貸付利率とは

ローンの商品説明を読んでいると「貸付利率」という欄があります。

そこには例えば18%などの数字が書かれていますが、よく意味が分かっていない人も多いようです。

今回は貸付利率とは何なのか、どうやって計算すればいいのかを解説します。

貸付利率とは発生する利息の割合

お金を借りると、借りたお金よりも多めに返すのが普通です。

10,000円借りて11,000円を相手に払う場合、追加した1,000円のことを「利息」あるいは「利子」と呼びます。

そして、元本(借りたお金)に対して利息がいくら発生するかを示すのが「貸付利率」や「金利」なのです。

先ほどのケースでは、最初に借りた10,000円に対して利息が1,000円なので、1,000÷10,000=0.1つまり10%が貸付利率です。

借りてからお金を返したのが1年後なら、1年で10%の利率なので年率10%、1カ月後なら月率10%などと表現します。

また、利率は年率で表記されるよう決まっており、例えば「1日1.1%」と記載があると利率は低いように見えますが、実際には1.1%×365日=年率401.5%となり、これは立派な悪徳業者です。

こういったケースに騙されないためにも、貸付利率の計算の仕方を確認していこうと思います。

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貸付利率に関する計算方法

まずは一番重要な、実際にお金を借りたときにどれだけの利息を払わなければならないのかから説明します。

貸付利率から一定期間、お金を借りたた場合の利息合計の求める式は以下となります。

利息= 貸付金額×貸付利率(年率)÷365×借入期間(日数)

なぜこうなるかというと、年率15%で100万円を1年間借りたとき、1年後の利息は100万円×15%=15万円となることは皆さんもう理解していると思います。

しかし、もし借入期間が1日だけであれば、利息は1日分しか発生しません。

1年(365日)で利息が15万円ということは、1日なら15万円÷365×1日、2日なら15万円÷365×2日となりますね。

そのため、利息= 貸付金額×貸付利率÷365×借入期間という式が成り立つのです。

では具体的な事例を出して、説明していきましょう。

100万円を金利18%で30日借りた場合の利息
100万円(貸付金額)×15%(貸付利率)÷365×30日(借入期間)=12,328円

この場合は30日で14,794円の利息が発生するということが分かります。

ですので、1ヶ月後に全額返済するときは1,014,794円を払わなければならないということです。

もし借入期間が90日や180日なら利息は以下のようになります。

  • 100万円×15%÷365×90日=36,986円
  • 100万円×15%÷365×180日=73,972円

これをしっかり理解しておけば、もし1ヶ月で1割(10%)としか書かれていなかったときの利息も計算できます。

100万円の貸し付けで1ヶ月までに10万円の利息が発生するのですから、10日なら10万円÷30×10=33,333円が利息です。

利息の計算方法は簡単に言えば、年率⇒365日で発生する利息なので、1日当たりの利息を計算してから借入日数を掛けるだけでよいのです。

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借入利率を忘れたら逆算

次は利息合計・残高・日数から貸付利率を計算する方法です。

少ないケースではありますが、貸付利率を忘れてしまった際に用いることが可能です。

また、毎月の返済部に支払う利息が借入利率何%で計算されているのかを知ることもできます。

借入残高によって利率が変動する場合などは、ちゃんと契約通りの利率となっているか、後ほど紹介する上限金利を超えていないかを確認しましょう。

計算式は以下となります。

貸付利率(年率)=利息÷貸付金額×365日÷借入期間(日数)

