長期借入金とは

借入金には長期借入金と短期借入金の2種類がある

借入金には長期借入金と短期借入金の2種類があります。この2つの借入金の違いはどのようなものなのでしょうか?

短期借入金とは

短期借入金とは1年以内に返済期限が到来する借入金を指します。契約時に1年以内に期限が到来する借入を行う時には、手形借入によってお金を借りることが一般的です。

手形借入とは、期日到来時に一括で返済を行う方法です。個人では、住宅ローンのつなぎ融資を行う際くらいにしか使用する場面はほとんどありません。

つなぎ融資とは、土地購入時、基礎完了時、棟上げ時などに分割へハウスメーカーなどに分けて資金を支払う際に利用される融資方法です。

建物完成時に長期借入金に手形で融資したお金を借り換えて、その後は毎月完済になるまで返済していきます。

会社への事業性融資の際にはよく利用される方法で、建設業などが工事にかかる経費や仕入れなどの資金を手形によって借り入れ、工事完成後の一括返済を行う際などに利用されます。

関連記事をチェック!

短期借入金と長期借入金の違いを知ってますか?

短期借入金とは 短期借入金利とは、1年以内で返済期日が到来する借入金です。原則として返済は一括で、利息は融資を受ける際に前払いします。 1年以内の借入金の融資方法は手形貸付という貸付方法で行い...

短期借入金と長期借入金の違いを知ってますか?

長期借入金とは

長期借入金とは、1年を超えてお金を借りる場合が長期借入金になります。証書貸付によって行われ、返済は期日まで毎月分割で返済を行っていく方法です。

短期借入金とは融資期間と返済方法が異なると理解しておきましょう。一般的に我々が普段想像しているローンが長期借入金であると言えるでしょう。

メリット

長期借入金のメリットとしては以下のものが考えられます。

少ない返済額で多くの資金が手に入る

長期借入金は融資されたお金を長期間かけて返済していくものです。そのため、毎月の返済額を少なくして、多くの金額を借りることができます。

逆に言えば多くの金額を借りても、期限を長めに設定すれば毎月の返済は少なくて住みます。住宅ローンなどがいい例です。一生に一度の買い物である住宅ローンは借入額が数千万円に上ります。

これを短期間で返済していくのは不可能ですが、数十年かけて分割で返済いていくことは可能です。また、会社の設備資金も同様です。工場の新設は数億円もかかることも珍しくありませんが、この投資を1年でペイするのは不可能です。

むしろ、今後長年かけてさらなる利益を毎年生むと予測するからこそ投資を行うのです。このため、設備資金なども毎月の利益から長年かけて返済できるように、長期で借入を行うことが常識になっています。

運転資金の場合も同様です。短期借入金で融資を受けた場合には、一括で返済を行わなければなりません。

一定期間の運転資金として借りたものを一度で返済を行った場合には、返済するためのお金が足りないということにもなりかねませんが、長期借入金で運転資金を借りた場合には、毎月の売上の中から少しずつ返済することができます。

もちろん、運転資金を借りた後に会社の業況が上向かない場合には、返済金の負担だけがただ増えてしまうことになるため、運転資金を借りる際には、その資金の注入によって会社の経営が上向き、毎月の返済額のお負担以上に収益が上がるという前提が必要になります。

収入の範囲内で返済可能

短期借入金は短期間の間に借入金以上の収益が上がるという見込みがあるからこそ融資を受けることができるローンです。

逆に長期借入金は設定した返済期間から算出される毎月の返済額が年収から鑑みて返済可能であると判断できて初めて融資を受けることができます。

収入から鑑みて、毎月いくらなら返済可能かを計算して、その返済額になるように期限を設定することができるというのが長期借入金の強みです。

1,000万円を借りたとして、年間100万円の返済までは可能と判断できれば融資期間を10年に設定すればよいですし、年間50万円までしか返済できないと判断される場合には返済期間を20年にすればよいという調整ができます。

短期借入金は借入額=返済額という簡単な図式ですが、長期借入金は返済可能な範囲内の返済金を実現するために、期限を調整するということができます。この点が長期借入金の最大の強みであると言えます。

住宅ローンであれば収入のそれほど多くない人は最長35年までの長期のローンを組む人がいますし、会社の運転資金でも資金繰りが苦しい会社は最長期間で借入を行う会社もあります。

