全日信販のローン審査で気をつけたい事とは?
今回は、岡山県に本社のある地方大手信販会社の一つ「全日信販」は、アプラスとの合併が決まっています。
取り扱っているローンや商品について、アプラス合併後にどのように変更や利用ができるのか、借り換えも含めて詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
全日信販は新規申し込み受付終了しました
実は現在全日信販ではアプラスとの合併が決まっているため、クレジットカードやカードローンの「新規受付」は全てできないようになっています。
全日信販は平成32年を目途に、グループ企業の「アプラス」と合併します。
したがって、全日信販のホームページには、クレジットカードやカードローンの商品の記載はありますが、全てホームページ上部には「新規受付は終了しました」ということが明記されています。
また、アプラスのホームページにも、平成32年以降はグループ会社のアプラスに業務が移行すると、ニュースリリースされましたため、全日信販が倒産する訳ではなく業務が吸収されると考えて大丈夫です。
全日信販は株式会社アプラスに統合
まず、全日信販の会社概要と、取り扱っている金融商品の詳細からご紹介します。
ただし、全日信販がなくなるため新規申込みはできないので、ここでは既に全日信販を利用している人に向けて、今後どのようにサービスが利用できるかを紹介します。
全日信販の顧客はどうなる?
まずこの会社の概要についてですが、正直なところ岡山県に住まわれている方以外は、「初めてこの会社の名前を聞いた…」という方がほとんどではないでしょうか?
全日信販は、冒頭でもお伝えした通り、岡山県にしかない信販会社ですので、特に中部~関東にお住まいの方にとってはなじみの薄い企業であるのもうなずけます。
なお、全日信販は信販大手のアプラスグループの、グループ企業という位置づけになっており、アプラスフィナンシャルが100%の株式を保有する連結子会社です。
また、アプラスはSBI新生銀行グループでもありますので、全日信販のホームページにはSBI新生銀行グループである旨のロゴが記載されています。
この会社が取り扱っている商品は、カードローンやクレジットカードがメインとなっています。
既に全日信販を利用している人は、差し当たってはサービスが利用できますが、合併時には順次サービスが終了していくため、新しい商品やローンに利用しなおすことになっていきます。
また、カードローンやクレジットカードの支払いが残っている人は、残念ながら会社がなくなるからと言って返済せずに済む訳ではなく、代わりの会社が請求を続けることが一般的です。
AJカード利用者
次に、この会社が取り扱っている商品ごとに、今後の対応を簡単にお伝えしておきます。
まず、全日信販が取り扱っているクレジットカードについてですが、ブランド名は「AJカード」という名前で発行されています。
このカードは、JCBやVISAなどの国際ブランドはもちろん使えますし、中には岡山県内の商店街と連携しているクレジットカードもあるようです。
また、既にAJカードを持っている場合には、利用可能日までは引き続き使用可能です。
ただし、利用可能日以降は新しいカードが届かないため、全日信販以外のクレジットカードを作りなおさなければなりません。
また、国際ブランドであるJCBやVISAの付いていない加盟店舗のみで使えるクレジットカードは、2018年9月より利用停止となっています。
全日信販からお知らせが届いているとは思いますが、間違えて利用しないように気を付けてください。
もしも、クレジットカードのキャッシング利用の返済が残っている場合には、アプラスが行うことになりますが、お問合せ窓口や電話番号はこれまでと同じように利用できますので安心してください。
カードローンやオートローン利用者
次の取扱商品は「各種ローン」です。
全日信販は「目的ローン」と、「カードローン」の2種類を取り扱っています。
目的ローンはその名の通り、結婚式の準備金や引越し費用など、ある程度利用目的が明確になっている場合に利用できるローンで、一度借りた後は返済専用のローンとなります。
また、カードローンについては一般的な銀行カードローンと同じく、限度額を設定しその範囲内で借りたり返したりできるローンです。
どちらの業務もクレジットカードと同じようにアプラスが業務を引き継ぐため、返済先がアプラスに代わるだけと思って大丈夫です。
ただし、事業を合併吸収する関係上利用者を早めに減らしたいためか、比較的短い延滞であっても一括返済や強制解約を求められることがあるようです。
