アメックスカードの審査に落ちた原因は?国内カードと違う基準のため?
世界で通用するステータス性と、年会費以上の品質を持ち合わせ持っているのがアメックスカードです。
以前は審査難易度も極めて高い水準にあり、なかなか手にすることが難しいカードでした。
最近は条件を緩和したことで、申込みを希望する人が増えています。
アメックスカードの審査に落ちてしまう原因を見ていきましょう。
記事の目次
アメックスカードの審査は甘い?
「アメックスカード」の愛称で知られるアメリカン・エキスプレス・カードと言えば、「いつかは持ちたいカード」と評されるほど、ステータス性のあるクレジットカードの代名詞です。
年会費は高額ですが、それ以上の高品質なサービスを持ち合わせていることから、申込み年齢に達したからと言って、申込みをしても簡単に入手できるカードではありません。
しかし昨今はカード審査の間口を広げている傾向にあり、以前であれば審査にとおらない属性であっても、将来性などを見越してカード発行に踏み切るケースも増えてきています。
しかし、間口が広くなっているからと言って、誰しも審査にとおるということではありません。
そもそもアメックスカードは外資系のカードですから、審査基準も日本のクレジットカード会社とは違う視点で審査をされると思っておきましょう。
他社審査落ちでも審査にとおる可能性も
外資系のアメリカン・エキスプレス・カードと、日本のクレジットカード会社とでは審査基準が違うわけですが、特に大きく異なる点は国内のカード会社は過去の返済実績に重点をおきますが、アメックスカードの場合は現状の支払い能力を重要視することです。
極論で言えば、過去に他社からの借入などについて返済の遅れがあったとしても、現在の収入や資産状況に問題がなく、きちんと返済していけると判断されればカードが発行されるのですが、企業で想像すると分かりやすいのではないでしょうか。
素行やふだんの勤務実績を重視する日本企業に対し、外資系企業のプロセスはどうでも結果がよければいいという完全な実力主義です。
その傾向がカード審査にも反映されていると言えるでしょう。
そのため日本で発行されているクレジットカード会社の審査に落ちたとしても、アメックスカードでは審査にとおる可能性は十分にあります。
アメックスカード審査に通過しやすい属性とは
アメリカン・エキスプレスでは審査基準を公表していません。
そのため明確に「この審査項目で〇点以上取れば間違いなく審査にとおる」ということは誰にも分かりません。
しかし審査内容について、アメックス独自の審査基準を設けている可能性はあります。
一般的に、アメックスカード審査に通過しやすい属性として言われているのは以下のとおりです。
- 年収300万円以上
- 勤務年数3年以上
- 収入が低い、若しくは年金受給などのみであったとしても、資産があれば(申込者所有の持家や銀行預貯金の残高証明などを提出)審査にとおる可能性がある
年収金額よりも収入の安定さが重要視されることを考えると、勤務年数が長いと審査にとおりやすい属性であると言えるでしょう。
つまり一時的な高収入を得ている人よりも、資産があり長期的な返済でも問題なく支払える程度の資産力を所持している人が、優遇される傾向にあると言えます。
審査結果が長ければ審査落ち?