長期借入金は商品ごとに最長○○年間、完済時年齢〇〇歳という決まりがあらかじめありますが、その範囲内であれば借主が契約時に自由に期間を設定することができます。

デメリット

返済額を調整できるというメリットがある長期借入金ですが、よいことばかりではありません。長期借入金には以下のデメリットもあるため注意が必要です。

利息の負担が大きくなる

長期借入金は当然ながら借りている間の利息負担が短期借入金の利息負担に比べて大きくなります。利息はお金を借りている間、借りている金額に対して発生するものであるため当然と言えば当然です。

例えば、1,000万円を金利2%で1年ちょうどの短期借入金で借り入れた場合の利息負担は1,000万円×2%=20万円です。

これを20年の長期借入金で借りた場合の毎月返済額は50,588円となります。トータルの返済額は50,588円×20年×12か月=12,141,120円となります。

利息負担は12,141,120円-10,000,000円=2,141,120円ですので、短期借入金にくらべて実に10倍以上の負担が発生することになります。

また、長期借入金のメリットとして返済期間を長期化することによって、毎月の負担を減らすことができると述べましたが、これは利息負担が増大するということでもあります。

上記の試算を30年に延長した場合の利息負担はどの程度になるのでしょうか?毎月返済額は36,962円となります。

トータル返済額:36,962円×30年×12か月=13,306,320円となり、利息負担額は3,306,320円となります。

期間を10年延長したことで、確かに毎月返済額は14,000円程度低くなりましたが、利息の負担額はさらに200万円程度上昇してしまいます。

長期借入金は期間が長期化するほど毎月の返済額は低減しますが、その分利息負担が増大するため諸刃の剣であると言えます。

将来の見通しが不安定

長期借入金の審査の際には、あくまでも過去と現在の情報をベースにして将来のことを予測して返済に問題ないと判断できる場合に融資を行います。将来の予測はあくまでも予測にすぎません。

例えば、勤続7年の公務員がローンを申し込むとします。

公務員という安定した業種で7年も勤務しているのであれば今後も勤続するであろうし、年齢とともに年収も上がっていくであろうから、長期で融資しても今後も返済には問題ないだろうと判断します。

あくまでも予測に過ぎないのです。公務員であれば会社が倒産する心配はありませんが民間企業の場合には不確定です。

現状から融資可能と判断できたとしても、完済するまでに現状以上になっているという確証はどこにもないため、将来の不確実さがデメリットであると言えます。

住宅ローンの借主が会社が倒産してしまって条件変更の申し出をしてきた例は過去にいくらでもあります。また、バブル期によくあった例としては、過大な設備投資です。

会社の業況がバブルに伴い良好なことから、過大な設備投資のための資金を銀行から長期で借りてしまい、やがてバブルが崩壊すると返済が困難になり、会社が倒産し、銀行は不良債権が増大して、銀行も倒産するという例です。

このように、長期借入金は少ない毎月の負担で多くの金額を借りることができる長期借入金ですが、将来性の不確実さとは切っても切り離せません。

関連記事をチェック!

銀行の借入金の返済期間は長いほうがよい?短いほうがよい?

銀行からお金を借りる際には、返済期間については任意で自分が好きな期間を設定することができます。 また、自社が借りる商品によっても返済期間は決められています。 借入金の返済期間はどのような基...

銀行の借入金の返済期間は長いほうがよい?短いほうがよい?

利用する借入金の種類

長期借入金としては以下のローンが利用されます。

カードローン以外の個人ローン

個人ローンはほとんどが長期借入金として利用されます。住宅ローンや自動車ローンなど、毎月の給料の範囲内で1年超の期間をかけて分割で返済していくローンはすべて長期借入金です。

給与所得者は借りたお金を一気に返済することなどできません。むしろ一度には用意できない金額だからこそお金を借りるのです。あくまでも毎月コツコツと返済していきます。

このため、個人のローンはほとんど証書貸付で長期借入金が利用されます。

関連記事をチェック!

個人ローンとは

金融機関からの融資には、会社や団体などが営業資金や運営資金として受ける法人ローンと、個人が生活費や物品購入として受ける個人ローンの2種類に大きく分けることができます。 今回は個人ローンとは何なの...