これは、利息= 貸付金額×貸付利率÷365×借入期間という式を変換するだけですが、わかりやすく言葉で説明します。

例えば、100万円の借り入れに対して、30日後に1万円の利息が発生していたとしましょう。

100万円の貸付金額に対して利息が1万円ということは、1万円÷100万円=1%の利息が発生したと言えます。

この1%の利息は30日で発生したものなので、1年(365日)なら1%×365日÷30日=12.166…%が年率となります。

これをまとめると、1万円÷100万円×365日÷30日となるので貸付利率(年率)=利息÷貸付金額×365日÷借入期間という式で貸付利率を求めることができます。

貸付金額100万円で100日後までに発生した利息が5万円の場合の貸付利率

5万円(利息合計)÷100万円(貸付金額)×365日÷100日(借入期間)=18.25%

本来、貸付利率は100万円を超える貸付では15%以下でなければならないため、この式を使えば違法金利であることが分かります。

同様に計算すると、100日後の利息が10万円、20万円の場合の貸付利率も導きだせます。

  • 10万円÷100万円×365日÷100日=36.5%
  • 20万円÷100万円×365日÷100日=73%

これは完全に違法ですね。

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年利18%のときの月々の金利の仕組み

以上のことを踏まえて、実際に借り入れした場合の利息の考え方を説明しましょう。

大手消費者金融の1つであるアコムでは、借り入れ金額や金利、返済額を入力すると完済までの内訳を計算してくれます。

  • 借入金額:10万円
  • 実質年率:18.0%
  • 毎月返済額:1万円

この条件で返済内容を計算してみました。

金利※アコム公式サイトより引用

この表は30日ごとに返済を行うという前提で計算されていますので、借入した日を0日とすると一回目の返済を行うのは30日目です。

1回目の返済までに発生する利息は、先ほどの 「貸付金額×貸付利率÷365×借入期間」という式に数値を当てはめます。

10万円×0.18÷365日×30日=1479.452円、小数点以下を切り捨てて1,479円(①)です。

1万円支払いますが、これには利息の1,479円が含まれていますので、実質の返済額は10,000円-1,479円=8,521円(②)にしかなりません。

そのため、1回目の返済後の残高は10万円-8,521円=91,479円(③)です。

2回目の返済までに発生する利息は借入残高によって決定されるため、91,479円(③)×0.18÷365日×30日=1,353円(④)です。

前回同様支払いの1万円には利息の1,353円が含まれているため実質の返済額は10,000円-1,353円=8,647円(⑤)。

返済後の残高は91,479円-8,647円=82,832円(⑥)となります。

このように、毎月の返済を行うローンでは、返済日までに発生する利息を計算して支払額から除いた金額だけ残高が減っていくという仕組みになっています。

これ以降も同様ににして計算していくと11回目の支払で10万円の借り入れが完済となります。

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金利は単利と複利の2種類

貸付利率、金利にはもう一つ別の側面があります。それが単利、複利と言われるものです。

現在の金貸し業のほとんどは複利の金利となっております。

単利と複利の違いは、『利息に対してもさらに利息が発生するか』という点です。

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単利の場合は、元本つまり最初に借入した金額にだけ金利がかかります。

年率10%で10万円を借りて、一切返済しなければ毎年1万円ずつ金利が発生するというわけです。

一方複利の場合は、元本+利息に金利がかかることになるのです。

つまり、先ほどの条件で1年後に発生する1万円の利息に対しても利息がかかるということですね。

この単利と福利によってどれだけ借入金額が増えていくか、以下の表を見てもらったら一発でしょう。

単利複利

1年、2年後だと借入金額に大きな差はありませんが、10年ほどたつと単利の時よりも借入金額が2倍に増えます。

消費者としては金利に単利と複利があるということ、複利は利息まで含めて利率が増えていく(雪だるま式に増えていく、とよく表現されてますね)という部分はぜひ押さえておきたい部分です。

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単利複利

ここまで読んでいただいた方は薄々お気づきの方もいるかと思いますが、先に述べた利息の計算方法は単利での計算方法であり、複利の計算方法ではありません。

貸金業従事者も複利での計算はややこしいため、金利の計算は単利で、おおまかにやるのが常であります。

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金利と利子、年利の違い

また金利の話をしているときに良く出る言葉として「利子」「年利」があります。これらはそれぞれどういった意味であり、違いがあるのでしょうか。

  • 利子、利息・・・・返済時に、借りた金額に追加で支払わなければならない金額
  • 金利、利率・・・・元本に対して、定められて期間にどれだけの利息が発生するかという割合
  • 年利・・・・年間の金利のこと。実質年率ともいいます。

これだと分かりにくいかと思いますので、例文でみてみましょう。

<例文>

馬三郎は馬太郎から10万円を10日で1割の金利で借りました。10日で1割ということは、年利になおすと365%になります。馬三郎は高すぎる、と思いましたが、他に借りるあてもなく渋々承諾しました。10日後、馬三郎は馬太郎にお金を11万円返済しました。利息は1万円でした。

この例文で言う、1割が金利、365%が年利、1万円が利子=利息のことを表します。ご理解いただけましたでしょうか。

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※1初回利用者に限ります ※2完済した翌月も1週間無利息がご利用になれます。

無利息サービスは金融会社からすると、金利がとれず、何の履歴にならないにも関わらず、なぜ行われるのでしょうか。

どうやら、新規顧客の開拓が主な理由だそうです。ご覧の通り、無利息サービスを実施しているカードローンは消費者金融が大半です。

消費者金融の売りは、なんといっても借入までのスピードの速さだったわけですが、近年銀行カードローンも審査が早くなり、スピードに大きな違いがあまりございません。

そういった中、他銀行カードローンと差別化する、と言った意味も含めて、無利息サービスを実施しているようです。

現に数年前までアコムやアイフルは無利息サービスを実施していなかったのですが、ここ1年ほどで30日間無利息サービスがつくようになりました。

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借入利率には上限がある

ここまで貸付利率の仕組みや利息の計算方法、無利息のカードローンについて説明してきました。

一定期間ならカードローンは無利息で借入することができるのですが、借入利率(貸付利率を利用者からみた言い方)には上限が定められていることを知っておいてください。

利息制限法により借入年率は20%まで

金融機関からお金を借りる場合、その借入利率は20%までということが「利息制限法」という法律によって定められています。

また、上限金利は一律で20%までとなっているわけではなく、以下のように借入金額に応じて上限が変動します。

借入金額 上限金利(年率)
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

このように、金額によって上限金利が変わることを知らず、20%以下なら法律に則っていると勘違いしていると、例えば50万円を年率20%で借りさせられるということになってしまいます。

