消費者金融2社目、3社目から借金する際の審査基準【金貸しが語る】

筆者は長年貸金業を営んできました。その経験を踏まえ2社目以降申し込む際の注意点なども合わせてご説明したいと思います。

その他にも複数契約できなかった場合の対処法についてもまとめてみたいと思います。ぜひ参考にしてください。

執筆者の情報
名前:梅星 飛雄馬(仮名)
年齢:55歳
性別:男性
職歴:地域密着の街金を30年近く経営

貸金業者の簡易審査は目安として考えること

大手の貸金業者のホームページに、お試し診断や簡易審査と言ったツールがありますね。

年齢や年収、既存借入額などを入力するだけで、契約することができるのかどうか判断するものです。

しかしこのツールは実際信用情報センターと繋がっているわけではありません。

多くの場合そのツールは単なる年齢の確認、及び年収に対する既存借入額の割合で「契約できる」、「契約できない」を表示しているだけです。

ホームページ上でのみ利用することができる、言ってみれば電卓のようなものと考えて差し支えありません。あくまでも目安として利用するのがいいでしょう。

業者が考える審査基準と契約数

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総量規制の適用を受ける消費者金融業者は年収の1/3までしか契約してはならないとなっています。

総量規制を超えているかどうかは、信用情報を取得することでわかってしまいます。

どうしてもお金が足りないからといって、借入申込書に既存借入額を少なく書いたとしても、調べればウソであることがバレてしまいます。

1社目の申込はスムーズ

年収が300万円の人なら100万円が総量規制ですね。だからといって新規の申し込みで100万円を借りることは大変難しいです。

信用情報のデータは過去のデータですから、契約した途端に債務不履行(借金の返済が行われない)となる可能性も否定できません。

1社目の申し込みは借入希望額が総量規制の範囲内であるかどうか考えますさらに様子見という方法で総量規制額の1/3程度を貸し付けることが多いです。

例を上げれば、年収300万円なら100万円まで契約してもOKですが、新規申し込みということで、さらに1/3である30万円程度が利用限度額とされてしまいます。

一定期間利用してもらって、毎月きちんと返済してある、返済額も最低返済額よりも多いなど優良顧客と判断されれば、利用限度額が増額されることになります。

一定期間とは6カ月から1年程度です。希望額が100万円だったのに、30万円しか借りることができないとなれば困ってしまいますよね。

だからといって6カ月や1年待つことはできません。となると2社目に申し込む必要が出てきます。

2社から借り入れする場合何を考える?

さて希望額に70万円足りない。年収が300万円なら100万円まで契約しても問題ありません。それならと借入希望額を70万円とした場合、消費者金融業者は何を考えるでしょうか。

もちろん信用情報上何も問題がないなら、2社目は1社目同様「お試し貸付」として30万円の利用限度額をつけることが多いです。

考えることは結局どこも同じということですね。貸金業法が改正になって上限金利が下がってしまいリスクを取ることができないのです。

まずは30万円を貸し出し様子を見る。順当な方法です。

3社から借り入れする場合どこを見る?

どうしても100万円を借りたいアナタは、あと40万円足りないですね。

そうなるともう1社、つまり3社目に申し込むことが必要となってきます。2社からすでに30万円ずつ、合計60万円を借りています。

総量規制の範囲内では、あと40万円契約できるはずだ、と思い、なんとか40万円借りたいと申し込みをします。

3社目の貸金業者は信用情報のデータから、あと40万円の枠があるというのは分かっています。

本来なら40万円を貸し付けしたいところですが、1社目、2社目、そして3社目の申し込みまでの期間があまりにも短い。短期間の申込は審査にとってあまりよくない材料です。

貸付担当者は思います。

  • 「どうしてそんなにまとまった金額が必要なのか」
  • 「何か理由でもあるのだろうか」
  • 「相当お金に困っているようだ」

総量規制ではまだ枠があり、とくに問題となるような信用情報のデータもない。

借入希望の理由も不審な点がなく断る理由が見つかりません。あるとすれば短期間に複数申し込んでいるということだけです。

勤務先もはっきりしている、在籍確認も問題がない。しかし不安を感じてしまう。

そこで出した答えは借入限度額を10万円とすることです。

とりあえず10万円を貸して様子を見ようという考えです。増額するなら一定期間を置いて増額すればいい、という同業他社が考えることと同じです。

4社目以降の申込はカオス?