4a9c2752411dc739f096476fc6a15e6c_t

関連記事をチェック!

カードローンとは

当サイトは「馬でもわかる!カードローンのすべて」というタイトルですから、当然カードローンの解説をしています。 ですが、そもそもカードローンとは何なのか、ご存じない方もいらっしゃると思います。 ...

FireShot Capture 151 - カードローン「バンクイック」 I 三菱東京UFJ銀行 - http___www.bk.mufg.jp_kariru_card_banquic_

会社の設備資金や運転資金

会社の設備資金もたいていは長期借入金です。前述したように工場や設備機械は1年間だけでなく、長期間にわたって利益を生むことが予想されるものです。

今後数年間または数十年間のあいだ設備が生み出す利益から返済を行い、かつ設備自体が高額であり短期間での返済は困難であるため長期借入金を利用します。

運転資金に関しては、その資金が今後長期間の利益もたらすものである場合には長期借入金で対応し、1年以内の利益しか生まないのであれば短期借入金になります。

前述したような建設業の特定の工事のための先払いの経費などは短期貸付金です。また、農協からしか融資を受けることができませんが、農業にかかる運転資金も農協は基本的に短期で行います。

農業の経費はすべて1年以内の収穫によって還元されるため「1年間にかかる経費によって生み出される経費は1年の売上から」という考えが大前提となっています。

一方、運転資金を注入したことによって、今後数年間の収益が確保されるような場合は長期借入金で運転資金を融資します。

一時的な売上の減少によって資金が足りない場合の運転資金などは、そこで資金投入することによって以後数年間利益が確保できると見込めるため長期で運転資金を融資します。

運転資金に関しては、その融資金から生み出される利益がどの程度の期間の利益を生み出すのかという考え方のもとに決定します。

関連記事をチェック!

どうしても銀行から借り入れしたい

法人が銀行から借入する!具体的な手順 法人には運転資金や設備資金など様々にお金が必要な場面があります。 銀行から法人が融資を受けようとした場合にはどのような手続きになるのでしょうか? 申し込...

どうしても銀行から借り入れしたい

関連記事をチェック!

運転資金の借入を正しく行おう

会社の運転には資金が必要です。会社の運転のためには光熱費、人件費、仕入れ等支払わなければならない資金はたくさんあります。 会社活動においてはお金の出入りは必要不可欠です。お金が手元にないと、会社...

運転資金の借入を正しく行おう

審査基準

長期借入金の審査はどのように行われるのでしょうか?

完済可能な年齢か

前述したように、長期借入金は商品ごとに設定された期間内かつ完済年齢の範囲内であれば期間は借主が自由に設定することができます。長めの期間が設定できる住宅ローンであれば75歳までというのが限度です。

この年齢を超える期間は設定できませんが、たいていのサラリーマンは60歳で定年を迎えます。このため、60歳以降は年金から返済していくだけの原資が確保できるかどうかが重要な審材料になります。

退職金で一括返済するか、年金から返済していけると判断されなければ融資を受けることはできません。

長期的に返済原資があるか

長期借入金は今の情報をもとに長期間返済を行っていけるかどうかを判断するものです。そのため、今と過去の情報が非常に重要になります。

事業資金であれば、過去の実績から鑑みて、○○万円くらいの利益が出る会社であるにも関わらず、一過性の事情によって収益が出ないだけであると判断されれば、今後は返済可能であると判断されて融資が行われることになります。

個人のローンでは収入の何%以内に返済金を収めなさいという返済比率という決まりがあります。返済比率が30%のローンを年収400万円の人が組もうとする場合には、年間返済額を120万円までに収めるようにローンを組まなければなりません。

関連記事をチェック!

銀行融資の審査期間はどうなっているの?

低金利で長期返済という好条件の融資を望むのであれば公的融資に限ります。 しかし、公的融資は実行までに早くても1ヶ月から1ヶ月半、長くなれば2~3ヶ月もの長い期間を必要とします。 条件はいい...

銀行融資の審査期間はどうなっているの?

返済途中の条件変更

長期借入金の返済途中で返済が苦しくなった時、返済の途中で一部または全部を返済した場合はどのような手続きになるのでしょうか?