金額が増えるほど上限金利が下がるということを覚えておきましょう。

以前は出資法の年率29.2%までだった

現在は20%を超える利率での借り入れは正規の業者では行われていませんが、以前は借入利率の上限は29.2%が一般的でした。

利息制限法とは別に「出資法」という利率を定めた法律があり、出資法では上限は29.2%となっています。

利用者が任意で利息の支払いを行った場合には、出資法(年率29.2%)以下であれば利息制限法を上回る利率が認められていたため、貸金業法の金利は実質的に29%が上限となっていたというわけです。

しかし、2010年の貸金業法改正によって出資法の上限も20%に引き下げられ、また、たとえ出資法以下の利率でも利息制限法をオーバーしている場合(100万円を年率19%で貸し付ける等)は行政処分の対象となるようになりました。

ですので、現在は先ほど説明した上限利率を超えて貸付を行うことはありません。

遅延損害金は29.2%のまま

ただし、期日までに返済が行われなかった場合に発生する「遅延損害金」は現在でも29.2%が上限のままとなっています。

借入金額 遅延損害金(年率)
10万円未満 29.2%
10万円以上100万円未満 26.28%
100万円以上 21.9%

返済が遅れると上記の金額が発生しますので気を付けてください。

出資法と利息制限法は処罰が違う

出資法と利息制限法はともに利率の上限を定めたものですが、両者は何が違うのでしょうか。

簡単にいうとこの二つは違反したときに与えられる処罰が異なります。

出資法に違反した場合には3,000万円以下の罰金という刑事罰が科されますが、利息制限法に違反しただけでは刑事罰はなく、業務停止命令や業務改善命令等の行政処分が科されるだけです。

出資法が29.2%に設定されていた時は利息制限法に違反しても処罰はありませんでしたので、かなり厳しくなったと言えます。

利息制限法に違反している闇金の金利

闇金は法律に違反する業者ですので、当然利息制限法や出資法を守っていない業者ばかりです。

年率20%でも借入金額や期間によってはかなりの利息が発生しますが、闇金融など悪徳業者は年率100~3650%と法外な利率を請求するケースもあります。

以下の表は実際に闇金が実施している貸付利率の一例です。

金利を消費者金融と比較してみた(実質年率換算)

 金利 実質年率
1週間で2割 1040%
10日で3割 1095%
2週間で4割 1040%
三井住友銀行カードローン 4.0~14.5%
アコム 3.0~18.0%

※ヤミ金融の実質年率は単利で計算

このように、闇金の金利は年率20%という上限から大きく逸脱している物ばかりです。

100万円を1ヶ月借りた場合で計算すると、1週間で2割なら約85万円、10日で3割なら90万円の利息が発生してしまいます。

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金融機関ではなく個人間でのお金の貸し借りなら年率109.5%まで認められるという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

確かに、出資法は貸付を業務として行う場合と個人的に(個人事業主という意味ではありません)行う場合では上限金利が異なり、個人的な貸付であれば年率109.5%が上限となっています。

しかし、個人間でも利息制限法は有効ですので、20%(10万円未満),18%(10万円以上100万円未満),15%(100万円以上)を超える利息は無効です。

まとめ

金利は現在最高金利が18%です。以前のグレーゾーン金利の29.2%が如何に暴利だったかがわかります。

それでもまだまだ18%でも高いです。上記に実際の数字を入れて計算式を出しましたが、如何に金利が高いかがわかります。グレーゾーン金利は現在過払い金の対象になっています。

先ほど図解で説明しましたが、銀行や消費者金融などの金貸し業にとっての利益とは『貸付利率』です。

いかに消費者にお金を多く、長期間貸付させるか、が営業ノルマを抱えた貸付担当者が常に考えていることです。

あなたが何度かお金を借りるようになると『カードローンの増枠をお願いしたい』など担当者から連絡が来ることもしばしばあるでしょう。

自制心をもってカードローンを利用できる人でしたら、急な出費の時に使用してもかまいませんが、もし誘惑に負けやすい、すぐ欲にかられるということでしたら、

一度カードローンを使用した後は、すぐにカードを解約するなどして、今後使用しなくするように対策をたてたほうがいいでしょう。

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