借入「かりいれ」「しゃくにゅう」読み方はどっち?
みなさんは「借入」と書かれた文字を見ると、なんと読まれますか?
「かりいれ」でしょうか?それとも「しゃくにゅう」でしょうか…?
今回の記事では、そんな「借入」の読み方をはじめ、カードローンなどの基礎知識について、もう一度おさらいしてみたいと思います。
借入の読み方=“かりいれ”が正解
では、まず「借入」の読み方からです。
かりいれか?しゃくにゅうか…少し迷ってしまいますが、正解は「かりいれ」です。
借入の文字の後に、「れ」を入れてみると、借入れ=かりいれ…と、しっくりくるかもしれませんね。
ここで、借入という言葉の意味についても、少し触れたいと思います。
借入とは「お金や物品を借りる事」という意味になり、言葉の意味としては「物品を借りる」という主旨も含まれますが、ほとんどの場合は「お金を借りる」という意味で使われます。
同じお金を借りるという意味の言葉としては、ローンや融資…などがあります。
どの言葉もほとんど同じ意味なのですが、唯一ローンだけは「物品を先に手に入れて、その対価を分割で支払う」という意味になり、ほとんどの場合は車や住宅、そして貴金属などの物品が伴います。
(カードローンやフリーローンは物品が伴わないので、例外です)
カードローンとフリーローンの違い
借入の意味や読み方がわかったところで、もう少し借入に関する基礎知識をご紹介していきたいと思います。
よく銀行や消費者金融のホームページを見ていると、“カードローン”や、”フリーローン“という名前を見かけます。
ではそれら二つのローンの違いはなんなのでしょうか?
実はカードローンとフリーローンは、一見すると同じようなローンに見えますが、いくつかのポイントで異なる部分があります。
追加の借入
一つ目の異なる点は、「追加の借入ができるか否か?」という点です。
カードローンは、審査時に設定された限度額までなら、何度でも追加で借入れをすることが可能です。
一方フリーローンは、一度契約した後は、追加の借入れは一切できません。
完済するまで、返済のみを繰り返していくローンとなります。
共に、事業性資金を除き使用用途は自由ですが、利便性の面で考えるとカードローンのほうが便利と言えます。
金利
二つ目の異なる点は「金利」です。
例えば三井住友銀行のカードローンと、フリーローンを比較した場合、カードローンの金利は、借入限度額が100万円までの場合は年12.0%~年14.5%となりますが、フリーローン(無担保型)なら、金利は年5.975%と、かなり低くなります。
返済期間
三つ目は、「返済期間が異なる」という点です。
例えば先ほどの三井住友銀行の場合だと、カードローンの契約期間は「1年(当初ご契約日より1年後の応当日)の自動更新」となっているのに対し、フリーローンの返済期間は、1年以上10年以内となっています。
これは消費者金融などにも同じことが言えます。
基本的に消費者金融などでは、利用中の定期的な審査で、よほどの事情がない限り、借入と返済を繰り返せば、基本的にカードローンの契約期間は自動更新されます。
それに対し、フリーローンや目的ローンについては、返済期限というものがありますので、必ずその期限までに返済を終える必要があります。
借入の基本 総量規制と返済比率
次の借入に関する基礎知識は、「総量規制と返済比率」です。
各々の用語は、カードローンの審査時には関係してくる用語ですので、その意味も覚えておくようにしましょう。
総量規制の概要
総量規制とは、平成22年6月18日に、完全施行された貸金業法で決められたルールの事で、「消費者金融などのカードローンについては、年収の1/3を超えて借入ができない…」という取り決めの事を指します。
以前は、消費者金融などが、収入の無い人に過剰な融資を行い、多重債務者が社会問題となりましたが、この法律が施行されてからは、消費者金融による法外な金利での融資や、返済リスクを無視した過剰な融資は行われなくなりました。
総量規制の例外と除外
そんな総量規制ですが、全てのローンが対象になる訳ではなく、「除外」となるローンや「例外」として扱われるローンがあります。
除外されるローンとしては、銀行カードローンや住宅ローン、そしてマイカーローンなどがあり、それらの借入については、総量規制の計算には入れなくてもよい事になっています。
また例外とされるローンとしては、おまとめローンや緊急時の医療費貸付等がこれにあたります。
例外のローンは総量規制の計算には入ってしまいますが、審査の結果返済に問題がなければ、年収の1/3を超えての融資が許されるローンとなっています。
銀行カードローンは年収の1/3でも借入れ可能?
