カードローン会社に違いはあるの?
カードローンは様々な会社で発行することができます。
どこの会社に申込んでも同じということではなく、カードローン会社によって違うのです。
カードローン会社ごとの違いを知って、あなたに適したカードローンを選びましょう。
金利
カードローン会社による違いで最も意識するべきなのは金利です。
一応説明すると、金利とは借入金額の何割の利息が発生するかを定めた数値のことです。
同じ金額を借り入れしても金利が高いほど当然多くの利息を支払わなければなりません。
高い会社では18.0%、低い会社だと10%を切る所もありますので、10万円の借入に対して1年間で1万円近い利息の差が発生するということです。
基本的に消費者金融は金利が高く、銀行や信用金庫は金利が低い傾向にあります。
低金利で借入した人は銀行や信用金庫を利用しましょう。
無利息期間
カードローン会社によっては、「初回借入から○○日無利息」、「契約から○○日無利息」といった無利息期間が設けられている所があります。
元々の金利が高いカードローンでも、無利息期間を活用すれば低金利のカードローンよりも利息を少なく抑えることができるのです。
無利息期間は主に消費者金融で利用することができます。
借入スピード
カードローン会社によって借入スピードは異なります。
無人契約機のある消費者金融であれば申込から1時間程度で借入することも可能です。
一方銀行カードローンでは即日融資が行えず、借入まで最低でも数日は待たなければなりません。
借入を急ぐ際は、どれくらい時間がかかるかを申込前に確認しましょう。
総量規制
カードローン会社の中で、消費者金融・信販会社などの貸金業者は総量規制の対象内、銀行・信用金庫・労働金庫は総量規制の対象外という違いがあります。
総量規制というのは、金融機関が貸付することができるのは利用者の年収の3分の1までという制限のことです。
そのため、貸金業者からは年収の3分の1を超える借り入れを行うことはできません。
ただしこれは法律上の話であり、銀行も年収の3分の1を超える貸付を自粛するようになっています。(2018年1月現在)
最大限度額
カードローンを使って借入できる金額は、審査のときに決まる利用限度額までです。
それに加えて、利用限度額が最高でいくらまで設定されるのかという「最大限度額」がカードローンごとにあります。
例えば、みずほ銀行カードローンは800万円、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の場合は500万円が最大限度額になっており、利用限度額は最高でもそれぞれ800万円、500万円以下になるということです。
もちろん審査によっては利用限度額は10万円になることもあります。
数十万円の借入なら特に気にする必要はありませんが、カードローンを使って高額の借入をしたい人は、カードローン会社によって違う最大限度額に注意しましょう。
毎月の返済額
毎月最低でも一定額以上は返済していかなければならず、最低返済額は借入残高によって変わります。
さらに、同じ借入残高でもカードローン会社が変われば最低返済額は変わってくるのです。
先ほどと同じようにみずほ銀行カードローンと三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」を比べると、最低返済額の関係はこのようになります。
借入残高 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|
10万円 | 1万円 | 2,000円 |
30万円 | 6,000円 | |
50万円 | 1万円 |
最低返済額が少ない方が楽に返済できそうですが、その分完済までに時間がかかってしまいます。
申込方法
申込や手続きの方法もカードローン会社によって変わります。
例えば、無人契約機が利用できる会社と利用できない会社があります。
CMでよく見るアコムやプロミスといった消費者金融には無人契約機が街中にたくさんあるので「カードローン=無人契約機」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、無人契約機が利用可能なカードローン会社は全体のごく一部しかなく、大手消費者金融とメガバンクの数社に限られています。
無人契約機がないカードローン会社の場合はインターネットを使った書類の提出や郵便でのローンカードの受取が必要です。
中には中小消費者金融エイワのように、インターネットでの契約もできず、店舗への来店が必ず必須の会社もあります。
その場合は近くに店舗が無ければ利用することができません。
その一方で、SMBCモビットは「WEB完結申込」を利用すれば本人確認などの電話連絡も一切ありません。
このようにカードローン会社によって手続きの方法は大きく違うのです。
対象属性
地域とともに属性もカードローン申込の条件です。
安定した収入があるというのはどのカードローン会社も共通していますが、属性によっては借入ができない事もあります。
例えば、本人に収入のない専業主婦でも銀行や信用金庫であれば法律上は借入可能ですが、銀行・信用金庫によっては専業主婦への貸付を行っていません。
同じように
- 学生(収入があっても)
- 年金受給者(収入が年金しかない人)
- 正社員以外
は申込むことができないカードローンがあります。
対象地域
インターネットで申込可能なカードローン会社は、日本中どこに住んでいても利用できるのかというと、そういうわけではありません。
大手消費者金融やメガバンクのカードローンはインターネットを使えば日本中どこからでも申込可能です。
しかし、地方銀行や信用金庫、労働金庫等はそれぞれの営業区域に住んでいる人や、営業区域で働いている人しか申込むことができないという条件が付いています。
対象地域外からではどんなに属性が良くても審査に通ることは絶対にありません。
利用目的
何にでも使えるというのがカードローンの売りですが、禁止されている利用目的もあります。
犯罪や反社会的な目的に利用するのはどのカードローン会社でも当然ダメですが、OKな会社とNGな会社が分かれることが多いのは事業性資金と他社借入への返済資金です。
完全に何に使っても問題ないというカードローン会社がある一方で、事業性資金にとして使うことは禁止されていることも多いのです。
また、すでに他社から借りているお金を返済するのに利用する「おまとめ」や「借り換え」についてもカードローン会社によって可能なところと不可のところがあります。
カードローンの利用説明書には利用目的という欄があり、事業性資金については禁止されている場合はそこに書かれていますが、おまとめ・借換えについては書いていなくても禁止されていることがあります。