一括返済を求められてしまった場合には、全日信販が裁判所に裁判の申出をして起訴状を出される可能性もあります。
こうなってしまうと、返済費用だけではなく裁判費用まで掛かってしまいます。
もしも、全日信販やアプラスから一括返済や法的措置の督促が来た場合には、裁判にならずに解決できるかもしれないので、法律の専門家に相談してみましょう。
他社への借り換えも検討
前段でお伝えした通り、全日信販のクレジットカードやカードローンは現在申し込みができない…ということになっていますので、「全日信販のカードローンを申し込みたかった」という方のために、それ以外で申し込めるローンはないのか、幾つかのカードローンをご紹介しておきたいと思います。
また、全日信販でローンをしている人は延滞に対して、徐々に厳しくなっていく危険性があります。
したがって、全日信販以外のローンに借り換えをするなどして、早めに解約をした方が良いので参考にしてください。
限度額が大きいSMBCモビット
まず、全日信販のカードローンと他社カードローンを限度額で比較し、他に条件の良いローンはないのか、チェックしてみたいと思います。
全日信販のカードローンは比較的限度額が低く、最高限度額が設定されたとしても200万円までということになっています。
一方、SMBCモビットの限度額は、最高800万円までと高額の融資が可能です。
共に、最高限度額で融資されるケースはまれですが、増額の可能性を考えると、最初からこのような他社カードローンの利用を考えた方が良さそうです。
ただし、消費者金融は総量規制という法律で、年収の3分の1以上の借入ができなくなっています。
もしも、借入金額が高額で年収の3分の1に近い場合には、SMBCモビットでも上限金額が低くなるため気を付けましょう。
このような場合には、総量規制の対象外であるおまとめローンなどの利用がおすすめです。
コンビニATM手数料が無料のレイク
次に金利面でもチェックしてみましょう。
全日信販のカードローンの上限金利は年18.0%でしたが、この点だけ考えると他社消費者金融カードローンの上限金利も年18.0%ですので、特に全日信販のカードローン金利が低いということはありません。
さらに申し上げると、銀行カードローンについては、上限金利が年10%~14%台のところがほとんどですので、これらの銀行カードローンを利用した方が、全日信販のカードローンより利息負担を抑えられます。
ただし、銀行カードローンは審査の難易度が高いため、消費者金融で利息などの出費を抑えたいときには、コンビニATM手数料が無料のレイクがおすすめです。
金利は変わりませんが、ATMで返済や借入を行っている人であれば、年間1,000円以上節約が可能です。
また、初回利用であれば60日間の金利無料サービスを受けられるため、2か月分の金利を無料にできる点も他の金融機関にはない魅力的なポイントと言えます。
少しでも出費を抑えたいという人は、レイクを検討してみると良いでしょう。
ジャパンネット銀行のネットキャッシング
最後に申し込み方法についても比較してみます。
簡単に申込みがしたいときには、ジャパンネット銀行のネットキャッシングがおすすめです。
ジャパンネット銀行のネットキャッシングであれば、申込みから借入まで全ての項目をインターネットから行えるため、来店する必要がありません。
またローンカードも発行されないため、郵送物が自宅に届くこともなく家族にカードローンの利用がバレないという安心感もあります。
運転免許証などの本人確認書類もスマホから写真で取るだけで済むため、すぐに申込みや審査を受けられるのです。
そして、全日信販のカードローンについては、現在申し込みができないので細かな情報は不明ですが、それでもアコムやプロミスなどは全国に自動契約機が多数設置されていますので、申し込みの利便性についても他社カードローンの方が圧倒的に高いと言えます。
ちなみに、アコムやプロミスの自動契約機は、土日もオープンしており、カードの申し込みや契約そしてカード発行もできるようになっています。
したがって、特に土日に即日融資を希望する方にとっては、おすすめの申し込み方法と言えます。
カードローン借り換えの4つの鉄則
最後に、参考知識として一般的なカードローン審査に落ちないためには、どんな点に気を付けておくべきなのか?4つの鉄則についてお伝えしておきたいと思います。
なお、この点は全日信販のカードローンに申し込む・申し込まないに関わらず、どんなカードローンでも言えるので覚えておくと便利です。
①支払い延滞はNG
