楽天カードの支払いを踏み倒しするには時効の援用が必要
楽天カードを使い過ぎてしまった、返済できない、となっても時効の成立まで逃げ切れれば借金を踏み倒しすることができます。しかし単に時効が成立しただけではなく時効の援用をしなければ完全に借金の踏み倒しにはなりません。
それに楽天カードの支払いを踏み倒してしまうと、信用情報にキズがついてしまうリスクもあるため、生活していくうえで様々な不便さを感じなければなりませんね。
楽天カードの支払いを踏み倒すにはどのような手順が必要なのか、また踏み倒すことによって生じるリスクにはどのようなものがあるのかについてご説明していきたいと思います。
楽天カードの支払いを踏み倒しするには5年必要
刑事事件に時効があるように、金銭債権にも時効があります。つまり楽天カードの支払いをしないまま一定期間過ぎれば、時効が成立し支払う義務がなくなります。
一般的に金銭債権の時効は10年となっていますが、カードローンやクレジットカードなど営利目的の金融機関の借金については5年で時効が成立します。
なんだ楽天カードの支払いを5年間しなければいいだけか、と考えるのはちょっと甘いですね。
5年間もカード支払い請求から逃げることはできるでしょうか。
コンピューターで顧客管理している状況で、返済滞納者を長期間放置するほど楽天カードの顧客管理がいい加減ということはないと思いますよ。
カードの支払いを滞納すると遅延損害金が発生する
楽天カードの支払い期限をすぎてしまうと、発生するのが遅延損害金です。遅延損害金とは約束通りにカードの利用料金を支払わなかった延滞料のことですね。
遅延損害金は支払期日の翌日から日割り計算で発生し、楽天カードのショッピング利用料金については年14.6%、キャッシングについては年20.0%の金利で計算されます。
楽天カードの利用がショッピングのよりはキャッシングの方が多いんだよね、という人はとくに注意が必要ですね。
例えばキャッシングで30万円お金を借りたとして、30日間も返済滞納をしてしまうと遅延損害金は4,931円も通常の支払い料金に加算されてしまうのです。
遅延する日数が増えれば増えるほど、遅延損害金が膨れ上がります。返済滞納を解消しない限りいつまでも遅延損害金が加算されていきます。
もし楽天カードの踏み倒しが可能になる5年間も滞納していたら、遅延損害金だけでおよそ30万円もの遅延損害金になってしまいますよ。
借金の踏み倒しが成功すれば良いとしても、もし踏み倒しが失敗してしまったら多額の借金を背負ってしまうことになりますね。
踏み倒しをする前に金融ブラックになる
楽天カードの支払い期日に遅れると、その時点で楽天カードの利用ができなくなります。これはクレジットカード会社ならどこでも行なっている方法で、利用料金を支払わない限りカードは使えません。
楽天カードは他のクレジットカード会社よりも顧客の立場に立った考えを持っており、支払期日に利用料金が口座から引き落とされなかったとしても、支払期日から4日連続で再引き落としをしてくれます。
その間に楽天カードの利用料金を口座に入金していれば、遅延損害金こそ計算されてしまいますがそれほどの額にはなりません。
しかし一定期間内で再引き落としができないと、数日後には電話によって督促が行われてしまいます。
仮に楽天カードの支払いを1カ月程度遅れてしまうと、会員規約によって楽天カードの強制解約が行われてしまいます。
まずこの時点で金融事故が発生したとして、信用情報に金融ブラック情報が載せられてしまうでしょう。
さらに支払いを2カ月程度遅れてしまうと、その時点で長期返済滞納者として信用情報に再び金融ブラック情報が載ってしまいます。
つまり楽天カードの支払いを2カ月遅れてしまうと、金融ブラック情報としてカードの強制解約と長期返済滞納のWで信用情報に載ってしまうのですから、その時点で利用しているカードローンや他社のクレジットカードも使えなくなってしまうことは必至です。
借金踏み倒しまでに5年かかるというのに、たった2カ月で金融ブラックになってしまったら、お金に関する契約について審査に通ることは期待できませんね。
長期返済滞納については返済滞納解消しない限りブラック情報が消えることはなく、たとえ返済滞納を解消したとしても5年間はブラック入りです。
裁判を起こされて差し押さえされることもある
楽天カードが強制解約になったからといって、借金返済しないでも良いわけではありません。
カードの利用料金は遅延損害金と一緒に借金として残り、電話による督促や書面による督促によって、3カ月程度は連絡先として登録してある電話番号や、自宅宛に督促状が郵送されてくることでしょう。
しかしいつまでも電話督促や督促状で請求することはありません。
楽天カードに限らずクレジットカード会社は、支払い滞納からおよそ3カ月以上になると、このまま返済滞納を続けると法的回収に移行せざるを得ませんと最後通牒を突きつけてきます。
最後通牒に書いてある法的回収とは、裁判所を通して行う支払督促、及び少額訴訟を含めた民事訴訟です。
支払督促に対して異議申し立てをしない、民事訴訟についての出頭命令に応じないまま放置してしまうと、法的手続き開始から1カ月程度で強制執行による財産の差し押さえを行ってきます。
財産の差し押さえは差押禁止物件いないの不動産や動産、預金口座や給料まで及び、給料の差し押さえをされてしまうと、手取り33万円以下の給料は1/4まで強制的に差し押さえされてしまいます。
本人の生活ができなくなるばかりか、家族に対しても迷惑がかかってしまいますね。
当然ながら給料の差し押さえは会社に裁判所から差し押さえ命令が届きますので、会社側としても社員の借金問題に頭を抱えてしまうでしょう。
カードの支払いを踏み倒しするには時効の援用が必要
楽天カードの支払いを踏み倒すには、5年間借金返済をしていないことと、前項でご説明したように楽天カードによる督促がない、そして裁判も起こされないことが条件です。
簡単に言えばカードの利用料金を滞納しているのに、楽天カードが放置している場合に限られるわけです。
楽天カードは利用料金の不払いが発生すると、マニュアルに従って督促手続きを行い、最終的には裁判を起こしてきますので、5年間も返済滞納を放置するとは考えられません。
借金の踏み倒しが成功するのは、何らかの理由で滞納者リストから外れてしまった場合ですね。
さて楽天カードの請求日の翌日から5年経過しました、これで借金の踏み倒しができた、となってもそれだけで踏み倒しができたことにはなりません。
借金の踏み倒しをするには時効の援用が必要です。時効の援用とは楽天カードに対して、債権の消滅時効に達していること、借金の支払い義務がないこと、そして支払う意思がないことを文書で郵送することです。
普通郵便ではなく配達記録つきの内容証明郵便で送らなければ、完全に借金の踏み倒しは成立しません。
時効の援用で借金の踏み倒しが成立しても金融ブラックになる
運良く時効の援用によって楽天カードの借金の踏み倒しが成立したとしても、時効の援用の文書が楽天カード側に届いた時点で金融ブラックとなってしまいます。
信用情報機関への登録は金融機関によって様々であり、時効の援用で債権が消滅したと登録してくれれば金融ブラックになることはありませんが、ほとんどの場合時効の援用の文書が届けば、その時点で長期返済滞納として登録されてしまうでしょう。
そうすると滞納を解消しない限り金融ブラック情報は消えませんので、楽天カードから支払督促を受けることがなくなったとしても、お金に関する契約の審査で落とされてしまうことは覚悟しなければなりませんね。
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