無職でも総量規制対象外のカードローンは借入可能?

無職の人は本人名義の収入がないため、お金を借りる方法が非常に少ない属性です。

では、収入と借入額の関係性に決まりがない総量規制対象外のローンであれば無職の人でもお金を借りることができるのでしょうか?

結論的に言えば、総量規制対象外のローンでも無職でお金を借りることができる人は非常に限られます。

この記事では、総量規制対象外のローンの審査、無職の人が総量規制対象外のローンで借りることが難しい理由などについて解説していきます。

執筆者の情報
名前:手塚 龍馬(仮名)
年齢:33歳
性別:男性
職歴:2007年~2014年地方銀行の貸付業務に従事

総量規制とは

そもそも総量規制とはどのような決まりなのでしょうか?

まずは、総量規制の決まりを確認しておきましょう。

法律による借入金額の決まり

総量規制とは、貸金業法という法律によって定められている借入金額に関する決まりです。

総量規制では、他社からの借入額との合計で年収の3分の1を超える借入をすることは不可能です。

例えば、年収300万円の人であれば、借りることができる金額は300万円の3分の1である100万円までとなります。

この人がすでに他社から30万円を借りてしまっている場合には借入可能額は100万円−30万円=70万円となります。

無職の人は年収が0円ですので0円÷3=0円となり、総量規制対象のローンは無職の人が利用することはできないのです。

対象となるのは貸金業者のみ

総量規制の対象となるのは、消費者金融やカード会社や信販会社などの、預金業務を扱わずに貸金業務だけを行なっている貸金業社からの借入のみです。

預金業務を行なっている、銀行、信用金庫、農協などの借入は総量規制対象外となります。

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総量規制対象外のローン

総量規制対象外のローンにはどのようなローンがあるのでしょうか?

銀行等の金融機関のローン

先ほど説明したように、預金業務を扱う金融機関のローンは総量規制対象外となります。

不動産担保のローン

住宅ローンや不動産担保ローンなどの不動産を担保にするローンは銀行はもちろん貸金業社からの借入であっても総量規制対象外となります。

不動産担保ローンは不動産を担保にすることで信用を確保しているため、個人の信用に対して融資を行う無担保ローンとは根本的に審査の基準が異なるのです。

そのためノンバンクからの不動産担保の融資も総量規制対象外となります。

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自動車ローン

自動車ローンは自動車という特定の使い道にしか使用できないローンです。

また、仮に返済に困窮しても自動車という換金性の高い資産を購入するためのローンであることから、自動車を売却して返済に充てることも可能です。

このため、自動車ローンも総量規制対象外となり、年収の3分の1を超える借入も可能です。

そもそも自動車ローンが総量規制対象となってしまったら、一定金額以上の自動車を購入できるのはそれなりに年収の高い人だけとなってしまい、景気に悪影響を及ぼすことになってしまいます。

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貸金業法に基づくおまとめローン

消費者金融には貸金業法に基づくおまとめローンという商品が存在します。

貸金業法に基づくおまとめローンは貸金業社からの借入金をまとめるためだけの返済専用のローンです。

おまとめは消費者にメリットがあり、貸金業法に基づくおまとめローンはおまとめ目的以外には1円も借りることができないため、こちらも総量規制対象外となっています。

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無職でも借りることができる?

総量規制対象のローンは収入のない人は利用することはできません。

では、総量規制対象外の銀行などのローンは無職の人でも融資を受けることができるのでしょうか?

総量規制対象外は収入は関係ないのでは?

そもそも、総量規制対象外のローンは借入金額と収入に関連性がないため、無職で収入が0円の人でもお金を借りることができるのではないでしょうか?

実際に貸金業法のように年収の◯◯%までしか融資をしてはいけませんという法律による定めはありません。

では、総量規制対象外のローンは無職の人でも借りることはできるのでしょうか?

銀行融資の決まりは独自ルール

銀行の融資に関する決まりは、法律によって決まったものではありません。

しかし、銀行は顧客の大事な預金を預かって融資をしているため、返済が難しい顧客に対して融資を行い、顧客の大事な預金を毀損するわけにはいきません。

銀行が売っているのは「信用」ですので、そのような無理な融資をしてしまったら信用が失われることになってしまうためです。

そのため、銀行は独自の審査基準を設けて審査をしています。

そして、この審査基準は一般的には消費者金融よりも厳しいと目されています。

そもそも、なぜ銀行が総量規制対象外かと言えば、「銀行は収入に見合った厳しい審査を行うだろう」と思われているため、わざわざ法律によって規制する必要がないと判断されるためです。

このため、銀行は顧客の預金を失わないように、銀行独自の審査の考えに基づき厳しい審査のルールを設けています。

信用情報の審査は消費者金融よりもかなり厳しく行いますし、年収の半分を超える融資は基本的に行いません。

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無職で利用できるローンはない

銀行には総量規制のように、法律による年収と融資金額のルールはありません。

そのため、理論上は銀行が「大丈夫」と判断すれば無職の人でも融資を行うことができます。

しかし、現実的に無職の人には収入がないため、収入のない人に対して「安全に返済できる」と判断することは不可能です。

このため、無職の人に対して融資をしているローンはありません。

総量規制対象外のローンは融資金額に対して法律的な決まりはありませんが、銀行の独自のルールでも無職の人に融資を行っている事例は筆者の知る限りではありません。

無職で利用できるのは専業主婦だけ

唯一、無職の人でもお金を借りることができる属性としては専業主婦をあげることができます。

専業主婦は夫の収入で生活しているため、本人名義の収入がなくても主婦が自由に使えて返済に充てることができるお金がある程度あると判断されるためです

そのため数十万円程度の少額融資であれば、専業主婦でもお金を借りることができるローンがあります。

しかし、最近では銀行カードローンの過剰融資に対する風当たりが強くなってきたため、専業主婦が借りることができるカードローンは少なくなっています。

なお、消費者金融でも専業主婦への融資をすることは可能です。

しかし、貸金業者が専業主婦へ融資するためには夫婦合わせて夫の年収の3分の1までしか融資ができず、融資の際には夫の収入証明書と夫の同意書が必要になることから、実際には夫に貸していることと同じです。

消費者金融が専業主婦に融資を行っても、事務手続きだけが煩雑になるため、大手消費者金融は専業主婦への融資を行っておらず、一部の中小の消費者金融だけが取り扱っています。

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まとめ

総量規制とは年収の3分の1以内までしか借入ができない法律上の決まりであるため、年収が0円の無職の人が総量規制対象のローンでお金を借りることは不可能です。

では、総量規制対象外のローンであれば借入可能かと言えば、そのようなことはありません。

総量規制対象外の銀行のローンではむしろ総量規制対象の消費者金融などの審査よりもより厳しい審査が行われるため、返済能力のない無職の人がお金を借りることは不可能です。

唯一融資を受けることができる無職の人は専業主婦だけです。

「無職でも融資可能」などと謳って勧誘しているのは基本的に闇金だけですので、甘い言葉に乗せられて取引をしてしまわないようにくれぐれも注意しましょう。

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