アナタはここで迷います。必要なお金は100万円なのに、契約できたのは3社70万円です。どうしても30万円足りない。どうしようか。

総量規制を考えれば契約できるはずなのにと思うでしょう。というわけで4社目へトライするわけです。

4社目の担当者は困りますね。確かに総量規制ではあと30万円枠があり、勤務先も勤続年数も申し分がない。金融事故情報もなければ断りにくい。

しかしあまりにも契約する期間が短すぎる。1週間の間にすでに3社と契約しているとなれば、申し込みブラックとして断るか、それとも10万円程度契約して様子を見るか判断に迷うでしょう。

ここで重要なのは、カードローンの審査というのは総量規制だけではないということです。

また総量規制とは、個人が契約できる権利を認めているものではありません。

貸金業者に対して過剰貸付を防ぐことを目的として作られた制度ですから、契約するかしないかの判断は業者側にあるわけです。

あまり契約数が多いというのも審査にはマイナスとなります。

まして今回のように、短期間に複数契約するのはかなり無理があります。4社目の契約ができるかどうか、これは業者次第といったところでしょう。

おそらく大手の消費者金融業者では契約が難しいと思います。4社目の契約をする場合は、規模が比較的小さい中堅の業者と相談するのが良さそうです。

~~~~~~~~補足~~~~~~~~

なお銀行にてカードローン審査担当を行っていた龍馬先生は以下のように語っています。

筆者は銀行員時代に収入の高い公務員が8本500万円ほどの借入を行っている事例を見ました。なぜこれほど多くの借入ができたかと言えば、その人は収入からすべての借入を行うことができたためです。公務員にはボーナスや退職金が大きいため、多少借入件数が多くても複数本の借入ができる場合があります。何本から多重債務者となるかの明確な定義はありませんし、審査の主体によっても変わってきます。

大切なのは、その人にとって、借金の返済を借金で行わないでも返済できるかどうかです。1つの目安として3本~4本程度が給料の範囲内で返せるか返せないのかギリギリのラインです。

ちなみに大手消費者金融のホームページにあるお試し審査では、借入本数を4本以上にすると、「ご融資可能と思われます」という表示は出てきません。

4本以上はあくまでも収入を勘案してケースバイケースで判断するということでしょう。

また信用金庫にてカードローン審査を担当している馬元先生も以下のように語っております。

2社と3社では、審査に大きな違いはありません。借入先の件数より、借入金額と返済履歴が重要となります。例えば年収300万円の人を例に挙げます。債務者Aは1社のみの借入で、借入残高が200万円あるとします。債務者Bは3社の借入があり、借入残高の合計は100万円あるとします。

この場合、債務者Bの方が返済負担比率(年収に対する年間の返済額)が低く、債務者Aは返済負担比率が高いことになります。よって債務者Bの方が審査において良いと言えます。

ただし、返済履歴に遅延がある場合、内容は変わってきます。上記の条件で債務者Bに遅延の履歴があった場合、債務者Bの条件も良いとは言えなくなります。

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三社借入するのと限界が見え始める理由

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一般的に消費者金融カードローンの契約数は三社まで言われています。既に3社借りていると、4社目に申し込んだとしても審査に通ることは難しくなります。それはなぜでしょう?

サラリーマンの平均年収はおよそ400万円から500万円となっていますね。それぞれの1/3を計算してみましょう。

◆400万円:約133万円
◆500万円:約166万円

以上の数字が総量規制の範囲内となります。先ほどアコムの数字をご説明したように、利用しているほとんどの会員は利用限度額100万円以下となっています。

さらに平均の利用限度額は50万円から60万円となっており、おそらくこの金額は大手貸金業者ならだいたい似たような数字となるでしょう。

50万円から60万円という金額に3をかけてみると、150万円から180万円になりますね。するとどうでしょう。サラリーマンの平均年収に対する総量規制と似ていませんか?

1社あたりのカードローン利用限度額が50万円から60万円になっていれば、三社と契約してしまうと総量規制の範囲内でいっぱいになってしまいますね。

それが消費者金融カードローンは、三社借入れが限界と言われる理由です。すでに3社と契約していれば4社目と契約できることはほとんどないという言い方もできます。