条件変更で返済をさらに長期化

返済が苦しくなった時には当初約束した期日よりもさらに期間を延長して、毎月の返済額を軽減するという条件変更手続きを行うことができます。

前述したように、期限を延長することで毎月の返済は楽になりますが、利息の負担が増えるため注意が必要です。

また、一定期間だけ返済を猶予してほしいという人のために、一定期間だけ元金返済を据え置き、その間利息の返済だけ行っていくという返済方法も選択できます。

いずれにせよ、期限を長くしたりして、当初の条件から返済を楽にするというような変更を銀行は条件緩和と呼びます。条件緩和債権は銀行にとって不良債権一歩手前です。

このため、銀行内での信用は失墜し、条件緩和中は当該銀行から融資を受けることは難しくなります。また、1つの借入れについての条件変更は基本的に1度しか行うことができませんので注意してください。

一部または全部の内入れ

突然の入金などによって、残っているお金の1部または全部を返済して返済期限を縮めたり、毎月返済額を軽くしたいような場合も厳密には条件変更手続きになります。

こちらの条件変更は銀行にとって条件を緩和したわけではありませんので、信用力はむしろ増します。

繰上返済には手数料がかかるところが多いですが、住宅ローンの繰上返済手数料は何度でも無料という銀行も最近は増えてきています。どちらにしてもまずは銀行に相談しましょう。

まとめ

長期借入金は多くの金額を返済可能な範囲内で借りることができるというメリットがある一方、期間を長く設定しすぎると利息負担が多くなってしまうというデメリットもあります。

ルール内であれば自由に期間を設定することが出来ますが、長くしすぎてもリスクがありますし、短くしようと無理をしすぎてもリスクがあります。

自分にとって適度な期間はどのくらいかを銀行と相談してよく検討するようにしてください。

関連記事をチェック!

借入金とは返済計画があらかじめ決まっている借金のこと

会社経営者は借入金とは切って切れない縁があります。 会社経営には借入金はつきもので、借金自体は悪いことではありません。 借金とはうまく付き合っていくことが最も大切ですが、無計画に銀行に言わ...

150425254647_TP_V
サブコンテンツ

皆に選ばれているカードローン

アコム
プロミスレディース
新生銀行カードローン レイク
みずほ銀行

特徴で選ぶカードローン

カードローン探してみる

カードローン検索

最高借入限度額
最短審査時間
最短融資速度
特徴で選ぶ
※複数選択可能
金融機関で選ぶ
※複数選択可能
職業で選ぶ
利用可能なコンビニATM
※複数選択可能

おすすめ記事

  1. keimusyo_menkai

    これから報告させて頂く事は、わずか1ケ月前(2017年4月1日時点)に大阪の西に位置する西成という所で起きた、実話がもとに文字起ししたものです。 当事者が警察に自首し逮捕される瞬間までの事実を記事として掲載することで、他・・・

  2. IMG_2796

    どうも馬太郎です。どうしても借りたい!となった際、複数社へ申し込みを同時に行う、という考えが頭をよぎります。 しかしこの方法は、ネット上でいう「複数同時申し込み」という手法で、信用情報上良くないというのが定説です。 今回・・・

  3. img_2411

    どうも馬太郎です。私は以前プロミスを契約、借入しており、プロミスのローンカードを所有しております。 またジャパンネット銀行の口座も、一定金額以上の入出金の場合、手数料が無料になるということで2か月ほど前に契約しておりまし・・・

  4. matome

    借入審査には即審査落ち、となる条件があることを知ってますか? 貸付できない即NG行動4箇条 カードローン会社の審査には、『この条件を満たしたら即アウト』という即NG集が用意されております。 即NG集は、消費者金融と銀行で・・・

  5. 118950e4161e7673fa84cfd2e22bcf2e_t

    借入件数と審査担当者の評価 借入件数 担当者の評価 1件 全く問題ない 2件 返済状況が良ければ問題ない 3件 要注意 4件 属性が良くない人は審査通過困難 5件以上 新規の借入はほぼ不可能 属性によって多少違いますが、・・・

銀行以上の低金利!

一度は読んどけ!情報コラム






カードローン申込体験談

条件で探す
閉じる

カードローン検索

最高借入限度額
最短審査時間
最短融資速度
特徴で選ぶ
※複数選択可能
金融機関で選ぶ
※複数選択可能
職業で選ぶ
利用可能なコンビニATM
※複数選択可能