では、銀行カードローンは総量規制対象外なので、年収の1/3を超えても借入れは出来るのでしょうか?
確かに銀行カードローンは総量規制対象外となりますが、銀行も慈善事業で融資をしている訳ではないので、返済のリスクを考えて限度額が設定されます。
その際に重要視されるのが「返済比率」です。
返済比率とは、年収に対し借金返済に充当される金額が占める割合の事を言います。
この借金返済には、住宅ローンやマイカーローンなど、全てのローンが該当しますが、一般的に理想的な返済比率は、多くても年収の35%~40%程度と言われ、銀行カードローンの審査時には、この返済比率が重要なポイントとなります。
したがって、いくら銀行カードローンが総量規制の対象外だからといって、無限に借入ができると言う訳ではありません。
借入方法の基本「ATM」「振込み」
次の借入に関する基礎知識は、「借入方法」に関する知識です。
例えば、カードローンの場合なら、借入方法は主に「ATM」「振込み」の2パターンがあります。
各々の特徴や注意点をまとめていますので、参考にして下さい。
ATM
プロミスやアコムなどの消費者金融なら、自社ATMコーナーで借入が可能ですし、ほとんどの提携コンビニATMでも借入は可能です。
しかしアコムなどの場合、提携ATMで取引した場合には、1万円までなら110円、1万円以上は220円の手数料がかかります。
1万円を提携ATMでキャッシングした場合、金利と手数料が取られる訳ですから、できれば手数料がかからない方法で利用される事をおすすめします。
振込み
消費者金融はもちろん、銀行カードローンでも振込みキャッシングという方法で借り入れることが可能です。
しかし、銀行カードローンによっては、三菱UFJ銀行バンクイックなどのように、自行の本人口座にしか振り込んでもらえないケースもありますので、事前に確認してから利用するようにして下さい。
また、一部のケースを除き、基本的に振込み手続きは平日の15時までと決まっています。
したがって、振込みキャッシングを依頼して当日中に入金を希望する場合は、平日の15時までに手続きを完了させるようにしましょう。
消費者金融カードローンの借入方法の特徴
その他、消費者金融カードローンには、独自の借入方法があります。
いくつか代表例や一部注意点をご紹介しておきます。
アコム
通常銀行振り込みでのキャッシングは「平日の15時まで」という事をお伝えしましたが、アコムを利用していて、楽天銀行のインターネットバンキングを利用できる方なら、24時間瞬時に振り込んでもらう事も可能です。(銀行メンテナンス時間を除く)
プロミス
プロミスも、原則24時間最短10秒で振込んでもらうことが可能です。
SMBCモビットの注意点
SMBCモビットのカードローンを利用していてATMでキャッシングする場合、三井住友銀行・三菱UFJ銀行やセブン銀行ATM等なら、借入時に発行される明細書や領収書を受け取れば、自宅への書類の郵送は一切ありません。
しかし「ゆうちょ銀行ATM」や「一部の地方銀行」の提携ATMを利用した場合には、後日明細書が郵送されますので、充分注意する必要があります。
詳しくは以下URLで案内されていますので、参考になさって下さい。
まとめ
今回は、あらためて「借入」という漢字の読み方からはじまり、キャッシングの基礎知識などについて、簡単にご紹介しましたが、参考になったでしょうか?
カードローンなどでお金を借りる場合、最近は手続きが簡略化され、細かいルールや契約時の取り決めごとなどについては、あまり細かく確認する人も居ないのではないかと思います。
しかし、借りるのも自分ですが、返済するのも自分です。
今回ご紹介したような基礎知識は最低限覚えておいて、全ては自己責任において計画的にカードローンなどを利用するようにしたいものですね。
タグ:お金の知識
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