年金担保でお金を借りる方法。即日融資は不可

年金を担保にしてお金を借りることができます。年金のみで生活している人にとって急な出費は困った問題ですね。

そのような時にカードローンでお金を借りていたのでは返済すらままならない状態になりますね。年金受給者の心強い味方となる年金担保融資についてご説明したいと思います。

執筆者の情報
名前:梅星 飛雄馬(仮名)
年齢:55歳
性別:男性
職歴:地域密着の街金を30年近く経営

年金受給者がお金を借りる制度

年金受給者がお金を借りる制度として唯一認められているのが、国の独立行政法人である福祉医療機構(通称WAM)です。

年金受給者がどうしてもお金に困ったときに銀行や消費者金融から借りるのは大変困難です。

たとえ借りることができたとしても金利が高く、返済していくことはできないでしょう。

そこで国は年金受給者が安心してお金を借りることができる行政法人を立ち上げ、毎年受け取る年金を担保にしてお金を貸し出す制度作り上げました。

なお年金を担保にしてお金を借りることができるのは福祉医療機構以外に認められていません。

まれに闇金業者が年金を担保にしてお金を貸している実態を散見することができますが、多くの場合は闇金業者です。

福祉医療機構以外がお金を貸すことは禁止されています。

手続きが面倒だから、とかすぐに借りることができるからといった安易な理由で、年金を担保にして闇金からお金を借りたのでは年金生活者はたちまち破綻してしまうでしょう。

絶対に福祉医療機構以外からお金を借りることをしないようにご注意下さい。

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年金担保融資の概要

年金担保融資制度は国民年金や厚生年金保険、及び労働者災害補償保険の年金を担保にして年金受給者が一時的にお金を借りることができる制度です。

国の法律によって唯一認められている制度ですから、絶対的な安心感と安全性が高いと言えるでしょう。

ただし資金使途はある程度限定されます。

主な資金使途についてご紹介します。

・医療費
・介護費
・福祉サービス費
・住宅改修費用
・冠婚葬祭
・生活必需物品の購入

以上の資金使途であれば、年金を担保にお金を借りることが可能です。ただし生活費としてお金を借りることは認められていません。

年金受給額だけでは生活していけないのに、年金を担保にお金を借りたのでは近いうちに生活破綻することが予想できますね。

冠婚葬祭費や医療費の支払いのために生活費が足りなくなってしまった、と言うのであれば資金使途として有効ですが、借入申込書に記入する資金使途には生活費と書いてしまうと書類審査で落とされる可能性が高いです。

年金担保融資対象者

年金を担保にして融資を受けるには次の項目のどれかを満たしている必要があります。

・厚生年金保険年金
厚生年金基金や企業年金連合会の年金分は担保にすることができません。

・国民年金保険年金
特別障害年金や国民年金基金、及び無拠出制度の老齢福祉年金では借入することはできません。
・船員保険年金
厚生年金保険部分のみ担保に入れることができます。なお平成22年1月1日以降の船員障害保険や遺族年金は担保に入れることができません。

・労働者災害補償保険年金
ただし石綿健康被害救済法に基づく特別遺族年金では担保にすることができません。

以上のように受給している年金の種類によって年金担保融資を利用できない場合がありますので、事前に福祉医療機構に問い合わせておくようにしましょう。

またJA共済などの年金、及び恩給も担保にして借入することができません。

年金担保融資で審査に落ちる条件

年金担保で融資を受ける場合は信用情報機関による審査はありません。
しかし融資条件に合わないと書類審査で落とされてしまい借り入れすることができません。

審査に落ちやすい主な条件をご紹介します。
・生活保護を受給している
・資金使途が競馬やパチンコなどのギャンブル、及び審査委員会が適当と判断しない借入理由の場合
・年金受給を停止されている場合
・年金融資担保で借入し残高がある場合
・暴力団関係者など反社会勢力とつながりがある人
・繰上返済し融資決定時の完済予定日に到達していない場合