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消費者金融3社以上契約するなら借金の一本化

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借入件数をむやみに増やすのはアナタの信用を落とすだけですよ。

それがたとえ総量規制の範囲内だとしても、他社が利用限度額を上げていない理由として、何か問題があるのではないかと考えるのが普通です。

貸金業者は貸したお金を返済してもらって商売が成り立つものです。契約する場合はできるだけリスクが小さい人と契約したいと思いますよね。

総量規制で100万円まで契約できるとしても、普通なら2社程度で済むはずなのに、3社、4社と契約しなければ総量規制が埋まらない、というのはそれだけアナタに信用がないということです。

極端な話、1社で100万円の契約しているのか、3社で100万円の契約をしているのでは信用力に自ずと差が出てきます。

あまり借入件数が多い人は借金を一本化するなど、借入件数を少なくするようにしたほうが信用力は増すでしょう。

おまとめローンは契約金額も大きくなることから、それだけの金額を契約できるくらいの信用力があると見られます。

また借金を一本化することで、返済先を1箇所に済ますことができますね。場合によっては返済金額を少なくすることや、金利を下げることもできます。

金利が下がれば当然利息も安くなり、返済しやすく早期に完済することも可能となります。

毎月の返済で確実に借入残高が減ってくるのが目に見え、それによって返済するモチベーションも高まります。

3社から契約しなければならないような金額が必要なら、どこか1箇所で借金をまとめることを考えてみましょう。

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貸金業者のおまとめローンで解決

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借金の一本化、おまとめローンは消費者金融業者でも扱うことが可能です。

消費者金融業者は総量規制によって年収の1/3までと契約額が決められていますが、おまとめローンに限っては、総量規制の例外規定となり、契約者が一方的に有利になることを条件として、消費者金融業者も商品化することができます。大手の消費者金融業者をはじめ、中堅の消費者金融業者でも扱っているところが多いですよ。

借金をまとめることができない借金?

ただし気をつけたいのは消費者金融業者で借金を一本化できない「借金の種類」があることです。それは銀行カードローンです。銀行カードローンは消費者金融業者に比べ貸付金利が低く設定されていますね。

せっかく貸付金利が低いのに、消費者金融業者で借金をおまとめしてしまうと金利が高くなってしまうケースが多いのです。

金利が高くなってしまっては契約者にとって有利とは言えませんね。契約者有利にならなければおまとめローンを組むことはできません。

そのため銀行カードローンはおまとめできないとなります。ここは注意したい点ですね。

銀行のおまとめローンで解決

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借金の一本化なら銀行のおまとめローンを利用しましょう。銀行はそもそも総量規制の貸付対象以外ですから金利に関係なく借金をまとめることができます。

また金利も低くなることが期待でき、返済額も抑えることが十分期待できます。

銀行カードローンの特徴として、契約金額が高くなれば金利が下がると言うメリットがあります。

おまとめローンという商品がなくても、銀行カードローンをおまとめローンとして利用することが可能です、とホームページに書いてありますね。

各銀行のホームページを見ながら「ここがよさそうだな」と思ったら、まずは電話で相談してみましょう。

どのくらいの金利になるのか、返済額はいくらくらいになるのかなど気になった点はどんどん聞いてみると良いですね。

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借入枠の誘惑に負けないこと

銀行カードローンで借金を一本化するのは大変メリットがありますが、カードローンという特徴からつい誘惑に負けてしまうということもあるかもしれません。

借金を一本化したときには完済するまでは絶対借りない、と心に誓っても、長い返済期間の間にはどうしてもお金が必要ということが出てきます。

最初のうちは順調に借金の額が減っていったとしても、減った分だけ借りることができるのがカードローンです。借金をおまとめする場合は誘惑に負けないように注意しましょう。

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