一つ目の鉄則は、既にクレジットカードを持っていたり、カードローンに借り入れがあったりする場合に、それら他社借り入れの返済には「絶対に遅れない」という点です。
カードローンやクレジットカードの支払日は、申込時に「約定返済日」として定められた日が設定されているはずですが、一日でも返済日に遅れると延滞ということで信用情報機関には履歴として残ってしまいます。
したがって、他社カードローン等の返済が滞りがちな人が、新たにカードローンに申し込むと、「返済にルーズな人…」ということが審査担当者にはわかってしまい、審査には不利な状況となってしまいます。
カードローンによっては、再前にお知らせメールなどを発信してくれるサービスもありますので、他社を利用している場合はそのようなサービスも駆使しつつ、とにかく返済日だけは忘れないようにしたいところです。
②残債金額は1円でも減らす
二つ目は、他社カードローンを利用している場合は、「他社借入を増やさず、残債金額は1円でも減らしていく」という点です。
消費者金融は総量規制の対象となりますので、どんなに借り入れができたとしても、年収の1/3を超えて借り入れはできないようになっています。
一方、銀行カードローンは総量規制の対象ではありませんが、年収に対し借金返済額が占める割合(返済比率)が低ければ低いほど審査に通りやすいということになりますので、とにかく年収を増やし他社借り入れを増やさずに、積極的に返済をしていくことがとても重要になってきます。
③申し込みブラックに注意
三つ目は、クレジットカードやカードローンの申し込みを、同時に何社も行わないという点です。
同時に何社ものカードを申し込んで審査に落ちる人のことを、「申し込みブラック」と呼びますが、この状態になると6か月間は新規の審査に通りにくい状況が続きます。
カードローンを申し込むと各金融機関が信用情報機関に照会を行う訳ですが、その履歴についても、全て信用情報機関には残るようになっています。
したがって、何社ものローンを同時に申し込んでしまうと、多数の照会履歴を見た審査担当者は「この人は相当お金に困ってるんだな…。新規融資をしても返済されないかも」というネガティブなレッテルを貼ってしまいます。
中にはカードローンの審査落ちを心配し、保険として何社ものローンを同時に申し込む方がいるようですが、先ほどもお伝えした通りこの状態は6か月間続きますので、できれば避けたいところです。
④虚偽申し込みはしない
最後のポイントは、申し込み内容は正直にそして正確に入力するという点です。
今やカードローンはWebからの申し込みが主流になっており、対面での申込はほとんど行われていません。
したがって、申込者が入力した内容は、特に第三者がその場で確認することなく、そのまま申し込み手続きに反映されてしまいます。
もしも、申込時の記入内容で虚偽の内容を書いてしまった場合、審査担当者にはわざと間違えてしまったと思われてしまいます。
誤入力が故意かそうでないか…などは、カードローンの審査担当者にはわからない話ですので、僅かな間違いで信用を失わないように細心の注意を払って入力するようにしてください。
特に、本人の住所や氏名、連絡先などはもちろんですが、他社借り入れの件数や他社借入金額についても正直に入力するようにしてください。
銀行系のカードローンでは、虚偽の申し込みに対して厳しく対応するケースがあるため、審査落ちとまでは行かなくても借入限度額が下げられるケースが非常に多いです。
限度額が低くなってしまうと、実質年率も高くなってしまいデメリットしかないので気を付けましょう。
消費者金融系の新生フィナンシャルは全日信販の系列会社ですが、申込時には再度審査が行われるため、新規の申込みと同じように申込内容に不備がないか確認してください。
これらの情報を過少申告しても、信用情報機関へのデータ照会で全て判明してしまいますので、こんなところで申込者としての信頼を損なわないようにすることがとても大切です。
まとめ
今回の記事でもお伝えした通り、現在は全日信販の商品は申し込めないようになっています。
しかし、元々全日信販の商品にはそれほどメリットはなく、最初から大手の消費者金融等の他社カードローンを利用していた方が、後々利便性も高くおおすすめということはおわかりいただけたかと思います。
ただ、どんなに利用しやすいローンであっても、借りた後はきちんと返済する必要があります。
特にカードローンを利用する場合は、無理な借り入れは絶対に控え、自分が返済できる金額だけを借りることを心がけるようにしてください。
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