とくに年金担保融資はカードローンのように利用限度額が設定されているわけではありません。

返済したら借入枠に余裕ができたからといってATMで簡単借り入れとはならないのです。

証書貸付と同じように、一度お金を借りてしまったら借金を完済するまで追加借り入れをすることができません。

特別な借入理由があれば書類の書き換えによって追加借り入れができる場合もありますが、基本的には認められません。

年金担保でお金を借りる場合はかなり慎重に計画的な借入、及び返済計画を練る必要がありますね。

借入限度額や借入金利について

年金担保でいくらまで借りることができるのか、気になると思いますのでご紹介しましょう。

・融資限度額:10万円から200万円まで
ただし資金使途が生活物資購入のための場合は10万円から80万円までです。

・返済期間が2年6カ月で終わること
・借入限度額は年額に受け取る年金額の80%まで

以上3つの要件を満たすことで年金担保で借り入れできる上限額が決まってきます。

なお毎回の返済額は1万円から行うことができるため、最低返済額でお金を借りる場合の借入額は13万円です。

なお年金担保でお金を借りる場合の資金使途を証明するために支払先の請求書や見積書、及び支払った後の領収書を提出しなければならない場合があります。

借入金利について

・年金担保融資:金利年1.9%
・労災年金担保融資:金利年1.2%

金利が低いと言われている銀行カードローンに比べかなり低金利であることがわかりますね。
たとえ銀行の目的ローンで借りることができたとしても、年金担保融資ほどの低金利になることはありません。

年金生活者は受給する年金によって生活しているため、借りやすく返済しやすいような配慮がされているわけです。

返済方法は年金から天引き

年金担保でお金を借りても返済方法を気にする必要はありません。

年金受給日にお金を借りる際に、契約した返済金額を差し引かれ口座に入金になりますので、わざわざ銀行窓口で振り込む煩わしさがありません。

ただし明らかに返済分だけ口座に入金される年金額が少なくなりますので、通帳を見て前回の年金よりも入金額が少ないと驚かないようにだけは心がけておきましょう。

振り込まれている年金額が少ないのは、年金担保でお金を借りた返済分が差し引かれているからです。

連帯保証人が必要

年金担保融資でお金を借りるには連帯保証人が必要です。

年金担保でお金を借りるということは言ってみれば年金の前借りですから、途中で年金受給者が死亡した場合貸したお金が回収出来なくなってしまいます。

そのため連帯保証人を立てなければ年金担保でお金を借りることはできません。

どうしても連帯保証人を立てることができない場合は、別途保証料金を支払って保証会社と契約する方法もあります。

借入申込や必要な書類について

年金担保でお金を借りる場合の借入申込先は年金を受給している銀行窓口です。

直接福祉医療機構に申し込んでも構いませんが、事前に銀行の融資担当者と話をしておけばお金をいくらまで借りることができるのか、または返済はどのようにすれば良いのかなど具体的な相談をすることができますね。

適格年金担保でお金を借りても生活が破綻したのでは意味がありません。お金を借りた後の生活費の見直しや節約方法など気軽に相談してみましょう。

借入申込に必要な書類

年金担保でお金を借りる場合に必要な書類は年金の種類によって違いがあります。

ここでは基本となる書類についてご説明しましょう。

①本人を確認することができる書類
運転免許証や運転経歴証明書、住基カードやマイナンバーカード、パスポートなどです。

②実印と印鑑証明(発行後3ヶ月以内)
③借入申込書
④年金証書
⑤年金年額決定通知書
⑥資金使途を明らかにできる書類

どのような書類が必要になるのかについても、年金が振り込まれる口座のある銀行で確認しておくようにしましょう。

即日融資は不可

年金担保融資はカードローンのように即日審査というわけにはいきません。

必要な書類を集めて申請書を提出し、書類審査を受けてから融資実行となりますので最短で申請から4週間かかると思ってください。

どうしても急な出費で待てないと言う場合は、社会福祉協議会が行っている生活福祉資金の活用も考えてみましょう。

生活福祉資金の中の緊急小口資金は申し込みから融資実行まで1週間あれば10万円の範囲内で借り入れすることが可能です。

市区町村役場の福祉課で相談することができます。

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