アメックスカードの審査時間は通常1~3営業日で、結果についてのメールが送られてきます。
ただあくまで目安の時間であるため、場合によってはそれ以上の時間がかかることもあります。
なかなか審査の結果が出ないと、審査に落ちてしまったのではないかと不安になってしまいますが、審査落ちの場合はむしろ早めに連絡がきます。
時間がかかっていても、前向きに考えるようにしましょう。
申込み属性がギリギリのラインにいる人は、審査結果が出るまで時間がかかってしまうことも多いので、気長に待っておくといいでしょう。
審査にとおると、1週間程度でカードが手元に届きますが、これも飽くまで目安です。
審査状況によっては1か月かかることもありますので、時間に余裕を持った状態で申込みを行うことをおすすめします。
アメックスゴールドの審査はグリーンよりも厳しい
初心者向きと言われるアメリカン・エキスプレス・カード、いわゆる「グリーンカード」ではなく、最初からアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードに申込みするのであれば、グリーンカード以上に審査は厳しいと考えておきましょう。
クレジットカードの機能は、契約者を信用し商品を立替え払いする、いわゆる「信用取引」です。
そのため、利用者はたとえ高額利用でもしっかり返済していける人を対象としています。
他社のクレジットカードで言うプラチナカードと同等レベルと言われるアメックスゴールドカードですから、グリーンカード以上に審査も厳しくなるのは当然でしょう。
そこでアメックスゴールドカードにいきなり申し込むのではなく、まずはグリーンカードに申込みをしてアメックスカードでの返済実績を積みましょう。
そうしているうちにアメリカン・エキスプレスから、「ゴールドカードへ切り替えませんか?」という招待(インビテーション)が届きます。
それを待ってから申し込むという方法が、アメックスゴールドカードを手にする確率が高くなるでしょう。
アメックスカード審査に落ちる原因とは
アメックスカードの審査に落ちてしまう原因は、アメックス側から明確に伝えられることはありません。
そのため原因を自分で分析していくしかありません。
心当たりが少しでもある場合にはすぐに対応できますが、全く心当たりがない場合が問題です。
心当たりはなくても何かしらの原因があって審査落ちしたわけですので、その問題点を探していく必要が出てきます。
属性が低い
アメックスだけでなく、クレジットカード会社が最も重要視するのは、今得ている収入が安定したものかどうかという点です。
勤続年数が長い方が年間をとおして収入が安定しているとみなされます。
高収入だとしても、転職して1年未満などでは審査落ちの原因となります。
また借家よりも持家など、どの程度資産を所有しているのかも重要なポイントになりますから、資産を所有していると証明できる公的な書類を準備しておくといいでしょう。
クレジットヒストリーに問題がある
クレジットヒストリーとは、信用情報機関に記載されている信用情報のことです。
今まで1度も分割購入したことがない人は、信用情報機関に照合をしても「ガイトウナシ」となります。
この「ガイトウナシ」と結果が出る理由は、ふたとおり考えられます。
ひとつは、現金主義者として1度も分割購入をしたことがない場合です。
分割購入をしていなければ、クレジットヒストリーは白紙のままです。
もうひとつは、分割購入などの利用経験者であっても、返済できずに自己破産などの債務整理を行っていた場合です。
延滞や債務整理は一定期間信用情報機関に登録されます。
この期間は、新しい借り入れもクレジットカードの申し込みもできません。
一定期間がたってその事実が消えますが、そのときには個人信用情報は真っ白というわけです。
この信用情報が真っ白の状態を「スーパーホワイト」と呼びますが、どちらのパターンでそうなってしまったのかは書面だけで判別することはまず不可能でしょう。
事実をわざわざ申込者に確認することもありませんから、少しでも不安要素があれば審査にとおさないというのがクレジットカード審査での基本だと覚えておくといいでしょう。
他社返済状況に問題がある
アメックスカードでは、過去の取引状況よりも現状の取引状況を重視する傾向にあるわけですが、全く他社取引状況を見ないわけでもありません。
申込みがあった時点で、必ず個人信用情報機関に照合をかけ、登録内容を確認します。
そこで他社取引状況も一緒に知ることができます。
幾ら過去はさほど重要視しないと言っても、債務整理を行ったり長期延滞の事実が確認できたりすれば審査においてマイナス要因となってしまいます。
同時期に複数申込みを行っている
信用情報機関での分かる情報は他社取引状況だけではありません。
いつ、何件、他社へ申込みをしたのかも確認することができます。
ここで同時期に複数のクレジットカード会社へ申込みを行っていると、「金銭面が厳しいのではないか」と判断され、それだけで「申込みブラック」となり審査に落ちる原因となります。
アメックスカードは審査結果が出るまで時間がかかりますので、その間、保険として他社へ申込みを行いたい気持ちは分かります。
しかし、申込みを複数行うことで、かえって審査に落ちてしまう原因となる可能性もありますから、ここは結果が出るまで他社への申し込みを控えましょう。
アメックスカード審査に落ちてもできる対応とは
