番の評価ポイントとなります。

よって、事件性に乏しい上、犯罪を立証しにくい詐欺罪の捜査に乗り気でないのが実情です。

となれば警察に期待はできないのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。

同署への寸借詐欺の被害届が多くなれば、警察も無視することはできません。

最低でも付近への注意勧告、被害届が多くなれば、実際に捜査に乗り出す可能性は出てくるでしょう。

よって、警察を動かすためにも、被害者には必ず警察に被害届けを出すことが求められます。

被害届がちゃんと出されれば、先に紹介した60件もの余罪が問われる寸借詐欺が、新たに出てくることもあるでしょう。

警察の取り締りが厳しくなることで、寸借詐欺被害の件数を減らすことだってできるのです。

寸借詐欺を減らすには少額だからいいかではなく、まずは被害者の意識改革が問われることになるでしょう。

警察相談専用電話を利用するのもアリ!

わざわざ警察に出向いて被害届けを出すのは面倒だというかたは、政府広報オンラインの警察相談電話#9110に電話相談してみるのもおすすめです。

警察への相談となれば110ダイヤルを思い浮かべるかたが大半でしょうが、この110は警察官にすぐに駆けつけてもらいたい事件が起きた場合に利用するダイヤルになります。

寸借詐欺の被害相談のように緊急でない場合は、このダイヤルなら命の危機がともなわない寸借詐欺の相談にも乗ってくれ、その後の対応を支持してくれるでしょう。

 0.0  (0)
+ この記事を評価する
×
 0.0  (0)

この記事を評価する

決定

コメントを投稿できます (感想,相談歓迎です!金貸しのプロ対応します)

サブコンテンツ

皆に選ばれているカードローン

新生銀行カードローン レイク
プロミス
アコム

特徴で選ぶカードローン

関連する記事

おすすめ記事

  1. 短期間でお金を稼ぐ38の方法

    世の中には、お金を稼ぐためのさまざまな手段が存在します。 特に、スマートフォンが普及したことで多種多様な副業が誕生しました。 そこで、今回は短期間で稼ぐ方法を紹介していきます。 追記:後半に短期間で100万円作る方法・ア・・・

  2. カードローン審査に落ちた時に考えられる理由全て【2回目の申込前に確認】

    借り入れの申し込みを行ったら、審査を受けなければなりませんが、借り入れ審査には即審査落ちとなる条件があることを知っていますか? 即審査落ちとなる条件を知っていることで、無意味な申し込みを避けられます。 カードローンに何回・・・

  3. おすすめのカードローン会社一覧(全160社)

    全国150社以上のカードローン会社を最後に一覧にしてまとめました。 カードローン会社は消費者金融・銀行・信販会社の3種類 以下の3つの業者がカードローンを発行しており、これらをまとめてカードローン会社と呼びます。 消費者・・・

  4. 2社目,3社目からOK!他社借入ありでも借りれる、即日融資できるカードローン

    借入件数と審査担当者の評価 借入件数 担当者の評価 1件 全く問題ない 2件 返済状況が良ければ問題ない 3件 要注意 4件 属性が良くない人は審査通過困難 5件以上 新規の借入はほぼ不可能 属性によって多少違いますが、・・・

カードローン申込体験談