残念ながらアメリカン・エキスプレス・カードの審査に落ちてしまったとして、もしかしたら他のカード会社ならば審査にとおるのでないかと考えても不思議ではありません。
実際にすぐに別のカード会社へ申込を行ってしまう人も多いわけですが、これは余りおすすめの方法ではありません。
審査を待っているときと同じように、たとえアメックスの審査結果が出た後でも、すぐに複数のカード会社へ申込みを行うと「申込みブラック」となり、とおったかもしれない審査にも落ちてしまう結果となりかねません。
審査落ちしたからとすぐに別の会社へ申し込みをするのではなく、まず審査落ち原因を探りできる限り排除しておくようにしましょう。
そうしないと、次に申込みをしても同じ結果となる可能性が高くなります。
勤務年数が短い場合は待機
収入は頑張れば増やせますが、勤務年数は自身の努力でどうにかなるものではありません。
アメックスカードの審査ではどうしても勤務年数が重視されるため、勤務年数が短い人はまずは別のクレジットカードに申し込みをしてみましょう。
そして勤続年数を延ばしつつ、その間は他社クレジットカード会社との取引に対して、返済が遅れないように注意を払い、きちんとしたクレジットヒストリーを作っておくといいでしょう。
携帯料金の支払い遅れに注意する
「審査に落ちてしまったけど、年収や勤続年数なども他社返済状況も悪くなく、ほかに心当たりがない」という人の場合、携帯電話料金の支払い状況はどうでしょうか。
スマートフォン端末代金を分割で購入している場合、月の利用料金と合算し端末代金も請求されているでしょう。
実はこの端末代金の分割支払いは、信用情報機関に登録されています。
もし携帯料金の支払いが遅れてしまうと、分割払いにした端末代金も延滞したことになってしまうため、携帯電話料金の支払いは遅れないように注意しましょう。
心当たりがない場合には情報の開示請求を行う
「やはり何一つとして心当たりがない」という場合には、信用情報機関に情報の開示請求をし、自分の信用情報を確認してみてはいかがでしょうか。
開示請求費用として1,000円程度の費用が発生してしまいますが、カード会社と同じ情報を見ることができます。
どこが原因で審査落ちをしてしまったのかを確認することができるでしょう。
確率的には低いものの、中には事実と異なる情報が記載され、それが審査落ちの原因になってしまう場合もあります。
審査落ちの理由にどうしても心当たりがないというのであれば、一度度開示請求を行うのも対応策のひとつです。
アメックスカード審査に落ちた!再申込先はどこがいいのか
アメックスカードの審査に1度は落ちたものの、でもどうしても諦めきれない人は、もう一度申し込みをしたいと考える人も多いでしょう。
その場合は、前回の申し込みから3か月程度時間をおいてから再申し込みをしましょう。
ただ、3か月という期間をおいても前回の申し込みのときの収入といった属性が余り変わっていないようなら、再申し込みの審査でも同じ結果になってしまう可能性があります。
そうなってしまったとしても、どうしてもアメックスカードがいいという確固たる信念があれば別です。
しかし、まだ一枚もクレジットカードを持っていないのであれば、アメックスカード以外の違うクレジットカード会社に視野を広げると、審査にとおる可能性も広がり、クレジットカードを手にすることができるでしょう。
それではアメックスカードの次に手にしたいクレジットカードを見ていきます。
ステータス性で遜色ないのはダイナースクラブカード
高いステータス性を誇れるカードであれば、ダイナースクラブカードも選択肢に入るのではないでしょうか。
アメックス同様申込みができるのはゴールドカードまでで、プラチナやブラックを入手するには、一般的なダイナースクラブカードやゴールドカードから始めて着実に実績を積み、インビテーションを待つしかないという希少性の高さも人気のひとつです。
ダイナースクラブカードの会員特典としては、空港ラウンジ無料サービスや荷物宅配サービスなども無料附帯でついてきます。
またポイント(マイル)がたまるショッピングもYahoo!ショッピングや楽天市場、じゃらんなどとい言った日常使いできるサイトが主ですので、ポイントがたまりやすいのも特徴です。
国内唯一の国際ブランドJCBゴールドカード
アメックスのグリーンカードは、他社のゴールドカード並みのサービスを展開しています。
そこで、国内唯一の国際ブランドであるJCBが発行しているゴールドカードであれば、アメックスカードと遜色のないサービスを受けられると好評です。
空港ラウンジサービスやゴールド専用デスク、最高1億円の海外旅行傷害保険などワンランク上のサービス内容を無料で楽しむことができます。
またふだんからスターバックを利用する人であれば、オンライン入金・オートチャージでポイント10倍など、普段使いにも重宝する1枚です。
まとめ
アメックスカードは独自の審査を行っていますが、大きく他社と変わることはありません。
基本的にクレジットカードの審査はどこも同じです。
ただアメックス独自というエッセンスが加わりますが、他社審査に落ちてしまってもアメックスカードなら確実に審査にとおる、というわけではありません。
まずは審査落ちしてしまった原因を排除し、次回へつなげていくことが重要になってきます。
再申込先は豊富にありますが、どのサービスであれば生活をよりゆたかにしてくれるのか、という点で検討されてみてはいかがでしょうか。
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